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戦争シミュレーション 未来戦記の精神史
2025.06.13発売
戦争シミュレーション 未来戦記の精神史
著:猪瀬 直樹
■なぜ人は「未来の戦争」を予測したがるのか? この150年間、日本で、アメリカで、ドイツで大量に出版された 「日米未来戦記」の謎に挑む ■日米戦争を予見した膨大な数の疑似戦記を徹底的に読み解く 超弩級のアカデミズム×ジャーナリズム 想像力が招来した歴史を見透す画期的労作! 近い将来起こるアメリカとの戦争をシミュレーションした「日米未来戦記」は、戦前から最近まで、日本だけでなく世界でも、夥しい数の書籍が刊行されてきた。危機意識はどのように生まれ、いかに世論が醸成されていったのか? 150年の歴史を一括して分析し、その精神史に迫る。 (本書の内容) ■序章 日米未来戦記は何を映し出すか 日米未来戦記とは何か/日米未来戦記が注目された1990年代/「日米未来戦記」をもう一度論じる意味/メディアと現実社会との普遍的な関係性/本書の構成 ■第1章 日米未来戦記を生んだヴィルヘルム二世の黄禍論 1 日本で初めて単行本化された「日米未来戦記」はドイツ製―『黄禍白禍 未来之大戦』 カール・ブライプトロイ『ヨーロッパ諸国民よ! 未来の戦争』 2 ドイツで生まれた日米未来戦記の原型、パラベラム著『バンザイ!』 3 「黄禍論」への反発で生まれた 樋口麗陽の日独未来戦記 ■第2章 高まる「日米戦争」論と日米未来戦記の誕生 1 ハワイ併合と「白船」来航 2 日米未来戦記の金字塔―ホーマー・リー『無知の勇気』の衝撃 3 排日土地法と日本製日米未来戦記の登場 4 第一次大戦終了で復活した日本製日米未来戦記 ■第3章 シミュレーションから精神論と秘密兵器へ―日本での日米未来戦記の定着と展開 1 未来戦記専門家の登場―石丸藤太と池崎忠孝 2 ロンドン軍縮条約の影響 3 満州事変と1936年危機説 4 新兵器・陰謀論・精神論 5 日中戦争から日米開戦へ―陰謀論と精神論 ■終章 現在の未来戦記 日米未来戦記の分類/東西冷戦期の「未来戦記」―核戦争と地球外侵略者/東西冷戦終結後の世界―『ザ・カミング・ウォー・ウィズ・ジャパン』/軍事的独立から国際貢献へ―かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』/中国を仮想敵とした「未来戦記」/世紀の米中未来戦記/世紀の日中未来戦記・評論(文明論)―ケント・ギルバート『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』/歴史の語り直しとしての「架空戦記」/結語―見えない未来と見えない他者
電子あり
学生街の殺人 新装版
2025.06.13発売
学生街の殺人 新装版
著:東野 圭吾
講談社文庫
「理由を知りたいだけなんだ」 毎週火曜日にいなくなる 恋人の足跡を追う。 この街には、あらゆる過去が埋まっていた。 切なく胸を打つ 東野圭吾の一冊完結ミステリー ☆☆☆ 学生街のビリヤード場で働く男が殺された。 過去を隠し偽名で働いていた彼の同僚だった光平は 疑われ、警察の捜査を受ける。 一週間後、恋人の広美もエレベーターで殺された。 続発する殺人の謎、 火曜日に必ず姿を消していた広美は何者だったのか。 すべては学生街の青春のなかにある。 一冊完結の傑作ミステリー。
籠城忍 上田城攻防戦
2025.06.13発売
籠城忍 上田城攻防戦
著:矢野 隆
講談社文庫
真田親子が徳川軍を2度とも撃退した上田合戦。その籠城戦で真田忍者たちはどんな活躍をしたのか。書下ろし歴史小説シリーズ第2弾!  寡兵の真田軍が徳川の大軍を二度にわたって撃退したことで有名な上田合戦。最初の戦いは天正13年(1585年)のこと。上野の沼田領をめぐってその地の国人である真田昌幸と、徳川家康が対立する。上杉と北条、徳川の三大勢力が接する東信濃から西上野にかけて領土を得ていた昌幸は、属していた徳川の命令に反発し、それを拒むどころか上杉に主を乗り換えたのだ。家康は大軍の遠征を決意するが、その前に真田の本拠の上田城への潜入を、伊賀者の棟梁・服部半蔵に命じた。片や出浦対馬守率いる真田の忍の軍団・三ツ者が、昌幸の命によって上田城下の守りに入った。真田1700と徳川7000の激突に先駆けて、三ツ者vs伊賀忍者、佐助と才蔵vs服部半蔵の暗闘が始まった……。
電子あり
うるうの朝顔
2025.06.13発売
うるうの朝顔
著:水庭 れん
講談社文庫
「そうやってズレたまま生きていくの?」 たった一秒が、あなたを変える。未来へ踏み出す一歩となる。 奇跡の花と不思議な青年をめぐる再生の物語。 生きていくうちに心も世界も少しずつズレていく。 この物語は、あなたのズレを優しく整えてくれる。 ――凪良ゆうさん 心の霧を晴らしてくれる、人生のヒントが詰まった物語です。 ――けんごさん 綿来千晶は、息子に手を上げた夫と離婚したばかりで鬱々とした日々を過ごしていた。彼女は、偶然入った霊園事務所で日置凪という青年に出会う。 親しみやすく価値観の合う凪に、ぽつぽつと悩みを打ち明けると、「ひとつだけ、おとぎ話をさせてください。」と「うるうの朝顔」という不思議な朝顔の種を取り出した。 なんでもその花を咲かせると、現実とはほんの少しだけ変わった過去をもう一度体験でき、その瞬間から始まっていた心の「ズレ」が直るという。 その夜、千晶には、姉が父に殴られた日の記憶がよみがえり……。 第17回小説現代長編新人賞受賞作!
電子あり
ムーミン谷の仲間たち [新版]
2025.06.13発売
ムーミン谷の仲間たち [新版]
著・原作:トーベ・ヤンソン,訳・解説:山室 静,解説:冨原 眞弓
講談社文庫
「あんまりだれかを崇拝すると、本物の自由はえられないんだぜ。そういうものなのさ」 自由と孤独を愛するスナフキンは、はい虫にまとわりつかれて腹を立てますが、名前をつけてあげた、はい虫が去ってしまうと……(「春のしらべ」) 「ママ! パパ! ちびが食べられちゃったよう」 うそをつくのが止まらないホムサは、ちびのミイにこっぴどくだまされて……(「ぞっとするはなし」) (ついに来たのよ。とうとう、なにもかもが最悪になるんだわ) 理由のない恐怖におびえるフィリフヨンカ。ついに、ほんとうに嵐がやってきて……(「この世のおわりにおびえるフリリフヨンカ」) 「人はおどされてばかりいると、だんだん姿が見えなくなっちゃうものでしょ?」 おばさんに皮肉をいわれつづけて姿が見えなくなってしまったニンニ。ムーミンママを助けようと怒ったときに……(「目に見えない子」) だれかとの出会いによって、ムーミン谷の生きものたちが自由と自分らしさを取りもどす、9つのお話。     『ムーミン谷の仲間たち(原題 DET OSYNLIGA BARNET)』は1962年に発表された作品で、原題は「見えない子ども」というような意味になります。発表された順番だと6番めのムーミンのお話になり、全9冊のなかで唯一の短編集です。 ながく愛読されてきた児童向けのハードカバー版「ムーミン童話集」(1990年初版 全9巻)の改訂版「ムーミン全集[新版]」が2019年より刊行されました。スナフキンの「ランドセル」を「リュック」、「大きな洋服だんす」を「クローゼット」にするなど、いまの言葉にあわせた、より読みやすいムーミンの物語になりました。 講談社文庫では、1978年からムーミンの物語をご紹介してきました。本書は、2025年ムーミン誕生80周年記念として、2020年の改訂版のテキストにあらためた[新版]です。トーベの手になる美しい挿絵とともに、ムーミンの物語をお楽しみください。 《収録》 解説……山室 静 ムーミン谷の魅力6『ムーミン谷の仲間たち』だれにも、変わる、瞬間がある……冨原 眞弓  *この本は『ムーミン全集[新版]6 ムーミン谷の仲間たち』(2020年講談社刊)の文字づかい等を改めたものです。 *中学生以上漢字にふりがな (C)Moomin Characters (TM) 
ムーミン谷の冬 [新版]
2025.06.13発売
ムーミン谷の冬 [新版]
著・原作:トーベ・ヤンソン,訳・解説:山室 静,解説:冨原 眞弓
講談社文庫
「もうこの世界は、ムーミンが生きるところじゃなくなったんだ」 春がこないうちに、冬眠からひとり目ざめたムーミントロール。 はじめて見る、まっ白な雪、生きものの音がひとつもしない、止まってしまった世界に絶望します。 せっかく出会った、ちびのミイは、ママのおぼんでスキーを満喫していて、相手にしてくれません。 パパの水あび小屋に住む、なぞめいたトゥーティッキ、ムーミントロールのご先祖さま、美しくも恐ろしい氷姫など、冬の世界のいきものたちは、「わけがわからない、へんなやつだらけ」。 ついには、食べものがなくなったむこうの谷から、おおぜいの生きものがムーミンママのジャム倉庫めざしてやってきて――。 さあ、春はやってくるのでしょうか? 『ムーミン谷の冬(原題 TROLLVINTER)』は1957に発表された作品で、原題は「トロールの冬」という意味です。発表された順番だと5番めのムーミンのお話になります。 ながく愛読されてきた児童向けのハードカバー版「ムーミン童話集」(1990年初版 全9巻)の改訂版「ムーミン全集[新版]」が、2019年から2020年にかけて刊行されました。人気の登場人物である「おしゃまさん」を「トゥーティッキ」に、冬眠するムーミンたちがおなかにつめこむ「松葉」を「モミの葉」に、「せともののストーブ」を「タイルストーブ」にするなど、いまの言葉にあわせた、より読みやすいムーミンの物語になりました。 講談社文庫では、1978年からムーミンの物語をご紹介してきました。本書は、2025年小説ムーミン誕生80周年記念として、2020年の改訂版のテキストにあらためた[新版]です。トーベの手になる美しい挿絵とともに、ムーミンの物語をお楽しみください。 《収録》 解説……山室 静 ムーミン谷の魅力 5『ムーミン谷の冬』トロールのサーガ、または「冬もまた楽し」……冨原 眞弓  *この本は『ムーミン全集[新版]5 ムーミン谷の冬』(2020年講談社刊)の文字づかい等を改めたものです。 *中学生以上漢字にふりがな (C)Moomin Characters (TM) 
ムーミン谷の夏まつり [新版]
2025.06.13発売
ムーミン谷の夏まつり [新版]
著・原作:トーベ・ヤンソン,訳・解説:下村 隆一,解説:冨原 眞弓
講談社文庫
ジャスミンの香りにつつまれた6月の美しい午後、火山の噴火がムーミン谷をおそいます。 洪水がおしよせてきて、ムーミン一家は、流れてきた大きなおかしな家に移り住むことに。 なんとそれは、 ”劇場”でした! 舞台監督フィリフヨンクの妻、エンマにおそわりながら、劇を知らないムーミン一家は、自分たちで芝居をやってみることに。 ムーミントロールやスノークのおじょうさんが逮捕されたり、ちびのミイと24人の子どもたちがスナフキンにひろわれたり。 さあ、手にあせにぎる夏至の大冒険がはじまります――!     『ムーミン谷の夏まつり(原題 FARLIG MIDSOMMAR)』は1954年に発表された作品で、原題は「おそろしい夏まつり」という意味です。発表された順番だと4番めのムーミンのお話になります。 ながく愛読されてきた児童向けのハードカバー版「ムーミン童話集」(1990年初版 全9巻)の改訂版「ムーミン全集[新版]」が2019年に刊行されました。「しあげの練習」を「リハーサル」、「頭のまげ」を「結った髪」、「うす絹」を「チュール」にするなど、いまの言葉にあわせた、より読みやすいムーミンの物語になりました。 講談社文庫では、1978年からムーミンの物語をご紹介してきました。本書は、2025年小説ムーミン誕生80周年記念として、2019年の改訂版のテキストにあらためた[新版]です。トーベの手になる68点もの挿絵とともに、ムーミンの物語をお楽しみください。 《収録》 解説……下村隆一 ムーミン谷の魅力 4『ムーミン谷の夏まつり』この世は舞台、ひとはみな役者……冨原 眞弓  *この本は『ムーミン全集[新版]4 ムーミン谷の夏まつり』(2019年講談社刊)の文字づかい等を改めたものです。 *中学生以上漢字にふりがな (C)Moomin Characters (TM) 
アルツ村 閉ざされた楽園
2025.06.13発売
アルツ村 閉ざされた楽園
著:南 杏子
講談社文庫
DVから逃れた女性が迷い込んだのは、高齢者だけが身を寄せ合って生きる山奥の村だった──現役医師作家のメディカル・サスペンス!  夫のDVに耐えかねて札幌の自宅を飛び出した明日香は、道北の見知らぬ村にたどり着いた。7歳になる娘のリサといっしょに。村で匿ってくれたのは修造という高齢男性と、床に臥すハツの夫妻だった。修造は認知症なのか、明日香のことを孫娘と勘違いして「なっちゃん」と呼ぶ。近隣の住民からも温かく迎えられた明日香親子であったが、この村は何かがおかしい。住民は皆高齢で、しかもほぼ全員が認知症を患っているように思われるし、そもそも自立した生活が成り立っていないようなのだ。村まるごとが高齢者用施設ということなのか。老老介護、ヤングケアラー、介護破綻……日本における「認知症のいま」を問う問題作。そして衝撃のラスト!
電子あり
TRANSIT 68号 草原と砂漠に吹く風 モンゴルを旅する
2025.06.13発売
TRANSIT 68号 草原と砂漠に吹く風 モンゴルを旅する
編:ユーフォリアファクトリー
モンゴルといえば、大平原と遊牧民、モンゴル出身力士の活躍、少数民族の暮らし、そして謎多きチンギス・ハーンとモンゴル帝国……。気になるトピックは尽きないものの、日本で得られる情報はそう多くはありません。だからこそじわじわと気になっていた国でもありました。どこまでもつづく草原で、惑星の原初を思わせる砂漠で、ロシア国境の深い森で、多民族が交差するアルタイ山脈で、そして1992年の民主化以降、過密化しつづける首都ウランバートルで。モンゴルには、いったいどんな人びとの暮らしがあるのでしょうか。東西南北を駆け回り、その秘密を探ります。これから爽やかな夏を迎えるこの時期、東京から直行で約6時間と意外に近いモンゴルへ。広大な大地を駆ける旅へ出てみませんか。 ・モンゴル幻影 虹色の草原を行く 写真・文=山内悠 ・モンゴルの深奥を目指して ゴビ、ブルガン、ウブルハンガイ 写真=柏田テツヲ 文=小野遥(TRANSIT) ・カザフの風をまとって、飛べ バヤン・ウルギー 写真・文=小林昂祐 ・結び、解かれ、また結ばれて  ─カザフ遊牧民の住まい・家族・手仕事─ バヤン・ウルギー 写真・文=廣田千恵子 ・天と大地のあいだで生きる 写真・文=本保慶 ・千年をともに歩むバンカールとの絆 写真・文=中道智大 ・精霊が棲むタイガの森で フブスグル 写真・文=小林昂祐 ・冬のモンゴル旅日記 ウブルハンガイ、スフバートル、ウランバートル 写真・文=西優紀美 ・ウランバートルを遊牧する若者たち ウランバートル 写真=池野詩織 文=岡崎拓実 <特集企画> ・モンゴル キホンの「キ」 ・疾風のモンゴル帝国 ・モンゴル帝国をつくった2人 チンギス・ハーンとフビライ・ハーン ・2つのモンゴルができるまで  ・モンゴル全土がお祭り騒ぎ、ナーダム 文=西村幹也 ・ブフってなんだ? ・能町みね子の突撃!大島部屋 ・モンゴル人のたからもの 風習/住居/食/信仰/音楽/衣装/詩/文字/本&映画 ・モンゴルの旅に出よう! モンゴルでしたい15のこと ・モンゴルタイムズ ゲル地区/政治/経済/内モンゴル/環境問題/生活/ホットトピック/未来 ・モンゴル・ヒップホップの世界 文=島村一平 ・Q&Aでわかる現代シャーマンの役割 文=島村一平
氷柱の声
2025.06.13発売
氷柱の声
著:くどう れいん
講談社文庫
語れないと思っていたこと。 言葉にできなかったこと。 東日本大震災が起きたとき、伊智花は盛岡の高校生だった。 それからの10年の時間をたどり、人びとの経験や思いを語る声を紡いでいく、著者初めての小説。 第165回芥川賞候補作。
電子あり
数学の女王 道警 沢村依理子
2025.06.13発売
数学の女王 道警 沢村依理子
著:伏尾 美紀
講談社文庫
江戸川乱歩賞受賞作『北緯43度のコールドケース』シリーズ! 爆弾魔の真のターゲットは? 博士号を持つ異色の警察官が札幌で発生した爆破事件に挑む。 「伏尾美紀は日本の警察小説を変える作家になるのかもしれない」杉江松恋(解説より) 圧倒的ストーリーテリング。骨太の警察ミステリー。 札幌の新設大学で発生した爆破事件。 博士号を持つ警察官・沢村依理子が捜査に加わる。 公安との駆け引きの中で進む捜査は行き詰まり、沢村に特命捜査の命が下される。 爆弾魔の真の目的は? かつて研究者として大事な人を失った過去を持つ沢村は、事件の真相に迫る。 乱歩賞受賞作家による骨太警察ミステリー。
電子あり
二重らせん(下) フジテレビとテレビ朝日 欲望のメディア
2025.06.13発売
二重らせん(下) フジテレビとテレビ朝日 欲望のメディア
著:中川 一徳
講談社文庫
フジテレビのオーナーとなった鹿内家だが、突然のクーデターによって鹿内宏明が放逐され、 日枝久による支配体制が確立される。しかし、その後も、フジの親会社・ニッポン放送株の 10%を握る鹿内宏明の存在が、日枝に重くのしかかった。 それを振り払うためのニッポン放送、フジテレビの上場が、思わぬ「簒奪者」を呼び込むことになる――。 絡み合うようにうごめく二つの「欲望のメディア」。 膨大な内部資料を入手し、その相貌を赤裸々にする。 第四章 簒奪者の影 「上場請負人」の退場 ITバブルのあだ花 堀江貴文とフジサンケイの接点 会社員の枠をはみ出した男 「納期が遅れたら命を貰う」 「改革の旗手」と通産官僚 村上世彰のルーツ 失敗に終わった「前哨戦」 「グリーンメーラー」という批判 プロジェクト・プラネット 一一八五億円もの売却益 「放送」の特権に風穴を開ける 村上のニッポン放送訪問 フジテレビの「露払い」を演じる 第五章 争奪戦 膨れ上がる「失念株」 「お宝をどうするのか」 村上の「両面作戦」 産経新聞会長・羽佐間の本心 「ただ儲けるだけ」ではダメだ 四人だけのチーム 堀は埋められた 十二年ぶりの極秘会談と秘密交渉 グループ内部の溝と断絶 「出口探し」に焦る村上 屈辱の株主総会 潰れた「三木谷カード」 堀江貴文の挑戦 「もう会うのは止めよう」 村上世彰の新たな策略 「ニッポン放送はなくなってしまいますよ」 謀略に次ぐ謀略 「彼はやりすぎだな」 ホワイトナイトの登場と終戦 アナウンサーはなぜ自殺したか 第六章 亡者の群れ 阪神タイガースという禁断の果実 潜行取材する司法記者 鹿内家の孫の入社 「絶対、天罰が下る」 エピローグ
電子あり
二重らせん(上) フジテレビとテレビ朝日 欲望のメディア
2025.06.13発売
二重らせん(上) フジテレビとテレビ朝日 欲望のメディア
著:中川 一徳
講談社文庫
フジテレビとテレビ朝日は1959年、日本テレビ、TBSに続く民放テレビ第三局、第四局として産声をあげた。 テレビ局が「カネのなる木」だということが明らかになるにつれ、多くの政商、旧軍人、メディア企業、政治家たちが群がった。なかでもフジ、テレ朝の2社に深く食い込んだのが、出版社「旺文社」を経営する赤尾好夫である。 自らが支配するラジオ局文化放送を通じて両社の株を握り、テレビ朝日では東映社長の大川博を追い出し、経営権を握った。 その息子・赤尾一夫もテレビ朝日の大株主として独特の存在感を発揮、さらにマネーゲームへと狂奔していく。 テレビの系列化に乗り遅れた朝日新聞はその間隙をつき、テレビ朝日を支配しようともくろむ。 一方のフジテレビのオーナーとなった鹿内家だが、突然のクーデターによって鹿内宏明が放逐され、 日枝久による支配体制が確立される。 しかし、その後も、フジの親会社・ニッポン放送株の10%を握る鹿内宏明の存在が、日枝に重くのしかかった。 それを振り払うためのニッポン放送、フジテレビの上場が、思わぬ「簒奪者」を呼び込むことになる――。 絡み合うようにうごめく二つの「欲望のメディア」。 膨大な内部資料を入手し、その相貌を赤裸々にする。
電子あり
本格王2025
2025.06.13発売
本格王2025
編:本格ミステリ作家クラブ,著:真門 浩平,著:潮谷 験,著:霞 流一,著:青崎 有吾,著:坪田 侑也,著:白井 智之
講談社文庫
本格ミステリを愛するプロが選ぶ、傑作ミステリ短編集!  今年イチオシの「謎」はこれだ! ☆☆☆ 目次 序 本格ミステリ作家クラブ会長 麻耶雄嵩 「速水士郎を追いかけて」真門浩平 「概念探偵」潮谷験 「スティームドラゴンの奇走」霞流一 「縄、綱、ロープ」青崎有吾 「放送部には滅ぼせない」坪田侑也 「誰も読めない」白井智之 解説 乾くるみ ☆☆☆
電子あり
イデアの影 The shadow of Ideas
2025.06.13発売
イデアの影 The shadow of Ideas
著:森 博嗣
講談社文庫
この世は、すべて幻なのです。 現実なんてものはない。 ただ、映っている影だけが見える。 そうではありませんか? 薔薇のパーゴラのある家で、「彼女」は支配的な夫と家政婦と静かな三人暮らしの日々を送っていた。 夫が紹介する英語の家庭教師として、下宿人として、彼女の庭を、彼女の夢を、訪れては去ってゆく男たち。 彼らの死という現実を手放し、幻想とのあわいに生きるうちに、 彼女の心はゆっくりと静かに、躰から離れていく。 比類なき幻想恋愛小説。
電子あり
楽園のアダム
2025.06.13発売
楽園のアダム
著:周木 律
講談社文庫
大災厄により人類は1%未満まで減少、地球上のほとんどが不浄の土地となってしまった。生き残った人々は、わずかに残った土地で人工知能カーネにより生活を制御され、平和に暮らしていた。”殺人”などとは無縁の世界、のはずだったーー。 〈書評家、驚愕〉 (吉田伸子さん) 一読驚愕、再読感服! 1000年後の地球を舞台にして問われる人間の本質。 物語に張り巡らされた小さな棘は、やがて鋭利な刃となって 読み手の旨に突き刺さる。 (吉田大助さん) 世界文学の動向と呼応する、本格ミステリーにして本格にディストピア・ロマンス。 真相が開示された瞬間、自分の内なる先入観や思い込みの存在に気付き、 打ちひしがれた。大傑作。 (円堂都司昭さん) 人類が暴力抜きで平和に暮らせる条件とはなんなのか。 この物語世界が示す解答にショックを受ける一方、 自分は知らないふりをしていただけかもしれないと思った。
電子あり
星読み姫は借りぐらし 三食昼寝、陰謀つき
2025.06.13発売
星読み姫は借りぐらし 三食昼寝、陰謀つき
著:遠藤 遼
講談社タイガ
「これ、いじめですか?  嬉しいわ。初めてなの」 賢者に育てられた最強魔法使いの 初めての仕事は……王子の居候!? 事件だらけの王城で、 すっとんきょうな友達づくりがはじまる。 謎だらけの洋風ファンタジー、開幕! ☆☆☆ 賢者オーダルトに育てられた神域の魔法使いイザベラには友達がいなかった。 18歳の春、始原の森を出て陰謀蠢く王城へ向かい、 ひょんなことから王子の居候になる。 目的は初めての友達を作ること。 鶏の死骸を部屋に投げ込まれ、王妃の毒殺疑惑をかけられても、 マイペースな彼女は意に介さない。 「人はなぜ、愛するのでしょう」 王子と王女を振り回しながら、今日も王城は大騒ぎ!
電子あり
心霊探偵八雲4 完全版 守るべき想い
2025.06.13発売
心霊探偵八雲4 完全版 守るべき想い
著:神永 学
講談社文庫
「ぼくに近づくと  みんな死ぬんだ」   学校で起きた人体自然発火現象。 炭化した死体は、左手だけが無傷だった。 読むなら今! 累計750万部特殊設定ミステリー ーーー 学校プールで男が謎の焼死を遂げた。 教育実習生となった晴香は、 幽霊に怯える小学生の証言を追う末に、 焼死事件の第一発見者となってしまう。 周囲に延焼せず左手だけ燃え残った異常現象。 八雲は、二十八年前の火災が事件に関係していることに気づくが、 その頃晴香に危機が迫る。 特殊設定ミステリー最新作。
電子あり
私と弟のにじいろの幸せ
2025.06.13発売
私と弟のにじいろの幸せ
著:珠川 こおり
講談社文庫
普通の幸せって、何? 小説現代長編新人賞『檸檬先生』で鮮烈デビュー! Z世代の新鋭が描く、切なさと温かさに満ちた青春&家族小説! 東京で大学生活を謳歌していた茂果は、友人の由紀からあるアニメを布教される。 柔らかな表情、手描き感のあるタッチ、自然な体重表現、甘い雰囲気の色使い、繊細な塗り。紹介された絵師のイラストは、弟の穂垂が描いたものだった。 Twitterの裏アカウントでBL作品を創作し、普段から異性との恋愛話をしない穂垂に対して、茂果は同性愛者なのではないかと考え、やがて過干渉してしまう。境界の曖昧さ、線引きの難しさを、姉弟の視点から見つめ直す。 小説現代長編新人賞受賞後第一作
電子あり
都会と田舎 日本文化外史
2025.06.12発売
都会と田舎 日本文化外史
著:塚本 学
講談社学術文庫
花のみやこか、懐かしきふるさとか――。日本列島の文化の歴史は、海の外からやってきた最新の情報があつまる都会への憧れと、生まれ育った郷土への思い入れのはざまで紡がれてきた。奈良、京都、のちには江戸・東京という「みやこ」に対する「地方」の憧れと反発、さらに中国大陸や欧米という「中央」に対する「辺境」日本の憧れと反発という二重の交錯を見据え、そこに織りなされる綾を丹念に描き出した唯一無二の列島文化史。 夷なる日本が華なる中国に劣らないと主張した京都生まれの伊藤仁斎と、関東出身で田舎固有の文化に価値を見出し江戸学芸を京から自立させた荻生徂徠。日本文化や日本的なるものの一貫性を否定した内藤湖南と「国史」の範囲に苦悩した黒板勝美。日本文化が基底のところで一体のものであることを前提にしたことで「郷土を捨象した」と批判された、民俗学の父・柳田国男が敬意をいだいていたのは、田舎に「いにしえのみやび」を見出した本居宣長だった。 古代の青銅鏡が示す畿内王権や記紀神話にはじまり現代にいたるまで時代を縦横無尽に扱いながら、独自の視点で日本文化の形を照らし出す。(原本:平凡社、1991年) 【本書の内容】 はじめに 第一章 都市の論理――先進・後進論の背景 第二章 反都市文明――「地方」主張の論理と背理 第三章 国家という単位――単一の「国」と「くに」の複合 第四章 民衆知と文字文化――ひとつの試み あとがき 解 説(長﨑健吾)
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