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さして重要でない一日
1993.07.06発売
さして重要でない一日
著:伊井 直行
講談社文庫
「社内局」経由で配付した会議用資料を回収することになったかれ。ところが「社内局」とはいったい何なのか、どこにあるのか、だれも知らない。たった1人、会社という迷宮をさまよう羽目におちいった困惑の1日――。1989年度の野間文芸新人賞受賞の表題作と芥川賞候補作「パパの伝説」を収録。
大江戸えねるぎー事情
1993.07.06発売
大江戸えねるぎー事情
著:石川 英輔
講談社文庫
かつて世界第一の規模を誇ったころの江戸は、じつに無駄のない省エネ都市として栄えていた! その知られざる豊かな知恵を掘り起こし、尨大なエネルギーを消費して「無」へと突き進みつつある現代人の生き方に警鐘を鳴らすべく、精密なデータをもとに両時代の暮らしを比較活写する、異色の新文化論。図版の多数掲載。意外や意外、江戸時代の快適生活がわかる新・江戸論の決定版!
電子あり
フェニックスの弔鐘
1993.07.06発売
フェニックスの弔鐘
著:阿部 陽一
講談社文庫
ニューヨークでVIPを乗せた旅客機が墜落。現場からはソ連製の毒ガスが発見された。モスクワではパイプラインが爆発……デタントのうねりが世界を覆い、米ソ日で軍縮条約が結ばれようとしたとき、平和に挑戦し、冷戦の復活を目ざす巨大な陰謀が進行しつつあった。圧倒的迫力の第36回江戸川乱歩賞受賞作。
ムッソリ-ニを逮捕せよ
1993.07.06発売
ムッソリ-ニを逮捕せよ
著:木村 裕主
講談社文庫
戦争を止めるには、最高権力者の逮捕しかない!泥沼化した第2次世界大戦下、イタリア国軍中枢にいた1人の参謀が、密かに危険な作戦を開始した。「早期休戦」による救国に燃えた将軍たちは、1943年7月25日ついに決行。この極秘計画の全貌を、初めて解明した講談社ノンフィクション賞受賞作品。
電子あり
愛と哀しみのライカ
1993.07.06発売
愛と哀しみのライカ
著:馬場 啓一,デザイン:菊地 信義,その他:河合 良之,その他:佐々木 悟郎
講談社文庫
世界の逸品が心にくい演出を施すダンディズム。ライカ、ローレックス、ダンヒル、ゼロ・ハリバートン、モンブラン、ダビドフ、クリストフル、ピューター・フラスコ、レイバン、シャネル。世界の一流品が物語に新鮮な息吹きを与える。思いっきり粋で、センスが光る、まったく新しいエンターテインメント小説。
電子あり
帰りなん、いざ
1993.07.06発売
帰りなん、いざ
著:志水 辰夫
講談社文庫
自称・翻訳家の稲葉が、2年契約で借りた民家は、美しい山里の奥にあった。東京の地上げ屋の魔手が伸びる中で、村人たちの他所者(よそもの)に対する目は厳しい。謎めく稲葉の存在も、彼らには目ざわりのはずだ。やがて稲葉も巻き込み、奇妙な事件が続発する! 恋と冒険の物語を見事な文体で描き、鮮烈な感動を呼ぶ傑作長編。美しい山里が招く冒険と恋!
電子あり
思い出すままに
1993.07.05発売
思い出すままに
著:吉田 健一
講談社文芸文庫
著者が好んだアメリカの探偵小説家エリオット・ポール、ワットーの絵より始め、明治の日本、中世のヨーロッパ、中国へと時間と空間を自在に行き来しつつ、人間と暮し、自然と環境、風情、豊かさ、夢みることへの考察、歴史への認識等々を“思い出すまま”自在に綴る12章。人間・文明へのゆるぎなき信念と独自の史観が渾然と融合する吉田健一の批評世界。著者生前最後の著書。
やすらかに今はねむり給え・道
1993.07.05発売
やすらかに今はねむり給え・道
著:林 京子
講談社文芸文庫
昭和20年5月から原爆投下の8月9日までの日々――長崎の兵器工場に動員された女学生たちの苛酷な青春一瞬の光にのまれ、理不尽に消えてしまった〈生〉記録をたずね事実を基に、綿密に綴った被爆体験。谷崎潤一郎賞受賞作「やすらかに今はねむり給え」のほか恩師・友人たちの最期を鮮烈に描いた「道」を収録。鎮魂の思いをこめた林京子の原点。
電子あり
詩礼伝家
1993.07.05発売
詩礼伝家
著:清岡 卓行
講談社文芸文庫
哀惜の想いで描いた恩師・阿藤伯海への鎮魂歌ーー川端康成とは東大同級で、上田敏令嬢への恋に破れたためか、生涯独身の漢詩人・阿藤伯海。法政教授時代は斎藤磯雄に、太平洋戦争下の昭和16年から19年まで旧制一高教授時代は、著者・清岡を初め、若き三重野日銀総裁、高木中央大学学長らに、多大な影響を与えた、高雅な人格と美意識を生きた文学者。痛切な哀惜の想いで描かれた、清岡卓行の恩師への「鎮魂歌」。
電子あり
一期一会・さくらの花
1993.07.05発売
一期一会・さくらの花
著:網野 菊
講談社文芸文庫
生みの母の出現に激しく揺れる少女の心を描く「二月」。病死した妹への鎮魂の賦「さくらの花」(芸術選奨受賞)。四国巡礼の途次入水した八世市川団蔵の死に人生老残の哀しみを見る「一期一会」(読売文学賞・芸術院賞)。生涯にわたって志賀直哉を人生の師として仰ぎ精進をし、地味ながらもたおやかな文学精神を持した女流作家の処女短篇「二月」と深い感銘の代表作、計8篇を収録。
仏教民俗学
1993.07.05発売
仏教民俗学
著:山折 哲雄
講談社学術文庫
民衆に育まれてきた日本仏教の真の姿をとらえるためには、従来の仏教学はあまりにも民俗学による発見を無視して自己を主張し、民俗学もまた仏教学の蓄積を白眼視してひとり歩きをしているのではないか、と著者は危惧する。仏教に根ざした日本人の生活習慣や年中行事や民間信仰などを考察し、また外国人の信仰行動などとの比較検討を重ねて、仏教学と民俗学との緊密な関係の確立が今こと急務と説く。
江戸ことば・東京ことば辞典
1993.07.05発売
江戸ことば・東京ことば辞典
著:松村 明
講談社学術文庫
あかぬけ・ごますり・しみったれ・とんちき・はすっぱ・はったり・へっぽこ・やぼてん……。人々の口から口へ伝えられたイキでイナセな庶民のことばの数々。現代人の毎日の暮らしの中でいまも使われているクチコミ語822の語源・意味・用例を明快に解説する。江戸から東京へ。国語学界の第一人者が多年にわたる近代日本語の変遷の研究のなかからまとめた「江戸ことば・東京ことば」おもしろ小辞典。
ルネサンス
1993.07.05発売
ルネサンス
著:樺山 紘一
講談社学術文庫
中世の野蛮と暗黒の束縛から人間精神が新しく解放され、近代文化の基盤を開いたといわれるルネサンス。本署では、これまで異口同音に語られてきた単調で理想化されすぎるルネサンス像を退け、もっと人間くさい歴史像を「現代」というフィルターを通して考察、その華やかな時代の光の部分のみならず陰の部分にも焦点をあてて、総合的にルネサンスを捉えた。最新の知見に基づく待望のルネサンス論。
明治大正史 世相篇 新装版
1993.07.05発売
明治大正史 世相篇 新装版
著:柳田 國男
講談社学術文庫
毎日われわれの眼前に出ては消える事実のみによって、立派に歴史は書けるものだという著者が、明治大正の日本人の暮し方、生き方を、民俗学的方法によって描き出した画期的な世相史。著者は故意に固有名詞を掲げることを避け、国に遍満する常人という人々が眼を開き耳を傾ければ視聴しうるもののかぎり、そうしてただ少しく心を潜めるならば、必ず思い至るであろうところの意見だけを述べたという。
言葉と悲劇
1993.07.05発売
言葉と悲劇
著:柄谷 行人
講談社学術文庫
『マクベス』やギリシア悲劇を例に、「悲劇は言葉の両義性にかかわる」と指摘した「言葉と悲劇」、小説『こころ』を分析し、夏目漱石の深層心理に迫った「漱石の多様性」など、柄谷行人の代表的講演を収録。文学、思想から経済学、数学にも言及する15編は、作者の知的世界の広大さを示す。『探究1・2』執筆と並行する思想の軌跡は、現代人にとって刺激にあふれた〈柄谷理論〉への格好の入門書である。
東京はいつまで東京でいつづけるか
1993.07.02発売
東京はいつまで東京でいつづけるか
著:枝川 公一,装丁:鈴木 一誌,装丁:蒲谷 孝夫
大変貌の先に見えるあなたの街の近未来は?エンドレスに過去の記憶を塗りかえ、したたかに蘇る湾岸、新宿、お茶ノ水、多摩、築地、大久保、吉祥寺。そこに住み、集まる人の生き様を通して描く本当の東京。
酒と演歌と男と女
1993.07.01発売
酒と演歌と男と女
著:猪俣 公章,装丁:山越 通子
急逝した作曲家が「演歌、酒、女」を語る!“古賀メロディ-”の継承者で、演歌の虫といわれる男の破天荒人生。「女のためいき」「おふくろさん」などの大ヒット曲の裏話と、夜の帝王の私生活を公開する。
東京背徳夫人
1993.07.01発売
東京背徳夫人
著:南里 征典,その他:星 恵美子,その他:野中 昇,その他:熊谷 博人
講談社ノベルス
企業秘密漏洩の陰に妻不倫の疑惑。官能推理超伝導の技術を使った護衛艦の機密が盗まれた!傷身の帰宅をした課長は妻の不倫の痕跡を発見する。妻を尾行した先に浮かぶ地下組織。企業と夫婦の実態に迫る!
国産グランプリカ-、F1参戦!
1993.07.01発売
国産グランプリカ-、F1参戦!
著:高齋 正,その他:安田 忠幸,その他:熊谷 博人
講談社ノベルス
F1の晴舞台で国産完全車は優勝できるかオール日本製マシーン、日本人ドライバーによるF1出場の夢は、ついに決勝レースにまでこぎつけた。果たして上位進出―優勝は実現するか。F1シリーズ第2弾!
眠らない瞳
1993.06.30発売
眠らない瞳
著:谷村 志穂,装丁:スタジオ・ギブ,装画:三嶋 典東
文芸(単行本)
独身OLの微妙な心理を鮮烈に描く長篇小説自分の子を生むのにはためらいを感じるが、他人の子どもは育ててみたい……。時代の中で変質する若者の生理を、繊細なタッチで鮮やかに描く、書下ろし長篇小説!