〈つきあい〉の心理学

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〈つきあい〉の心理学

ツキアイノシンリガク

講談社現代新書

ひとと心のふれあいがもてないために、生きることにつまずいてしまうことが多い。べたつかないふれあいを楽しむためには、(1)人生を時間の流れで観察できること (2)生きる意味を自分で創造できること (3)人生における自分の役割をもっていること この3つの資質が欠かせない。自分を見つめ内面の曇りをなくすことが出会いの出発点なのである。ひとことのあいさつ、潤滑油としての〈つきあい〉、毅然たる自己主張の大切さなども指摘しつつ、豊かな人間関係への道を説くガイド・ブック。

ふれあい中毒――他とのふれあいがなければ自分は生きてはいけない、堪えられないという人間は、ふれあい中毒症者である。これは健全なふれあいではない。強迫性(がむしゃら)は健全ではない。パーソナリティが健全な人はけっしてしつこくはない。しつこくない者同士の深い交わり、これが健全なふれあいである。しつこくないためには条件がある。自分はひとりで人生が歩めるという自分信頼感である。「人とのふれあいがあるにこしたことはない。それがあれば人生が豊かになることはまちがいない。しかし、なければないで、自分なりに生きていける」という淡白さ、いさぎよさ、心意気。これが健全なふれあいをもつためのライセンスである。――本書より


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目次

●つきあいからふれあいへ
●ふれあいの帝王学
 役割社会と脱役割/親なき競争社会
●ふれあいのライセンス
●人生哲学の再検討/七つのビリーフ
●つきあいはヘッドで、ふれあいはハートで
●ワンパターンの打破
●自他のイメージ・チェンジ
●過去からの解放
 競争の心理と劣等意識/「しつけ」からの脱却

書誌情報

紙版

発売日

1982年02月16日

ISBN

9784061456457

判型

新書

価格

定価:792円(本体720円)

通巻番号

645

ページ数

209ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介

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