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平家物語(二)
ヘイケモノガタリ
- その他: 杉本 圭三郎

院庁と山門の紛争は、天台座主明雲の流罪へと発展したが、大衆は憤激して奪還してしまう。やがて鹿ヶ谷の謀議は行綱の密告によって露見し、主謀者成親や西光はたちまち処断される。激怒する清盛と、これを諌める重盛、そのあざやかな対比のなかで、栄華の座のゆるぎはじめた平家一門は権勢の維持をはかって、反平家の企てにくみした俊寛らを鬼界ケ島に流すが、対立、抗争は寺院の内部にも起り、時代全体の末期的様相が語られる。
目次
1 座主流(ざすながし)
2 一行阿闍梨之沙汰(いちぎやうあじやりのさた)
3 西光被斬(さいくわうがきられ)
4 小教訓(こげうくん)
5 少将乞請
6 教訓状
7 烽火之沙汰
8 大納言流罪
9 阿古屋之松
10 大納言死去
11 徳大寺之沙汰
12 山門滅亡 堂衆合戦
13 山門滅亡
14 善光寺炎上
15 康頼祝言(やすよりのつと)
16 卒都婆流(そとばながし)
17 蘇武
書誌情報
紙版
発売日
1979年10月08日
ISBN
9784061583528
判型
A6
価格
定価:1,056円(本体960円)
通巻番号
352
ページ数
280ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
その他: 杉本 圭三郎(スギモト ケイザブロウ)