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日本の中の朝鮮文化 筑前・筑後・豊前・豊後
ニホンノナカノチョウセンブンカチクゼン・チクゴ・ブゼン・ブンゴ
- 著: 金 達寿

農耕文化期朝鮮の無文土器が出土した諸岡遺跡。宇佐八幡宮をまつる渡来系の氏族――。
福岡・大分の各地に残る朝鮮文化の痕跡は、その地がかつて南部朝鮮と同一文化圏にあったことをあらためて実感させる。真実の古代史像を求め、日本全国を踏査する歴史紀行第3弾は、“謎の渡来ルート”を追い、北部九州をゆく。
本書があつかった古代の北部九州は、従来から南部朝鮮とは「同一文化圏」の地であったといわれているが、そこは古代「日本文化発祥の地」でもあった。そこはなにより、日本文化の基調となっている弥生文化が最初に渡米した地にほかならなかったからである。――(「まえがき」より)
目次
●筑前・筑後
那津・奴国のあけぼの
地名にみられる関係
加耶から北部九州へ
飯盛遺跡をたずねる
「王墓か」について
「此地は韓国に向かい……」
志登支石墓群にて
九州における天日槍
「伊都国王墓」をたずねて
陶質土器と鉄器のこと
筑後の高良山城跡へ
珍敷塚装飾古墳など
岩戸山歴史資料館
「磐井の乱」を考える
宗像大社の地にて
●豊前・豊後
遠賀川を渡って
田川郡の香春へ
秦氏族と豊国=韓国
京都平野の古墳と山城
大分市からの手紙
祖母山と久住山
国東半島の寺院と石仏
姫島の比売語曾神社
中津から椎田まで
宇佐八幡宮をめぐって
続・宇佐八幡宮をめぐって
書誌情報
紙版
発売日
2002年05月10日
ISBN
9784061595033
判型
A6
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
通巻番号
1503
ページ数
368ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
備考参照
著者紹介
著: 金 達寿(キム タルス)