美貌の帳 建築探偵桜井京介の事件簿

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美貌の帳 建築探偵桜井京介の事件簿

ビボウノトバリケンチクタンテイサクライキョウスケノジケンボ

講談社ノベルス

死と狂気に駆り立てる凄絶極まる美の罪過。
伝説の女優が復活。惨劇の幕は上がった。

伝説の女優が三島由紀夫の一幕劇「卒塔婆小町」で復活。「隠れ処(オテル・エルミタージュ)」という名のホテルに設(しつら)えられた舞台で、彼女は落魄の老婆から鹿鳴館の美女に変身した。が、対立していた演出家が失踪、パトロンの館は業火に包まれ、女優にも呪詛と脅迫の電話が。凄絶な美がもたらす罪業に迫る京介。新たなるサーガ、ここに開幕。

日本で最初の長編小説『源氏物語』の作者紫式部は、嘘つきの罪で地獄に堕ちているという伝説がある。よくできた虚構より臭い実話を尊ぶ感性は「一杯のかけそば」の遥か以前からこの国に巣喰う迷妄らしい。
嘘を書くのが罪なら私は喜んで地獄に下ろう。その日まで後何年あるかは知らないが、手と頭が動く限り七彩の夢想と大風呂敷を天の下に描き続けよう。
というわけで建築探偵シリーズ第2部の開幕である。ささ、いらはい、いらはい。


書誌情報

紙版

発売日

1998年05月08日

ISBN

9784061820234

判型

新書

価格

定価:968円(本体880円)

ページ数

382ページ

シリーズ

講談社ノベルス

著者紹介

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