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不死細胞ヒーラ ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生
フシサイボウヒーラヘンリエッタラックスノトワナルジンセイ
- 著: レベッカ・スクルート ,
- 訳: 中里 京子
★2010年米Amazonが選ぶ「ベスト本」第1位(ベストブック・オブ・ザ・イヤー)
★『エンターテインメント・ウィークリー』2010年最優秀作品
★『カーカス・レビュー』2010年ベスト・ノンフィクション
★『パブリッシャーズ・ウィークリー』2010年トップ10ノンフィクション
★アメリカ科学振興協会、ヤングアダルト科学書籍賞受賞
★『ワシントン・ポスト』ブックワールド、2010年トップ10
★『ニューヨーク・タイムズ』推薦優秀作品
★『ニューヨーカー』批評家が選んだベスト作品
★『フィナンシャルタイムズ』2010年推薦ノンフィクション
★『シカゴ・トリビューン』2010年ハートランド賞(ノンフィクション)受賞
★ウエルカム・トラスト、2010年書籍賞受賞
★米国図書館協会推薦優秀作品 ほか
アメリカ中を感動させた科学+ヒューマン・ノンフィクションの金字塔、待望の邦訳!
ストーリー
彼女の名前はヘンリエッタ・ラックス。
だが、科学者のあいだでは「ヒーラ」として知られている。
1951年、貧しい黒人のタバコ農婦だった彼女の身体から、本人の同意なく採取された癌細胞は「ヒーラ」と名付けられ、世界初の“不死化したヒト細胞”として、のちに医学界のきわめて重要なツールとなる。
ヒーラはその後の細胞培養法に革命をもたらしたのみならず、ポリオワクチンの開発、化学療法、クローン作製、遺伝子のマッピング、体外受精ほか、幾多の研究の礎となった。だが、数十億個という膨大な単位でその細胞は売買されてきたにもかかわらず、ヘンリエッタは死後も無名のままにとどまり、そして彼女の子孫もまた、健康保険すらまかなえない境遇に置かれていた――。
生命倫理・医学上の争い・科学・人種間の葛藤・信仰療法、そして、亡き母への想いと葛藤に苦悩する娘の物語を鮮やかに描いた〈ニューヨーク・タイムズ〉ベストセラー!!
- 前巻
- 次巻
書誌情報
紙版
発売日
2011年06月15日
ISBN
9784062162036
判型
四六変型
価格
定価:3,080円(本体2,800円)
ページ数
466ページ
著者紹介
サイエンス・ライターとしてのレベッカ・スクルートは、『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』、『O オプラマガジン』、『ディスカヴァー』など、数多くの雑誌に記事を掲載し、受賞歴もある。『The Best American Science Writing 2011』では共編者を務め、ナショナル・パブリック・ラジオの〈レイディオラブ〉、およびPBS(公共放送サービス)の〈ノヴァ・サイエンス・ナウ〉では、特派員を担当した。2010年には、『ワシントン・ポスト』紙が選んだ〈2010年のサプライジング・リーダー〉5名の一人に選出されている。調査と執筆に10年以上を費やした、著者初の単行本である本書『The Immortal Life of Henrietta Lacks』は、出版と同時に『ニューヨーク・タイムズ』紙のベストセラーリストに名を連ね、60以上のメディアから、2010年のベスト作品に選ばれている。同書の翻訳版は、25ヵ国語以上におよび、若年層向けのバージョンも刊行される予定だ。さらに現在、ケーブルテレビ局HBOが、オプラ・ウィンフリーとアラン・ボール製作によるドラマ化を進めている。生物科学の学士号とクリエイティブ・ノンフィクションの修士号を持つ著者は、メンフィス大学、ピッツバーグ大学、ニューヨーク大学でクリエイティブ・ライティングと科学ジャーナリズムを教えてきた。現在、シカゴに在住。
早稲田大学卒。訳書に『ハチはなぜ大量死したのか』(文藝春秋)、『きっと上手くいく10の解決法』シリーズ(創元社)。『バイリンガルな日本を目指して』(学樹書院・近刊)などがある。不妊・生殖補助医療に関する国際学会の事務局も担当している。
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