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御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵
オブギョウノアタマノホテリモノカキドウシンイネムリモンゾウ
- 著: 佐藤 雅美

江戸のお騒がせ男として隠れもない名物男、弁慶橋で刀法指南をしている蟋蟀(こおろぎ)小三郎。教え子の親にかけられた謀書謀判の嫌疑を晴らそうと頼み事をもちかけてきたこの男に、“窓ぎわ同心”藤木紋蔵は少しばかりの知恵を授ける。ところが、それによって面子を潰された御奉行が烈火のごとく怒る! とんだ逆恨みを受けることになった紋蔵。その進退やいかに。
「藤木は捨ておかぬ、馘(くび)にして遣わす」
江戸のお騒がせ男として隠れもない名物男、弁慶橋で刀法指南をしている蟋蟀(こおろぎ)小三郎。
教え子の親にかけられた謀書謀判の嫌疑を晴らそうと頼み事をもちかけてきたこの男に、“窓ぎわ同心”藤木紋蔵は少しばかりの知恵を授ける。
ところが、それによって面子を潰された御奉行が烈火のごとく怒る!
とんだ逆恨みを受けることになった紋蔵。その進退やいかに。
人気シリーズ最大の“失職”危機が迫る最新作
目次
目次
御奉行の頭の火照り
お姫様みわ一世一代の大舞台
手柄の横取り
島帰り勘七への思いやり
勘太の恩返し
十日以内に二人を殺す
御奉行の逆恨み
十八年目のうっちゃり
書誌情報
紙版
発売日
2015年08月20日
ISBN
9784062196635
判型
四六
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
346ページ
初出
「小説現代」2014年4月号、6月号、8月号、10月号、12月号、2015年2月号、4月号、6月号。
著者紹介
昭和十六年、兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。処女作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。平成六年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第百十回直木賞を受賞する。近著に『わけあり師匠事の顛末 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』『悪足掻きの跡始末 厄介弥三郎』がある。