敵討ちか主殺しか　物書同心居眠り紋蔵

江戸市中あちこちで起きる厄介事は、なぜかこの男の許に持ち込まれる。南町奉行所の窓ぎわ同心の藤木紋蔵。今日もまた難事件に奔走する。火事場のどさくさに紛れて、火の中に行く盗人の真意は？（「目隠し板貼り付け要求裏の絡繰」）、薬箱持ちから、身を興した評判の医師の悩みの種は、自分の許に通ってくる弟子と一人娘のことだった。表題作「敵討ちか主殺しか」含む８編収録の人情物語。

目次

目隠し板貼り付け要求裏の絡繰
敵討ちか主殺しか
火盗改死罪伺いの顛末
底抜けの出来損ない
品川・骨董屋の正体と枝珊瑚
殺人鬼の復讐
鳶に油揚げ
ちかの思いとそでの余所行き

書誌情報

紙版

• 発売日: 2017年06月21日
• ISBN: 9784062206198
• 判型: 四六変型
• 価格: 定価：1,870円（本体1,700円）
• ページ数: 354ページ

初出

「小説現代」2015年8月号、10月号、12月号、2016年2月号、4月号、8月号、10月号、12月号

著者紹介

著： 佐藤　雅美（サトウ　マサヨシ）