精神分析と自閉症 フロイトからヴィトゲンシュタインへ

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精神分析と自閉症 フロイトからヴィトゲンシュタインへ

セイシンブンセキトジヘイショウフロイトカラヴィトゲンシュタインヘ

講談社選書メチエ

フロイト、ウィトゲンシュタイン、自閉症理解の変更を迫る画期的試み!
永らく精神分析の「躓きの石」であった自閉症。両者の不幸な出会いを、フロイト思想の原点「心理学草案」に戻ることによって解消し、さらにはウィトゲンシュタインの思考を媒介に、新たな自閉症理論を構築する。

【目次】
はじめに──ミッシング・ピースを求めて
第一章 超自我とマゾヒズムと二人のフロイト 一九二〇年代の課題
第二章 あらかじめ失われた出発点へ帰る 初期フロイトの「心理学草案」
第三章 否定の論理・去勢の論理 二項対立と無限
第四章 自閉症を社会学へと開く 部分と全体
第五章 スペクトラム化したセカイ ライトノベルと自閉症
第六章 精神分析・隠喩・自閉症 ラカン的視点から
第七章 ヴィトゲンシュタインと嵐の中の歩行者 無意味と無価値
第八章 黄昏の風景から 私にとっての自閉症
おわりに──深夜の断想
引用文献
初出一覧


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目次

はじめに──ミッシング・ピースを求めて
第一章 超自我とマゾヒズムと二人のフロイト 一九二〇年代の課題
第二章 あらかじめ失われた出発点へ帰る 初期フロイトの「心理学草案」
第三章 否定の論理・去勢の論理 二項対立と無限
第四章 自閉症を社会学へと開く 部分と全体
第五章 スペクトラム化したセカイ ライトノベルと自閉症
第六章 精神分析・隠喩・自閉症 ラカン的視点から
第七章 ヴィトゲンシュタインと嵐の中の歩行者 無意味と無価値
第八章 黄昏の風景から 私にとっての自閉症
おわりに──深夜の断想
引用文献
初出一覧

書誌情報

紙版

発売日

2012年09月11日

ISBN

9784062585378

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

通巻番号

534

ページ数

328ページ

シリーズ

講談社選書メチエ

電子版

発売日

2015年08月28日

JDCN

0625853700100011000M

初出

収録作品参照

収録作品

  • 作品名

    はじめに―ミッシング・ピースを求めて

    初出

    書き下ろし。

  • 作品名

    第一章 超自我とマゾヒズムと二人のフロイト―一九二〇年代の課題

    初出

    「マゾヒズムと超自我・序説―フロイト精神分析再読解の可能性」、社会科学基礎論研究会編「年報社会科学基礎論研究」第4号、ハーベスト社、2005所収に加筆。

  • 作品名

    第二章 あらかじめ失われた出発点へ帰る―初期フロイトの「心理学草案」

    初出

    「精神分析と社会学―二項対立と無限と理論」明石書店、2004の第一・二・三章と「書評に応えて」(近森高明「『精神分析と社会学』書評」への応答)、『ソシオロジ』第153号、<0004に続く>

  • 作品名

    0003の続き

    初出

    社会学研究会、2005所収と社会科学基礎論研究会2005年度第3回研究会発表要旨(社会科学基礎論研究会ウェブサイト掲載)などから構成。

  • 作品名

    第三章 否定の論理・去勢の論理―二項対立と無限

    初出

    「精神分析と社会学―二項対立と無限と理論」明石書店、2004の第四章と、「フロイト「心理学草案」の可能性―快原理の二つの解釈」、『思想』第1010号、岩波書店、2008所収などから掲載。

  • 作品名

    第四章 自閉症を社会学へと開く―部分と全体

    初出

    「自閉症の社会学―もう一つのコミュニケーション論」世界思想社、2008の複数の章などから構成。

  • 作品名

    第五章 スペクトラム化したセカイ―ライトノベルと自閉症

    初出

    科学技術振興機構(JST)/社会技術開発センター(RISTEX)研究開発プロジェクト「自閉症にやさしい社会:共生と治療の調和の模索」大阪研究会<0008に続く>

  • 作品名

    0007の続き

    初出

    (2011年11月27日、於・大阪大学人間科学部)での口頭発表と質疑応答などから構成。

  • 作品名

    第六章 精神分析・隠喩・自閉症―ラカン的視点から

    初出

    「精神分析・社会学・自閉症―「隠喩」の問題を中心に」、『社会学評論』日本社会学会、第61巻4号、2011所収に加筆。

  • 作品名

    第七章 ウィトゲンシュタインと嵐の中の歩行者―無意味と無価値

    初出

    「無意味と無価値―ウィトゲンシュタイン・フロイト・自閉症」、『思想』第1034号、岩波書店、2010所収に加筆。

  • 作品名

    第八章 黄昏の風景から―私にとっての自閉症

    初出

    「自閉症児の親そして社会学者として―実感と分析」、『発達』第123号、ミネルヴァ書房、2010所収に加筆。

  • 作品名

    おわりに―深夜の断想

    初出

    書き下ろし。

著者紹介

著: 竹中 均(タケナカ ヒトシ)

1958年生まれ。早稲田大学第一文学部社会学専修卒業、大阪大学大学院人間科学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得満期退学。早稲田大学文学学術院教授。博士(人間科学)。専攻は理論社会学、日本文化論。主な著書に『自閉症の社会学 』(世界思想社 )『精神分析と社会学』(明石書店)がある。

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