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分冊文庫版 塗仏の宴 宴の始末(中)
ブンサツブンコバンヌリボトケノウタゲウタゲノシマツチュウ
- 著: 京極 夏彦

藍童子はそうですか――と云った後、「くれぐれも軽挙妄動はお慎みくださいますよう、中野のお方にお伝えください――」と――そう結んだ。
「真逆(まさか)ゲームが続いていた訳じゃないだろうな――」。中禅寺は電話口でそう云ったという。戸惑う記者・鳥口。眩暈坂(めまいざか)を次々に上ってくる男たちの口から複雑怪奇な出来事が語られ、古本屋の座敷で収斂していく。揆を一にして伊豆では「成仙道」と「みちの教え修身会」が鹿砦(バリケード)を挟んで対峙。村中は鳴動した。
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書誌情報
紙版
発売日
2006年05月16日
ISBN
9784062753968
判型
A6
価格
定価:692円(本体629円)
ページ数
384ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2012年09月07日
JDCN
0627539600100011000M
初出
講談社ノベルス版『塗仏の宴 宴の始末』は’98年9月に刊行。『文庫版 塗仏の宴 宴の始末』は’03年10月に刊行。文庫版として出版するにあたり本文レイアウトに合わせて加筆・訂正を行い体裁の一部を変更。『分冊文庫版 塗仏の宴 宴の始末』の編集・組版にあたっては「文庫版」を底本に再度校訂。