ソニー最後の異端 近藤哲二郎とA3研究所

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ソニー最後の異端 近藤哲二郎とA3研究所

シニーサイゴノイタンコウドウテツジロウトエーキューブドケンキュウジョ

講談社文庫

不遇の天才かつ変人研究者、近藤哲二郎。彼は、なぜ、標準放送で送られてきた映像を、ハイビジョンクラスの高品位映像に置き換える新技術を開発できたのか? ーー話しても分からない人間には何も話さない、相手がたとえ役員であっても。ソニー随一の特許数を持ちながら、その性格ゆえ、開発した技術は1件も商品化されない、という不遇にあった近藤哲二郎が、一転して、「WEGA(ベガ)」「BRAVIA(ブラビア)」を成功に導く、デジタル高画質技術「DRC」を誕生させるまで。傑作ノンフィクション。
◎取り寄せた特許のリストを1頁目から丹念に目を通していくうちに、出井(いでい)はひとりの研究者の名前に目を止めた。彼の保有する出願及び登録特許数が400件近くもあり、他を圧倒する数だったからである。(中略)そのうえさらに出井が驚かされたのは、そのうち商品化されたものが1件もなかったことである。「これは、いったい全体、どういうことなのか……」――本文より


ⒸYasunori Tateishi

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書誌情報

紙版

発売日

2008年05月15日

ISBN

9784062760652

判型

A6

価格

定価:461円(本体419円)

ページ数

192ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2022年04月01日

JDCN

06A0000000000415154I

著者紹介

著: 立石 泰則(タテイシ ヤスノリ)

1950年福岡県北九州市生まれ。中央大学大学院法学研究科修士課程修了。経済誌編集者や週刊誌記者などを経て、'88年に独立。現在、ノンフィクション作家。'93年に『覇者の誤算 日米コンピュータ戦争の40年(上・下)』(日本経済新聞社)で第15回講談社ノンフィクション賞を、2000年には『魔術師 三原脩と西鉄ライオンズ』(文藝春秋)でミズノスポーツライター賞最優秀賞をそれぞれ受賞する。 著書は『ソニーと松下』『淋しきカリスマ堤義明』(ともに、講談社)や『ソニー厚木スピリット』(小学館)、『働くこと、生きること』(草思社)など多数。近著に『ヤマダ電機の品格ーーNo.1企業の激安哲学』(講談社)がある。

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