西太后秘録 上 近代中国の創始者

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西太后秘録 上 近代中国の創始者

セイタイコウヒロクジョウキンダイチュウゴクノソウシシャ

講談社+α文庫

官僚の家に生まれ、長女として一家を支えた慈禧(じき)。16歳で清朝第9代皇帝の側室となり、やがて幼い息子が帝位を継ぐと、後見として政治家の頭角を現していく。しかし、息子は若くして病のために崩御してしまう。妹の子供を養子に迎えた慈禧は、光緒帝となったその息子の後見として返り咲き、宮廷内の政治に手腕を発揮する。誰もなしえなかった長期的な統治の秘密を、膨大な記録をもとに明らかにする!


世界三大悪女の一人とされ、「残虐非道の女帝」のイメージがつきまとう西太后(慈禧大后)。だが、実は当時の4億人の民を率い、47年にわたって統治を続け、中国近代化の基礎をつくりあげた、辣腕の政治家だった。
『ワイルド・スワン』『真説 毛沢東』で中国の真実を描き続ける、あのユン・チアンが「誤った西太后」像を根本から覆し、「名君・西太后」の真実に迫る!

官僚の家に生まれ、父の失脚後は長女として一家を支えた慈禧(じき)。16歳で清朝第9代皇帝の咸豊帝の側室となり、やがて幼い息子が帝位を継ぐと、後見として政治家の頭角を現していく。
しかし、息子は若くして病のために崩御してしまう。
妹の子供を養子に迎えた慈禧は、光緒帝となったその息子の後見として返り咲き、宮廷内の政治に手腕を発揮する。
革新派の上級官僚の李鴻章や曾国藩らを重用し、ヨーロッパ技術を取り入れて近代化に邁進する慈禧を、やがて日清戦争での致命的な敗北が襲う!
政変への命がけの画策、宦官との恋……。誰もなしえなかった長期的な統治の秘密を、膨大な記録をもとに明らかにする!


書誌情報

紙版

発売日

2018年05月18日

ISBN

9784062816618

判型

A6

価格

定価:1,100円(本体1,000円)

通巻番号

ページ数

384ページ

シリーズ

講談社+α文庫

初出

本書は、2015年2月に小社より刊行された『西太后秘録 近代中国の創始者(上)』を文庫化したものです。

著者紹介

著: ユン・チアン(ユン チアン)

1952年、中華人民共和国四川省生まれ。文化大革命が吹き荒れた1960年代、14歳で紅衛兵を経験後、農村に下放されて農民として働く。以後は「はだしの医者」、鋳造工、電気工を経て四川大学英文科の学生となり、苦学ののちに講師となる。1978年にイギリスへ留学、ヨーク大学から奨学金を経て勉強を続け、1982年に言語学の博士号を取得。一族の人生を克明に描くことで激動期の中国を活写した『ワイルド・スワン』『真説 毛沢東』(ともに講談社)など、彼女の著書は世界40ヵ国に翻訳され、累計1500万部の大ベストセラーになっている。なお、上記の2作はいずれも中国国内では出版が禁止されている。

訳: 川副 智子(カワゾエ トモコ)

翻訳家。早稲田大学文学部卒。訳書に『私の中のあなた』(ジョディ・ピコー、早川書房)、『シージャー発作』(ロビン・クック、扶桑社) 『紙の世界史』(マーク・カーランスキー、徳間書店)など多数。

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