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エスの系譜 沈黙の西洋思想史
エスノケイフチンモクノセイヨウシソウシ
- 著: 互 盛央

「なぜか分からないがそうしてしまった」、「まるで自分ではない何かにやらされているようだった」……。こうした話は作家や芸術家の創作についてよく聞かれるが、日常の中にも同様の経験があるのは誰もが知っていることだろう。みずからの行動の原動力だったことは明らかなのに、それが何なのかは明言できないもの。その得体の知れない力を示すために着目されたのが、ドイツ語の代名詞「es(エス)」だった。
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目次
はじめに
プロローグ──エスを奪い合う者たち
第一章 エスの問題圏
第二章 エスの淵源を求めて
第三章 変貌するエス
第四章 エスへの抵抗
エピローグ──「エスの系譜」のゆくえ
あとがき
書 誌
学術文庫版あとがき
解説 来るべき本文──十九世紀という問題 國分功一郎
関連年表
書誌情報
紙版
発売日
2016年10月12日
ISBN
9784062923859
判型
A6
価格
定価:1,463円(本体1,330円)
通巻番号
2385
ページ数
336ページ
シリーズ
講談社学術文庫
電子版
発売日
2016年10月21日
JDCN
0629238500100011000L
初出
本書の原本は、2010年に小社から単行本として刊行されました。
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