大江健三郎全小説 第7巻

マイページに作品情報をお届け!

電子あり

大江健三郎全小説 第7巻

オオエケンザブロウゼンショウセツダイ7カン

日本近代の百年の心象風景を、故郷の土俗的背景と遡行する歴史的展望において捉え、戦後世代の切実な体験を文学的形象として結晶化した傑作(『万延元年のフットボール』)。「いまや『洪水』が目前にせまっているという声は、一般的となっている。その時、想像力的に同時代を生きなおす、ということは現実的にはいみがあるであろう」(著者・『洪水はわが魂に及び』)

【収録作品】
万延元年のフットボール(1967年)
洪水はわが魂に及び(1973年)

──ノーベル賞受賞をもたらした作品ほか


Ⓒ 

書誌情報

紙版

発売日

2018年07月10日

ISBN

9784065090015

判型

A5

価格

定価:5,500円(本体5,000円)

ページ数

594ページ

電子版

発売日

2018年07月10日

JDCN

06A0000000000007996X

初出

「万延元年のフットボ-ル」…「群像」講談社 1967年1月号~7月号/底本は『大江健三郎小説3』新潮社 1996年8月10日、「洪水はわが魂に及び」…『洪水はわが魂に及び』上・下 新潮社 1973年9月30日/底本は『大江健三郎小説4』新潮社 1996年9月10日。

収録作品

  • 作品名

    万延元年のフットボール

    初出

    「大江健三郎小説3」新潮社/1996年8月10日

  • 作品名

    洪水はわが魂に及び

    初出

    「大江健三郎小説4」新潮社/1996年9月10日

著者紹介

著: 大江 健三郎(オオエ ケンザブロウ)

大江健三郎(おおえけんざぶろう) 1935年1月、愛媛県喜多郡内子町(旧大瀬村)に生まれる。東京大学フランス文学科在学中の1957年に「奇妙な仕事」で東大五月祭賞を受賞する。さらに在学中の58年、当時最年少の23歳で「飼育」にて芥川賞、64年『個人的な体験』で新潮文学賞、67年『万延元年のフットボール』で谷崎賞、73年『洪水はわが魂におよび』で野間文芸賞、83年『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』で読売文学賞、『新しい人よ眼ざめよ』で大佛賞、84年「河馬に噛まれる」で川端賞、90年『人生の親戚』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞。94年には、「詩的な力によって想像的な世界を創りだした。そこでは人生と神話が渾然一体となり、現代の人間の窮状を描いて読者の心をかき乱すような情景が形作られている」という理由でノーベル文学賞を受賞した。

オンライン書店一覧

ネット書店一覧

電子版取扱い書店一覧

既刊・関連作品一覧

関連シリーズ

BACK
NEXT