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大江健三郎全小説 第1巻
オオエケンザブロウゼンショウセツダイ1カン
1958年、大学在学中の当時史上最年少23歳で芥川賞を受賞した「飼育」をはじめ、「奇妙な仕事」「死者の奢り」「他人の足」などデビュー前後の鮮烈な初期短篇の数々を収録、ほかに最初期長編として名高い『芽むしり仔撃ち』、『われらの時代』を含む。小説家としての第一歩をしるす記念碑的な作品群。大江文学はここから始まった!
【収録作品】
奇妙な仕事/他人の足/死者の奢り/石膏マスク/偽証の時/動物倉庫/飼育/人間の羊/運搬/鳩/芽むしり仔撃ち/見るまえに跳べ/暗い川・重い櫂/鳥/不意の唖/喝采/戦いの今日/部屋/われらの時代
──初期作品群その1
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書誌情報
紙版
発売日
2018年09月12日
ISBN
9784065090022
判型
A5
価格
定価:6,380円(本体5,800円)
ページ数
680ページ
電子版
発売日
2018年09月11日
JDCN
06A0000000000007995W
初出
「奇妙な仕事」…「東京大学新聞」1957年5月22日第294号/底本は『大江健三郎自選短篇』岩波文庫2014年8月19日、「死者の奢り」…「文學界」1957年8月1日第11巻8号/底本は『大江健三郎自選短篇』、「他人の足」…「新潮」1957年8月1日第54巻8号/底本は『大江健三郎自選短篇』、「石膏マスク」…「近代文学」1957年9月1日第12巻6号、「偽証の時」…「文學界」1957年10月1日第11巻10号/底本は『筑摩現代文学大系86 開高健 大江健三郎集』筑摩書房1976年12月15日、「動物倉庫」…「文學界」1957年12月1日第11巻12号/底本は『見るまえに跳べ』新潮文庫(改版)2000年12月15日、「飼育」…「文學界」1958年1月1日第12巻1号/底本は『大江健三郎自選短篇』、「人間の羊」…「新潮」1958年2月1日第55巻2号/底本は『大江健三郎自選短篇』、「運搬」…「別冊文藝春秋」1958年2月28日通巻62号/底本は『見るまえに跳べ』新潮文庫(改版)、「鳩」…「文學界」1958年3月1日第12巻3号/底本は『見るまえに跳べ』新潮文庫(改版)、「芽むしり仔撃ち」…「群像」1958年6月1日第13巻6号/底本は『大江健三郎小説1』新潮社1996年5月30日、「見るまえに跳べ」…「文學界」1958年6月1日第12巻6号/底本は『見るまえに跳べ』新潮文庫(改版)、「暗い川 おもい櫂」…「新潮」1958年7月1日第55巻7号/底本は『大江健三郎全作品2(第1期)』新潮社1966年8月30日、「鳥」(初出時タイトルは「鳥たち」)…「別冊文藝春秋」1958年9月27日通巻65号/底本は『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集22 大江健三郎』河出書房新社2015年6月20日、「不意の唖」…「新潮」1958年9月1日第55巻9号/底本は『大江健三郎自選短篇』、「喝采」…「文學界」1958年9月1日第12巻9号/底本は『大江健三郎全作品2(第1期)』、「戦いの今日」…「中央公論」1958年9月10日第73巻9号/底本は『死者の奢り・飼育』新潮文庫(改版)2013年4月25日、「部屋」…「新潮」1959年6月1日第56巻6号、「われらの時代」…『われらの時代』中央公論社1959年7月5日/底本は『大江健三郎全作品2(第1期)』。
収録作品
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作品名初出
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作品名
奇妙な仕事
初出
「大江健三郎自選短篇」岩波文庫/2014年8月19日
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作品名
死者の奢り
初出
「大江健三郎自選短篇」岩波文庫/2014年8月19日
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作品名
他人の足
初出
「大江健三郎自選短篇」岩波文庫/2014年8月19日
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作品名
石膏マスク
初出
『近代文学』/1957年9月1日/第12巻6号
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作品名
偽証の時
初出
「筑摩現代文学大系86 開高健 大江健三郎集」筑摩書房/1976年12月15日
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作品名
動物倉庫
初出
「見るまえに跳べ」新潮文庫(改版)/2000年12月15日
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作品名
飼育
初出
「大江健三郎自選短篇」岩波文庫/2014年8月19日
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作品名
人間の羊
初出
「大江健三郎自選短篇」岩波文庫/2014年8月19日
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作品名
運搬
初出
「見るまえに跳べ」新潮文庫(改版)/2000年12月15日
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作品名
鳩
初出
「見るまえに跳べ」新潮文庫(改版)/2000年12月15日
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作品名
芽むしり仔撃ち
初出
「大江健三郎小説1」新潮社/1996年5月30日
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作品名
見るまえに跳べ
初出
「見るまえに跳べ」新潮文庫(改版)/2000年12月15日
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作品名
暗い川 おもい櫂
初出
「大江健三郎全作品2(第1期)」新潮社/1966年8月30日
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作品名
鳥 (初出時タイトルは「鳥たち」)
初出
「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集22 大江健三郎」河出書房新社/
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作品名
続き
初出
2015年6月20日
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作品名
不意の唖
初出
「大江健三郎自選短篇」岩波文庫/2014年8月19日
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作品名
喝采
初出
「大江健三郎全作品2(第1期)」新潮社/1966年8月30日
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作品名
戦いの今日
初出
「死者の奢り・飼育」新潮文庫(改版)/2013年4月25日
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作品名
部屋
初出
『新潮』新潮社/1959年6月1日/第56巻6号
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作品名
われらの時代
初出
「大江健三郎全作品2(第1期)」新潮社/1966年8月30日
著者紹介
大江健三郎(おおえけんざぶろう) 1935年1月、愛媛県喜多郡内子町(旧大瀬村)に生まれる。東京大学フランス文学科在学中の1957年に「奇妙な仕事」で東大五月祭賞を受賞する。さらに在学中の58年、当時最年少の23歳で「飼育」にて芥川賞、64年『個人的な体験』で新潮文学賞、67年『万延元年のフットボール』で谷崎賞、73年『洪水はわが魂におよび』で野間文芸賞、83年『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』で読売文学賞、『新しい人よ眼ざめよ』で大佛賞、84年「河馬に噛まれる」で川端賞、90年『人生の親戚』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞。94年には、「詩的な力によって想像的な世界を創りだした。そこでは人生と神話が渾然一体となり、現代の人間の窮状を描いて読者の心をかき乱すような情景が形作られている」という理由でノーベル文学賞を受賞した。