大江健三郎全小説 第4巻

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大江健三郎全小説 第4巻

オオエケンザブロウゼンショウセツダイ4カン

「今度の中篇集で、癌か狂気してか死の床にある男が、子供のころ父親と加わった、天皇の名のもとの反乱を再現しようとする。また、月への打ち上げを恐怖して、宇宙船基地を逃げた男が、現人神(アラヒトガミ)に救われることを夢みる・・・・・これらの、自由をおしつぶされる悲鳴と救済をもとめる叫び声を、時にはユーモラスにあげている男たちが、僕にとっての「同時代」なのです(著者・『みずから我が涙をぬぐいたまう日』)

【収録作品】
走れ、走りつづけよ/生け贄男は必要か/狩猟で暮らしたわれらの先祖/核時代の森の隠遁者/父よ、あなたはどこへ行くのか?/われらの狂気を生き延びる道を教えよ/みずから我が涙をぬぐいたまう日/月の男(ムーン・マン)/水死

──父と天皇制


書誌情報

紙版

発売日

2018年12月12日

ISBN

9784065090053

判型

A5

価格

定価:6,380円(本体5,800円)

ページ数

650ページ

電子版

発売日

2018年12月11日

JDCN

06A0000000000007998A

初出

「走れ、走りつづけよ」…「新潮」新潮社 1967年11月1日 第64巻11号/底本は『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』新潮文庫(改版) 2007年1月25日、「生け贄男は必要か」…「文學界」文藝春秋 1968年1月1日 第22巻1号/底本は『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』新潮文庫(改版) 2007年1月25日、「狩猟で暮したわれらの先祖」…「文藝」河出書房新社 1968年2月~8月 第7巻2~6号/底本は『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集22 大江健三郎』河出書房新社 2015年6月20日、「核時代の森の隠遁者」…「中央公論」中央公論社 1968年8月1日 第83巻8号/底本は『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』新潮文庫(改版) 2007年1月25日、「父よ、あなたはどこへ行くのか?」…「文學界」文藝春秋 1968年10月1日 第22巻10号/底本は『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』新潮文庫(改版) 2007年1月25日、「われらの狂気を生き延びる道を教えよ」…「新潮」新潮社 1969年2月1日 第66巻2号/底本は『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』新潮文庫(改版) 2007年1月25日、「みずから我が涙をぬぐいたまう日」…「群像」講談社 1971年10月1日 第26巻10号/『大江健三郎小説3』新潮社 1996年8月10日、「月の男(ムーン・マン)」…『みずから我が涙をぬぐいたまう日』講談社 1972年10月12日/底本は『みずから我が涙をぬぐいたまう日』講談社文芸文庫 1991年2月10日、「水死」…『水死』講談社 2009年12月17日/底本は『水死』講談社文庫 2012年12月14日。

収録作品

  • 作品名

    走れ、走りつづけよ

    初出

    「われらの狂気を生き延びる道を教えよ」新潮文庫(改版)/2007年1月25日

  • 作品名

    生け贄男は必要か

    初出

    「われらの狂気を生き延びる道を教えよ」新潮文庫(改版)/2007年1月25日

  • 作品名

    狩猟で暮したわれらの先祖

    初出

    「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集22 大江健三郎」河出書房新社/

  • 作品名

    続き

    初出

    2015年6月20日

  • 作品名

    核時代の森の隠遁者

    初出

    「われらの狂気を生き延びる道を教えよ」新潮文庫(改版)/2007年1月25日

  • 作品名

    父よ、あなたはどこへ行くのか?

    初出

    「われらの狂気を生き延びる道を教えよ」新潮文庫(改版)/2007年1月25日

  • 作品名

    われらの狂気を生き延びる道を教えよ

    初出

    「われらの狂気を生き延びる道を教えよ」新潮文庫(改版)/2007年1月25日

  • 作品名

    みずから我が涙をぬぐいたまう日

    初出

    「大江健三郎小説3」新潮社/1996年8月10日

  • 作品名

    月の男

    初出

    「みずから我が涙をぬぐいたまう日」講談社文芸文庫/1991年2月10日

  • 作品名

    水死

    初出

    「水死」講談社文庫/2012年12月14日

著者紹介

著: 大江 健三郎(オオエ ケンザブロウ)

大江健三郎(おおえけんざぶろう) 1935年1月、愛媛県喜多郡内子町(旧大瀬村)に生まれる。東京大学フランス文学科在学中の1957年に「奇妙な仕事」で東大五月祭賞を受賞する。さらに在学中の58年、当時最年少の23歳で「飼育」にて芥川賞、64年『個人的な体験』で新潮文学賞、67年『万延元年のフットボール』で谷崎賞、73年『洪水はわが魂におよび』で野間文芸賞、83年『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』で読売文学賞、『新しい人よ眼ざめよ』で大佛賞、84年「河馬に噛まれる」で川端賞、90年『人生の親戚』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞。94年には、「詩的な力によって想像的な世界を創りだした。そこでは人生と神話が渾然一体となり、現代の人間の窮状を描いて読者の心をかき乱すような情景が形作られている」という理由でノーベル文学賞を受賞した。

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