井上円了 「哲学する心」の軌跡とこれから

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井上円了 「哲学する心」の軌跡とこれから

イノウエエンリョウテツガクスルココロノキセキトコレカラ

「日本の人文学の父と呼んでもよいのではないかと思っています」
──竹村牧男(東洋大学43代学長)

かつて「三田の理財、早稲田の政治、白山の哲学」と並び称された東洋大学。その創立者・井上円了は、61年の生涯で成し遂げた功績に対し、一般からの知名度が決して高いとはいえない状況にあります。

そこで、2019年に没後100周年を迎えることをきっかけに、井上円了を、日本の近代化に貢献し、現代にも大きな影響を残している歴史上の「偉人」としてあらためて認識するための、決定版入門書が登場しました。

従来の学術的業績をまとめた冊子や教科書的な制作物とは異なり、誰でも楽しく読めるようにするため、『水木しげる漫画大全集』所収の長編作品「不思議庵主 井上円了」83ページを完全再録。カラーページでは井上円了ゆかりの地や品々をたっぷりと紹介し、井上円了の多角的な実像に迫る対談および書き下ろし論考も収録するなど、興味深い読み物も満載です。


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目次

我すきは豆腐味噌汁香のもの──井上円了の名刺
「哲学館将来ノ目的」──井上円了 略年譜
鼎談「人間らしく生きていくのにふさわしい、豊かな社会」へ
 竹村牧男(東洋大学学長)×石坂康倫(東洋大学京北中学高等学校校長)×川合正(京北幼稚園園長)
井上円了ゆかりの地を旅する──現代に残る円了の軌跡 東京編
湯本豪一×三浦節夫 「妖怪学」の意味と意義──井上円了と妖怪
鈴木泉×吉田善一 “活動”する哲学者──哲学者としての井上円了
京極夏彦×渡辺章悟 大切なのは、真理の探究──仏教と井上円了
水木しげる「神秘家列伝 不思議庵主 井上円了」
柴田隆行 私たちの目の前にある自然そのもの──井上円了の妖怪学講義
ライナ・シュルツァ 宇宙的真理を追究する旅──井上円了の世界旅行
井上円了ゆかりの地を旅する──現代に残る円了の軌跡 新潟編
「無官無位非僧非俗妖怪道人円了」──井上円了コレクション
「年五十を過ぎて運命に順応する」──井上円了の最期
国家を護する、真理を愛するということ──井上円了、その人

書誌情報

紙版

発売日

2019年10月23日

ISBN

9784065169308

判型

A4変型

価格

定価:990円(本体900円)

ページ数

132ページ

著者紹介

編: 講談社(コウダンシャ)

編集:講談社コミッククリエイト

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