稲むらの火の男 浜口儀兵衛

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電子あり

稲むらの火の男 浜口儀兵衛

イナムラノヒノオトコハマグチギヘエ

【小学上級から】
◯国語の教科書で取り上げられた「稲むらの火」。その史実を描いた「安政南海地震津波の図」をカラー口絵で紹介!
◯浜口儀兵衛が生きた時代、日本では何が起きていたのか。彼の生涯を物語で楽しみながら、巻末の年表で幕末から明治の初めの歴史も学べます。

小学5年生の国語の教科書(光村図書出版)の『百年後のふるさとを守る』で紹介された、稲むらの火のエピソードをごぞんじですか? 安政元年(1854年)に起きた大地震、それによる津波から村人たちを救うため、稲むらに火を放ち、大勢の人々を高台へと誘導したのが浜口儀兵衛(後に浜口梧陵と名乗る)という人物です。
授業で教わるような幕末の偉人でありながら、稲むらの火のエピソード以外、浜口儀兵衛について学習する機会はほとんどありません。この本では、現在も続いているヤマサ醤油の跡とりとして生まれながら、丁稚奉公からスタートし、経営者となってからも勝海舟や佐久間象山といった幕末の知識人たちとの交流を深め、世界の中で日本がどのような位置づけにあるのかを学んで、村人たちに教育の場をつくろうとした姿をいきいきと描きました。そうした意欲にあふれた人物だったからこそ、稲むらの火の際に味わった恐怖を教訓に、百年後のふるさとを守ろうと、当時としてはとてつもない規模の防波堤を築くことができたのでしょう。
これは知られざる幕末の偉人、浜口儀兵衛について物語のかたちで、すいすい読める読み物です。
稲むらの火の舞台となった安政南海地震津波が描かれた図をカラー口絵で紹介するとともに、浜口儀兵衛が生きた時代に何が起きたのか、巻末に年表をつけました。幕末から明治の初めにかけての歴史も学べてしまう一冊です。


ⒸNozomu Nakashima

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書誌情報

紙版

発売日

2022年06月30日

ISBN

9784065280034

判型

四六

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

ページ数

224ページ

電子版

発売日

2022年06月29日

JDCN

06A0000000000505079U

著者紹介

著: 中島 望(ナカシマ ノゾム)

和歌山市の生まれ。『Kの流儀』で第10回メフィスト賞を受賞。現在、ある進学塾で国語の先生をしている。かつては、空手家の高校生が学校を支配する不良グループと戦う話や、宇宙クジラを捕りにいく宇宙捕鯨船の話、怖い話ばかり集めた短編集など、現実にはありえない物語ばかり書いていたが、今回、浜口儀兵衛という実在した人物を小、中学生に知ってもらいたくて、この本を執筆した。

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