
マイページに作品情報をお届け!
島原の乱 キリシタン信仰と武装蜂起
シマバラノランキリシタンシンコウトブソウホウキ
- 著: 神田 千里

関ヶ原合戦の記憶も遠のきつつあった1637年、彼らは突如として蜂起した。幕府や各地大名を震撼させ、12万人の大軍をもってしてようやく鎮められた大規模な一揆は、なぜ、いかにして起こったのか? 「抵抗」や「殉教」の論理だけでは説明できない核心は何か。信者のみならぬ民衆、戦国を生き抜いてきた牢人、再改宗者らが絡み合う乱の実相を、鮮やかに描き出した傑作論考! 宗教という視角から戦国時代について深く考察を続けてきた第一人者だからこそ書けた、「神国」思想と日本人という根源的な問題へと切り込む、必読の書。「島原の乱」考察の決定版。(2005年に中公新書より刊行されたものの文庫化)
【本書の内容】
民衆を動かす宗教―序にかえて
第一章 立ち帰るキリシタン
第二章 宗教一揆の実像
第三章 蜂起への道程
第四章 一揆と城方との抗争
第五章 原城籠城
第六章 一揆と信仰とつながり
学術文庫版あとがき
ⒸKANDA Chisato
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
民衆を動かす宗教―序にかえて
第一章 立ち帰るキリシタン
第二章 宗教一揆の実像
第三章 蜂起への道程
第四章 一揆と城方との抗争
第五章 原城籠城
第六章 一揆と信仰とつながり
書誌情報
紙版
発売日
2018年08月12日
ISBN
9784065117279
判型
A6
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
通巻番号
2522
ページ数
296ページ
シリーズ
講談社学術文庫
電子版
発売日
2018年08月10日
JDCN
06A0000000000046667N
初出
本書の原本は、2005年、中公新書として刊行されました。
著者紹介
1949年生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。高知大学教授を経て、東洋大学文学部教授、博士(文学)。専攻は、日本中世史(中世後期の宗教社会史)。主な著書に、『宗教で読む戦国時代』(講談社選書メチエ)、『一向一揆と戦国社会』(吉川弘文館)、『戦国と宗教』(岩波書店)、『宣教師と『太平記』』(集英社新書)、『織田信長』(ちくま新書)など。
オンライン書店一覧
関連シリーズ
-
後白河法皇
-
論語と将軍 徳川将軍15人と江戸時代を創った帝王学
-
江戸の情報力
-
「白村江」以後
-
唐から見た遣唐使
-
江戸の市場経済
-
江戸が東京になった日
-
江戸武士の日常生活
-
安倍晴明の一千年
-
京都の闇 本当は怖い「平安京」観光案内
-
明徳の乱 将軍・足利義満と山名一族の最終戦争
-
頼朝の精神史
-
徳川海上権力論
-
大仏再建
-
戦国城下町の考古学
-
「鎖国」の比較文明論
-
戦国史の新論点 平成・令和の新研究から何がわかったか?
-
戦国大名の家中抗争 父子・兄弟・一族・家臣はなぜ争うのか?
-
楠木正成・正行・正儀 南北朝三代の戦い
-
仇討ちはいかに禁止されたか? 「日本最後の仇討ち」の実像
-
世界史の中の戦国大名
-
戦国日本の生態系
-
室町社会の騒擾と秩序
-
ペリー日本遠征随行記
-
北条時宗と安達泰盛
-
南北朝の動乱 主要合戦全録
-
戦国期の室町幕府
-
異端戦国史の最高傑作・完全復刻! 信長殺し、光秀ではない
-
源氏の血脈 武家の棟梁への道
-
平安京の下級官人
-
倭寇・人身売買・奴隷の戦国日本史
-
平安王朝
-
恋する平安京 コミック&小説を楽しむビジュアルガイド
-
『篤姫』と島津・徳川の五百年 日本でいちばん長く成功した二つの家の物語
-
下剋上
-
徳政令 中世の法と慣習
-
日本の修史と史学 歴史書の歴史
-
病が語る日本史
-
武士の町 大坂
-
危ない日本史
-
南朝全史 大覚寺統から後南朝へ
-
英雄伝説の日本史
-
タテ割り日本史
-
戦国時代
-
院政 天皇と上皇の日本史
-
喧嘩両成敗の誕生
-
近代日本の中国観
-
戦乱と民衆
-
日露近代史
-
鎖国前夜ラプソディ
-
享徳の乱
-
「日本」国号の由来と歴史
-
大東亜共栄圏
-
ベルギー大使の見た戦前日本
-
戦国大名論
-
満蒙 日露中の「最前線」
-
ある豪農一家の近代
-
相良総三とその同志
-
最暗黒の東京
-
平泉 北方王国の夢
-
原敬 外交と政治の理想
-
万葉びとの宴
-
城を攻める 城を守る
-
室町幕府論
-
名門大学入試問題で知る「反」日本史
-
物語日本史
-
藩史物語
-
日本史の考え方
-
忠臣蔵まで 「喧嘩」から見た日本人
-
時代考証家に学ぶ時代劇の裏側
-
子供に自慢できる 日本史話のネタ帳
-
近江から日本史を読み直す