講談社ARTピース作品一覧

赤瀬川原平の名画探険 広重ベスト百景
講談社ARTピース
赤瀬川流に読み解く広重名景ベスト100選
広重名画は「東海道五十三次」だけではない。“好きだから面白い”筆者独自の視点で選んだ百景を“老人力”で読み解き、日本の原風景や情趣を堪能できる画文集に。
広重の風景画を見る気持ちよさは、空気感にひたれることである。空間感覚といってもいい。その場の風や匂い、温度、湿度、空気の透明感、下を見てひやりとする感じ、間近の物にぬっと感じる圧力、といったものが、絵の中にありありと描かれていて、その感触にはっとしてしまう。(まえがきより──赤瀬川原平)

空想の繪本
講談社ARTピース
Anno’s Miracle World(あんのみつまさふしぎなせかい)
時の過ぎゆくままに遊びをせんとや生まれけん
時計など、この本に納めた絵を見るにつけ、随分時間が経ったものだな、とこの頃しきりに思う。そして「時の過ぎゆくままに」という曲を連想し、(中略)それぞれの絵を描いた時の「たねあかし」のようなことを書こうと考えた。――あとがきより

無言館を訪ねて
講談社ARTピース
新たに収蔵された戦没画学生25名の遺品44点とそのエピソード
すすり泣きの聞こえる美術館に来たのは初めてです。――「無言館ノート」に綴られた来館者のメッセージを併録

赤瀬川原平の名画探険 印象派の水辺
講談社ARTピース
みずみずしい色彩世界のヒミツを読む
赤瀬川原平×モネ、シスレー他58点
印象派の絵には、絵画の行き着く最終地点があり、同時に絵を描こうという気持ちの原点がある。そのふたつが無垢の形で結合していて、ほとんど永遠の気持ち良さが光っているのだ。(中略)それまで観念の世界にしっかりと縛られていた画家たちの絵筆が、見たままに描きたいという欲望に目覚めて、アトリエから外に出てきた。人類初のめくるめくような体験である。(本文より――赤瀬川原平)

赤瀬川原平の名画探険 フェルメ-ルの眼
講談社ARTピース
赤瀬川原平流に読み解くフェルメール全作品
17世紀オランダ絵画を代表するフェルメール。謎を秘めた36点の作品全てについて、その美しさの秘密を探る画文集。好きだから面白い!私流絵の楽しみ方を提案。
フェルメールはカメラが出来る前の“写真家”である。と考えた方がいいのかもしれない。そう思うほど、フェルメールの絵は光学的で、神秘的である。光学的、つまり科学的であることがどうして神秘的なのか。(中略)ぼくがフェルメールに引かれたのは、そういう妙な感触からである。二律背反というか、暖かいのに冷静、穏やかなのに研ぎさまれている、そういう感触が妙に目に引っ掛かって離れなかった。(本文より――赤瀬川原平)

無言館
講談社ARTピース
一度だけでいい、あなたに見せたい絵がある。 澤地久枝「無言の語りかけ」、野見山暁治「還らぬ友人たち」を併録。 戦没画学生31名の遺作50点とそのエピソード。 あと5分、あと10分、この絵を描きつづけていたい。 外では出征兵士を送る日の丸の小旗がふられていた。 生きて帰ってきたら必ずこの絵の続きを描くから…… 安典はモデルをつとめてくれた恋人にそういいのこして戦地に発った。 しかし、安典は帰ってこれなかった。──日高安典(本文より)

繪本 平家物語
講談社ARTピース
“祇園精舎”より“女院死去”まで精密な絹絵と書き下ろしの文章で織りなす
祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)
祇王(ぎおう)
鹿谷(ししのたに)
御輿振(みこしぶり)
徳大寺之沙汰(とくだいじのさた)
有王(ありおう)
など、79場面・143章段を収載。
安野光雅が描く勇壮で気品高い『平家物語』
戦記文学の古典・平家物語全12巻の名場面を79枚の流麗な絹絵に描下ろした安野光雅のライフワーク。画家がまとめた読み易い文章と共に甦る現代版平家物語絵巻。

こすもすの詩
講談社ARTピース
原田泰治の絵とさだまさしの詩「夢の競演」ふるさとを描き続け、大人気の原田泰治の作品と、さだまさしの叙情あふれる歌が1冊に。日本人の心をうつ詩の隣に心温まる素朴画が添えられ、誰もが楽しめる。

心にのこる仏たち
講談社ARTピース
自らの命をみつめて描いた独自の仏画の世界。
原爆の後遺症に苦しみ、死の恐怖の中でつかんだ仏教との出会い。平山芸術の核ともいえる仏教に取材した作品34点を収録する。

シルクロ-ドをゆく
講談社ARTピース
炎熱の地に展開する自然と文化の跡をたどる。
一木一草もない砂漠に暮らす人々。彼らの祖先によって築かれ、今、朽ちていく文明の残骸。それらに注がれた画家のあたたかい視線にあふれた作品集。

やすらぎの風景
講談社ARTピース
砂漠の彼方に時の流れをみつめて、遥かなるロマンの旅はつづく……
自然の猛威の中にあっても人は歩みを止めることはない。そればかりか、人跡絶えた砂漠のただなかに壮大な砦さえ築いてしまう。大自然の中のちっぽけな人間の信じられない大きな力――。
シルクロードに憑かれた画家が、心と魂の安らぎを求めて描いた心の故郷。代表作36点を選んで収録。

四季めぐりあい 冬
講談社ARTピース
寒い雪の風景の中に春の喜びがかくれている。
「私の描く冬の絵は、春を待つ冬であることが多い」と画伯は記す。寒さの中に明るい春への期待を感じさせる叙情的な作品21点を収録。

四季めぐりあい 秋
講談社ARTピース
自然がまとうもっとも華麗な秋の装いを描く。
華やかなだけに、どこか物悲しく心にしみ込む秋の景色。画伯の絵と文が、秋の心を21の断章に切りとって、読者に語りかけてくる。

四季めぐりあい 夏
講談社ARTピース
緑の木々を渡る風が炎熱の中に安らぎを運ぶ。
躍動のシーズン・夏。その中に、画伯の目は静寂の時をとらえる。清澄な大気とゆったりした時の流れをうたい上げる画文集。

四季めぐりあい 春
講談社ARTピース
よみがえった生命の輝きにあふれる季節・春。
木々の枝に萠え出た小さな若芽、冬をひきずる黒い森の中に華やかに咲く1本の梅――さりげない自然の片隅に自然の営みの本質を見つめて描いた20点。