文芸(単行本)作品一覧

密閉都市のトリニティ
密閉都市のトリニティ
著:鳥羽 森
文芸(単行本)
衝撃のデビュー作 京大教授が挑む、人類進化と狂気のミステリー テロウィルスに襲われた京都を巡る壮大な陰謀 関口苑生 「愛と性と暴力が……ヤバイ!スゴイ!ハンパない!」 大森望 「小松左京『継ぐのは誰か?』×半村良『石の血脈』の興奮。驚愕のSF巨編」 (本文より)―― 深夜から未明にかけて、花火のような閃光を目撃した人が多数いた。結晶化した病原体が大気中に撒き散らされた。夜明け前から感染者に激しい症状が現れた。3日間のうちに京都市民の約3分の1、498,860余名が死亡した。
「とうさんは、大丈夫」
「とうさんは、大丈夫」
著:佐川 光晴
文芸(単行本)
児童相談所に勤め、温かい家庭を持つ主人公、澤村。父として家族の柱となり、児童福祉司として他の家庭を救うなか、突如事件は訪れた――。妻の声も子どもの声も、もう心には届かない。正しく生きてきたやさしい男の人生は、ひとつのできごとに殺された。果たして最後に彼を救うのは、叫びか、ささやきか、誰の声なのか。 頑張りすぎて、いませんか? よい父、よい児童福祉司であり続けた、やさしい男がひとつの暴力に音もなく撃ち抜かれる――。 野間文芸新人賞受賞の著者が、心と力をこめて描き切った、渾身の長編小説。 児童相談所に勤め、温かい家庭を持つ主人公、澤村。父として家族の柱となり、児童福祉司として他の家庭を救うなか、突如事件は訪れた――。妻の声も子どもの声も、もう心には届かない。正しく生きてきたやさしい男の人生は、ひとつのできごとに殺された。果たして最後に彼を救うのは、叫びか、ささやきか、誰の声なのか。
電子あり
真昼なのに昏い部屋
真昼なのに昏い部屋
著:江國 香織
文芸(単行本)
せめて、きちんとした不倫妻になろう。 満ち足りているはずの生活から、逃れようもなくどんどんと恋に落ちていく。 恋愛を、言葉の力ですべて白日の下にさらす、江國作品の新たなる挑戦! 私は転落したのかしら。でも、どこから? 会社社長の夫・浩さんと、まるで軍艦のような広い家に暮らす美弥子さんは、 家事もしっかりこなし、「自分がきちんとしていると思えることが好き」な主婦。 大学の先生でアメリカ人のジョーンズさんは、純粋な美弥子さんに心ひかれ、 二人は一緒に近所のフィールドワークに出かけるようになる。 時を忘れる楽しいおしゃべり、名残惜しい別れ際に始まり、 ふと気がつくとジョーンズさんのことばかり考えている美弥子さんがいた――。 恋愛のあらゆる局面を、かつてない文体で描きつくす意欲作!
ピストルズ
ピストルズ
著:阿部 和重
文芸(単行本)
荒廃していく世界の片隅で、少女は奇跡を起こせるか!? 「神の町」に住まう哀しき一族をめぐる大サーガ、開幕! 「若木(おさなぎ)山の裏手には、魔術師の一家が暮らしている――」 田舎町で書店を営む石川は、あるキッカケから、町の外れに住む“魔術師一家”と噂される人々 に接触する。その名は菖蒲(あやめ)家。謎に包まれた一族の秘密を探るべく、石川は四姉妹の次女・あおばにインタビューを敢行するのだが……。そこで語られ始めたのは、一族の間で千年以上も受け継がれた“秘術”にまつわる目眩めく壮大な歴史だった。史実の闇に葬り去られた「神の町」の盛衰とともに明かされていく「アヤメメソッド」の正体と、一族の忌まわしき宿命とは。そして秘術の後継者である末娘・みずきが引き起こしてしまった取り返しのつかない過ちとは 一体――?やがて物語は二〇〇五年夏に起きた“血の日曜日事件”の隠された真実を暴き出してゆく……! 箱庭的ユートピアを思わせる幻想的な冒頭 から、不穏な緊張感で急展開を迎える終盤、思いもかけないラストまで、まさに著者頂点をきわめる3年ぶり傑作巨編! ・この一冊の本が差し出す構造と運命を思えばガルシア・マルケスの『百年の孤独』を想起することでしょう。鳴り続ける音、焼きつく映像。あらゆる表現の醍醐味が縦横無尽に編みこまれたこの「大きな小説」に一〇年代の初めに出合えたことが嬉しい。 ――川上未映子(作家)【読売新聞4/4書評より】 ・今年はこの本を読めたからもうそれだけで良い、と思えました。 ――伊坂幸太郎(作家) ・植物、動物、鉱物の博物誌にして暴力、性愛、幻影の博物誌。魔法となった言葉によって過去の歴史が現在の物語として甦り、未知なるものへと変容を遂げる。表現の時空を刷新してしまう、危険で魅惑的な試み。 ――安藤礼二(文芸評論家) ・物語の底が抜けたような浮遊感に、我々は作家の技巧に翻弄される歓びを噛み締めることになるだろう。 ――斎藤環(精神科医)【朝日新聞4/4書評より】 ・書かれてはならない小説が書かれてしまった! それが誰にもすらすらと読めるのだから、これは僥倖と呼ぶしかない稀有の事態である。 ――蓮實 重彦(評論家)
鹿王丸、翔ぶ
鹿王丸、翔ぶ
著:岩井 三四二
文芸(単行本)
百発百中、謎の狙撃手に、京(みやこ)は震撼。 応仁の乱後の荒廃した京で繰り広げられる、手に汗握る活劇時代長編 一匹狼の鉄砲撃ち・鹿王丸は、請け負った暗殺仕事を完璧に仕上げる。十分な下調べをし、たった一発で仕留め、人込みに紛れて逃げる。しかし、警備隊長を次々と倒された六角氏も手を打ち始め、鹿王丸の行動は、次第に狭められていく。謎の暗殺依頼者、六角氏に雇われた甲賀者たちが、鹿王丸を巡って暗躍を繰り広げ、ついに、混乱にも終わりの時がくるが――。
剛爺コーナー
剛爺コーナー
著:逢坂 剛
文芸(単行本)
ミステリー愛好者必読! 元推協リジチョーの生活と意見とつぶやきと 駄目じゃん、業界の秘密をバクロしちゃ――大沢在昌氏 髪が紙になったのがこの本である。おお神よ!――北方謙三氏 ここまで書くとは職権乱用だ!――真保裕一氏 あーあ、わかってないなあ――東野圭吾氏 日本推理作家協会の舞台裏、実作者の本音、各種文学賞についてなど、剛爺こと逢坂剛が、推協会報に連載した変幻自在のミステリー・エッセイ! ミステリーが直木賞を席巻する日がくる……かもしれぬ/乱歩賞と西部劇とフラメンコにどんな関係があるのか/推協ブランド<謎>はこうして生まれた/おわびと訂正もりっぱな芸のうちなのである/阪神史上初の開幕8連勝!を邪魔した朗読会のお話/<散見する>という表現が<散見される>が、どっちが正しいの?/海外ミステリーの翻訳より、日本ミステリーの輸出を目指せ/ケタカタキンゾーを知らない長崎のスナックママ/神田神保町の文化を守るマナジリ決死隊の覚悟/ハードボイル道という難路と、言語コーパスの関係について/球史に残る、または九死に一生の始球式は、なぜ2球投げられたか!?/評論家諸氏を甘く見るとバチが当たるぞ!というありがたいお話――<目次より> ※本書は社団法人日本推理作家協会協会報に連載された「剛爺コーナー」「新・剛爺コーナー」に加筆・訂正したものです。
囮同心 深川醜聞始末
囮同心 深川醜聞始末
著:稲葉 稔
文芸(単行本)
時代小説誌「KENZAN!」発 隠密同心の生き様を描く、傑作時代長編 この命が、標的だ。 隠密、十兵衛が探りを入れているのは、材木屋への放火犯。が、関わる者が次々に殺され、解決の糸口を失う。闇に潜む刺客に、あえて身を晒すしかないのか。 命を張ったぎりぎりの探索。紙一重でかわす斬撃。――間違いなく、おれは真の犯人に近づいている。 付け火の現場を目撃したという左官が殺された。さらに、探りを入れていた下っ引きが水死体で見つかる。そこへ、付け火された材木屋のおかみと番頭の、密通の噂。浮気相手が怪しい。が、動き出した十兵衛を斬撃が襲う。どうやら、刺客の次の標的は十兵衛のようだ!
エソラ vol.9
エソラ vol.9
編:小説現代編集部
文芸(単行本)
辻村深月「樹氷の街」130枚 恒川光太郎「迷走のオルネラ」100枚 ほか すべて書き下ろし、充実の532ページ! <エソラ初登場> 藤崎慎吾「治療」 渾身の280枚、一挙掲載!! 東直子「トマト・ケチャップ・ス」 木下半太「サバイバー23」 ヴァシィ章絵「ハートマークをパンダに替えて」 益田ミリ「40代女子の……」 [小説] 恩田陸/藤崎慎吾/伊藤たかみ/東直子/辻村深月/木下半太/恒川光太郎/ヴァシィ章絵 [エッセイ] 岸本佐知子 [エッセイ+漫画] 益田ミリ [川柳+漫画] カラスヤサトシ [漫画] 中島守男
sex
sex
著:石田 衣良
文芸(単行本)
きっとセックスだけがほんとうであとの世界が全部嘘なのだ。 シャープな感性とやわらかな文章、幅広い作品で読者を魅了しつづける石田衣良。なかでも女性を中心に圧倒的な支持を受けるのが恋愛小説の短編集です。 本書はセックスという切り口で恋愛や男女を描き、雑誌連載中から大きな話題を呼んだ作品。過去の石田衣良作品中、もっともセクシーな一冊です。 <CONTENTS> ◆夜あるく 恋人同士の夜の散歩。ひとけのない住宅街や公園で、二人が過ごす特別な時間とは。 ◆文字に溺れて 学校の図書館で小説のエロティックな場面を読むのが好きな雄一郎。同級生のアスカにも同じ趣味があるとわかり……。 ◆絹婚式 夫の性恐怖症のため結婚して十年、いちどもセックスをしたことのない二人。カウンセラーを訪れ、治療に乗り出すが……。 ◆ダガーナイフ 何ひとついいことのない人生を終わらせるべく、ダガーナイフを手に渋谷の繁華街に向かった青年。交差点で殺人を決行しようとするとき、少女に声をかけられて。 ◆純花 生後8ヵ月の娘を亡くした夫婦。夫婦のセックスも同時に途絶えてしまった。二人は再びひとつになることができるのか。 美しく、やらしく、かわいくて、涙が出る。 人気作家が性の極みを鮮やかに描く12ストーリーズ。 海外の避妊具メーカーが、一年間の性交回数を国別に発表しています。トップの残業時間を誇るこの国が、同時に年間最少の貧しさを記録している。その事態を淋しく思うのは、ぼくだけでしょうか。この国がGDPだけでなく、生と性のよろこびの豊かさでもトップになれる日を、ぼくは待ち望んでいます。 ――あとがきより
KENZAN! vol.11
KENZAN! vol.11
著:葉室 麟,著:荒山 徹,著:高 陽,著:梶 よう子,著:神野 オキナ,著:菊地 ひと美,著:金 重明,著:九月,著:西條 奈加,著:佐藤 友哉,著:中村 彰彦,著:葉室 麟,著:山崎 洋子
文芸(単行本)
時代小説は面白い! 江戸情緒は好きですか?戦国武将に心ひかれますか? <KENZAN!から生まれた新しい時代小説> ●森谷明子『葛野盛衰記』 桓武天皇から平氏滅亡まで、多くの血が流れ、数多の屍が土となったが、それらをひたすら受け入れて、平安京(みやこ)だけが生き続けた――。「都」という存在に託して語る一大叙事詩。 <新連載!> 葉室麟 星火綺譚 ●荒山徹「柳生大作戦」 ●高陽「荊軻」 ●梶よう子「迷子石」 ●神野オキナ「黒指のカイナ」 ●金重明「斗星の北天に在るに」 ●西條奈加「手折れ若紫」 ●佐藤友哉「風不死岳心中」 ●葉室麟「星火綺譚」 ●山崎洋子「横濱お吉異聞」
身をつくし 清四郎よろづ屋始末
身をつくし 清四郎よろづ屋始末
著:田牧 大和
文芸(単行本)
今の手前は、もう町人です―― 何でもござれのよろづ屋稼業は大繁盛だが、飛び切りの笑顔を見せる清四郎の心に淀むのは、秘して語らない過去。 訳あり美男、お江戸の私立探偵が大活躍 新進気鋭が描く時代長編 未練だな――元南町奉行所内与力筆頭・杜清四郎――根津権現近くで「よろず相談所」を開く清四郎は、自ら望んで、今こうしている、はずだった。「おふみの簪」「正直与兵衛」「お染観音」――次々と舞い込む事件を解くうちに明らかになる、その過去が、清四郎の秘密と苦悩を浮き彫りにしていく。気鋭の時代小説作家の渾身作。
記憶の海
記憶の海
著:松田 奈月
文芸(単行本)
TBS・講談社 ドラマ原作大賞受賞作 俺は3分間の世界で生きている。 事故の後遺症で、3分間の記憶しかもてなくなった男。刹那な時間の繰り返しのなかで、彼と彼女は、出会い、惹かれ、忘れ、そしてまた出会い続ける。 「記憶」を挟んで2人はすれ違い続ける。忘れ続ける彼と忘れられない彼女の、切ないラブストーリー。 彼だけが知らない。すぐ傍らで、恋人の小野里美が助手を務めていることを。 ある大学の研究所で進む、記憶のメカニズムの解明。記憶とは何なのか。記憶はなぜ「嘘」をつくのか。そして、第三者が記憶を共有することは可能なのか――。過去の記憶を失い、長期記憶を保持できなくなった広田学は、被験者として研究に参加し続ける。
電子あり
神と世界と絶望人間 03-08 雷撃☆SSガール2
神と世界と絶望人間 03-08 雷撃☆SSガール2
著:至道 流星,絵:MAMI
文芸(単行本)
騙されるな!支配(コントロール)せよ! 天才美少女が切り裂く“闇の経済”現代史 まったく新しい経済活劇として話題を呼んだ『雷撃・SSガール』の至道流星が描く、失われた日本経済への鎮魂歌(レクイエム)。もう1度、誇りを奪り還すための“リアル経済エンターテインメント”ここに完結! 「独裁者には暗殺を、仇なす敵には絶望を」 ブランフォート財閥の「世界統一政府プラン」に巻き込まれたせいで父を殺され、すべてを失った桜井海斗。天才美少女・リザとともに、復讐の準備を整えていた彼は、突然、深夜の品川ふ頭で謎の暴漢たちに襲撃される。だが、なぜかロシア語を使う強力な軍隊が、そんな海斗たちを救うのだった!
極限脱出 9時間9人9の扉 オルタナ(下)
極限脱出 9時間9人9の扉 オルタナ(下)
著:黒田 研二,絵:西村 キヌ,原作:チュンソフト
文芸(単行本)
すべての謎が美しく結晶する“プラチナ級クライマックス” チュンソフトが贈る最新サスペンスアドベンチャーを、ミステリ作家・黒田研二が大胆かつ斬新な解釈により完全書き下ろし! 「これからおまえにはゲームをしてもらう。“ノナリーゲーム”……生死を賭けた運命のゲームだ」。平凡な大学生・淳平たち9人は、“ゼロ”と名乗る男に拉致監禁され、脱出のためにゲームを強制されていた。爆発のタイムリミットまで4時間30分。淳平が開いた扉の先には……!?いま、すべての仕掛けられた謎が明かされ、“極限のサバイバル”が美しく完結する!
うみねこのなく頃に Episode3(上)
うみねこのなく頃に Episode3(上)
著:竜騎士07,絵:ともひ
文芸(単行本)
これぞ推理合戦! 「赤字システム」再現は常識 幻想世界で展開する、魔女との絶望的な対戦!『ひぐらしのなく頃に』の竜騎士07が挑発する、圧倒的“推理小説”!! 「……昔っからこの島には、私たちの知らない誰かが住んでるんじゃないかって話はあったんだよな。」 1986年10月、大富豪“右代宮家”の親族会議は、3人の兄弟たちが当主代行の長兄・蔵臼からカネを無心しようと、不穏な空気に包まれていた。特に長女・絵羽は、自分より無能でありながら次期当主として振る舞ってきた兄に対して、憤懣やるかたない思いを秘めていた。そんな親族会議の席に、魔女“ベアトリーチェ”から1通の手紙が届く。惨劇の中で絵羽は“黄金伝説”の謎を解くカギを掴むのだが……!? ※本書は、2008年発表の同人ゲーム『うみねこのなく頃に Episode3』のシナリオをもとに著者である竜騎士07氏自らが全面改稿し、小説化したものです。
幸せ上手
幸せ上手
著:渡辺 淳一
文芸(単行本)
人間力がグングン向上する、「幸せ癖」をつけるために最適なドリルとは!? 『自分の心と身体との付き合い方しだいで、人生で得られる幸せは大きく変わってきます。 格別立派なことでもありませんが、これは、わたしが生きてきた実感なのです』――渡辺 淳一
電子あり
星が吸う水
星が吸う水
著:村田 沙耶香
文芸(単行本)
私と、性行為ではない肉体関係を、してみませんか? 精神は肉体をもてあまし、潤うことも充足することも叶わない。「男と女」、「女と女」が対をなす双作小説。 [野間文芸新人賞]受賞第1作 友人として付き合っているうちは気付かなかったが、どうやら男はとてもロマンチストなようだった。鶴子はそういう男を性欲の捌け口にしてしまったことを反省していた。男に対して勃起したのではなく、勃起していたから、男の肉体を使ったのだ。――<「星が吸う水」本文より> 結真は瑞々しい美紀子の声を思い返しながら耳たぶに触れた。性的じゃない肉体関係か、と心の中で呟くと、指で耳を弾いて小さく微笑んだ。――<「ガマズミ航海」本文より>
酒中日記
酒中日記
著:坪内 祐三
文芸(単行本)
酒があってこそ出会いがある とにかく毎日飲み歩くから、人が人を呼び、いろんなことがつながってくる。これはただのエッセイではない。 作家、評論家、編集者に登場希望者続出!「小説現代」で好評連載、今もっとも目が離せない飲み歩き日記。(2006・11~2009・10)
巨人伝説
巨人伝説
著:野口 武彦
文芸(単行本)
幕末の「巨人」の真の姿とは? 大老として辣腕をふるった井伊直弼と、その参謀として暗躍した長野主膳。 幕末の日本に「巨人」として君臨した二人の真の姿を追った、著者初の歴史小説。
感応連鎖
感応連鎖
著:朝倉 かすみ
文芸(単行本)
女たちの内側で、何かが蠢く。 肥満を異形とする節子か、他人の心が読める絵理香か、自意識に悩む由希子か。 交錯する視点、ぶつかり合う思惑。 真実を語っているのは誰?──魅惑の長編小説