文芸(単行本)作品一覧

旬菜歳時記
文芸(単行本)
旬の野菜を育てながら、そこに季節を、色彩を、歴史を、ぜいたくに味わう日々。今は亡き夫・靖との思い出と共に綴る、しみじみとしたエッセイ集。

マ-ガレット ラブ・スト-リ-
文芸(単行本)
未発表の私信184通をはじめ、新事実をもとにマーガレット・ミッチェルの秘められた私生活を描く、夫婦の愛の伝記物語。
『風と共に去りぬ』の陰に秘められた愛の物語(ストーリー)
アトランタの妖精、『風と共に去りぬ』の作者マーガレット・ミッチェル。レッド・アップショーとの最初に結婚が破局を迎えたあと、再婚相手に選んだのはレッドのルームメイト、ジョン・マーシュだった。新聞記者の彼は、マーガレットが交通事故によって悲劇的な死を迎えるまで、献身的な愛情で彼女をささえた。生涯を通してたすけあったふたりの私生活を、新資料で描く愛の評伝。

新諸国奇談
文芸(単行本)
阿刀田ワールド12の短篇小説集
時と空間を超えて──奇妙な味の短篇旅行
該博な知識を駆使して描く世界各地の「不思議」

アヤツジ・ユキト 1987-1995
文芸(単行本)
僕の夢は「名探偵になること」だった……『十角館の殺人』から8年余――
その間に発表された「小説以外のすべての文章」を完全収録。詳細な脚注と年々の回顧録を盛りこんだファン待望・必携のクロニクル!
本のタイトルは『アヤツジ・ユキト1987-1995』、装幀は墓碑銘のイメージでお願いしよう、と決まった。要するに、1987年~95年のアヤツジをこの“匣(はこ)”の中に封じ込めちゃいましょう、といったコンセプトである。そうやって、何と云うのだろうか、過去の自分をなるべく醒めた目で見られるようにしておきたい、という個人的な意味づけもあったりする。――「まえがき」より

いのち発見
文芸(単行本)
「この本が、あなたの心のお寺になりますように」
法話、対談、人生相談……今日を生き切るための智慧が1冊になった。
●寂聴指南の実用企画も満載
巻末付録・仏教のここが知りたい「般若心経」原寸写経手本天台寺参詣カラーガイド、など
出家から23年、その活動のエッセンスが詰まった目次の一部を紹介します。
説く/天台寺法話紙上再録「仏心を磨く」
答える/人生相談65問夫婦・不倫・性・死
語る/五木寛之氏対談「死ぬために生きる」
見せる/晴美~寂聴思い出のアルバム ほか

本朝銃士伝
文芸(単行本)
テーマは銃器と日本人。
関ヶ原から南太平洋の孤島まで。二本松少年隊、神風連、龍馬、半次郎、近藤勇等、戦わざるをえなかった人と銃砲の物語!
●登場する人と銃砲
関ヶ原・島津氏と馬上筒/龍馬とスミス・アンド・ウェッソン/近藤勇とランカスター銃/二本松少年隊と蘭式ゲベール/神風連と電信鉄砲/人斬り半次郎とマルチーニ・ヘンリー/馬賊とコルト/ペリリュー島の三八式小銃

歴史・時代小説の作家たち
文芸(単行本)
これを読めば歴史・時代小説の通。座右に置けば歴史・時代小説の小事典。
吉川英治から司馬・藤沢まで52人の作家の素描と作品紹介。
甲賀忍者お藍
文芸(単行本)
甲賀忍者お藍と根来忍者・羅王の凄絶な争闘本多正純の命を受け老中を探っていた甲賀忍者お藍を襲う根来衆。頭領・羅王の奇怪な術。太平の世に、無用とされる忍者たちのサバイバルゲ-ムがついに開始された

還
文芸(単行本)
ひとりの研究助手が死んだ。それから8年、彼の失意は、殺意に姿を変えて街を襲った。その殺意の名は──『還』
大学理学部の研究助手が、千里川上流域で野営中に溺死した。彼の死後8年、人口12万の地方都市・白谷に、死に至る謎の熱病が発生する。増えつづける罹病者とともに隔離される情報。苛立ち脅える市民を、救急車のサイレンと報道ヘリの爆音が覆う。病原は何なのか!?熱病パニックの街の中心には、秋の陽光にきらめく千里川が流れていた──。

蒼穹の昴(下)
文芸(単行本)
愛と権力のドラマ、頂点に。魂をうつ歴史超大作! 落日の清朝には領土を分割せんと狙う列強の牙が迫っていた。 科挙進士の友とも別れ、西太后の側近となった宦官の春児(チュンル)は、野望渦巻く紫禁城で権力をつかんでいった。

蒼穹の昴(上)
文芸(単行本)
新生面をひらく特別書下ろし超大作! この物語を書くために私は作家になった。――浅田次郎 汝は必ずや西太后の財宝をことごとく手中におさむるであろう──。 中国清朝末期、貧しい農民の少年・春児(チュンル)は占い師の予言を信じて宦官になろうと決心した。

特装ハ-ドカバ- 検屍官
文芸(単行本)
女性検屍局長ケイ・スカーペッタ難事件に挑む!
バージニアの州都リッチモンドに荒れ狂う連続殺人。被害者の女性たちは残虐な姿で辱められ、絞め殺されていた。被害者のあいだに関連はなく、捜査は難航、全市は震え上がっていた。美人検屍官スカーペッタは、最新の技術を駆使して捜査を続けるが……。

落日の宴
文芸(単行本)
「これまで書いた主人公の中で、もっとも心動かされる人物」……著者
嘉永6年(1853年)、時の勘定奉行川路聖謨(としあきら)は、開国を迫るロシアのプチャーチンと対峙。――激動の幕末、日本を大国間の荒波から守った幕臣を描き、日本人の誇り高き精神を問う!
「川路は、幕末に閃光のようにひときわ鋭い光彩を放って生きた人物である。軽輩の身から勘定奉行筆頭まで登りつめたことでもあきらかなように、頭脳、判断力、人格ともに卓越した幕吏であった……私が川路に魅せられたのは、幕末の功労者であるとともに、豊かな人間性にある」――「あとがき」より

イエスタデイズ
文芸(単行本)
過ぎ去った黄金の日……。甘美な誘惑と戦った日々……。
’60年代の青春の記憶がいま蘇える。傑作恋愛小説集!
友の死を契機に、60年安保で揺れていた時代と、自らの青春の日々を懐古する、しみじみとした味わいの連作短篇集。過ぎ去った日々に人生の光と影が映し出される。

がえん忠臣蔵
文芸(単行本)
斬新な感覚で破格の侍を描く衝撃作!
大石内蔵助はついにこの男の断念を知ることはなかった。侍の夢と心奥を鮮やかに描く傑作!
[本文から]──2月4日、赤穂浪士46人に切腹の命が下った。当日、新六は、その名を呼ばれ、おとなしく首の座に直ったが、そこで彼は、後世に残る思わぬ行動に出た。新六は、検使以下毛利家家士らの見守る中、いきなり双肌脱ぎになり、「おう、たでん坊の新の金太郎をよっく見ろい」一声叫ぶや、小刀を腹に突っ刺し、真一文字に掻っ捌いたのである。新六はそうして、間新六から「たでん坊の新」に立ち戻り、死んでいったのだ。新六の亡骸は、46人でただ1人義兄中堂又助のたっての頼みにより、その日のうち又助・はつのもとに引き取られ、築地本願寺に埋葬された。今日、泉岳寺の墓地には、だから間新六のみ、、その遺骸はない。

葉桜の季節
文芸(単行本)
瀬戸内の輝く光のなかで過した幼い日から今日まで出会いとわかれを繰り返した自らの生を四季の情景に重ねてたどる
郷里で暮していたころ、季節の移ろいは目に見えて鮮やかで、周囲の植物や土や山は、まさに刻々と色を変えていった。麦畑は、黄緑色から目を射るような緑へ、そして深い灰色がかった緑からさらには薄茶色へと、時間を確実に呑みこみながら変化していき、最後には刈られて、黒い大地と化すのだ。だから私は、季節というものは、色で表されるものだ、と思っていた。色が大気を染め、気温を変え、人々の心をぶ厚くしたり、透明にしたりあるいは鋼のように強靱にしたりするのだと思っていた。──本文より
いっさい、一妻ブル-ス
文芸(単行本)
日本人の宗教心の根源を問う異色短篇集。 死の間際に別れた夫に会いたいといいだす母。生まれ故郷で主人公の見たものは何か――。宗教、信仰に刻まれた日本人の根源とは? 吉川新人賞作家の異色短篇集。

ゆるやかな絆
文芸(単行本)
書下ろし最新エッセイ集『恢復する家族』続編
「これからの家族は、ゆるやかな絆で結ばれるような関係でいたい」。光さんのことをはじめ、最近の考え、興味、日常を綴る。ゆかり夫人の水彩画多数収録。

自由なれど孤独に
文芸(単行本)
ブラームスがワーグナーが――ロスチャイルドがハプスブルク家の王妃が――
1864年ウィーン。ブラームスは、メンデルスゾーン、シューマンを継ぐ有力な作曲家に成長し、宮廷歌劇場で「トリスタンとイゾルデ」を上演しようとしているワーグナーに会う。立会うは世界の金庫番ロスチャイルドの御曹子とハプスブルク家の王妃。ワーグナーの過去を証す秘密の地図帳をめぐり、それぞれが入り乱れての奪い合い。ウィーンの政治・音楽情況を反映して混沌とする謎をブラームスは解けるのか?

はやぶさ新八御用帳(七)寒椿の寺
文芸(単行本)
大好評「はやぶさ新八」シリーズ第7弾。
南町奉行根岸肥前守の懐刀である内与力の隼新八郎を助けて、お鯉、鬼勘、小かんらが活躍する痛快博物帳。新八郎の腕がますますさえわたる表題作のほか6編を収録。