講談社現代新書作品一覧

日本文化の核心 「ジャパン・スタイル」を読み解く
日本文化の核心 「ジャパン・スタイル」を読み解く
著:松岡 正剛
講談社現代新書
「わび・さび」「数寄」「まねび」……この国の「深い魅力」を解読する! 独自の方法論で日本文化の本質を見通す「松岡日本論」の集大成! お米のこと、客神、仮名の役割、神仏習合の秘密、「すさび」や「粋」の感覚のこと、「まねび」と日本の教育……断言しますが、日本文化はハイコンテキストで、一見、わかりにくいと見える文脈や表現にこそ真骨頂があるのです。(「はじめに」より) <本書のおもな内容> ・なぜ日本はヤマトと呼ばれるのか ・神さまをカミと呼ぶようになった理由 ・日本人のコメ信仰にひそむ背景 ・日本人が「都落ち」にダンディズムを感じる理由 ・日本人が七五調の拍子を好むわけ ・世阿弥が必要と考えた「物学」の心 ・今の時代に求められる「バサラ」と「かぶき者」 ・「伊達」「粋」「通」はなぜ生まれたのか  ほか <本書の構成> 第一講:柱を立てる 第二講:和漢の境をまたぐ 第三講:イノリとミノリ 第四講:神と仏の習合 第五講:和する/荒ぶる 第六講:漂泊と辺境 第七講:型・間・拍子 第八講:小さきもの 第九講:まねび/まなび 第一〇講:或るおおもと 第一一講:かぶいて候 第一二講:市と庭 第一三講:ナリフリかまう 第一四講:ニュースとお笑い 第一五講:経世済民 第一六講:面影を編集する
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直観を磨く 深く考える七つの技法
直観を磨く 深く考える七つの技法
著:田坂 広志
講談社現代新書
心の奥の「もう一人の自分」と対話する時、 直観と論理が融合した“最高の思考力”が生まれる。 あなたは自分の中に 「天才」がいることに気がついているか? ・・・ 物事を論理的に考え、考え、考え抜いていくとき、 突如、直観が閃くということがしばしば起こる。 逆に、直観的に閃いたことであっても、その現実性を論理的に 検証していくということは不可欠であり、また、組織内で合意を得るためにも、 その直観を論理に落として説明できることも極めて重要な能力である。 筆者は、永年、様々な「思考のプロフェッショナル」を 見てきたが、実は、彼等は、「論理思考」にも「直観思考」にも強く、 その中間にある様々な思考法にも熟達し、 それらを混然一体として縦横に駆使しながら、思考を深めていた。 はたして、どうすれば「深く考える」ことができるのか。 いかにして直観力を身につければいいのか。 「考えが浅い」「勘が悪い」とは、いったいどういうことなのか。 すべてのビジネスパーソンに捧ぐ、思索の極意。 ・・・・・ 【本書の主な内容】 ■第1部 深く考えるための「七つの思考法」  ・問題の「循環構造」を俯瞰しながら考える  ・問題の「矛盾」を解決しようとしないで考える  ・橋のデザインを考えるのではなく、河の渡り方を考える  ・専門知識で考えるのではなく、専門知識を横断して考える  ・本で読んだ知識ではなく、体験から掴んだ智恵で考える  ・自分の中に複数の人格を育て、人格を切り替えながら考える  ・心の奥の「賢明なもう一人の自分」と対話しながら考える ■第2部「賢明なもう一人の自分」と対話する「七つの技法」  ・まず、一度、自分の考えを「文章」に書き出してみる  ・心の奥の「賢明なもう一人の自分」に「問い」を投げかける  ・徹底的に考え抜いた後、一度、その「問い」を忘れる  ・意図的に「賢明なもう一人の自分」を追い詰める  ・ときに「賢明なもう一人の自分」と禅問答をする  ・一つの「格言」を、一冊の「本」のように読む  ・思索的なエッセイを「視点の転換」に注目して読む ■第3部「賢明なもう一人の自分」が現れる「七つの身体的技法」  ・呼吸を整え、深い呼吸を行う  ・音楽の不思議な力を活用する  ・群衆の中の孤独に身を置く  ・自然の浄化力の中に身を浸す  ・思索のためだけに散策をする  ・瞑想が自然に起こるのを待つ  ・全てを託するという心境で祈る
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日本人のための漢字入門
日本人のための漢字入門
著:阿辻 哲次
講談社現代新書
世界最長の歴史を持つ文字=漢字は知恵の玉手箱! あなたの周りにある漢字の秘密を伝える漢字教室、開講! 「人」は「二人が支え合っている形」ってほんとう? 「令」の漢字に「すばらしい」という意味がある理由とは? 鹿児島を一字で書いた漢字とは? ペンギンはなぜ「企鵝鳥」と書くのか? 「餃子はどうだい」「生です」――中国語に込められたウィットとは? 学校の「校」は木へん、では、校閲の「校」のもともとの部首は? 「育」という漢字が表す出産の光景とは? 「歩」は二つの足跡、では「止」「正」は? 一点シンニョウ、二点シンニョウがばらつく理由…… 人名漢字、異体字、国字など、やっぱり漢字は面白い! 活版印刷屋に生まれ、漢字とともに暮らしてきた第一人者が綴る漢字の履歴書。
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人生は苦である、でも死んではいけない
人生は苦である、でも死んではいけない
著:岸見 一郎
講談社現代新書
人生は苦。それでも生きる。日々、生きづらさを感じているすべての人へ。ベストセラー『嫌われる勇気』の著者が送る力強いメッセージ! 人生は苦しい。苦しいこともあれば、楽しいこともある、ではなく、本来的に人生とは苦しいもの。それゆえ仏教は「生老病死」の苦しみを説き、聖書は人生を嘆きの谷になぞらえる。でも、それでも死んでしまうのではなく、この事実を認め、受け入れた上で生きていこう。いじめられている人も、会社でハラスメントを受けている人も、死んでしまうのではなく、とにかく生きよう。どんなに孤独に思えても、かならずどこかに「仲間」はいる。だから絶望することなく、希望を持って生きてゆこう。人生を「生きる」ことが、この世に生を受けたすべての人に課された課題だから。 仏教、キリスト教、ギリシア哲学--いにしえの知恵をたずね、アドラー心理学、三木清の『人生論ノート』など、さまざまな思想に学び、築き上げた、岸見一郎の総決算としての人生論!
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近代日本と軍部 1868-1945
近代日本と軍部 1868-1945
著:小林 道彦
講談社現代新書
「近代理性の象徴」のはずであった組織はなぜ暴走したのか? 明治維新から太平洋戦争敗戦による崩壊まで、一人で描ききった超力作! 戦前日本の歴史とはある意味において、相次ぐ戦争の歴史でした。といって、日本が明治維新以来一貫して軍国主義路線を取っていたわけではありません。しかし結果として、後世の目から見るとそうみなさざるを得ないような「事実」の積み重なりがあることも、やはり否定することはできないでしょう。 では、このような「意図」と「結果」との大きな乖離は一体なぜ起こったのでしょうか。 明治憲法体制とは、極論すれば大急ぎで近代国家の体裁だけをこしらえた、「仮普請」にすぎませんでした。そのことは伊藤博文をはじめとする元勲たちもよくわきまえており、伊藤などは折を見て、より現状に即した形での憲法改正にも取り組むつもりでした。 著者によれば、明治憲法体制の改正が唯一可能だったのは、その起草者である伊藤が憲法改革に取り組もうとし、また軍部自体もその必要性を認めていた日清戦争後の時期しかなかったということです。しかし日露戦争での奇跡的な勝利により、この改革への機運は急速にしぼんでしまいました。またその後、桂太郎、児玉源太郎、宇垣一成、永田鉄山といった近代軍の「国家理性」を体現したリーダーたちがあるいは早世し、あるいは失脚し、暗殺されるという不運もありました。そしてついには軍が政治を呑み込み「国家」自体となるまでにいたります。東条英機が首相のまま複数の大臣を兼任し、さらには陸軍相、参謀総長を兼任するまでに至ったことは、まさにその象徴と言うことができるでしょう。 「仮普請」でしかなかったはずの明治憲法体制が、政治リーダーの世代交代を重ねるに従って「デフォルト」となり、次第に硬直化してゆく。当初、政治の軍事への介入を阻止するために設定されたはずの「統帥権」が逆に軍が政治をコントロールする道具になってしまったことなどは、それを象徴する事例でしょう。組織としての宿命とはいえ、改革の機を逸した代償はあまりにも大きかったとやはり言わざるを得ません。 本書では、歴史を後付けではなく、極力「リアルタイム」で見ることを目指し、近代日本最大のパラドクスである「軍部」の存在の謎に迫ります。
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特攻隊員の現実
特攻隊員の現実
著:一ノ瀬 俊也
講談社現代新書
生還の見込みのない体当たり兵器に乗り込んだ20代以下の若者たち。 「神」と讃えられた彼らは何を考え、亡くなっていったのか――。 「故郷へ一度帰りたかった」 「われもまた彼女を愛す。しかれども、わが未来はあまりに短し」 「我等は単に新聞を賑わす為に働くに非ず」 「戦果は誰が確認してくれるのだ」 「中緯どのは神様なのですから」 「人生二十何年を『体当り』するために生きて来たわけだ」 「特攻隊は各人の発意に依るものでなく命令だそうだ」 「私達がこれ程迄一所懸命にやっても、未だ飛行機が足りないのですか」 「科学の力は特攻も対抗し得ず」 特攻隊員の心情は? 軍上層部やメディアはなぜ特攻を進めたのか? 特攻隊員らによっておこなわれる戦争を、国民はどう見ていたのか? 前線、銃後の人びとの生の声から当時の日本人の心奥に分け入る一冊!
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総理通訳の外国語勉強法
総理通訳の外国語勉強法
著:中川 浩一
講談社現代新書
世界最難関のアラビア語を24歳になってから始め、 天皇通訳、総理通訳まで務めた現役外交官が、 苦難の道のりの中で編み出した 秘伝の外国語習得術を惜しみなく伝授! グローバル社会で外国語を武器にしたいビジネスパーソン、 英語を一からやり直したい日本人必読の書。 第一章 総理通訳への苦難の道のり 第二章 外国語習得のエッセンス 第三章 「ネイティブ脳」より「日本語脳」 第四章 「インプット」より「アウトプット」 第五章 外国語習得の具体的メソッド 第六章 通訳のすすめ
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次のテクノロジーで世界はどう変わるのか
次のテクノロジーで世界はどう変わるのか
著:山本 康正
講談社現代新書
新世界はAI+5G+クラウドの3角形(トライアングル)で激変する 理学修士+38歳ベンチャー投資家にして元グーグル+京大特任准教授がわかりやすく描く これから必須の「テクノロジー基礎教養」 米国での金融機関勤務、グーグルを経て、現在は起業家の支援と投資を行う著者は、「テクノロジー」と「投資(ビジネス)」の両面に精通している、日本でも稀有な人材と言えるでしょう。 その山本氏が、「近未来に主流となるテクノロジー」という視点から、専門家向けではなく、平易な言葉で書き下ろした1冊です。 これからの企業・世界はテクノロジーが主役の座を占めます。つまり、テクノロジーによって土台が築かれ、その上ですべての企業が活動するような状態が加速する、まったく新しい世界が出現します。 ●近未来の企業・世界はどのような形となるのか ●テクノロジーの根本を理解するカギ「トライアングル」とは? ●FAANG+M(フェイスブック、アップル、アマゾン、ネットフリックス、グーグル、マイクロソフト)はなぜ強いのか? ●世界を変える、近未来の7つのメガトレンドとは? ●これから基幹となる、主流を占めるテクノロジーとは? これらの大枠を2時間で知ることのできる、まさに近未来のテクノロジーを知るための格好の入門書です。 ちなみに筆者が言う7つのメガトレンドとは下記のとおりです。 企業や世界は、このような形に必ず変化していくと主張しています。 メガテクノロジーが引き起こす7つの大変化 データがすべての価値の源泉となる あらゆる企業がサービス業になる すべてのデバイスが「箱」になる 大企業の優位性が失われる 収益はどこから得てもOKで、業界の壁が消える 職種という概念がなくなる 従来の経済理論が進化した新理論が誕生する あなたは、これらが持つ本当の意味を理解していますか?
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物語 パリの歴史
物語 パリの歴史
著:高遠 弘美
講談社現代新書
どの街角を歩いても歴史に出会う街、パリ。その尽きせぬ魅力を物語風に活写する。第1部はパリの誕生から現在まで、2000年以上にわたるその歴史を30の章に分けて紹介。第2部は、パリの様々な横顔を連想風につづる。旅行ガイドにもおすすめ!
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定年消滅時代をどう生きるか
定年消滅時代をどう生きるか
著:中原 圭介
講談社現代新書
すべての日本人の人生にとって、深く関りがある本を書きました。 2020年は日本の雇用が大変革を遂げる年になるからです。 AIなどのデジタル技術の普及に伴って、若手にとっても、 中堅にとっても、ベテランにとっても、高齢者にとっても、 無縁ではいられない雇用の流動化が起ころうとしているのです。 これからの日本では、大学を卒業後に就職して70~75歳まで働くことになるので、 個人の会社員生活は50年前後と、今の定年より10~15年程度も長くなります。 現在24年にまで縮まってきている企業の平均寿命が将来的に20年を切るようになったら、 会社員生活は企業寿命の2.5倍を超える長さになってしまうというわけです。 平均的な働き方をする日本人であれば、 計算のうえでは人生で3つの仕事や会社を経験しなければなりません。 そこで充実感のある人生を歩み続けるためには、どうすればいいのか――。 ・・ 「人生で3つの仕事や会社を経験する時代へ」 「10年先を見据えて豊かな人生の礎を」 「人生100年時代は変化を楽しむ未来志向で」 「年金受給開始年齢は75歳に?」 「定年引き上げが終身雇用の終わりを招く」 「必要なのは“仕事は楽しみながらする”という価値観」 「転勤の廃止で就職希望者が10倍に」 「“新卒社員でも年収1000万円”の背景」 「会社の人材育成には頼らず、自分でキャリア形成を考える」 「好業績で人手不足なのに“早期退職”を募る理由」 「世界でも突出して学び直しをしない日本人」 「人生と仕事を何度もやり直しができる世界」 「人生を豊かにするためのヒント」 「1000人に1人の希少性を持つ裏技的な方法」 「リカレント教育の活用と就職氷河期世代」 「ハイブリッド人材が求められる理由」 「スマートフォンを使うことの代償」 「絶対に廃れない基本的な能力」 「ITの世界から離れることの効用」 「MBAの陥穽と感性の重要性」 「“読解力”と“論理力”を身に付けるには」 「ビル・ゲイツが設けている“考える週”」 「無意識のうちに自らの視野が広がる」 「高度な専門知識よりも大切なこと」 「日本人全体の底上げが豊かな社会をつくる」 ・・ 【本書のおもな内容】 第1章 日本から「定年」が消滅する 第2章 大きく変わる企業の採用 第3章 トヨタ「採用の半数が中途」の衝撃 第4章 人材育成の仕組みを再構築する 第5章 これからを生きるための最大の武器
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オランダ商館長が見た 江戸の災害
オランダ商館長が見た 江戸の災害
著:フレデリック・クレインス,解説:磯田 道史
講談社現代新書
ハーグ国立文書館に埋もれていた記録は何を語るか? 地震や火事の向こうに日本社会が見えてくる! 明暦の大火、元禄地震、雲仙・普賢岳の噴火、京都天明の大火…… 平成、令和の時代と同じように災害の多かった江戸時代。 人びとはいかに災害を生き抜いたのか? 被災直後の江戸城内での将軍への謁見、町で復興に励む市井の人びとなど。 歴代のオランダ商館長の克明な記録をもとに、 災害列島を生きる日本人の姿に迫る。 江戸に火事が多い理由、短時間で復興する仕組み、日本人の自由など、 磯田道史氏による本文解説付き!
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心にとって時間とは何か
心にとって時間とは何か
著:青山 拓央
講談社現代新書
何が分からないかが分かる――、これは素晴らしい技能と言える。ある学問分野において何が分かっていないのかを正確に説明できるのは、その分野を相当に理解している人だけだ。 本書では、「心にとって時間とは何か」がどれだけ未知であるのかを探る。私の専門は哲学だが、哲学だけでなく科学についても、さまざまな知見を参照していこう。だれにも分かっていないことを謎としてうまく描き出すには、それがどのような知識によって囲まれているかを示さなくてはならない。私たちの知識の地図に、未踏の地の「輪郭」を描き込んでいくわけだ。 あとで改めて言い添えるが、私はこの目的のために、章ごとに違うサブテーマを定めた。〈知覚〉、〈自由〉、〈記憶〉、〈自殺〉、〈SF〉、〈責任〉、〈因果〉、〈不死〉という、各章の章題がそれにあたる。つまり、少なくとも八つの謎が本書には描き出されており、それらの不思議さや面白さ、そして、一つの謎から別の謎への道が見えてくる高揚感とが、私なりの言葉で綴られている。 第一章 〈知覚〉――時間の流れは錯覚か 第二章 〈自由〉――私はいつ決めたのか 第三章 〈記憶〉――過去のデッサンを描くには 第四章 〈自殺〉――死ぬ権利は、権利なのか 第五章 〈SF〉――タイムトラベルは不可能か 第六章 〈責任〉――それは、だれかのせいなのか 第七章 〈因果〉――過去をどこかに繋ぐには 第八章 〈不死〉――死はいつまで続くのか 8つのテーマと謎を手がかりに、「心と時間の不思議」に迫る!
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腰痛は歩いて治す からだを動かしたくなる整形外科
腰痛は歩いて治す からだを動かしたくなる整形外科
著:谷川 浩隆
講談社現代新書
最近、NHKの健康番組などの多くのメディアで新たな腰痛治療法として脚光を浴びているのが整形外科医と精神科医、理学療法士らが連携して「認知行動療法」などの新しいアプローチで治療を行う手法。 精神的ストレス、うつ状態、不安感などの心理社会的原因もからみ、整形外科医単独ではスパッと治せなかった腰痛の改善に大きな効果があるようです。 本書の著者は整形外科医でありながら精神科、心療内科を学び、いち早く「心療整形外科」の重要性を提唱してきた第一人者。患者さんの心理面にも詳しい整形外科医だからこそ築ける「患者さんと医者の治療同盟」によって、ウォーキングを推奨し、慢性的な痛みに悩む多くの患者さんを救ってきました。現在はピンピンコロリ運動で有名な長野県の人気整形外科クリニックで、日々多くの患者さんと向き合っています。 コロンブスの卵的手法を具体的な治癒例を交えて明かした一冊です。 「腰痛、肩こり、関節痛は、認知行動療法ほかで患者さんのこころの持ちようを切り替えれば、自分で治せるケースがたくさんあります」「痛みを軽くするには、こころを切り替え自己治癒力を高めるために、まずは少しでもウォーキングを始めることです」「からだは動かさないと痛くなるようにできています。腰痛、肩こり、関節痛は動かさないと治らない。今日から始められることが必ずあります」「原因にこだわらない、未来を考え過ぎない、決めつけない、あせらない、諦めない」「腰痛でしてはいけないことは『してはいけないことを考えること』」「アンチ・エイジングからアジャスト・エイジングへ。ピンピンコロリ運動は前向きな人生を送れるから素晴らしい」 などなど、著者の医者歴30年の経験と理論に裏打ちされた、腰、肩、ヒザなど運動器の痛みを解決する、刺激的でいて優しい、具体的方策と心理的アドバイスが満載です。 現役の整形外科医として、「なぜ医者なのに、すぐ私の痛みの原因がわからないのか? すぐに治せないのか?」「痛み止めの薬を出され様子を見ましょうと言われたけれど、もっと根本的な治療をしてほしい」「ずっと電気治療をやらされているがいつまで続ければ治るのか」「MRIを撮って手術をしたけれどそれでも痛みが消えない」といった患者さんが整形外科に感じる疑問、不信感などについても、しっかり解説しています。 「腰痛は〇〇をやるだけですぐ治る!」といった、今まで話題になった多くの治療法を実践しても、痛みが解決しなかった方。あまり痛みがよくならないのにずっと整形外科に通い続けている方。そしてそんな悩みをかかえているご家族をお持ちの方。是非この本を読んで少し気持ちをラクにして動き出してみてください。 痛みがきっと軽くなっていくハズです。
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社長って何だ!
社長って何だ!
著:丹羽 宇一郎
講談社現代新書
【社長の「本音」がわかれば、仕事は面白くなる!】 【部・課長必読! これからのリーダーに必要な「資質と能力」とは?】 【一歩前に踏み出す勇気が湧くアドバイスが満載!】 ・・・・・・・・・・ 「利益の根源を探る」 「決着をつける時の鉄則」 「お金は追いかけると逃げていく」 「二重人格者であれ」 「愛され、かつ恐れられよ」 「自分が未熟であることを知る」 「“グローバル・スタンダード”への違和感」 「社長と乞食は3日やったらやめられない」 「社長を辞めれば、ただのおじさん」 「世界の真のエリートは寸暇を惜しんで勉強している」 「不義理を覚えたほうがいい」 「利益至上主義と社内カンパニー制の落とし穴」 「過度な成果主義の弊害」 「正義が必ず勝つとは限らない」 「女性の力をいかに引き出すか」 「後継は未熟者に任せよ」 ・・・・・・・・・・ みなさんも疑問に思っているのではないでしょうか。 不正会計や検査データ改ざんなど、大手企業の不祥事が相次いでいます。 不正が発覚するたびに謝罪会見で深々と頭を下げているリーダーや社長とは どういう存在なのか。 あるいは、そうした不祥事をきっかけに大企業経営者の役員報酬が注目されますが、 飛び交っているのは一般庶民には縁のないケタ外れの金額です。 これだけ巨額の報酬を手にする社長とはいったい何者なのか。 ・・・・・・・・・・ 本書では会社を率いるトップを「社長」あるいは「経営者」と表現しています。 しかし、これは時と場所によっては、部長や課長といった各部署のリーダーに 置き換えることも可能です。 会社組織に限りません。 いま、政治、経済、教育、スポーツ、世界中のあらゆる分野で、かつてのエリートや 知識層といわれるリーダーに対する不信感が渦巻いています。 日本人は本来、すぐれた資質を有しています。その能力をどう伸ばし、どう生かすかは リーダーの双肩にかかっています。 本書は、日本の未来を拓くリーダーの意義と役割について、 あらためて考えるための本です。 ・・・・・・・・・・ 【本書のおもな内容】 はじめに――リーダー不信の時代に問う 第1章 孤独と覚悟 第2章 資質と能力 第3章 報酬と使命 第4章 自戒と犠牲 第5章 信頼と統治 第6章 後継と責任 おわりに――社長の器以上に会社は大きくならない
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韓国 行き過ぎた資本主義 「無限競争社会」の苦悩
韓国 行き過ぎた資本主義 「無限競争社会」の苦悩
著:金 敬哲
講談社現代新書
政府の過剰に新自由主義的な政策により、すべての世代が競争に駆り立てられている「超格差社会」韓国。その現状を徹底ルポ! 第一章 過酷な受験競争と大峙洞キッズ 第二章 厳しさを増す若者就職事情 第三章 職場でも家庭でも崖っぷちの中年世代 第四章 いくつになっても引退できない老人たち 第五章 分断を深める韓国社会 ◎子供 小学5年で高校1年の数学を先行学習、 1日に2、3軒の塾を回る。 幸福指数は、OECDの中で最下位クラス。 ◎青年 文系の就職率56%。 厳しい経済状況のもと、 人生の全てをあきらめ「N放世代」と呼ばれる。 ◎中年 子供の教育費とリストラで、 中年破綻のリスクに晒される。 平均退職年齢は男53歳、女48歳。 ◎高齢者 社会保障が脆弱で、老人貧困率45%以上。 平均引退年齢の73歳まで、 退職後、20年も非正規で働き続ける。 政権が政策を誤れば、これは世界中のどこの国でも起こりうる。 新自由主義に向かってひた走る、日本の近未来の姿かもしれない!
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自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学
自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学
著:森口 佑介
講談社現代新書
「自分をコントロールする力」が人生の成功を左右する! 近年にわかに注目を集める「非認知スキル」。そのなかでもとりわけ「自分をコントロールする力(実行機能)」は、どうやら学校の成績や仕事の業績、そして将来の健康をも大きく規定するようです。 果たしてその能力は、どのようにして身につくのでしょうか。あるいはどんなときに働かなくなるのでしょうか。発達心理学の最新知見から、その育て方・鍛え方を大公開します。  ――― 「非認知スキルがIQより大事って本当?」 「がまんが苦手な子どもの将来はどうなるの?」 「親の貧困や虐待は子どもにどんな影響を与えるの?」 「YouTubeを子どもに見せるのはやっぱりダメ?」 「理想の子育てって?」 「大人でも鍛えられるの?」 ……いま大注目の「非認知スキル」にかかわる”そもそも”の疑問に、最新の科学が丁寧に答えます!  * * * [目次] はじめに 第1章 実行機能とは? 第2章 自分をコントロールすることの重要性 第3章 実行機能の育ち方 第4章 自分をコントロールする仕組み 第5章 岐路となる青年期 第6章 実行機能の育て方 第7章 実行機能の鍛え方 第8章 非認知スキルを見つめて おわりに
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論点別 昭和史 戦争への道
論点別 昭和史 戦争への道
著:井上 寿一
講談社現代新書
昭和の戦争と社会を理解するための10の謎に迫る! 天皇――なぜ立憲君主が「聖断」を下したのか? 女性――戦争に反対したのか協力したのか? メディア――新聞・ラジオに戦争責任はなかったのか? 経済――先進国か後進国か? 格差――誰が「贅沢は敵だ」を支持したのか? 政党――なぜ政党内閣は短命に終わったのか? 官僚――なぜ官僚が権力の中枢を占めるようになったのか? 外交――なぜ協調外交が戦争を招いたのか? 日米開戦――なぜ回避できなかったのか? アジア――侵略か解放か? この一冊で昭和史研究の最前線がわかる! 女性差別、SNSと言論、格差社会、官僚主導、対アジア外交……、 今日の日本が直面している諸問題の歴史的な起源は戦前昭和にあった!  日本近現代史研究の第一人者が昭和史の実像に迫る一冊。
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タテ社会と現代日本
タテ社会と現代日本
著:中根 千枝,インタビュー:現代新書編集部
講談社現代新書
『タテ社会の人間関係』著者の最新刊! 現代新書既刊3部作『タテ社会の人間関係』『適応の条件』『タテ社会の力学』累計170万部超のベストセラーシリーズ第4弾! 長時間労働をもたらす小集団の封鎖性。 非正規・正規雇用問題と「ステイタス・コンシャス」。 家族という小集団が招く家庭内虐待問題。 「場」の序列意識から生まれる新参者へのいじめ。 タテ社会のなかの女性の社会進出…… 「資格よりも場」「序列意識」「ウチとソト」など、日本社会独自の構造を鮮やかに解き明かした「タテ」の理論。現代日本の抱える問題を「タテ」の理論を使って読み解く52年目の続編。 終身雇用制が崩れても、なぜ先輩・後輩の関係は変わらないのか? 日本の組織で上司の上司に告げ口をするのが許されない理由とは? なぜ序列の意識なしに席に着くこともできないのか? 『タテ社会の人間関係』から50年超、著者がいま感じることとは? 現代社会と向かい合うための、「タテ社会」入門書! 「失われた二〇年」などと言われるように、低成長の時代が長年つづき、新卒一括採用から定年まで、すなわち入り口から出口まで面倒を見るという日本型経営がかたちを変えつつある、と報じられている。しかし、年功序列のようなものが薄らいだとしても、タテのシステムは残るところに残る。その大きなものが、先輩・後輩の関係である。最近の若者は自由になったといわれるが、学校において上級生、下級生の区別はなくならない。親分・子分の関係が薄らいでも、その要素がなくなっていないのと同じように、会社における先輩、後輩の関係はなくならないだろう。――「プロローグ」より
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覚悟の競馬論
覚悟の競馬論
著:国枝 栄
講談社現代新書
【祝!年度代表馬選出!】 史上5頭目となる牝馬三冠達成、 世界レコードでジャパンカップ制覇、 牝馬初の天皇賞・秋連覇、 無敗の三冠馬コントレイル、三冠牝馬デアリングタクトと 日本競馬史に残る名勝負を演じた2020年のジャパンカップ……。 歴代1位となる国内外GI通算9勝を挙げ、 総獲得賞金額でもトップとなったアーモンドアイ。 稀代の名牝を手掛けてきた名伯楽の「原点」に迫る。 ・・・ 調教師はふだん何を重視して馬と接しているのか? どうすれば強い馬をつくることができるのか? 東西格差はなぜ解消されないのか? 除外馬を減らすためにすべきこととは? このままでは日本の競馬はダメになるーー。 これからの競馬界のあり方を考えるための本。 ルメール騎手へのインタビューも特別収録! ・・・ 私が中央競馬に身を置いてからのこの40年間で、 調教師を取り巻く環境はずいぶん変わった。 海外レースに挑む馬が増え、外厩も充実してくるなど、 まさにいま、日本競馬界は激変期を迎えているといっていい。 だが、このままでは日本の競馬界は衰退してしまうのではないか―― 私は今、そんな危機感を抱いている。 一人でも多くの人々に、私の思いを共有していただきつつ、 今後さらに日本の競馬界が発展していくことを強く願っている。 ・・・ 【本書のおもな内容】 ■はじめに――変わりゆく競馬界 ドバイターフ前夜の出来事/凱旋門賞断念の背景 ほか ■特別インタビュー クリストフ・ルメール 「国枝調教師とは哲学が一緒」 ■第1章 調教師が大事にしていること ヒカルイマイとTTG/山崎厩舎時代に得たもの/イギリス研修/藤沢調教師との関係 ほか ■第2章 調教師の戦略 騎乗依頼/藤田菜七子をどう見るか/騎乗指示/競馬新聞をどう読むか ほか ■第3章 最強馬のつくりかた 三冠牝馬アパパネとアーモンドアイ/調教の要諦/外厩の進化 ほか ■第4章 海外レースに挑む 遠征の歴史/日本最強馬の挑戦/はるかなる凱旋門賞/輸送事情 ほか ■第5章 東西格差をどう解消するか 西高東低/輸送競馬の弊害/東西格差の原因/“栗東留学”の背景 ほか ■第6章 日本競馬への危惧 除外馬問題/中央競馬と地方競馬のひずみ/各種手当の見直しと信賞必罰の徹底 ほか
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年金「最終警告」
年金「最終警告」
著:島澤 諭
講談社現代新書
日本中に激震が走った「老後は2000万円が必要」という金融庁の報告書は、残念ながら全くの現実である。 そして若者や現役世代を中心に年金制度そのものに不信感が募っている。 年金の支払額に世代間格差があるのは現前たる事実であり、その財源も20年から30年後には枯渇することが予測されている。 賦課方式である現在の年金制度はネズミ講と同じ仕組みであり、若者が高齢者を助けるものだが、少子高齢化により、若者の負担は増えるばかりである。 年金制度の大幅な見直しが求められている。 本書はその改革への提言の書である。 [内容と構成] 序章 厚生労働省の「不都合な真実」 第一章 年金はいくら貰える 第二章 なぜ年金制度は危機的状況を迎えたのか 第三章 「年金は破綻する」を検証する 第四章 世代間格差を拒絶する厚生労働省 第五章 年金を立て直して豊かな老後を取り戻そう
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