講談社現代新書作品一覧

証券会社がなくなる日 IFAが「株式投資」を変える
講談社現代新書
社長表彰の常連社員、労組の委員長経験者
海外修練生に選抜された営業成績優秀者…。
将来を嘱望されていた大手証券会社の
エリートたちがいま続々と転身している
IFA(独立系ファイナンシャル・
アドバイザー)とはいったい何なのか?
2兆円規模ともされる日本のIFAビジネスを
補助線としながら、ネット専業証券の
明暗を分けた理由、
業界が固執する「儲けのカラクリ」に迫る
ととともに、次の時代に存続する証券会社の
姿を考える。
日本の証券業界を代表する「野村」は
はたして生き残ることができるのか?
【本書の内容】
序 章 証券ビジネスを変える「IFA」とは何か
これまでとは異なる人材流出の動き
相次いで辞めていくエリートたち
米国ではIFA=巨大証券会社の社員に比肩する存在
IFA説明会の実態 ほか
第1章 証券業界が固執する「儲けのカラクリ」
販売手数料無料化の衝撃
「回転売買」と「はめ込み営業」
テーマ型ファンドを保有していない投信会社の元役員
放置されたままの「残骸ファンド」
仕組債「早期償還条項」の罠 ほか
第2章 米国の証券業界で「いま起きていること」
注目すべきはチャールズ・シュワブの「変貌ぶり」
米国で主流の「ゴールベース・アプローチ」とは
常勝軍団「エドワード・ジョーンズ」の独創性
米国では支店長が「どぶ板営業」
激化する買収合戦の中心的存在
あのGSが個人向け無担保ローン事業に進出 ほか
第3章 誰が信頼できる「IFA」なのか
むやみに数は追わない…GAIA 中桐啓貴
相場の話をしない…
ファイナンシャルスタンダード 福田 猛
投信はやらない…
Japan Asset Management 堀江智生
売れる商品でも売らない…いちよし証券 武樋政司
第4章 進化を止めた絶対王者・野村の苦悩
金融業界が色めき立った「野村買収」情報
野村HD前CEOが吐露していた「潰れる恐怖」
ソフトバンクの株式上場時に演じた「厳しい結末」
時代遅れの「日本型総合証券モデル」
野村HD新CEOの考え ほか
終 章 いまの証券会社がなくなる日
IFA転職支援サイトの近況
在宅勤務が助長したIFAへの“民族大移動”
SBIと楽天が勝ち、
マネックスと松井が引き離された理由
玉石混交のIFA法人とプラットフォーマー ほか

捨てられる銀行4 消えた銀行員 地域金融変革運動体
講談社現代新書
利ザヤで稼げた伝統的銀行モデルは崩壊、新型コロナ禍が追い打ちをかけるいま、変わろうとしない地方銀行、信金信組に未来は開けない。すでに変革を進め、実を結びつつある、山形県、長野県、沖縄県、北海道などの実例を紹介する。地域を元気にする、中小企業を助ける以外に地方銀行員が生き残る道はなく、一方で、地銀再生の可能性がまだまだあることを、本書は教えてくれる。
バブル崩壊後の金融破綻で、銀行は企業のリスクから逃げ続けてきた。本来の銀行員は「消えた」のだ。
氷見野良三新金融庁長官は、金融機関に企業のリスクを分担することを強く求める方針を打ち出しつつある。コロナ危機にあえぐ中小優良企業を、リスクを分担して救うことこそ地域金融の役割であり、苦しむ地銀自らを救う唯一の道でもあるのだ。
本書は、徐々に固まっていく新金融庁の方針をスクープレポートする。そして、すでにこの方針を先取りするように動き出している地域金融マンの姿を日本中から紹介する。
面白いのは、これらの金融マンが「地域金融変革運動体」、略称「ヘンタイのカイ」という緩いネットワークで連携していることだ。ヘンタイのカイは、金融マンたちの「心理的安全性」が保たれたネットワークでもある。
遠藤俊英前金融庁長官時代に始まり氷見野良三新長官にも引き継がれる金融行政のキーワード「心理的安全性」(Psychological Safety)は、一見地味だが実は地方銀行はじめとする金融機関が大波を乗り越え、生き残るためには、「じぶんごと」として理解しておかなければならない考え方だ。
金融機関は、顧客(個人にも事業者にも)に対して「心理的安全性」を与えるビジネスをするべき存在だ。
金融機関は、そこで働く人にとっても「心理的安全性」を与える組織でなければならない。
金融庁は、金融機関に対して「心理的安全性」を顧客に与えているかどうかを重要な審査基準とする。
金融機関や元金融マンによる新しいかたちの企業支援が、いま地方でいくつも芽生えている。
その担い手は多くの場合「変人」だが、「心理的安全性」を確保して、常識を超えていく。そして彼らの多くはゆるやかなネットワークでつながっている……。新型コロナ禍以後、「地域の金融」はどう変わるのか、変わらざるを得ないのか。
累計30万部、『捨てられる銀行』シリーズの決定版。コロナ後の地域金融と地方再生に携わるすべての人のヒントとなる!

問題発見力を鍛える
講談社現代新書
「2月と8月はものが売れない」「アメリカで流行ったことが1年遅れて日本で流行る」
よく言われるこんな「ビジネスの常識」を貴方は疑ったことがありますか?
「そんなの常識だよ」とわかったふりして思考停止していませんか?
デジタルの進化と新型コロナ問題で、もはや何が起こるかわからない、いままでの常識が通じない時代(VUCAの時代というそうです)が一気にやってきました。これに立ち向かうには自分の頭で考えて、問題・課題を発見する能力が不可欠です。
あの『ノートの魔力』で絶賛された『具体と抽象』はじめ、「アナロジー思考」「メタ思考」などを平易に解説したビジネス思考法のベストセラーを書いてきた著者が、「問題発見力」を切り口に、様々な思考法を解説します。
●「なぜ」をくりかえすことで次元が上がり問題発見になる
●常識を疑え、多数派を疑え、経験はむしろ邪魔
●「変える」ことに価値がある
●コミュニケーション上の問題は「具体と抽象」のギャップから生まれる
●認知の歪みがあることを常に意識せよ
●自分の頭で考えるとは「具体と抽象」を往復すること
●「こうなればもっとよくなるのに」と考える習慣をつける
●とにかく「なぜ?」と問い続けよう。「Why」は何度も繰り返せる
●「偏在」「ギャップ」を見つけるのが問題発見のコツ
●できるだけ「遠く」から、できるだけ「意外な領域」から真似しよう
●「そんなの常識だ」と言う前にその理由を考える
●自分が見ている風景と他人が見ている風景のギャップを見る
●物事を一つ上の視点から、自分自身を上空から見てみよう
●問題発見力は「鍛える」より「必要以上に殺さない」ほうが重要
●会議中スマホを見る人、時間を守らない人を怒ってはいけない
●文句ばかり言っている人は意外に貴重
●「何か考えて提案して」と上司や顧客に言われたら上位目的を考える
●新しいビジネスの多くは「偏りの解決」がヒントとなる
などなど、VUCAの時代の「脳の使い方」を解説します。あっという間に読めますが、本が擦り切れるまで繰り返し読んでもらえれば、周りの人より「ビジネス目線」が少し「上位から」に変わってくるはずです。
目次より
第1章 なぜ問題発見力が問われる時代になったのか
第2章 問題発見は常識を疑うことから始まる
第3章 問題発見とは新しい「変数」を考えること
第4章 「ギャップ」に問題発見のヒントあり
第5章 「具体と抽象」を駆使して自分の頭で考える
終章 問題発見力を鍛えるために今後やるべきこと

苦しい時は電話して
講談社現代新書
死にたいほどつらくて苦しい時、人は何をするのが最も良いのか?
躁鬱病を患う著者が、「死にたい人」からの電話を10年受け続けてわかったこと。
【著者メッセージ】
090-8106-4666
これは僕の携帯電話の番号です。
僕は「いのっちの電話」という、死にたい人であれば誰でもかけることができる電話サービスをやっています。もちろん無償です。本家本元「いのちの電話」がほとんどつながらないという現状を知り、2012年に一人で勝手にはじめました。1日に7人ほどかけてきます。なので、1年だと2000人を超えます。もう10年近くやっています。
なんでこんなことをはじめたのか。
なぜなら、自殺者をゼロにしたいと思っているからです。
自殺者がいることが当たり前になってしまっている。そのこと自体が異常なのではないかと僕は思います。もちろん、それぞれの人生はそれぞれに決めることができるので、自ら死にたい人を止めようとするのはどうなのか、それも人間の自由ではないかと思われる方もいると思います。
僕も何度かそう言われたことがあります。そう言われれば、わからないことはありません。いや、どうかな……やっぱり納得できないところがたくさんあります。
なぜなら僕自身も死にたくなるからです。
あなただけではないんです!
もちろん、1年に何万人もの電話を受けることはできません。僕にできるのは1日に10人が限界だと思います。そこで、いつも電話で話していることをこの本に書いてみることで、電話だけで対応できない人々にも、死ななくてもいいんだと感じてもらえるのではないか。
そんな気持ちからこの本を書くことにしました。
【目次】
1章 反省禁止!
熱が出ている時と同じ/体からのメッセージ?
2章 24時間、悩める人
すべて僕自身の経験/悩むこと自体は悪くない
3章 不滅のジャイアン
気持ちいいかどうかを確認する/細かな願望に気づく
4章 とても、苦しい時に
10分、悩みまくる/朝ごはんだけ、つくってみる
5章 「いのっちの電話」から
明けない鬱はない/周囲に漏らしていい
6章 自殺者をゼロにする
ただの絶望ではない/警察署の刑事からの電話
7章 天下一の生真面目人間だから
暴力をうまく活用する/死にたい人はサボらない
8章 僕の毎日の過ごし方
どんな時も歌を歌う/迷わず仕事をやめていい
9章 苦しみ自体が力となる
企画書をつくる/毎日1時間でいい
終章 悩むのは、才能の一つ
積み重ねが自信につながる

同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか
講談社現代新書
新型コロナウイルスがあぶり出したのは、日本独自の「世間」だった!
長年、「世間」の問題と格闘をしてきた二人の著者が、自粛、自己責任、忖度などの背後に潜む日本社会の「闇」を明らかにする緊急対談!
●戦争中から変わらない「国民総自粛」
●日本人が名刺をもらうとホッとする理由
●「世間=同調圧力」を生み出す日本独特のルール
●西欧は「社会」、日本は「世間」の大きな違い
●感染者はなぜ謝罪に追い込まれるのか?
●学校でも会社でも「先輩」が強すぎる不思議
●日本では「批評」がそのまま「人格批判」となる
●言霊の国なのに、言葉が信用されない謎
●ネット上の匿名が圧倒的に多い日本人
●若者の自己肯定感が低い理由
●なぜ出る杭は打たれるのか――芸能人の政治発言
●不寛容の時代に窒息しないために
生きづらいのはあなたのせいじゃない。世間のルールを解き明かし、息苦しさから解放されるためのヒント。

ペルシア帝国
講談社現代新書
なぜイラン高原の辺境から、世界史上に輝く二つの帝国が生まれたのか?
ハカーマニシュ(アケメネス)朝とサーサーン朝、気鋭の研究者がその興亡を描く、世界史ファン待望の一冊!
ペルシア悲劇、ペルシア絨毯を生んだ、哀調を帯びた神秘的な桃源郷。
しかし、古代オリエント期のペルシアは、リアリズムの極致というべき世界だった!
急激な都市化、海のシルクロードの掌握がもたらす経済的繁栄。
西アジアからエジプトまで支配するに及んだ壮大な組織力と軍事力。
くりかえされる宮廷クーデターと兄弟間の殺戮……。
そしてリアリズムの塗料が剥げ落ちた時、古代ペルシアに衰亡が忍び寄る――。

真実の原敬 維新を超えた宰相
講談社現代新書
こんな総理が、今いたら!
藩閥政府の行き詰まりを打開し、昭和の戦後復興を支えたのは、この男のヴィジョンだった。
混乱の時代における政治家の役割とは何か。政治における優れたトップリーダーの資質とは何か。今まさに問われているこのテーマに、大きなヒントを与えてくれるのが、今年百回忌を迎えた「平民宰相」原敬である。厖大な史料を確かな眼で読み込み、伊藤博文や大隈重信、昭和天皇など近代日本をつくってきた人々の評伝を著して高い評価を得てきた著者は、原を「近代日本の最高のリーダーの一人」と断言する。
原は、朝敵・南部藩に生まれながら、明治新政府への恩讐を超え、維新の精神を受け継いでその完成を目指し、さらに世界大戦後のアメリカを中心とした世界秩序を予見して、日本政治の道筋を見すえていた。その広く深い人間像は、外交官、新聞記者、経営者と様々な経験と苦闘のなかで培われたものだった。志半ばで凶刃に倒れたことで、「失われた昭和史の可能性」とは何か。
著者にはすでに、選書メチエで上下巻930ページにおよぶ大著『原敬―外交と政治の理想』(2014年)があるが、その後の新史料と知見をふまえ、「今こそ改めて原の生涯と思想、真のリーダー像を知ってほしい」と書き下ろした新書版・原敬伝。

文字世界で読む文明論 比較人類史七つの視点
講談社現代新書
ラテン文字圏、ギリシア・キリル文字圏、アラビア文字圏、梵字圏、漢字圏--
五つの文字圏を比べてみると、世界の見方が変わる!
・科挙はなぜ中国社会内部の凝集力を高めたのか?
・日本は長子相続、イスラム世界では?
・箸、フォークとナイフ、右手指食、なぜ違う?
・洋装はいかに非西欧世界に受容されたか?
・なぜ音楽は国境、民族を越えるようになったのか?
・古代ローマと現代アメリカの同化力の限界とは?
・「異才」を育てるための条件とは?
・モンゴル帝国などの開放空間型集団が瓦解した理由
・文明成熟のためのキーワード「フィードバック」とは?
楽しみながら世界史のツボがわかる!

クオリアと人工意識
講談社現代新書
「意識」は「コピー」できるか?
人工知能に「意識」は生まれるか?
茂木健一郎が、自身のメインテーマである「意識」と「クオリア」について、
16年の沈黙を破って書き下ろした、新たな代表作にして問題作!
人工知能の研究の進展が目覚ましい。
だが、人間は、なぜ人工知能を生み出すのだろうか?
その根底にあるのは、自分の「似姿」をつくろうとする本能である気がしてならない。
人間は、その知性を通して、「万物の霊長」たる地位を確立してきた。
そのような人間の知性の一つの究極の応用として、人工知能の研究、開発がある。人工知能の研究には、もちろん、実用的な意義も大きいが、それに加えて人間が自分自身の成り立ちを理解するという意義もある。
人工知能は、私たちの「鏡」なのだ。
その「鏡」の中には、果たして、「クオリア」に満ちた私たちの「意識」もまた、映っているのだろうか?
人工知能をつくることは、「人工意識」を生み出すことにつながっていくのだろうか。
<本文より>
☆本書で考察するテーマの一部
〇眠る前の「私」と、目覚めた後の「私」はなぜ同じなのか?
〇私たちは、「ホモサピエンス」(知性を持つ人間)である以上に「ホモコンシャス」(意識を持つ人間)である。
〇物質に過ぎない脳から、「意識」や「クオリア」が生まれてくる不思議。
〇「意識」は「コピー」できるか?
〇「人工意識」をつくることは可能か?
〇人工知能が生成した文章は、「どこにもたどり着かない」?
〇統計的アプローチでは、「意識の謎」の解明はできない。
〇人工知能をめぐる議論に、ときに驚くほど終末感が漂うのはどうしてなのか?
〇記憶を「外套」だとすると、脳は、その外套を引っ掛けておくための壁に打たれた「釘」に過ぎないという考え方。
〇「私」という「意識」は、この宇宙の全歴史の中で一回だけのものであり、一度死んでしまえば二度と戻らないという「セントラルドグマ」は正しいのか?

日本人と山の宗教
講談社現代新書
日本各地には「霊山」と呼ばれる、信仰の対象になっている山が数多くあります。そしてその山を信仰の対象とする、仏教とも神道ともつかない独特の宗教体系が、それぞれの地域で発展してきました。その形態は世界の宗教史においても非常にユニークな位置を占めています。近年「山ガール」という新語まで誕生したように、日本人の山への愛着には非常に深いものがあります。しかしなぜ、日本人はこんなにも山が好きなのでしょうか、そのルーツはどこにあるのでしょうか? 本書は、日本人と山の「つきあい」の歴史をこれまでにない視点から辿る、ユニークな「山と人との宗教誌」です。

近現代史からの警告
講談社現代新書
激動の時代を生き抜くために、これだけは言っておきたいーー。
私たちは、近現代史から何を学ぶべきか?
ノンフィクション作家・保阪正康による、歴史の大局観を養うための迫真の講義。
★緊急書下ろし「コロナと近代日本」を収録!
なぜ日本は「たった14年」で壊滅したのか?
高度経済成長が「戦争の失敗」を繰り返したのはなぜか?
明治日本はなぜ「帝国主義国家」以外の道を選べなかったのか?
戦前の日本が軍事学を軽視した背景とは?
「天皇がいるけれどいない」大正の5年間は私たちに何を教えるのか?
日本のファシズム体制を形成するプロセス「三段跳び理論」とは?
「コロナ危機」を前に歴史から学ぶべきこととは?
私たちが必ず知らなければならない「歴史の教訓」が、ここにある。

英語で学ぶ カーネギー「人の動かし方」
講談社現代新書
80年以上読み継がれてきた
D.カーネギーによる
世界的ベストセラー『人を動かす』。
世界恐慌後、
不安に陥っている多くの人々を救った
この名著の初版(原文)を読んで、
新しい生き方を身につけましょう!
職場や学校で
あなたの味方を増やし、
周囲に影響を与える方法とは?
幸せな家庭を築くための法則とは?
さっそく明日から実践できる「38の法則」を収録!
・・・・・・・・・・
■■■世界的名著の原書を読もう!■■■
■■■英語の辞書がなくても大丈夫!■■■
全訳と語句の意味がつき、
解説が充実しているから、
英語の原文がスラスラ読めます!
■■■「一石二鳥」の本!■■■
■■■あなたの人生を変えうる1冊!■■■
1冊で、あなたのコミュニケーション能力と
英語力を磨くことを目指した構成になっています!
・・・・・・・・・・
人間の言動について、極めて重要な法則がある。
その法則に従えば、決して問題に巻き込まれることはない。
実際、この法則に従うと数えきれないほどの友人ができ、
いつも幸せになれる。
しかし、この法則を破った途端、なかなか解決しがたい
問題に巻き込まれてしまう。
その法則とは、
「常に、相手に重要だと感じてもらうようにする」
ということだ。
だから、この「黄金の法則」に従おう。
自分がしてもらいたいことを相手にしてみよう。
この「黄金の法則」は、
ほぼ毎日のように、魔法のような効果を発揮する。(本文より)
・・・・・・・・・・
【本書のおもな内容】
第1章 相手をほめて、重要だと感じてもらうための法則
第2章 相手を理解するための法則
第3章 相手をやる気にさせるための法則
第4章 相手に納得してもらうための法則
第5章 相手に良い印象を与えるための法則
第6章 幸せな家庭を築くための法則
・・・・・・・・・・

戦国大名の経済学
講談社現代新書
兵士の装備一式70万円、鉄炮1挺50万円、兵糧米代1000万・・・1回の合戦の費用はしめて1億!「銭がなくては戦はできぬ」
戦国時代はその名の通り、日本全国が戦乱に明け暮れていた時代でした。しかし戦争は、単に個々人が武力に優れていさえすれば勝てるようなものではありません。なによりも必要とされたのはお金です。刀、甲冑、そして新兵器、鉄炮から馬にいたる武器・装備品に始まって、後方兵站への非戦闘力の動員にいたるまで、先立つものはまず「お金」。お金がなければ戦争など、できうるべくもなかったのです。
そのため戦国大名は平時から、自領内での経済力の増大に、つねに意を注がなければなりませんでした。農作物を安定的に収穫するための治水事業や、流通を潤滑にするための道路整備などのインフラ整備、「楽市・楽座」令による経済の活性化、金・銀・銅などを獲得するための鉱山開発、さらにはこの時代に初めて我が国に登場した、ポルトガルなどの海外交易に至るまで、あらゆる手段を講じて「富国強兵」に励んでいました。
資料に限界があるために、当時、個々の案件にどれほどの費用がかかったのかを算出することは難しく、専門家が書いたものとして1冊の新書全体でこの問題を扱ったものは、現在、ほぼ皆無に近い状態です。本書は、戦国時代の経済の専門家があえて蛮勇をふるい、この問題に挑むものです。

あぶない法哲学 常識に盾突く思考のレッスン
講談社現代新書
【ロンドンブーツ1号2号・田村淳氏 大絶賛!】
答えのない問い、だから面白い!!
こんな授業を受けたかった!!
クローン人間はNG?
私の命、売れますか?
あなたは飼い犬より自由?
激動の時代だからこそ、常識を疑う知性が求められるーー!
法と道徳、功利主義、人権、自由、平等、アナーキズム……答えのない問いに挑み私たちの常識を激しく揺さぶる、悪魔の法哲学教室!
【本書の構成】
第1章 社会が壊れるのは法律のせい?--法化の功罪
第2章 クローン人間の作製はNG?---自然法論 vs. 法実証主義
第3章 高額所得は才能と努力のおかげ?--正義をめぐる問い
第4章 悪法に逆らうワルにあれ!--遵法義務
第5章 年頃の子に自由に避妊させようーー法と道徳
第6章 大勢の幸せのために、あなたが犠牲になってくださいーー功利主義
第7章 人類がエゾシカのように駆逐される日ーー権利そして人権
第8章 私の命、売れますか?--どこまでが「私の所有物」か
第9章 国家がなくても社会は回るーーアナルコ・キャピタリズムという思想
第10章 不平等の根絶は永遠に終わらないーーどこまで平等を実現できるか/するべきか
第11章 私には「誰かに食べられる自由」がある?--人はどこまで自由になれるか

「自閉症」の時代
講談社現代新書
近年、「自閉症」について多くの書物が書かれ、論じられるようになっています。これは、21世紀になって突出してきた現象で、20世紀にはなかったものです。しかもこれは、日本に限った話ではないのです。
著者は、21世紀という時代の1つの特徴が、この「自閉的傾向」の突出化には現れているのではないかと考えています。その1例に伊藤若冲のブームがあります。前世紀まで若冲は「奇想の画家」として、美術史においてはアウトサイダー的な存在に過ぎませんでした。ところがその彼が、今では昨今の「日本美術ブーム」を引っ張る存在になっています。あるいは、『君の名は』『天気の子』が立て続けに大ヒットになったアニメ作家の新海誠。彼の作品もその「自閉症的」傾向が初期の段階からしばしば指摘されていました。
この2人に共通するのは、ディテールへの過剰なまでのこだわりです。それゆえに画面は異常なまでに高精密になり、と同時に非常にフラットなものになります。一言で言えば、非常にデジタルな感じがするのです。デジタルとは、完璧なコピーと同一なものの繰り返しが可能になる技術ですが、この「高精密」で「完璧に同一なもの」の繰り返しこそは、まさに自閉症者が大好きなものです。現代アートに革命を起こしたアンディー・ウォーホールを早い例として、「ミニマルアート」と呼ばれるものの現代美術、現代音楽における流行も、この同じ時代の「好み」に即したものなのではないでしょうか。
そしてこの時代精神をもっとも端的に表すのが、コンピュータの存在です。開発の祖に当たるチューリング、ノイマンから始まって、スティーブ・ジョブスやフェイスブックのザッカーバーグなど、IT、AIに関わる科学者、技術者に「自閉症的傾向」が強いことは、つとに指摘されている通りです。というか、そのような人たちの存在があってこそ、コンピュータ的なものは、ここまでの洗練を見たのです。いまや「デジタル的なもの」は、否応もなく21世紀人の感性の基盤になった感があります。とすればその底に自閉症的な美意識が伏在しているのは、むしろ当然ではないでしょうか。
本書は、上記の視点のもと、21世紀という時代そのものの「自閉症的傾向」を明らかにするものです。

還暦からの底力―歴史・人・旅に学ぶ生き方
講談社現代新書
「還暦からの」と銘打ってますが、還暦未満のあなたにもきっと役立つ。
人生100年時代をパワフルに行動するための出口流初の人生指南!!
人生の楽しみは喜怒哀楽で決まります!
こんな時代だからこそ、元気にいきましょう!
本書には出口さんのように元気に生きるヒントが満載です。
本書の主な内容
・悲観論は歴史的に全敗している
・置かれた場所で咲けなかったら
・清盛・義満・信長に学ぶ生き方
・定年制も敬老の日もいらない
・老後に資金はいらない
・高齢者は次世代のために生きている
・人生で絶対に読むべき6冊の本
・人間は猪八戒のようなもの
・一番の親孝行は「親に楽をさせない」こと
・子供は18歳を超えたら家から追い出せ
・「数字・ファクト・ロジック」が重要な理由
・長く続いた伝統と慣習は大切にする
・年齢の縛りから自由になる
・「飯・風呂・寝る」から「人・本・旅」の人生へ
担当編集者より
立命館APU学長に就任した出口治明氏の今までの歴史書、読書論、ビジネス書とは一線を異にする本です。50代から新しく事業を展開し、還暦後も豊かな交流関係、幅広い視点からの講演活動等、業界内外から篤い信頼を寄せられる氏の満を持した本書です。
本書の主題である「還暦後の人生を充実させる考え方」は、「飯・風呂・寝る」の会社人生から脱却することを提案し、「60歳は折り返し地点」に過ぎないと新しい生き方に一歩を踏み出す高齢者へのエールでもあります。
「還暦後」と謳ったのには、理由があります。定年制廃止を訴える氏の意思を強く反映させるためです。
出口学長ならではの思想・哲学をベースに、還暦後の底力の付け方を独特のおおらかな語り口で伝授します。
還暦後(定年後)のみならず、現役のビジネスマン、学生にも役に立つ本です。
●著者紹介
1948年、三重県に生まれる。京都大学法学部卒。1972年、日本生命相互会社入社。国際業務部長などを経て2000年に退社。同年、ネットライフ企画株式会社を設立、2008年にライフネット生命保険株式会社と社名を改名し、社長に就任する。10年が過ぎた2018年、ライフネット生命保険株式会社の創業者の名を残し立命館APU学長に就任、実業界からの異例の転身を図る。
主たる著書に『「全世界史講義1、2』(新潮社)、『部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書』(KADOKAWA)、『教養は児童書で学べ』(光文社新書)、『人類5000年史1』(ちくま新書)など多数ある。

仕事の未来 「ジョブ・オートメーション」の罠と「ギグ・エコノミー」の現実
講談社現代新書
新型コロナウイルスのパンデミックに伴い、
グーグルやアップル、フェイスブックなど巨大IT企業が、
得意のクラウド業務システムを自社活用して、
従業員にテレワーク(在宅勤務)を呼びかけた。
にもかかわらず、その試みが
必ずしもうまくいっていないのはなぜか?
グーグルとアマゾンという、世界をリードする2大企業は
なぜAIを駆使した「仕事自動化」より、
精神的・人間的な要素を重要視しているのか?
・・・・・
いま世界各国で増えている新たな職業、
アメリカで自動運転車が憎まれている理由、
医療に応用される「ワトソン」の限界とは?
世界的な景気後退と雇用不安が危惧される中、
「これから起こること」とは?
はたして、AIが切り開く未来は、
本当に私たちを「幸せ」にするのだろうか?
・・・・・
AIやロボットが人間の労働者に置き換わるのではなく、
両者が共存共栄を図るにはどうしたらいいか。
人と高度技術の関係が今ほど問われる時代はかつてなかったでしょう。
それを考える一助になることを願って、この本は書かれました。
本書はまた、ここ数年で急激に盛り上がったAIブームの後日談、
ないしは冷静な評価・総括でもあります。
筆者は2015年に著した『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』(講談社現代新書)の中で、
高度な数理統計学や脳科学をベースに急激な進化を遂げたディープラーニング、
あるいは世界の自動車産業を根底から覆す自動運転技術、
さらにはグーグルが開発中の人型ロボットなどAI開発の最前線を紹介しました。
その後、AIブームが過熱する中で、AIが全人類の知能を凌駕するシンギュラリティ(技術的特異点)や
AI万能論、あるいはAIやロボットに仕事を奪われる新種の雇用破壊、
はてはAIによる人類絶滅の危機など、
プラスとマイナス両極端のイメージが社会に形成されました。
それらの中には、現実離れしたものも少なくありません。
当時から5年余りが経過した今、実際のAIあるいは自動運転車や次世代ロボットは
どんなフェーズにあるのか?
本書はそれらの現状や実力をつぶさに見ていきます。
・・・・・
【本書のおもな内容】
第1章 誰のための技術革新なのか?
第2章 自動運転車はなぜ人に憎まれるのか?
第3章 AIロボットの夢と現実
第4章 医療に応用されるAI
第5章 私たちの生産性や創造性はどう引き出されるのか

離婚の経済学 愛と別れの論理
講談社現代新書
統計・調査が明かす、夫婦のリアル!
年間21万件、離婚率1.68%。
個人が別れを選択する理由は人それぞれ。
しかし、離婚という鏡を通すと、日本社会の姿が見えてくる。
日本の労働市場の問題点が凝縮する母子家庭の貧困、離婚と所得の関係・・・・・・。
家族のかたちが不平等を拡大させてしまう現代日本を考える一冊。
●20~24歳で結婚する夫婦の半数が離婚
●離婚の申し立ては妻からが7割!
●日本海側の離婚率は低い
●世界で最高の離婚率はロシア
●戦前は東高西低、戦後は西高東低
●妻より年収の低い夫ほど不倫しやすい
●養育費を受け取っている母子世帯は24%、父子世帯は3%
●ひとり親世帯の相対的貧困率は56%

空海の哲学
講談社現代新書
日本仏教の最高峰、その思想の核心に迫る!
「世界的に見ましても、アリストテレスとかレオナルド・ダ・ヴィンチというような人と比べて、むしろ空海のほうが幅広い。また当時までの日本の思想・文化の発達状況を見ますと、思想・芸術、それに学問・技術の分野で時流に抜きん出ていた」――湯川秀樹
密教の伝導者にして、書の達人。庶民のための学校を開設し、満濃池の工事をおこなう社会活動家。
日本文化に大きな影響を与えた空海。その核心は、即身成仏にあった!
曼荼羅思想が指し示す、自己、そして他者とは?
「即身成仏」の四字に籠められた、空海の人間観・世界観とは?
空海の思想の今日性を描く決定版!
【本書の内容】
はじめに 今、なぜ空海の哲学なのか
第一章 空海の生涯と著作
第二章 密教に至る仏教史――顕教から密教へ
第三章 仏教における「即身成仏」の思想史
第四章 空海の密教思想
第五章 空海の即身成仏思想
第六章 「即身成仏」の教証――『即身成仏義』を読む 一
第七章 六大無礙の真意――『即身成仏義』を読む 二
第八章 三密加持の実相――『即身成仏義』を読む 三
第九章 曼荼羅世界の風光――『即身成仏義』を読む 四
第一〇章 『即身成仏義』の本旨

22世紀を見る君たちへ これからを生きるための「練習問題」
講談社現代新書
これから大切な能力って何?
いまの子どもたちの文章読解能力は
本当に「危機的」?
未来の大学入試とは? 英語教育は必要?
そもそも日本人の大多数が、
ネイティブと同じ発音をする必要がどこにあるの?
・・・
祖父母から孫へ、親から子へ――。
世代を超えて伝えたい、教育の「本質」を探る。
・・・
教育とは、わからない未来を予想して、
あるいは来るべき未来社会を予想して、
「子どもたちに生きるための能力を授ける」という、
いささか無謀な行為である。
それでも20世紀前半くらいまでは、その予想は、
ある程度可能だったかもしれない。
たとえば自分の息子が、自分のあとを継いで漁師になることが
確実にわかっていれば、その子には、船の動かし方、釣り具や網の整備の仕方、
天候の予測のための知識、万が一の時の泳ぎ方といったことを教えておけばよかった。
しかし、いま私たちが直面し知ているのは、おおよそ以下のような問題である。
■まず、その子が、どんな職業に就くかまったく予想できない。
■たとえ親が子どもを漁師にしたいと考えても、そもそも22世紀に漁師という仕事が
あるかどうかがわからない。
■さらに、たとえ漁師という仕事が生き残ったとしても、そこで必要とされる
能力について予想がつかない。
■それは、漁業ロボットを操作する能力かもしれない。漁から販売までを一元化し、
六次産業化していくコーディネート力かもしれない。あるいは、養殖の技術や
遺伝子組み換えについての研究こそが、漁師の本分となるかもしれない。
■私が暮らす兵庫県豊岡市の隣町、カニ漁で有名な香美町では、多くのインドネシア人が
漁業実習生として漁に携わっている。もしかすると、これからの漁師に必要な能力は
インドネシア語の習得や、イスラムの習慣への習熟かもしれない。
・・・
本書の中で、私は「教育」について考えていきたいと思う。
2020年の大学入試改革など、教育の大きな転換期を前に、私のこれまでの考えを、
ひとつにまとめて記しておくのも、本書の狙いの一つである。
・・・
巻末に高校・大学の授業や、新入社員研修などにも活用可能な、付録「22世紀ための問題集」つき!