健康ライブラリー作品一覧

発達障害の子どもに自立力をつける本
健康ライブラリー
【思春期の子どもに今、親ができること】
発達障害がある子どもは、一般的にいう自立が難しいことが多いです。
発達障害の特性はずっと残っていきますから、サポートもずっと必要ですが、
完璧な(フル)サポートを続けていると、自立力がつきません。
完璧なサポートは思春期までと考えましょう。
過保護にならないよう親はサポートから徐々に身を引き、親以外へ移行させていきます。
大切なのは、ひとりでできることを増やしながら、
本人が自分でサポートを求められるようにSOSを出せることです。
発達障害と診断されている子どもだけでなく、発達障害と診断されるほどでないパステルゾーンの子どもは、
どちらも自立力をつけるための課題があります。
本書では、自立力をつけるために必要な「自己理解の進め方」「問題解決力のつけ方」「社会的機能の獲得」について解説します。
なんでもひとりでできるようにする子育てではなく、どのような助けがあれば
なにができるのか、その方法をみつけ、工夫していく子育てをめざしましょう。
自立を考えはじめる思春期にさしかかったころの子どもと親御さんに向けて、
やさしく図解、ポジティブに考えられる1冊です。
小・中学生を対象とした既刊の『発達障害の子どもの実行機能を伸ばす本――自立に向けて今できること』(2021年4月刊)とあわせておすすめします。
【自立に向けて育てたい力】
*勉強や労働を続けるための基礎的な体力
*親も子もストレスをコントロールできるように
*ほめる・感謝する・役割をもたせて自己肯定感を高める
*失敗しても立ち直る力を育てたい
*ものごとや人と折り合いをつける力
*勉強より、成績より、学歴より、身につけたいのは、ライフスキル
*お金の管理がしっかりできるように
【本書の内容構成】
1 自立をサポートする
2 自己理解を進める
3 問題解決力をつける
4 社会的機能を獲得する
5 進学と就労の準備をする

名医が答える! 帯状疱疹 治療大全
健康ライブラリー
【名医が疑問に答える決定版!】
【帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛を徹底解説!】
帯状疱疹は、過去に感染した水ぼうそうのウイルスが引き起こす病気です。
痛みと帯状に集中して現れる水ぶくれが特徴です。
日本人の3人に1人は、80歳までに帯状疱疹を経験すると言われています。
加齢とともに発症しやすく、年々患者数が増加、再発例も増えています。
やっかいなのは、皮膚症状が治ったあとも、しつこい神経痛に悩まされることがある点です。
適切な治療を受けることが不可欠ですが、様子見を続けるうちに治療の開始が遅れることも。
水ぼうそうの患者が増えると帯状疱疹は減り、水ぼうそうが減ると帯状疱疹は増えることが知られています。
2014年以降、乳幼児への予防ワクチン接種が定期接種化され、
子どもの患者は減りましたが、子育て世代の発症率は高まってきています。
本書では早期受診に結びつけるための基礎知識、適切な治療法、長引く痛みへの対応策、
予防のためのワクチン接種などQ&Aで解説。
つらい痛みに苦しまない、痛みをとるための知識が得られる一冊です。
【本書でとり上げる症状と病気】
帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛、汎発性帯状疱疹、複発性帯状疱疹、水ぼうそう、無疱疹性帯状疱疹、単純ヘルペス、ラムゼイ・ハント症候群、髄膜炎・脳炎、アロディニア(異痛症)、角膜炎・ぶどう膜炎、膀胱直腸障害・腹筋麻痺
【本書の内容構成】
第1章 見過ごさないで! あやしいサイン
第2章 帯状疱疹をしっかり治す
第3章 帯状疱疹後神経痛をやわらげる
第4章 なぜ帯状疱疹になるのか
第5章 防ぐ・治す生活のポイント

名医が答える! 脊柱管狭窄症 治療大全
健康ライブラリー
【脊柱管狭窄症対策がよくわかるQ&Aガイド】
本書では、脊柱管狭窄症がどういう病気か、治療はどうすればよいのかを、できるだけ平易に、できるだけ専門用語は避けて解説しています。
脊柱管狭窄症は、ほかの病気と同様に、軽症から重症まで進行度はさまざまです。患者数でみると、手術が必要になる重症例はほんの一部で、大多数は薬剤や体操といった保存療法でよくなる軽症~中等症です。それら大多数の軽症~中等症の方々に有効で、自分で、自宅でできる運動療法をくわしく解説しています。また、重症者に向けては、手術のタイミングや選び方を解説しています。
本書はQ&A形式ですので、どこからお読みいただいてもけっこうです。ご関心のある項目から読み進めてください。ほとんどの脊柱管狭窄症の方は、本書で解説した運動療法と薬剤とで、平常の日常生活を送れるようになります。
さあ、さっそく今日から、本書で解説した体操を始めましょう。そして楽しく、積極的にこれからの人生を送りましょう。
【本書の内容構成】
第1章 なぜ起こる? 将来どうなる?
第2章 自分に適した治療法を選ぶ
第3章 運動して活動的に生活する
第4章 薬で症状をやわらげる
第5章 手術のタイミングと選び方を知る
【本書でとり上げる症状と病気】
脊柱管狭窄症(神経根型・馬尾型・混合型)
間欠性跛行
坐骨神経痛
排尿障害・排便障害・性機能障害
閉塞性動脈硬化症
椎間板ヘルニア
変形性脊椎症
黄色靱帯骨化症
後縦靭帯骨化症
骨粗しょう症
椎間関節症
変性脊椎すべり症
脊椎分離すべり症
変性側弯症
ロコモティブ症候群
サルコペニア
ラセーグ兆候

新装版 発達障害の子のビジョントレーニング 視覚を鍛えて読み書き・運動上手に!
健康ライブラリー
【はじめてでもわかりやすい、ビジョントレーニングの入門書】
読み書きや運動が苦手だったとしても、たいていは、その子の能力の問題として片付けられてしまいます。しかし、じつは発達障害や、視覚機能の問題が背景となっている場合があります。
私たちは、見え方のよしあしを、視力で判断することに慣れています。そのため、視力がよい子にはものは見えていると考えがちです。ところが、視覚機能の問題を抱え、見え方に悩んでいる子のなかには、視力がよい子や、メガネで視力を矯正している子もいます。見え方の違いとは、視力の違いではないのです。
子どもが読み書きや運動を極端に苦手としている場合、背景に視覚機能の問題があるかもしれません。本書で紹介するビジョントレーニングには、家庭で楽しみながら簡単にできるものがたくさんあります。
子どもも大人も、毎日トレーニングを続けることで、視覚機能が少しずつ改善していきます。ぜひ、親子でとりくんでみてください。
【本書の内容構成】
1 見え方の違いに悩む子どもたち
2 視覚機能を調べれば原因がわかる
3 発達障害の子の見る力を理解する
4 すぐできるビジョントレーニング
5 見えれば世界が広がり、自信がつく
※本書は2011 年に刊行された『発達障害の子のビジョン・トレーニング 視覚を鍛えて読み書き・運動上手に!』を最新の内容に改訂した新装版です。

新版 赤ちゃんの発達障害に気づいて・育てる完全ガイド
健康ライブラリー
発達障害は乳幼児時期からきざしがあらわれる! 記入式シートと実例集で傾向と対応策がわかる、すぐに役立つ0歳からの療育ガイド

膵臓の病気がわかる本 急性膵炎・慢性膵炎・膵のう胞・膵臓がん
健康ライブラリー
【ひと目でわかるイラスト図解】
【進行するとどうなる? 良性か、悪性か?】
膵臓の病気は、食生活の変化などを背景に増加傾向にあります。さまざまな病気がありますが、最近では検査・診断技術の進歩により、膵炎や膵臓がんとともに、膵のう胞などもたくさんみつかるようになってきました。
急性膵炎と慢性膵炎は程度の差はあれ、症状が現れますが、膵のう胞は、基本、無症状です。膵臓がんも進行するまで症状は現れにくい特徴があり、受診したときにはすでに病気が進行していたというケースがよくあります。
膵臓の病気のなかでも、膵臓がんはもっとも治療が難しいがんのひとつといわれています。膵臓がんにかかる人は年間4万人を超え、がん死亡原因の第4位です。最善の治療法は手術によってすべてのがんをとり除くことですが、残念ながら現在でも発見された段階で3割程度しか手術ができません。
しかし、ここ数年でこの領域は目覚ましく進歩しており、手術以外の治療により腫瘍の増悪が長期間おさえられたり、手術が難しいとされた場合でも化学療法や化学放射線療法後に根治手術ができるケースが増えています。
「膵臓病はこわい」といって、医師まかせにするのではなく、あなたが自ら理解し、ともに考えて治療を進めていくことが大切です。本書では、急性膵炎、慢性膵炎、膵のう胞、膵臓がんの4つの病気の基礎知識から最新治療、病後の注意点までを徹底解説します。
【主なポイント】
急性膵炎
*激痛におそわれ、重症化すると命の危険も
*絶食と安静が治療の基本。点滴で栄養補給し、膵臓を休ませる
慢性膵炎
*じわじわと炎症が進み、膵臓の機能がダメージを受ける
*進行すると「膵臓がん」のリスクも高くなる
膵のう胞
*膵臓にできる液体の入った袋状の病変
*健康診断でみつかりやすく、良性のものが多い
膵臓がん
*進行するまで症状が現れにくい
*手術・化学療法・化学放射線療法の進歩により根治できるケースが増えている
【内容構成】
第1章 膵臓の働きと病気のサイン
第2章 急性膵炎
第3章 慢性膵炎
第4章 膵のう胞
第5章 膵臓がん

起立性調節障害(OD) 朝起きられない子どもの病気がわかる本
健康ライブラリー
【ひと目でわかるイラスト図解】
【「朝起きられない」には理由がある!】
朝起きられず学校には行かないのに、夜は元気な様子でなかなか寝ない子どもは、「やる気がない」「気合が足りない」「怠けている」「サボっている」などと思われがちです。しかし、本当は、起立性調節障害(OD)という体の病気がまねく症状かもしれません。
起立性調節障害(OD)は、体の機能を調節する自律神経がうまく働かないために、その名のとおり「起立」したときにさまざまな不快な症状が現れやすくなる病気です。決して珍しい病気ではありません。ODの症状が強い子どもは、遅刻や欠席をくり返すうちに、不登校になっていく場合が少なくありません。中学生の約1割、不登校の子どもの3~4割にみられます。
朝なかなか起きられない子どもに対して、「早く寝ないから!」と言いたくなるのも無理はありません。しかし、本人のやる気の問題ではなく、体のしくみの問題です。子どもの状態への理解が不十分なまま、よかれと思ってする周囲の働きかけが、結果的には不適切なものとなり、ますます状態を悪化させることもあります。
まず、根本的な原因を知ることが、適切に対応していくための第一歩です。本書では原因や症状など病気の基礎知識から対処法、学校とのかかわり方までアドバイス。ODの実態と悩む子どもの支え方がわかる一冊です。
【本書の内容構成】
第1章 誤解されやすい症状
第2章 いったい、どんな病気なのか?
第3章 これからどうなる? どう過ごす?
第4章 親が子どもにできること
第5章 学校とのかかわり方

名医が答える! 脳梗塞 治療大全
健康ライブラリー
【脳梗塞の防ぎ方・治し方をQ&Aで徹底解説!】
目の前で家族がいきなり倒れたり、激しい頭痛を訴えて苦しんでいたりしたら、だれでも重い病気だと察して救急車を呼ぶでしょう。
しかし、脳梗塞では、そのようなわかりやすい症状が出ないことが多いのです。なんか変だと思っても、様子をみているうちに手遅れになるという例が少なくありません。脳梗塞には、どのような症状があるのかを、本書でぜひ知っておくといいでしょう。
また、すでに発病して、この本を手にとっているという方も、けっしてあきらめないでください。後遺症があると不便でしょうが、生活を充実させることはできます。重要なのは再発させないこと。脳梗塞は再発が多い病気です。以前と同じ生活をしていると危険です。
本書では、病気の基礎知識をはじめ、新しく登場した薬や治療法など最新の情報も盛り込んで、「Q&A」の形式で、わかりやすく脳梗塞の防ぎ方、治し方を解説します。
【本書でとり上げる症状と病気】
《脳卒中》
ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症
塞栓源不明の脳塞栓症(ESUS)、無症候性脳梗塞(かくれ脳梗塞)
脳出血、くも膜下出血
《生活習慣病》
高血圧、糖尿病、脂質異常症
《心臓の病気》
不整脈、心房細動、心臓弁膜症
【本書の内容構成】
第1章 発症したら――4時間半以内の治療がカギ
第2章 原因としくみ――脳の血管が詰まり血流が途絶える
第3章 再発を防ぐには――急性期以降は薬と手術で治療
第4章 リハビリの進め方――入院中だけでなく退院後も
第5章 退院したら――生活習慣の改善こそが根本治療
【監修者プロフィール】
高木 誠(たかぎ・まこと)
東京都済生会中央病院名誉院長。1954年生まれ。1979年慶應義塾大学医学部卒業。長年にわたり東京都済生会中央病院脳神経内科にて診療に携わる。専門は脳神経内科、特に脳血管障害。一般市民向けの講演や、テレビ番組出演などを通じて、急性期治療の重要性について啓発を重ねている。編著書に『実践脳卒中ケア』、共著に『脳卒中ビジュアルテキスト』(ともに医学書院)、監修書に『脳梗塞はこうして防ぐ、治す』(講談社)、共監訳書に『メイヨー・クリニック 脳卒中ハンドブック』(メディカル・サイエンス・インターナショナル)などがある。

名医が答える! 狭心症・心筋梗塞 治療大全
健康ライブラリー
【発作を防いで命を守る対策を徹底解説!】
狭心症や心筋梗塞は、心臓に血液を供給する冠動脈が狭くなったり、冠動脈に血栓が詰まったりして、心筋が血液不足になり、心臓の機能が損なわれてしまうという病気です。
狭心症や心筋梗塞が怖いのは、ほとんどがある日突然発作におそわれることです。心筋梗塞では、処置が遅れればそのまま死に至ることもめずらしくありません。
実際、心臓疾患は日本人の死亡原因として、がん(悪性新生物)に次ぐ第2位の座を長年占めています。そして、心臓疾患のなかで最も多いのが狭心症や心筋梗塞です。
さらに、突然死の原因としては、心筋梗塞などの心疾患がダントツの第1位です。
本書では、狭心症や心筋梗塞についての疑問を「Q&A」の形式で読みやすく解説します。治療や薬の使い方、生活習慣の改善がいかに重要か、理解が深まるはずです。
【本書でとり上げる症状と病気】
労作性狭心症、安静時狭心症、器質性(動脈硬化性)狭心症
冠れん縮性狭心症、安定狭心症、不安定狭心症、微小血管狭心症
心筋梗塞、急性冠症候群、心室細動、急性心不全
【本書の内容構成】
第1章 どんな病気? ――原因としくみ
第2章 心臓はどうなる? ――心筋梗塞が起こると
第3章 薬物療法――発作を鎮め、予防するために
第4章 カテーテル治療、バイパス手術――血流を確保
第5章 生活習慣の改善と自己管理――生活を見直そう

川崎病がよくわかる本
健康ライブラリー
【どんな病気? これからどうなる?】
川崎病は新しい病気で、現在も研究が進められています。発症は一、二歳の子に多く、秋~冬に患者数が多くなります。子どもが発症してから川崎病を知る親御さんも少なくありません。親御さん自身、育児を始めたばかりですから、わからないことが多すぎて、医師や看護師に川崎病について質問できない人もいるようです。そんななかで子どもの検査や治療に対応しなければならず、不安や心配で、本書を手に取った方もいらっしゃるかもしれませんね。川崎病について正しい知識をつけ、今後の見通しがもてると、不安や心配が和らぐでしょう。
この本では、川崎病について現時点でわかっていることを、イラストや表を多く用いて、できるだけやさしく解説しました。成人後の影響はまだ十分にわかっていませんので、本人が理解できる年齢になったら、川崎病になったことや受けた治療について説明しておくことが大切です。親御さんから本人に説明するときのポイントも紹介しています。本書が読者のみなさまの理解を助け、不安を和らげる一助になれば幸いです。(まえがきより)
【本書の内容構成】
第1章 どんな病気? 基礎知識
第2章 どうやって治す? 診断と急性期の治療
第3章 これからどうなる? 後遺症期の検診と治療
第4章 気をつけることは? 後遺症期の生活
第5章 成長したら? 思春期以降の自己管理
【主なポイント】
・川崎病とは、血管に炎症が起こる病気
・四歳以下の発症が多く、年齢によって現れやすい症状が異なる
・心臓の血管が傷んでコブになり、後遺症が残ることも
・発熱が続き、目と唇が赤い特徴的な顔になる
・原因は不明だが、だれかにうつす心配はない
・免疫グロブリン製剤の点滴が最も効果的な治療法
・退院後は、ほぼ制限なく元の生活に戻ることができる
・後遺症が残っても、定期検診と服薬を続ければ命の危険はない
【監修者プロフィール】
土屋恵司(つちや・けいじ)
日本赤十字社医療センター周産母子・小児センター顧問。小児科専門医、小児循環器専門医。1980年千葉大学医学部卒業。日赤医療センター小児科研修のあと、伊達赤十字病院、国立循環器病研究センターを経て、日赤医療センター小児科に勤務。2013年から新生児科併務。2017年より周産母子・小児センター長。専門は小児循環器、川崎病、小児科一般。日本川崎病学会事務局代表、日本川崎病研究センター理事。

ことばの遅れが気になるなら 接し方で子どもは変わる
健康ライブラリー
【発達障害を疑う前に】
うちの子はことばが遅い……という漠然とした不安に加え、1歳6ヵ月健診、3歳児健診でことばの遅れを指摘され、不安な気持ちに拍車がかかっていないでしょうか。誰にも相談できず、自分のせいではないか、と心を痛めている人も多いようです。
また、「発達障害」への関心が高まるにつれ、ことばの遅れをすぐに発達障害と結びつけるケースも増えています。原因探しに奔走し、発達障害の診断を急ぎ過ぎる傾向もみられます。そもそも子どもの発達過程には個人差があり、ことばの成長にも個人差が大きく影響します。とくに1~3歳ぐらいの子どもは、発達過程での個人差がとても大きく、ことばの遅れだけで発達障害を診断することは困難です。
発達障害などの影響が疑われる場合であっても、そうでなくても、子どものことばをはぐくむために家庭でできることは、「ていねいな働きかけ」です。子どもへの接し方を少し変えるだけで、子どもの反応は変わってきます。子どもが興味をもったものにいっしょに関心を寄せ、同じ目線に立って共感する。ささいなことですが、こうした働きかけが、子どもの自己肯定感やコミュニケーション能力を高め、「ことばの芽」を育てることにつながっていきます。
本書では家庭での働きかけの大切さとともに、「ことばをはぐくむ接し方」や、発語の土台となる「感覚遊び」など具体的な方法を紹介、「ことばの遅れ」をどう受け止め、子どもとどう向き合い、どのように働きかけたらよいかをお伝えします。
【1~3歳までの働きかけはとても大切】
・子どもからの発信に、きちんとこたえる⇒自己肯定感が育ちます
・楽しい遊びを一緒にする⇒コミュニケーション力がつきます
・子どもの気持ちによりそう⇒信頼関係を築けます
・外遊びを増やす⇒感覚や運動機能が発達します
・十分な睡眠と規則正しい食事⇒脳や神経のネットワークが発達します
【本書の内容構成】
プロローグ/自分を責めないで。発想を変えてみよう
1/「ことばの遅れ」ってどういうこと?
2/接し方を変えてことばを育てよう
3/感覚遊びを発語につなげよう
4/特性をとらえ子どもの幸福感につなげよう

名医が答える! 腎臓病 治療大全
健康ライブラリー
【名医が疑問に答える決定版!】
健康診断などで、腎臓の働きに問題があるという指摘を受ける人が増えています。
症状がないため、その指摘に驚き、動揺する人も少なくありません。
腎臓病にはさまざまな種類がありますが、なかでも注目されているのが「慢性腎臓病(CKD)」です。
腎臓の働きが少しずつ低下していき、後戻りできなくなっていく状態で、日本の大人のじつに8人に1人はCKDをかかえていると推測されています。
腎臓の働きが低下しても、自分ではほとんど気づくことができません。
しかし、尿や血液には、自分で気づくよりずっと以前から「腎臓が弱っているサイン」が現れています。
腎機能の低下を指摘されたら、「症状がないから大丈夫!」ではなく、
「症状がない状態で見つかってよかった」と考え、対策を始めましょう。
本書では、腎臓病の基礎知識から腎臓を長持ちさせる生活習慣や薬物療法、透析の方法まで解説します。
「Q&A」の形式で「読みやすくてわかりやすい」一冊です。
【本書の内容構成】
第1章 見逃さないで! 腎臓からの危険信号
第2章 なにが起きている? どうすればいい?
第3章 腎臓を長持ちさせる食事療法・運動療法
第4章 薬物療法で腎臓の働きを守る
第5章 それでも進んでしまった人のために

名医が答える! 首・肩・腕の痛みとしびれ 治療大全
健康ライブラリー
【しつこい痛みとしびれの対策をQ&Aで徹底解説!】
肩から腕にかけての痛みやしびれは、首、それも頸椎(首の骨)に原因があることが少なくありません。
「疲れがたまっているから」「歳のせい」などと、なんとかやり過ごしている人も多くいます。
筋肉のこりならばセルフケアで対処できても、頸椎や神経に異常がある場合は、
手術でしか症状を改善させられないこともあります。
一方で、手術によって後遺症が出る心配もあります。
本書では、原因や危ない症状の見極め方や、切らないで治す方法、手術の具体的な方法などを解説。
不快な症状の原因を知り、悔いのない治療法を選択するための指針を紹介します。
「Q&A」の形式で「読みやすくてわかりやすい」一冊です。
【本書の内容構成】
第1章 危ない症状の見分け方
第2章 痛み・しびれの原因と対応方針
第3章 手術せずに症状をやわらげる方法
第4章 手術を検討すべきとき
第5章 悪化を防ぐ日常生活の過ごし方

依存症がわかる本 防ぐ、回復を促すためにできること
健康ライブラリー
【ひと目でわかるイラスト図解】
依存症とはなにか、どうすればやめられるのか
依存症は、違法薬物のみならず、アルコールや処方薬・市販薬などでも生じます。
ギャンブル、ゲームなどの行為に依存が生じることもあります。
なかでも、違法薬物に対する依存症は「犯罪」としての側面もあります。
違法薬物の所持・使用で逮捕された著名人などに対する激しいバッシングがくり返される一方で、大麻による検挙数は、若年層を中心に増加し続けています。
依存症そのものは、「ダメ、絶対」と言っているだけで防げるものではなく、回復を促すこともできません。
依存症は「安心して人に依存できない病」。
いやなこと、つらいことがあっても助けを求めず、お気に入りのものや行為だけでやり過ごそうとした結果、より困った状態に陥っていく、という面があります。
特定のもの、行為にはまっていく背景には、心の問題が隠されていることが多いのです。
人はだれしも、なにかに頼ることなく、生きていくのは難しい。
本書では、依存症の今を紹介しつつ、依存症とはなにか、なにが問題なのか、回復のために本人や周囲の人はどう対応していけばよいか、具体的に示していきます。
また、子どもへの予防教育はどう進めるべきなのかも紹介。
依存症予防と、依存症からの回復に役立つ一冊。
【主なポイント】
*「よい依存」が「悪い依存」に転じると依存症に近づいていく
*依存が進むと脳の働き方が変化する
*依存の対象は「もの」でも「行為」でも根っこは同じ
*認められる、つながるうれしさがはまる入り口に
*薬物依存症と犯罪の関係
*再発は想定内。回復のしかたには波がある
*治療・回復プログラムの進め方
*突き放す前に家族ができること
*予防教育の現状と、依存症を防ぐために教えたいこと
【本書の内容構成】
第1章 「依存症」とはなにか
第2章 依存対象の特徴を知る
第3章 回復に必要なこと
第4章 まわりの人ができること
第5章 「予防教育」を考える

心臓弁膜症 よりよい選択をするための完全ガイド
健康ライブラリー
近年患者数が増えている「心臓弁膜症」。心臓弁膜症は、患者数・手術数とも多いのに知られていない病気です。
弁膜症は、心臓の弁がなんらかの原因でいたむことでおこります。比較的高齢の人にみつかっていますが、若くても気づいていないだけで、すでに弁膜症がおこっている可能性もあります。
自覚症状がないまま進行することが多く、弁に障害が起きた状態を放置されると、心臓の壁(心筋)がいたみ、本来の役割を果たせなり、不整脈や心不全をおこし、命にかかわることもあります。
治療の基本は、心臓の壁がいたむ前の、弁がいたんでいる段階で弁を補修するか、人工弁に交換することです。
本書では、病気の基礎知識から手術法の選択、術後の注意点まで、最新情報も網羅し、イラストを多用してわかりやすく解説します。
治療の時期の決定もアドバイス。患者さんの今後の人生にかかわる選択の一助となる一冊です。
【内容】
第1章 弁膜症とは、どんな病気か
第2章 症状から診断するのは難しい
第3章 治療法はなにを考えて決めるか
第4章 カテーテル治療と外科手術
第5章 手術後の自己管理と生活の注意点

発達障害の子どもの実行機能を伸ばす本 自立に向けて今できること
健康ライブラリー
【ひとりでできない子ども‥‥
どうやって自立させるか、悩んでいませんか。】
子どもの自立を考えるなら、まず実行機能のメカニズムを理解し、
伸ばすことをおすすめします。
自立のためには、親以外の人に助けやアドバイスを求める
相談力なども必要ですが、
なにより、実行機能は自立のための大切な機能です。
本書では実行機能を伸ばすためのサポート法をまとめています。
実行機能のサポートは、その子の特性に合わせて、やる気のスイッチが
入るようにしましょう。診断名はないけれど、ひとりでできるか心配、
という子どものサポートにも活用できる内容です。
また、がんばってサポートしているのにうまくいかない、
お互いストレスになっているという状況を「相性」から考えてみました。
実行機能の相性をみて、サポートに活かそうという新しい考え方です。
子どもの特性に合ったサポートをして実行機能を伸ばすとことで、
子どもが自分に自信がもち、自己決定ができ、自立していく
一助になるはずです。
【実行機能とは】
最後までなにかをやりとげるために必要な機能です。
計画を立て、やる気を起こし、集中したり、適宜休んだりして、
ものごとを完了させるための、脳の司令システムです。
【内容構成】
1 実行機能とはなにか
2 子どもとの実行機能の相性をみる
3 実行機能を伸ばすサポートを
4 自立に向けて準備していく
5 要素別・相性別/伸ばし方ヒント
アドバイス セルフ・メンテナンスをしよう

APD(聴覚情報処理障害)がわかる本 聞きとる力の高め方
健康ライブラリー
【ひと目でわかるイラスト図解】
【難聴とはどう違う? 発達障害との関係は?】
相手の声は聞こえるけれど、なにを言っているか聞きとりにくい。
しかし、聴力検査では異常が認められない――その症状、もしかしたら
「APD(聴覚情報処理障害)」かもしれません。
「聞きとりにくい」という症状がもたらす問題は、なかなか理解されません。
知的な発達の遅れや認知症などの影響で言葉が理解できない状態とは違います。
雑音があるところなどで「聞きとりが悪い」だけなのです。
「人の話を聞いていない」「聞いていないフリをする」などと
思われることもありますが、わざとではありません。
学校や社会生活でとても苦しい経験をしていても、
適切な対応・対処を受けられずにいる人が多くいます。
また、APDの大半は子どもの頃から生じています。
子どもの場合は自分で自分の困りごとに気づきにくいため、
周囲の大人の気づきが大切です。
聞きとりにくさは、環境や周囲の人の理解と対応で大きく改善します。
本書では、症状の特徴、原因や背景、支援方法をイラスト図解でわかりやすく紹介。
APDへの理解が深まる一冊です。
【内容構成】
第1章 もしかしたらAPD?――症状に気づく
第2章 本当にAPD?――難聴と区別する
第3章 APDの原因と対応の基本
第4章 子どものAPD症状に対処する
第5章 大人のAPD症状に対処する
【主なポイント】
*APDとは聞こえるが、聞きとりにくい状態
*APDの症状がある人は日本で120万人!?
*「聞きとりにくさ」は深刻な問題をもたらすことも
*軽度難聴、加齢性難聴との違い
*原因の多くは病気ではなく、本人の特性の影響
*年齢によって対応のしかたは変わる
*周囲の理解と協力が症状を軽くする
*APDに気づくためのチェックリストとテスト音源を紹介

新版 子どものアレルギーのすべてがわかる本
健康ライブラリー
かゆみ、せきだけでなく、命にかかわる症状も。
原因と対策、治療法を最新知識で徹底解説!
生まれて間もなく湿疹が出て、かゆみを伴い慢性的に経過する子どもは、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、ぜんそく、鼻炎になりやすい傾向があります。ひとつよくなっても、どうしてまた別のアレルギーになるのか、そしていつまで続くのかと、親は心を痛めます。子どもに、なにを食べさせたらいいか、どんな行動を止めないといけないか、迷うこともたくさんあります。
子どものアレルギー対策では、成長とともに合併や移行もあるため、個々のアレルギー疾患に対してだけでなく、アレルギー全体を理解して管理していくことが大切です。また、アレルギーとのつきあいは長丁場になるので、親だけでなく、子ども本人も、正しい知識を持つことが自分の身を守るため必要になります。
本書は、『子どものアレルギーのすべてがわかる本』(2009年刊行)に、最新の知見や治療方法を加えて、新版化。保護者だけでなく、保育園・幼稚園、学校などにも必携、子どものアレルギー対策の決定版です。
■おもな内容
*アレルギーは異物を排除しようとする免疫反応の一種
*小児科をベースにしたアレルギー専門医を受診しよう
*年齢とともに症状が変化。治ることもある
*ダニ対策でアレルゲンを減らして症状の悪化を防ぐ
*「花粉・食物アレルギー症候群」が増えている
*皮膚バリア機能を守るスキンケアを習慣づけて
*吸入ステロイド薬を長期に使用したら副作用は?
*アレルギー性鼻炎とまぎらわしい病気

パニック症と過呼吸 発作の恐怖・不安への対処法
健康ライブラリー
【検査では異常がないのに息苦しさに襲われる!】
パニック症は、パニック発作をくり返す病気です。身体的な原因はないにもかかわらず、さまざまな不快な症状が突然生じるのがパニック発作で、「過呼吸」もその症状の一つです。
しかし、過呼吸のないパニック発作もありますし、パニック発作があれば、必ずパニック症だというわけでもありません。また、パニック症の診断基準に当てはまるような状態でも、「過呼吸を起こしやすいだけ」と思われている人もいます。
発作を避けようとしてどんどん「できないこと」が増えていけば、自己否定感が強まり、うつ状態に陥ることもあります。
生活に支障をきたすほどの恐怖や不安がわきあがる根本的な原因は何か、どのような症状があるとパニック症と診断されるのか、どのような治療法があるのか、薬で治るのか、発作をくり返さないために自分でできることはあるのか……。
本書では、発作のしくみから対処法までをイラスト図解でわかりやすく紹介します。
発作の恐怖や不安を乗り越え、本来の能力を十分にいかして生きていくため、また、周囲の人たちがパニック症への正しい理解を得るために役立つ一冊です。
【本書の内容構成】
第1章 この症状は「パニック症」なのか?
第2章 「死ぬような思い」をくり返す理由
第3章 これからどうなる?薬で治る?
第4章 「考え」と「行動」を見直そう
第5章 不安と症状を軽くするヒント

口・のどのがん 舌がん、咽頭がん、喉頭がんの治し方
健康ライブラリー
【舌や声、飲み込みの違和感は要注意のサイン!】
口やのどにがんができても、がんだと気づくのが遅くなりがちです。
部位によっては症状が現れにくく、症状が現れても口内炎やかぜに似ているためです。
口とのどのがんでは、がんのできた部位や種類、進み具合で治療法が変わります。
手術のほか、放射線や抗がん剤を使った治療も効果を発揮します。
しかし、がんが大きくなると治療の後遺症や副作用によって、生活が変化することは避けられません。
患者さんの体の状態や生活のしかた、環境などによって、治療方針が一人ひとり異なります。
自分のがんを正しく知り、治療後の生活をイメージすると、安心して治療に望めます。
本書では、診断の流れからリハビリの進め方まで徹底解説、
ベストな治療法を選ぶための完全ガイドです。
【主なポイント】
*口のがんの半分以上は舌にできる。口内炎に似ている
*のどのがんのサインは、声がれや飲み込みの違和感
*主な原因は喫煙と大量飲酒。舌やほおをよくかむ人も要注意
*舌がんはどの病期でも最初に手術を選択。同時に首のリンパ節も切除する
*舌を半分以上切除した場合は、再建で舌をつくり直す
*のどのがんは放射線療法が中心。最大のメリットは声を残せること
*がんが進行すると、声か食事かを選ぶ必要が出てくることも
*治療後は食事や発音・発声のリハビリで失った機能を補う
【本書の内容構成】
第1章 口やのどのがんを疑ったら
第2章 くわしい検査で治療法を選ぶ
第3章 口のがんの治し方
第4章 のどのがんの治し方
第5章 治療後のリハビリと日常生活