講談社ノベルス作品一覧

双樹に赤 鴉の暗 薬屋探偵妖綺談
講談社ノベルス
「大切なのは、自分が己の正義を裏切らないこと」(秋)
悪戯好きの子鬼、カブとアル。うだつの上がらないサラリーマン・唐沢は、揶揄(からか)われながらも2人との同居に幸せを感じ始める。一方、上流坂署刑事・高遠は、貴金属店泥棒自殺事件の報告書を纏めるうち、得体の知れない蟠り(わだかまり)を覚え……。時は移ろい、事件は繰り返されようと、変わらぬ真実もある。薬屋シリーズ第9弾!

太陽と砂
講談社ノベルス
伝統と科学の相克、愛の不確かさを、壮大なスケールで描く!
内閣総理大臣賞受賞の傑作!!
1人は、能楽師。もう1人は、アフリカの砂漠改造プロジェクトに参加する技師。親友でありながら、対照的な生き方を選んだ男2人を、加代子は同時に愛してしまう。3人はそれぞれに、伝統への不信、科学への懐疑、愛の不確かさに、悩み、ゆらぐ。西村京太郎初期作品の中でも、内閣総理大臣賞を獲得した名著!

十津川警部 姫路・千姫殺人事件
講談社ノベルス
伝説の美女・千姫。
その末裔を名乗る女の綾なる美しさの正体は!?
TV番組の鑑定団に、大坂城落城の際、炎を避けるために、千姫が頭からかぶったものだという打ちかけが出品された。持ち主は、自ら千姫の末裔を名乗る姫路在住の美女。この番組への出演をきっかけに、注目を浴びはじめた彼女だが、接近を図った者たちは次々に無惨な死を遂げ……。時を超えた京太郎浪漫、最新作!

春の魔術
講談社ノベルス
あの奇怪な洋館で耕平と来夢の“絆”に最大の試練が!
「来夢、どこにいる!?」
耕平は因縁の深い洋館、黄昏荘園に亜弓とともに向かった。獰猛な追っ手を振り切って辿り着くと、心身をぎりぎりまで蝕む怪異の数々が待っていた。
耕平と来夢の絆はどこまで耐えることができるのか。2人にはどんな未来が待っているのか。
人気シリーズ第4弾、心を揺さぶるフィナーレ!

木乃伊男
講談社ノベルス
包帯の下の素顔を巡る目眩く展開に驚愕! 震撼!!
<講談社ノベルス創刊20周年記念 特別書き下ろし作品>
はるか昔、布部(ぬのべ)家を襲ったミイラ男の伝説。鏡の迷路という密室での兄の不可解な死につづき、ミイラ男の影はいよいよぼくのもとへと忍び寄ってくる。はたして、ミイラ男が顔の包帯を取ったとき、あらわれるのはいったいだれの顔なのか。里中満智子氏の手による、絵で犯人がわかる全く新しいタイプの推理小説。

猫丸先輩の推測
講談社ノベルス
神出鬼没の童顔探偵現わる!
日常に潜む本格推理の精粋がここに!
『病気、至急連絡されたし』 手を替え品を替え、毎夜届けられる不審な電報、花見の場所取りを命じられた孤独な新入社員を襲う数々の理不尽な試練、商店街起死回生の大イベントに忍びよる妨害工作の影……。
年齢不詳、神出鬼没、つかみどころのないほのぼの系、猫丸先輩の鋭い推理が、すべてを明らかにする……?

赤緑黒白
講談社ノベルス
艶やかな赤に彩られた塗装死体!
Vシリーズもいよいよクライマックスへ!
深夜、マンションの駐車場で発見された死体は、全身を真っ赤に塗装されていた。数日後保呂草(ほろくさ)は、被害者の恋人と名乗る女性から、事件の調査を依頼される。解明の糸口が掴めないまま発生した第二の事件では、色鮮やかな緑の死体が……!
美しくも悽愴な連続殺人! 快調Vシリーズもクライマックスの第10弾!

隻手の声 鬼籍通覧
講談社ノベルス
龍村先生vs.伊月崇。
修行の成果に雨上がる。
法医学教室奇談(オカルト・ファイル)シリーズ、最新作!!
ミチルと都筑教授の計略(思い遣り)により、兵庫県監察医の龍村先生のもとで修行することになった伊月。龍村の解剖マシンのような仕事ぶりに圧倒されていた伊月だが、赤ん坊の遺体の首に微かな色むらを見つけたことから事態は……。溺れかけながらも常闇の河を泳ぎきった者だけが視る希望の灯り。シリーズ最新作!

迷宮学事件
講談社ノベルス
死と再生を司る迷宮の象徴的意味が鏖殺事件を呼び招く!
<講談社ノベルス創刊20周年記念 特別書き下ろし作品>
迷宮(ラビリンス)と迷路(メイズ)は混同されがちだが、構造も、意味も全くの別物である……。
高名な隻腕の建築家・東間真介は、自ら設計した、地上部分は左右対称(シンメトリー)、地下は迷宮構造の屋敷に住んでいた。そこで起きた鏖殺事件。迷宮内の密室で、真介の遺骸は年齢退行をした赤子の姿で発見され……。
今、貴方の心奥の昏い迷宮の疼き出す!

綺羅の柩 建築探偵桜井京介の事件薄
講談社ノベルス
30年以上未解決のシルク王失踪事件に京介が挑む!
1967年イースターの休日、マレーシア山中の保養地から消えたシルク王、ジェフリー・トーマス。彼の行方は今なお杳(よう)として知れない。それから30余年後、軽井沢の別荘でひとりの老人が死んだ。奇妙な偶然と縁に導かれて南国へと旅立った京介、蒼、深春、の3人がついに見いだしたトーマス失踪の真相とは……。

クリスマス・テロル invisible×inventor
講談社ノベルス
講談社ノベルス創刊20周年記念密室本
メフィスト賞作家特別書き下ろし作品
“密室本”最大の問題作、あるいは傑作。孤島密室!
女子高生・冬子が「本物の衝動」に突き動かされてたどり着いた見知らぬ孤島。
そこで出会った青年から冬子はある男の「監視」を依頼される。
密室状態の岬の小屋に完璧にひきこもり、ノートパソコンに向かって黙々と作業をつづける男。その男の「監視」をひたすら続ける冬子。双眼鏡越しの「見る」×「見られる」関係が逆転するとき、一瞬で世界は崩壊する!
「書く」ことの孤独と不安を描ききった問題作中の問題作。あるいは傑作。

五月はピンクと水色の恋のアリバイ崩し 私立霧舎学園ミステリ白書
講談社ノベルス
琴葉に立ちはだかる“鉄壁のアリバイ”!
傑作学園ラブコメミステリ!
5月。あの「霧密室」殺人事件から1ヶ月。私立霧舎学園への美少女転校生・羽月琴葉とその同級生にして名探偵(?)小日向棚彦がまたもや遭遇する不可解な殺人事件!コンピュータ室で発見されたその死体は全身をピンク色に塗られていた……!
学園ラブコメディーと本格ミステリーの二重奏、「霧舎が書かずに誰が書く!」、“霧舎学園シリーズ”。5月のテーマはアリバイ崩し!

クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子
講談社ノベルス
講談社ノベルス創刊20周年記念密室本
メフィスト賞作家特別書き下ろし作品
新青春エンタ〈戯言(ざれごと)シリーズ〉!
首吊学園に殺戮の嵐!
「紫木一姫(ゆかりきいちひめ)って生徒を学園から救い出すのが、今回のあたしのお仕事」
「救い出すって……まるで学園がその娘を拘禁してるみたいな言い方ですね」
人類最強の請負人、哀川潤から舞い込んだ奇妙な依頼に従って私立澄百合(すみゆり)学園、またの名を《首吊高校(クビツリハイスクール)》に潜入した「ぼく」こと“戯言遣い・いーちゃん”は恐るべき殺戮の嵐に巻き込まれる――。
新青春エンタの真打ち、〈戯言シリーズ〉。維新を読まずに何を読む!

人形幻戯
講談社ノベルス
甘く蕩(とろ)けるような謎にくるまれた、苦いまでに美しく澄みきった論理!
美少女と美女の名推理、乱れ打ち!!
巨大シャンデリアの落下事故は、“意図した超能力”による犯行か、あるいは“意図せぬ超能力”によるものか!?――極めて情緒的な動機を、苦いまでに清明な論理で解き明かす表題作ほか、“論理の神業”が冴え渡る。どう見ても中学生にしか見えない美少女・神麻嗣子(かんおみつぎこ)ほか、今回は能解匡緒(のけまさお)、遅塚聡子(ちづかさとこ)ら美少女が大活躍!

作者不詳-/ミステリー作家の読む本
講談社ノベルス
“本格”尽くしのミステリ同人誌が世界を変える!
きわめつきの論理と怪異に震撼!!
奇妙な古書店で手に入れた曰くつきのミステリ同人誌には怪異が宿っていた。見世物小屋から消えた赤ん坊/残酷で屈折した高校生らが鏖殺(おうさつ)された事件の恐るべき記録ノート/無惨に切断された首が招く無人島の殺戮。本格に徹した幾多の謎に現実は絡めとられ、身の毛のよだつ終幕が襲う。気宇壮大なミステリ曼陀羅!

幽霊刑事
講談社ノベルス
かつてこれほどまでに哀切きわまる「本格」があっただろうか!
警察官射殺事件。フィアンセを残して俺は死んだ……はずが、幽霊に!しかも、犯人の上司は密室状況で何者かに殺されて……?
有栖川有栖が描き切るミステリーとラブストーリーの協奏曲(コンチェルト)。かつてこれほどまでに哀切きわまる「本格」があっただろうか?2001年度本格ミステリ・ベスト10ランクインの傑作。

青い館の崩壊 ブルー・ローズ殺人事件
講談社ノベルス
ここは人間の住む家ではない!
顔の溶けた人間が目撃される歪(いびつ)で面妖な7階建てマンション(ブルー・ローズ)。奇怪な密室ミステリーを遺した最初の所有者は失踪し、現在はどこか病んだ住人たちが跋扈(ばっこ)する。
想像を絶する暗合。黒猫のぬいぐるみを抱えた異能の名探偵。異形の館に込められた秘密。見事に反転する世界。
鬼才がそのすべてを注ぎ込んだ本格ミステリ!

『瑠璃城』殺人事件
講談社ノベルス
有栖川有栖をして「快作にして怪作」といわしめた超話題作。
読まずに本格シーンは語れない。
密室と化した図書館内で女性が短剣で貫かれる。周囲には七芒星の模様が。城から6人の男が消失、首を切られ、辿り着けるはずのない湖で発見される。さらに頭部を失くした人間が突然現れたり、人の出入りのない状況で4体もの死体が消える。恐るべき不可能犯罪の運命的な連鎖を描く本格ミステリ。
世界が終焉に直面しようと、その枠が溶解を始めようと、論理はわれわれ人間を支配し、魅了する。「『瑠璃城』殺人事件」は、奇想に満ち満ちた快作にして怪作だ。幻想小説が見た本格ミステリの夢のようで、その逆のようで、読む者の心を掻き乱す。――(有栖川有栖)

13人目の探偵士
講談社ノベルス
探偵ばかり殺される!
ミステリにとことん淫した快作!!
密室に童謡殺人。あらゆる趣向が満載!
奇妙な童謡どおりに探偵ばかり次々襲う殺人鬼“猫(キャット)”による残忍で狡猾な事件。密室の中には喉を切られた偉大な探偵皇と記憶喪失の男。血文字の伝言(ダイイング・メッセージ)は何を語る?現場から消えた謎の凶器とは。ミッシング・リンクの連続殺人、アリバイ崩し、探偵士とパンク刑事たちによる推理合戦(ゲーム)。ここにミステリのすべてがある!

化野学園の犯罪
講談社ノベルス
魔性の女子高生が語る学園の「死の伝説」。
教育実習生が1人、謎に挑む!
《西郷大介の事件日誌》シリーズ、開幕!
京都・化野(あだしの)学園に、教育実習生として向かった西郷大介。そこで彼が見たものは、閉鎖的な教師の人間関係と、1人の女子高生の飛び降り自殺に始まる連続した惨劇。果たして、彼女が携帯電話から送った遺書代わりのメールは本物なのか?
現役高校教師でもある姉小路祐が、教え子たちの声を基に描いた渾身の力作!