講談社文庫作品一覧

夏を喪くす
講談社文庫
範子―偶然目にした詩が、自分たちを捨てた父親の記憶を呼び起こす。陽菜子―意識不明の夫の口座に毎月お金を振りこみ続けていた人物と対面。咲子―不倫と新たな恋。病気を告知され自分の願いがわかる。麻理子―行方不明の親友と暮らしていたNYのアパートを、7年ぶりに訪れて。―その瞬間、4人の女性は何を決意したのか? 『楽園のカンヴァス』で2012年文芸界の話題をさらった新星が揺れ動く女性たちの心情を描いた傑作。
範子―偶然目にした詩が、自分たちを捨てた父親の記憶を呼び起こした。陽菜子―意識不明の夫の口座に毎月お金を振りこみ続けていた人物と、ついに対面を。咲子―不倫と新たな恋。病気を告知され、自分の願いがはっきりわかる。麻理子―行方不明の親友と暮らしていたNYのアパートを、7年ぶりに訪れて。―その瞬間、4人の女性は何を決意したのか? 『楽園のカンヴァス』で今年文芸界の話題をさらった女流作家の新星による、揺れ動く女性たちを描いた感動小説集。

<お医者同心 中原龍之介>金魚心
講談社文庫
大火の後、閑職定中役(じょうなかやく)同心の中原龍之介にも盗賊探しのお鉢が回る。火事で命を落とした纏持(まといもち)の長屋で、賊は金魚盥(だらい)の赤い石を探していた。女たちの怪死が相次ぐ市中で、江戸払いになった男を追った龍之介と光太郎は、金持ちどもの非道極まる集いに足を踏み入れる。癒しの人気シリーズ第七作。<文庫書下ろし>

タイムカプセル
講談社文庫
栗橋北中三年A組の有志が卒業式の日に埋めた銀色のタイムカプセル。誰も会ったことのない不登校の不破勇の小説も中に入れられた。十年後、メンバーたちに「選ばれ死君たち」宛の不気味な案内状が謎の郵便屋から届けられる。卒業式に出られなかった彩香は当時のメンバーと会うが、「ホール」という言葉を聞いたとたん、なぜか誰もが口を閉ざしてしまう。そして開封の日が訪れる。郵便屋は誰なのか? 封印されていた秘密とは何か?
栗橋北中三年A組の有志八人が埋めたタイムカプセル。誰も会ったことのない不登校の不破勇の小説も中にあった。十年後、メンバーたちに「選ばれ死君たち」宛の不気味な案内状が届く。卒業式に出られなかった綾香は当時のメンバーと会うが、ある言葉を聞くと、なぜか誰もが口を閉ざす。そして開封の日が訪れる。
タイムカプセルは巻末の「袋とじ」。叙述トリックの名手がヒントをちりばめた……。
結末が予想できたら、さあ、開封しよう!
※本書は2007年3月に理論社のミステリーYA!にて刊行されたものです。

レモンタルト
講談社文庫
「もう、ずっと前から義兄(あに)のことが好きだった」姉は若くして逝った。弟の私は、姉の夫だった義兄と、遺された一軒家でふたり暮らしをしている。会社では無理難題を持ちかける役員のもとで秘密の業務にあたり、私生活でも奇妙な事件ばかり。日増しに募る義兄への思いと、亡き姉への思慕。もどかしい恋の行方と日常にひそむ不思議を、軽やかに紡ぐ連作集。(講談社文庫)
「もう、ずっと前から義兄(あに)のことが好きだった」
ひとつ屋根の下に暮らす義兄と弟。ミステリアスでスウィートな連作短編集
姉は若くして逝った。弟の私は、姉の夫だった義兄と、遺された一軒家でふたり暮らしをしている。会社では無理難題を持ちかける役員のもとで秘密の業務にあたり、私生活でも奇妙な事件ばかり。日増しに募る義兄への思いと、亡き姉への思慕。もどかしい恋の行方と日常にひそむ不思議を、軽やかに紡ぐ連作集。
●傘をどうぞ
●レモンタルト
●北風ふいて、雪がふったら
●とっておきの料理
●傘どろぼう

ミッドナイト・ラン!
講談社文庫
きっかけは集団自殺だった。ネット心中を計画した5人の男女が、山中で実行間際、ヤクザに追われる少女を助けてしまう。だが山を下りると、無数のパトカーに包囲され―なぜか指名手配?どうせ、死ぬつもりだったんだ。今さら怖いモノなどあるものか。警察に追われ、ヤクザに撃ちまくられても、ひたすら突っ走る!生きているという真の意味を問うために―。(講談社文庫)
もう死んでるヒマなんかない!
警察に追われ、ヤクザに撃ちまくられても、ひたすら突っ走る!
生きているという真の意味を問うために――。
ネット心中を計画した5人の男女が、山中で実行間際に、ヤクザに追われている少女を助ける。
自殺延期を決めた5人だったが、山を下りると、自分たちが指名手配されたことを知る。
ネット心中者に仕掛けられた「罠」。誰が味方で、誰が敵なのか――。
ページをめくる手がとまらない、痛快無比なジェットコースター・ノベル!!

吸涙鬼
講談社文庫
17歳の女子高生・美紗の前にあらわれた不思議な魅力の転校生・榊冬馬。満月の夜、屋上庭園で意識を失ったところを冬馬に助けられた美紗は、二十歳で死ぬ病気に罹っていることを冬馬に告白する。次第に体が弱り病室のベッドに伏せる美紗を訪ねた彼は美紗の病気を治すという――二人触れ合って、ともに生を願うという方法で。美紗と冬馬の愛は至上の高みに昇りつめる。ところが実は冬馬は吸涙鬼種族の一人だった。(講談社文庫)
あまりにも美しく希有な、愛の奇蹟の物語。
市川拓司、純愛ファンタジーの傑作!
若い二人は死の諦念に対峙する。二人の昇華した愛は死ををのりこえられるか?
ゼロ年代を席捲した恋愛小説ブームの中心に位置する「いま、会いにゆきます」「恋愛寫眞 もうひとつの物語」「そのときは彼をよろしく」そして・・・・日本が感動の涙にふたたび溢れる!
あらすじ)
満月の夜、屋上庭園で意識を失ったところを冬馬に助けられた美紗は、翌日彼のコテージを訪ね、二十歳で死ぬ病気に罹っていることを冬馬に告白する。次第に体が弱り病室のベッドに伏せる美紗のもとを訪ねる冬馬。彼は美紗の病気を治すという――二人触れ合って、ともに生を願うという方法で。冬馬は悲しみの涙を吸い、生きるために願う。
夜を徹して続く妖しく甘美な治療。美紗と冬馬の愛は至上の高みに昇りつめる。
実は異能をもつ冬馬は、涙をすって生きる吸涙鬼の一族だった・・・。
著者メッセージ)
「この世界。この国に対する強烈な違和感。自分はなぜこうまでひとと違うのか? その虚構的解釈としての物語。
なぜひとびとはこうも他者を否定することにやっきになっているのか。現実でも創作物の世界でも。否定すること。憎むこと。妬むこと。豊かさではなく乏しさを描いた世界。現実に目を向けるんだといいながら、彼らは負の心をむさぼります。
『吸涙鬼』は、彼らではなく我々の物語です。愛とは生きて欲しいと強く願うこと。肯定し、受容し、赦し、そして生かす、育む。情熱と官能。熱を帯びた感傷。死と再生。吸涙鬼という存在に与えた体質の多くは、現実にぼく自身が背負っている業のようなものです。そして彼が愛する少女の個性はぼくの妻から。水と火の邂逅。陰と陽。生まれる遥か前から惹かれ合うことが約束されていたふたり。
この小説は、ぼくの仲間への呼びかけ、我々はここにいるぞという、ささやかなる烽火でもあります。もしかしたら、あなた自身が吸涙鬼なのかもしれないのです。」

桜庭一樹選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎007
講談社文庫
読書家で知られる桜庭一樹氏が悩みに悩んで厳選した、七つのベスト・ミステリー。
小説をより楽しむための最も贅沢な方法、それが「スペシャル・ブレンド」。シリーズ第七弾の今回は一九七六年、一九八六年、一九九六年から各年代を代表する短編が登場。
謎は時代とともに移ろい、読書の喜びを伝えていく。
「洋服箪笥の奥の暗闇」――小泉喜美子
「グリーン車の子供」――戸板康二
「鳥を見た人」――赤江瀑
「宅配便の女」――夏樹静子
「日本早春図」――陳舜臣
「伊集院大介の失敗」――栗本薫
「人質カノン」――宮部みゆき

無貌伝~双児の子ら~
講談社文庫
名探偵・秋津は、怪盗・無貌によって「顔」を奪われ、失意の日々を送っていた。そこにサーカスにいた少年・望(のぞみ)があらわれ、探偵助手になることに。そんな二人の前に、無貌から新たな犯行予告が送られてきた! 狙われたのは鉄道王一族の一人娘、榎木芹(せり)―。怪異的連続殺人事件に望と秋津が挑む――!
第40回メフィスト賞受賞作
西尾維新絶句! 「私が小説という媒体に求めるおよそ全てがそこにはあった。」
名探偵・秋津は、怪盗・無貌によって「顔」を奪われ、絶望の日々を送っていた。そこにサーカスにいた少年・望(のぞみ)があらわれ、探偵助手になることに。そんな二人の前に、無貌から新たな犯行予告が送られてきた! 狙われたのは鉄道王一族の一人娘、榎木芹――。怪異的連続殺人事件に望と秋津が挑む……!

クロク、ヌレ!
講談社文庫
自宅のプールで謎の死を遂げた、世界的流行作家のジョー・コモリ。広告代理店社員の深田貴代美とプランナーの嶋元ミチルは、広告企画のために彼の人生を追い始める。やがて浮かび上がる無名画家の非業の死。二人の男を巡る狂気と妄執のドラマとは! 渾身の筆で小説の常識を打ち破った、著者最高の到達点。(講談社文庫)
私が死んだ時、「代表作」と呼ばれるのはこの小説であってほしい。――真梨幸子
自宅のプールで謎の死を遂げた、世界的流行作家のジョー・コモリ。広告代理店社員の深田貴代美とプランナーの嶋元ミチルは、広告企画のために彼の人生を追い始める。やがて浮かび上がる無名画家の非業の死。二人の男を巡る狂気と妄執のドラマとは! 渾身の筆で小説の常識を打ち破った、著者最高の到達点。

だいじょうぶ3組
講談社文庫
松浦西小学校に5年3組の担任としてやってきたのは、手と足がない先生、赤尾慎之介。「フツーって何だろう」「一番を目指す意味って?」――個性豊かな28人の子どもたちと赤尾先生は、幾つもの“事件”を通して、大切なことに気づいていく。三年間の教員生活から生まれた著者初の小説。(講談社文庫)
松浦西小学校に5年3組の担任としてやってきたのは、手と足がない先生、赤尾慎之介。「フツーって何だろう」「一番を目指す意味って?」――個性豊かな28人の子どもたちと赤尾先生は、幾つもの“事件”を通して、大切なことに気づいていく。三年間の教員生活から生まれた著者初の小説。<特別対談・国分太一>

カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女>
講談社文庫
第二次世界大戦前夜、故郷ロンドンを離れ、英国統治下のインドへと渡った14歳のシャーロット。駐在英国人の子女が通うオルガ女学院の寄宿舎で出会ったのは、神秘的な美少女・カーリーガードと個性豊かな仲間たちだった。時代に翻弄されながらも懸命に生きる少女たちの姿を描き、熱狂的なファンを生んだシリーズ第一作。(講談社文庫)
『トッカン』で注目を浴びる著者の傑作少女小説シリーズ「カーリー」。シリーズ第一作「黄金の尖塔の国とあひると小公女」が、講談社文庫で装いも新たに生まれ変わりました。書籍未収録の短編「恋と寄宿舎とガイ・フォークス・デイ」を併録。続編も順次刊行。

青銅の悲劇(下) 瀕死の王
講談社文庫
昭和の最期が迫った一九八八年末、神職を受け継ぐ旧家の老当主、鷹見澤信輔は冬至の神事の後、宗像冬樹とナディア・モガールも招かれていた会食の席上、トリカブト毒による毒殺未遂で倒れた。だが、それは鷹見澤家を襲う悲劇のはじまりにすぎなかった。(講談社文庫)
論理小説の臨界!矢吹駆シリーズ日本篇。
天皇の病状悪化が伝えられる88年末。旧家・鷹見澤家に奇妙な事件が続発。そして宗像冬樹とナディア・モガールは……。昭和の最期、旧家を襲う謎の悲劇。その下巻。

青銅の悲劇(上) 瀕死の王
講談社文庫
天皇の容態悪化が伝えられる一九八八年、東京郊外頼拓(よりつ)市に近い媛神(ひめがみ)湖畔に滞在中の小説家、宗像冬樹は北澤雨香(うか)の別荘でナディア・モガール、鷹見澤緑と出会う。その頃、頼拓市の旧家、鷹見澤家では奇妙な事件が続けて起きていた。(講談社文庫)
論理小説の臨界!矢吹駆シリーズ日本篇。
天皇の病状悪化が伝えられる88年末。旧家・鷹見澤家に奇妙な事件が続発。そして宗像冬樹とナディア・モガールは……。昭和の最期、旧家を襲う謎の悲劇。その上巻。

凶鳥の如き忌むもの
講談社文庫
空前絶後の人間消失。巫女が消える!見事な消失、ミステリー界騒然!! 瀬戸内海の鳥坏島、断崖絶壁の拝殿で行われる<鳥人の儀>とは何か? 刀城言耶シリーズ第二長編、待望の刊行。(講談社文庫)
空前絶後の人間消失。巫女が消える!
見事な消失、ミステリー界騒然!! 瀬戸内海の鳥坏島、断崖絶壁の拝殿で行われる<鳥人の儀>とは何か? 刀城言耶シリーズ第二長編、待望の刊行。

女薫の旅 八月の秘密
講談社文庫
業式が終わった後の教室で、恋人の淳子が大地の耳元で囁いた。「わたし、したくなっちゃった……」二人は誰にも気づかれない場所を求めて職員用のトイレへ。さらにその夜は、厳しい進路指導の森口先生から自宅に呼ばれ、濃密な一夜を過ごす。高校生活最後の夏、大きな岐路に立つ大地。(講談社文庫)
終業式が終わった後の教室で、恋人の淳子が大地の耳元で囁いた。「わたし、したくなっちゃった……」二人は誰にも気づかれない場所を求めて職員用のトイレへ。さらにその夜は、厳しい進路指導の森口先生から自宅に呼ばれ、濃密な一夜を過ごす。高校生活最後の夏、大きな岐路に立つ大地。〈文庫オリジナル〉

sex
講談社文庫
好きな人とたくさん――。夜の街灯の下で。学校の図書館で。入院中の病室で。異国の地で。最後のデートで。まぶたの裏で、なにものかに祈りながら。性がゆたかに満ちるとき、生は燦然とかがやく。だからセックスは素晴らしい。頭と心と身体が感じる最高の到達点を瑞々しく描いた、すべての男女に贈る感動の十二編。(講談社文庫)
好きな人とたくさん――。
夜の街灯の下で。図書館の片隅で。入院中の病室で。異国の地で。最後のデートで。まぶたの裏で、なにものかに祈りながら。性がゆたかに満ちるとき、生は燦然とかがやく。だからセックスは素晴らしい。頭と心と身体が感じる最高の到達点を瑞々しく描いた、すべての男女に贈る感動の12編。
●夜あるく
●文字に溺れて
●蝶をつまむ
●絹婚式
●クレオパトラ
●ソウルの夜
●白い夢
●落葉焚
●最後の滴
●二階の夜
●ダガーナイフ
●純花(すみか)
【特別付録】セックスお悩み相談室Q&A

爆ぜるゲームメイカー
講談社文庫
≪嫌われ者に愛の手を≫――週刊誌記者・小谷野丈二のもとに届いた謎のメモは、壮絶な復讐劇の始まりだった。別れた妻子を救うため、三人の“嫌われ者”と共に「死のPK戦」に挑む丈二。死闘の果てに、復讐に燃える男・オオシマの“本当の狙い”がわかった時、戦慄の結末が待ち受ける!<文庫オリジナル>
※本書は『FRIDAY』2010年9月10日号~2011年10月28日号に「きらわれもの」のタイトルで連載された小説を改題のうえ、加筆修正した文庫オリジナル作品です。

おひとりさま、犬をかう
講談社文庫
「犬をかいたい」幼い頃の夢を30代で叶えてから十数年。子犬の育児に悪戦苦闘。湘南への移住と犬との暮らしで変わった人生。犬が教えてくれたこと。幸せな別れと次への一歩……。覚悟さえあれば手に入る“イヌ充ライフ”をユーモアたっぷりに描いた「独身・家持ち・40代」少女漫画家の赤裸々エッセイ。<文庫書下ろし> (講談社文庫)
折原みと 「はじめに」より
犬でも猫でもウサギでも、生き物と一緒に暮らすのってラクじゃない。
ましてや、「おひとりさま」ならなおさらだ。
さしずめ、シングルマザーが母ひとり子ひとりの子育てをするようなもの!? ……と言ったら大ゲサかもしれないが、少なくとも私にとっては、そのくらいの覚悟のいることだった。
「大人になったら、絶対に犬を飼う!!」と心に誓ったのは小学生三年生の頃。
ようやくその夢を実現させたのは、それから20数年後、30を過ぎてからのこと。
犬を飼える生活と環境、ひとつの命を守り育てるだけの自信と責任感を持てるまでには、それだけの年月が必要だったのだ。
今から15年前、
「よっしゃー!! 犬を飼うぜ!!」と一大決心した30代独身少女漫画家は、長年住み慣れた東京から湘南の海野街へと移住し、周囲の心配を他に車の免許をGET。ゴールデンレトリバーの子犬を「家族」として迎えた。
13年半の間、最高のパートナーとなってくれた“リキ”との出会い、初めての子犬の「子育て」。犬と一緒の湘南ライフ。犬を飼ったおかげで気付いたことや経験できたこと。犬がつないでくれた人との縁。時にはタイヘンなことも、振りまわされることもあるけれど、それでも間違いなく幸せで、かけがえのない犬との生活。
少女漫画家はイメージが大事なので(笑)、今まであまり私生活はさらさないようにしてましたが、この本では
「リア充」ならぬ「イヌ充」作家のリアル人生と日常、ぶっちゃけます!!
動物を飼っている方にも、そうでない方にも。
「おひとりさま」にも「おふたりさま」にも「ファミリー」にも。
いろんな方に、楽しんで読んでいただけたら幸いです。
どうぞ気楽におつきあいくださいませ。

丸太町ルヴォワール
講談社文庫
祖父殺しの嫌疑をかけられた御曹司、城坂論語(しろさかろんご)。彼は事件当日、屋敷にルージュと名乗る謎の女がいたと証言するが、その痕跡はすべて消え失せていた。そして開かれたのが古(いにしえ)より京都で行われてきた私的裁判、双龍会(そうりゅうえ)。艶やかな衣装と滑らかな答弁が、論語の真の目的と彼女の正体を徐々に浮かび上がらせていく。(講談社文庫)
めくるめくどんでん返し! 注目度No.1のミステリ、待望の文庫化
祖父殺しの嫌疑をかけられた御曹司、城坂論語(しろさかろんご)。彼は事件当日、屋敷にルージュと名乗る謎の女がいたと証言するが、その痕跡はすべて消え失せていた。そして開かれたのが古(いにしえ)より京都で行われてきた私的裁判、双龍会(そうりゅうえ)。艶やかな衣装と滑らかな答弁が、論語の真の目的と彼女の正体を徐々に浮かび上がらせていく。
※本書は2009年11月、講談社BOXより刊行され、文庫化にあたり全面改稿したものです。

コミック 冷たい校舎の時は止まる(下)
講談社文庫
職員室に置かれた写真には仲間が一人足りない。俺たちの中に自殺した人間がいるのだろうか。止まったはずの時計が動きだすとき、また一人、同級生がいなくなる。黒板に書かれた「おもいだした?」の文字。8人が冷たい校舎に閉じ込められた本当の目的とは。話題のメフィスト賞受賞作を完全コミカライズ!
※本書は、2008年11月~2009年5月に刊行された「講談社コミックスKCDX」全四巻を二分冊した下巻です。