講談社文庫作品一覧

青銅の悲劇(上) 瀕死の王
講談社文庫
天皇の容態悪化が伝えられる一九八八年、東京郊外頼拓(よりつ)市に近い媛神(ひめがみ)湖畔に滞在中の小説家、宗像冬樹は北澤雨香(うか)の別荘でナディア・モガール、鷹見澤緑と出会う。その頃、頼拓市の旧家、鷹見澤家では奇妙な事件が続けて起きていた。(講談社文庫)
論理小説の臨界!矢吹駆シリーズ日本篇。
天皇の病状悪化が伝えられる88年末。旧家・鷹見澤家に奇妙な事件が続発。そして宗像冬樹とナディア・モガールは……。昭和の最期、旧家を襲う謎の悲劇。その上巻。

凶鳥の如き忌むもの
講談社文庫
空前絶後の人間消失。巫女が消える!見事な消失、ミステリー界騒然!! 瀬戸内海の鳥坏島、断崖絶壁の拝殿で行われる<鳥人の儀>とは何か? 刀城言耶シリーズ第二長編、待望の刊行。(講談社文庫)
空前絶後の人間消失。巫女が消える!
見事な消失、ミステリー界騒然!! 瀬戸内海の鳥坏島、断崖絶壁の拝殿で行われる<鳥人の儀>とは何か? 刀城言耶シリーズ第二長編、待望の刊行。

女薫の旅 八月の秘密
講談社文庫
業式が終わった後の教室で、恋人の淳子が大地の耳元で囁いた。「わたし、したくなっちゃった……」二人は誰にも気づかれない場所を求めて職員用のトイレへ。さらにその夜は、厳しい進路指導の森口先生から自宅に呼ばれ、濃密な一夜を過ごす。高校生活最後の夏、大きな岐路に立つ大地。(講談社文庫)
終業式が終わった後の教室で、恋人の淳子が大地の耳元で囁いた。「わたし、したくなっちゃった……」二人は誰にも気づかれない場所を求めて職員用のトイレへ。さらにその夜は、厳しい進路指導の森口先生から自宅に呼ばれ、濃密な一夜を過ごす。高校生活最後の夏、大きな岐路に立つ大地。〈文庫オリジナル〉

sex
講談社文庫
好きな人とたくさん――。夜の街灯の下で。学校の図書館で。入院中の病室で。異国の地で。最後のデートで。まぶたの裏で、なにものかに祈りながら。性がゆたかに満ちるとき、生は燦然とかがやく。だからセックスは素晴らしい。頭と心と身体が感じる最高の到達点を瑞々しく描いた、すべての男女に贈る感動の十二編。(講談社文庫)
好きな人とたくさん――。
夜の街灯の下で。図書館の片隅で。入院中の病室で。異国の地で。最後のデートで。まぶたの裏で、なにものかに祈りながら。性がゆたかに満ちるとき、生は燦然とかがやく。だからセックスは素晴らしい。頭と心と身体が感じる最高の到達点を瑞々しく描いた、すべての男女に贈る感動の12編。
●夜あるく
●文字に溺れて
●蝶をつまむ
●絹婚式
●クレオパトラ
●ソウルの夜
●白い夢
●落葉焚
●最後の滴
●二階の夜
●ダガーナイフ
●純花(すみか)
【特別付録】セックスお悩み相談室Q&A

爆ぜるゲームメイカー
講談社文庫
≪嫌われ者に愛の手を≫――週刊誌記者・小谷野丈二のもとに届いた謎のメモは、壮絶な復讐劇の始まりだった。別れた妻子を救うため、三人の“嫌われ者”と共に「死のPK戦」に挑む丈二。死闘の果てに、復讐に燃える男・オオシマの“本当の狙い”がわかった時、戦慄の結末が待ち受ける!<文庫オリジナル>
※本書は『FRIDAY』2010年9月10日号~2011年10月28日号に「きらわれもの」のタイトルで連載された小説を改題のうえ、加筆修正した文庫オリジナル作品です。

おひとりさま、犬をかう
講談社文庫
「犬をかいたい」幼い頃の夢を30代で叶えてから十数年。子犬の育児に悪戦苦闘。湘南への移住と犬との暮らしで変わった人生。犬が教えてくれたこと。幸せな別れと次への一歩……。覚悟さえあれば手に入る“イヌ充ライフ”をユーモアたっぷりに描いた「独身・家持ち・40代」少女漫画家の赤裸々エッセイ。<文庫書下ろし> (講談社文庫)
折原みと 「はじめに」より
犬でも猫でもウサギでも、生き物と一緒に暮らすのってラクじゃない。
ましてや、「おひとりさま」ならなおさらだ。
さしずめ、シングルマザーが母ひとり子ひとりの子育てをするようなもの!? ……と言ったら大ゲサかもしれないが、少なくとも私にとっては、そのくらいの覚悟のいることだった。
「大人になったら、絶対に犬を飼う!!」と心に誓ったのは小学生三年生の頃。
ようやくその夢を実現させたのは、それから20数年後、30を過ぎてからのこと。
犬を飼える生活と環境、ひとつの命を守り育てるだけの自信と責任感を持てるまでには、それだけの年月が必要だったのだ。
今から15年前、
「よっしゃー!! 犬を飼うぜ!!」と一大決心した30代独身少女漫画家は、長年住み慣れた東京から湘南の海野街へと移住し、周囲の心配を他に車の免許をGET。ゴールデンレトリバーの子犬を「家族」として迎えた。
13年半の間、最高のパートナーとなってくれた“リキ”との出会い、初めての子犬の「子育て」。犬と一緒の湘南ライフ。犬を飼ったおかげで気付いたことや経験できたこと。犬がつないでくれた人との縁。時にはタイヘンなことも、振りまわされることもあるけれど、それでも間違いなく幸せで、かけがえのない犬との生活。
少女漫画家はイメージが大事なので(笑)、今まであまり私生活はさらさないようにしてましたが、この本では
「リア充」ならぬ「イヌ充」作家のリアル人生と日常、ぶっちゃけます!!
動物を飼っている方にも、そうでない方にも。
「おひとりさま」にも「おふたりさま」にも「ファミリー」にも。
いろんな方に、楽しんで読んでいただけたら幸いです。
どうぞ気楽におつきあいくださいませ。

丸太町ルヴォワール
講談社文庫
祖父殺しの嫌疑をかけられた御曹司、城坂論語(しろさかろんご)。彼は事件当日、屋敷にルージュと名乗る謎の女がいたと証言するが、その痕跡はすべて消え失せていた。そして開かれたのが古(いにしえ)より京都で行われてきた私的裁判、双龍会(そうりゅうえ)。艶やかな衣装と滑らかな答弁が、論語の真の目的と彼女の正体を徐々に浮かび上がらせていく。(講談社文庫)
めくるめくどんでん返し! 注目度No.1のミステリ、待望の文庫化
祖父殺しの嫌疑をかけられた御曹司、城坂論語(しろさかろんご)。彼は事件当日、屋敷にルージュと名乗る謎の女がいたと証言するが、その痕跡はすべて消え失せていた。そして開かれたのが古(いにしえ)より京都で行われてきた私的裁判、双龍会(そうりゅうえ)。艶やかな衣装と滑らかな答弁が、論語の真の目的と彼女の正体を徐々に浮かび上がらせていく。
※本書は2009年11月、講談社BOXより刊行され、文庫化にあたり全面改稿したものです。

コミック 冷たい校舎の時は止まる(下)
講談社文庫
職員室に置かれた写真には仲間が一人足りない。俺たちの中に自殺した人間がいるのだろうか。止まったはずの時計が動きだすとき、また一人、同級生がいなくなる。黒板に書かれた「おもいだした?」の文字。8人が冷たい校舎に閉じ込められた本当の目的とは。話題のメフィスト賞受賞作を完全コミカライズ!
※本書は、2008年11月~2009年5月に刊行された「講談社コミックスKCDX」全四巻を二分冊した下巻です。

コミック 冷たい校舎の時は止まる(上)
講談社文庫
あのデビュー作が完全コミック化!
二ヵ月前の学園祭、飛び降り自殺をした同級生は誰?
受験を控えたある雪の日、凍てつく校舎に閉じ込められた8人の高校生。いつまでも鳴らない予鈴と無人の教室。そして5時53分で止まった時計。直木賞作家と大注目漫画家が夢のコラボ。月刊少年マガジンに掲載された大人気ミステリのコミック版、登場!
※本書は、2008年11月~2009年5月に刊行された「講談社コミックスKCDX」全四巻を二分冊した上巻です。

ナナフシの恋~Mimetic Girl~
講談社文庫
一学期の終業式、彼女は教室から飛び降り自殺を図った。夏休みが終わろうとするある日、親友の沙耶は一通のメールを受け取る。それは意識不明のはずの彼女から届いたメッセージだった。「明日の昼1時、私たちの新しい教室で待ってます」。集められたのは6人のクラスメイト。誰があたしたちを呼びだした? (講談社文庫)
一学期の終業式、彼女は教室から飛び降り自殺を図った。夏休みが終わろうとするある日、親友の沙耶は一通のメールを受け取る。それは意識不明のはずの彼女から届いたメッセージだった。「明日の昼1時、私たちの新しい教室で待ってます」。集められたのは6人のクラスメイト。誰があたしたちを呼びだした?

己惚れの記
講談社文庫
その男はどうしようもなく己惚れていた。天保の改革期、主君水野忠邦の理想を実現するためには、愚か者と揶揄されても己の信じる道を貫くしかないからだ。その周囲では、特異な生い立ちを持つやくざ者や血に飢えた剣客たち、欲に憑かれた大奥女中らの思惑が交錯し、忠と義の物語は一気に加速していく! (講談社文庫)
時代小説の目利きたちが絶賛した傑作!
その男はどうしようもなく己惚(うぬぼ)れていた。武士が滅びようとする天保の改革期、主君水野忠邦の理想を実現するためには、愚か者と揶揄されても己の信じる道を貫くしかないからだ。特異な生い立ちのやくざ者や血に飢えた剣客たち、欲に憑かれた大奥女中らの思惑も交錯し、忠と義の物語は一気に加速していく!
※本書は2009年8月、小社より単行本として刊行された『己惚れの砦』を改題したものです。

池波正太郎を歩く
講談社文庫
私たちは小説の舞台に立ち、歩き、池波正太郎の道程をたどることができる。梅安の遠州藤枝、鬼平の谷中、真田太平記の信州上田、そして幸村終焉の大坂……あの名場面の舞台を訪ねてーー男の在り方、気概ある生き方を、時代小説やエッセイに著した池波正太郎。その珠玉の数々を、いま一度熟読し、池波文学の道程をたどりたい。そうした想いから、筆者は、各地を訪ね歩いた。土地ごとの人情に触れ、酒を愉しみ、舌鼓を打つ。『仕掛人・藤枝梅安』などの19編の舞台を、旅して記した、充実の1冊。

星をつくった男 阿久悠と、その時代
講談社文庫
言葉なのだ。阿久悠がなによりも信じ、畏れ、愛してきたものは、言葉だった。
昭和の歌謡界の巨人・阿久悠に挑む傑作ノンフィクション
伝説的アイドル、ピンク・レディーを手掛け、『津軽海峡・冬景色』をはじめ、生涯に五千作におよぶ歌をのこした作詞家阿久悠。敗戦で価値観の大転換を経験した少年が、時代を食らい、歌謡界の巨人へと駆け上がった軌跡、最期までこだわり続けた「言葉」への執念――。丹念な取材を元に綴られた傑作ノンフィクション。

散斬 交代寄合伊那衆異聞
講談社文庫
時の大老井伊直弼は四面楚歌の政局打開の鍵と考え、座光寺藤之助(ざこうじとうのすけ)を味方につけるべくひそかに上海に手下を送る。藤之助は江南の水郷を旅していた。案内役の劉源(りゅうげん)は、仇敵黒蛇頭(くろじゃとう)から逃れてきた男だった。そして玲奈(れいな)は遠きバタビアで父の面影を追う。新・幕末小説は舞台を広げ新たなステージへ!<文庫書下ろし>

五五五文字の巡礼 魏志倭人伝トーク 地理篇
講談社文庫
『魏志倭人伝』を構成する漢字をひとつひとつ徹底的に解読・分解すると、今まで誰も気がつかなかった秘密が立ち上がる。たとえば(至)と(到)の使い分けから、途中経過地と目的地の違いを知ることができる。魏の使節団の倭人国への航海と陸行の足跡を、全く新しい手法で辿った仰天の異色歴史小説。<文庫書下ろし> (講談社文庫)
『魏志倭人伝』を構成する漢字をひとつひとつ徹底的に解読・分解すると、今まで誰も気がつかなかった秘密が立ち上がる。たとえば(至)と(到)の使い分けから、途中経過地と目的地の違いを知ることができる。魏の使節団の倭人国への航海と陸行の足跡を、全く新しい手法で辿った仰天の異色歴史小説。<文庫書下ろし>

都会のトム&ソーヤ(2) <乱! RUN! ラン!>
講談社文庫
謎の天才ゲームクリエイターから届いた招待状。創也の頭脳と内人の行動力は、彼の仕掛ける挑戦に勝てるのか! そして彼の正体は?
廃ビルの砦にこもって、究極のゲーム作りをめざす創也は、ライバルの天才ゲーム作家に会うため、手がかりを追ってデパートへ。しかし、そこで待っていたものは……。サバイバルの天才、内人を相棒に、都会の中で、新たな冒険がはじまる。

都会のトム&ソーヤ(1)
講談社文庫
創也(頭脳明晰)×内人(平平凡凡?)。謎の天才ゲームクリエイターをさがすふたりの行く手には、多くの危険が待っていた。知恵と工夫の新・冒険記が、いま、はじまる!
クラスメイトの創也の秘密を、偶然知ったぼく、内人。その日から、塾通いに追われる退屈な生活が、がらりとかわった。創也といると、冒険がむこうからやってくるんだ。――中学生コンビが活躍する、はやみねかおるの新シリーズ。

箱の中
講談社文庫
堂野崇文は痴漢と間違われて逮捕されるが、冤罪を訴え最高裁まで争ったため、実刑判決を受けてしまう。入れられた雑居房は、喜多川圭や芝、柿崎、三橋といった殺人や詐欺を犯した癖のある男たちと一緒で、堂野にはとうてい馴染めなかった。そんな中、「自分も冤罪だ」という三橋に堂野は心を開くようになるが…。
「ダ・ヴィンチ」誌上でBL界の芥川賞作と謳われた、木原音瀬(このはら・なりせ)の不朽の名作が、ついに一般文庫に!
「本作は、愛によって人間が変化していくさま、真実の愛を知った人間が周囲の人間に影響を与えていくさまを、高い密度で表現している。」
―三浦しをん氏(解説より)
『箱の中』全編と、続篇の『檻の外』の表題作を一冊にまとめた、「箱/檻」の決定版!
堂野崇文は痴漢と間違われて逮捕されるが、冤罪を訴え最高裁まで争ったため、実刑判決を受けてしまう。入れられた雑居房は、喜多川圭や芝、柿崎、三橋といった殺人や詐欺を犯したという癖のある男たちと一緒で、堂野にはとうてい馴染めなかった。「自分も冤罪だ」という三橋に堂野は心を開くようになるが、あっけなく裏切られる。ふたたびふさぎ込んでしまった堂野。母親に請われるまま殺人犯として服役する喜多川が堂野に与えた優しさは、生まれて初めて喜多川に芽生えた「愛情」だった。

新装版 瞬間移動死体
講談社文庫
妻に苛められることで愛を確認するヒモも同然の婿養子。何を言われても耐えられたが、どうしても許すことの出来ない一言を妻は口にしてしまう。愛は憎悪に変わり、男は自分の「ある能力」を駆使した殺人計画を練る。だが、事態はまったく予期せぬ展開を見せる――。『七回死んだ男』『人格転移の殺人』と並ぶ、西澤ミステリの傑作が新装版になって登場!(講談社文庫)
特殊能力を使って妻の殺害を計画する夫。
しかし、死んだのは妻ではなく、見知らぬ男だった――。
『七回死んだ男』著者が放つ、本格パズラーの傑作
妻の殺害を企むヒモも同然の婿養子。妻はロスの別荘、夫は東京の自宅。夫がある能力を使えば、完璧なアリバイが成立するはずだった。しかし、計画を実行しようとしたその時、事態は予想外の展開に。やがて別荘で見知らぬ男の死体が発見される。その驚愕の真相とは? 緻密な論理(ロジック)が織り成す本格長編パズラー。

つぶやきのクリーム The cream of the notes
講談社文庫
何から手をつけたら良いのかわからない状態とは、なんでも良いから手をつけた方が良い状態のことである――。けっこう当たり前なことのなかに、人生の大きなテーマは潜んでいるものなのだ。小説家・森博嗣がつい誰かに教えたくなって意外に真面目に綴った、世界の見え方が変わるつぶよりのつぶやき一〇〇個。(講談社文庫)
森博嗣がつぶやくと、クールなエッセィになる。
「カロリィゼロ」から「人生の勝ち負け」まで、ままならない世の中に対する森イズム。
何から手をつけたら良いのかわからない状態とは、なんでも良いから手をつけた方が良い状態のことである――。
けっこう当たり前なことのなかに、人生の大きなテーマは潜んでいるものなのだ。
小説家・森博嗣がつい誰かに教えたくなって意外に真面目に綴った、世界の見え方が変わるつぶよりのつぶやき一〇〇個。