講談社文庫作品一覧

主題歌
講談社文庫
職場の同僚と女の子のかわいさについて語り、グラビア誌の「永遠のセクシー女優名鑑」に見入ってしまう実加。美術大学時代の友人たちの行く末を思いつつ、自宅で催した女の子限定カフェなど、今ここに一緒にいることの奇跡のような時間をみずみずしく描いた表題作をはじめ、著者の世界が凝縮された作品集。
登場人物たちは、自分の立っているこの場所が、永住の地なんかではないけれど、かけがえのない場所だということを知っている。――福永信
今ここの輝きをみずみずしく描いた作品集
職場の同僚と女の子のかわいさについて語り、グラビア誌の「永遠のセクシー女優名鑑」に見入ってしまう実加。美術大学時代の友人たちの行く末を思いつつ、自宅で催した女の子限定カフェなど、今ここに一緒にいることの奇跡のような時間をみずみずしく描いた表題作をはじめ、著者の世界が凝縮された作品集。
彼女が作ったほんの短い歌は、とてもいい歌だって、わたしにはわかるし、ここにいる人はみんなそう思っていると思う。テレビやラジオで流れたりすることはなくて、誰かにお金を出して買われることもないだろうけど、彼女の歌が素晴らしくて、ここにいる小田ちゃんの友人たちがこの歌を心からいいと思ったから、それでいいと思った。この歌がここで歌われたことは消えてしまわない、と実加は、自分でも不思議なくらいはっきりと強く思った。――<「主題歌」より>

あなたの余命教えます
講談社文庫

風の牧場
講談社文庫
両親がものごころつく前に離婚して母の手で育てられた美名子は、父の不在を寂しいと思ったことはなかった。母の表情からすべてを鋭敏に感じ取った幼い日、その話題を自らタブーとしたが、大人になり父がすでに亡くなっていることを偶然知ってから、その存在が大きくなって……。人と人の絆を描いた連作集。
会わないまま、会えなくなった。
父と娘の見えない絆をめぐる物語。
両親がものごころつく前に離婚して母の手で育てられた美名子は、父の不在を寂しいと思ったことはなかった。母の表情からすべてを鋭敏に感じ取った幼い日、その話題を自らタブーとしたが、大人になり父がすでに亡くなっていることを偶然知ってから、その存在が大きくなって・・・。人と人の絆を描いた連作集。

キラレ×キラレ CUTTHROAT
講談社文庫
切り裂き魔は、誰?
身動きできない電車の中、息を潜める変質者。ぎゅう詰めが怖い、刃物が怖い。
満員電車の中、三十代の女性がナイフのようなもので切りつけられる事件が立て続けに起こった。探偵・鷹知祐一朗(たかちゆういちろう)から捜査協力の依頼を受けた小川(おがわ)と真鍋(まなべ)は、一見無関係と思われた被害者たち全員に共通する、ある事実を突き止める。その矢先に新たな事件が起こり、意外な展開を見せるが……。Xシリーズ第二弾!

そろそろ旅に
講談社文庫
『東海道中膝栗毛』で一世を風靡(ふうび)するのはまだ先のこと。若き日の十返舎一九(じっぺんしゃいっく)、与七郎は平穏な暮らしに満たされず、憑(つ)かれたように旅を繰り返す。駿府から大坂、そして江戸へ。稀代のユーモア作家が心に抱いた暗闇とは何だったのか。意外な結末が深い感動を呼ぶ、直木賞作家渾身の長編小説。
江戸の大ベストセラー『東海道中膝栗毛』作者は、いかにして「道を外れた」のか。
「弥次さん喜多さん」の生みの親、十返舎一九が作家として立つまで。
漫画家しりあがり寿氏、嫉妬! 直木賞作家が贈る“笑って泣ける”時代小説!
『東海道中膝栗毛』で一世を風靡(ふうび)するのはまだ先のこと。若き日の十返舎一九(じっぺんしゃいっく)、与七郎は平穏な暮らしに満たされず、憑(つ)かれたように旅を繰り返す。駿府から大坂、そして江戸へ。稀代のユーモア作家が心に抱いた暗闇とは何だったのか。意外な結末が深い感動を呼ぶ、直木賞作家渾身の長編小説。<解説・しりあがり寿>
いやー、とても一九さんにはかなわない。(略)一九先輩、もしかして『東海道中膝栗毛』の弥次喜多が求めていたのも、そして先輩自身が求めていたのも、「リアル」だったんじゃありませんか? ――漫画家 しりあがり寿氏(『真夜中の弥次さん喜多さん』『弥次喜多 in DEEP』作者)――<本書解説より>

極楽谷に死す
講談社文庫
1970年代、あの時代の熱はどこにいってしまったのか。南米バルパライソ、極楽谷と称される海辺の町から“わたし”のもとに一通の手紙が届く。学園紛争に引き込んでしまった友人が死んだという。さいはての地で娼婦の稼ぎで生きてきた男の軌跡を辿(たど)る“旅”にわたしは出た――。あの時代があざやかによみがえる短編集。(講談社文庫)
熱くてとっぽくてマジだったあの時代がここに生きている。――加賀まりこ
1970年代の余韻。それぞれの軌跡を辿る旅――
1970年代、あの時代の熱はどこにいってしまったのか。南米バルパライソ、極楽谷と称される海辺の町から“わたし”のもとに一通の手紙が届く。学園紛争に引き込んでしまった友人が死んだという。さいはての地で娼婦の稼ぎで生きてきた男の軌跡を辿(たど)る“旅”にわたしは出た――。あの時代があざやかによみがえる短編集。
「君がいうように、俺は一介の物書きにすぎない。そんな奴に、センデロ・ルミノソを紹介しても意味ないだろう」
「意味はある」
強い口調だった。
「アメリカなどはセンデロ・ルミノソを凶悪なテロ組織だと喧伝(けんでん)しているけど、そんなんじゃない。いまや彼らは圧政に苦しむ南アメリカ各国の人々の輝ける指針よ。あなたを彼に紹介したのは、そのことを日本の大衆に知らせて欲しいからだわ」
わたしは硬質なまなざしでそう言い切ったヒロコを見つめて思った。
――けっきょくこいつは、あの頃と変わっていない。騒然たるアジ演説と怒号が交錯する1970年代初頭の大学キャンパスが、瞬間的に脳裏に浮かんで消えた。――<「風の王国」より>

殺人熊 警視庁北多摩署特捜本部
講談社文庫
純情刑事、走る! 再会の約束を果たせなかった彼女のために。
そして、捜査線上に浮かんだのは……クマ!?
相馬(そうま)刑事が三年前に説諭した万引少女千江(ちえ)が、再会の約束を果たす前に、多摩川の河川敷で全裸絞殺死体で発見された。相馬は彼女の交友関係をたぐる。親の隠し金一億七千万を仲間とくすねた暴走族。身体に菊の花を差されたまま死んだ女。全ての空白は、千江がいた会津高原で埋まるのか。純情刑事の追跡行!

ジャパン・プライド
講談社文庫
100年に1度の金融危機リーマン・ショック。富裕層のオーダーに応えるPB(プライベート・バンキング)の旗手、顧客から逃げないFA(フィナンシャル・アドバイザー)レディ。長引く不況と経済のグローバル化に傷つきながらも、メガバンク東西銀行の行員たちは懸命にそれぞれの道を模索していた。金融動乱に立ち向かうバンカーたちの“誇り”を描くドキュメント・ノベル!
100年に1度の大津波(リーマン・ショック)に立ち向かう金融戦士(メガバンカー)たち!
この国を、家族を、支える「誇り」を取り戻すために。
100年に1度の金融危機リーマン・ショック。富裕層のオーダーに応えるPB(プライベート・バンキング)の旗手、顧客から逃げないFA(フィナンシャル・アドバイザー)レディ。長引く不況と経済のグローバル化に傷つきながらも、メガバンク東西銀行の行員たちは懸命にそれぞれの道を模索していた。金融動乱に立ち向かうバンカーたちの“誇り”を描くドキュメント・ノベル!

女優志願殺人事件
講談社文庫
セリフひとつすらなかったエキストラが、女優のタマゴ役に抜擢! シンデレラ・ガールの誕生に一役買ったのは、なんと警視庁の超危険人物・大貫警部。翌日、収録現場で、彼女の母親が首を絞められ殺されてしまい……(表題作)。主人公の破天荒な振る舞いに、心がスカッと晴れ渡る、全4編を収録。
これぞ、元祖ユーモアミステリー!
警察手帳を振りかざし、イヤミな奴らをなぎ倒す。大貫警部の「勧悪懲悪」!
セリフひとつすらなかったエキストラが、女優のタマゴ役に抜擢! シンデレラ・ガールの誕生に一役買ったのは、なんと警視庁の超危険人物・大貫警部。翌日、収録現場で、彼女の母親が首を絞められ殺されてしまい……(表題作)。主人公の破天荒な振る舞いに、心がスカッと晴れ渡る、全4編を収録。

死という鏡 この30年の日本文芸を読む
講談社文庫
狂奔の1980年代から30年の小説は、みなが眼を背けてきたはずの、「死」にまみれていた――。まったく新しい視点で現代文学を読み解く、感動的なブックガイド。村上春樹『1Q84』、よしもとばなな『アムリタ』、小川洋子『博士の愛した数式』、綿矢りさ『蹴りたい背中』など、全58作品を解説。人はなぜ小説を書くのか。人はなぜ小説を読むのか。心の深いところが揺さぶられ、とてもよくわかる評論集。
気鋭の作家の読み解き58話
人はなぜ、小説を書くのか
人はなぜ、小説を読むのか
心の深いところが揺さぶられ、とてもよくわかる評論集。
狂奔の1980年代から30年の小説は、みなが眼を背けてきたはずの、「死」にまみれていた――。まったく新しい視点で現代文学を読み解く、感動的なブックガイド。村上春樹『1Q84』、よしもとばなな『アムリタ』、小川洋子『博士の愛した数式』、綿矢りさ『蹴りたい背中』など、全58作品を解説。<文庫オリジナル>

女四世代、ひとつ屋根の下
講談社文庫
「大きいおばあちゃま」と呼ぶ曾祖母と「小さいおばあちゃま」と呼ぶ祖母、そして両親と私たち姉弟(きょうだい)。曾祖父と祖父を早くに亡くし、女が四世代。それが中村家の「家族」だった。大家族での暮らし、大好きな父の死、奇跡的な三人目の出産、日本を離れたパリでの子育て。次世代に伝えたい家族の有り様。
立川談志師匠も応援!
中村江里子の四代の歴史、さあてどんなんか、読んでみるかネ。
ちなみに私も四代の暮しをしている。関係ねえか。
「大きいおばあちゃま」と呼ぶ曾祖母と「小さいおばあちゃま」と呼ぶ祖母、そして両親と私たち姉弟(きょうだい)。曾祖父と祖父を早くに亡くし、女が四世代。それが中村家の「家族」だった。大家族での暮らし、大好きな父の死、奇跡的な三人目の出産、日本を離れたパリでの子育て。次世代に伝えたい家族の有り様。<文庫書き下ろし>
第一章 アナウンサー、中村江里子のこと
第二章 育ったのは、サザエさんのような大家族
第三章 実家が経営する、十字屋のこと
第四章 中村の家族のこと
第五章 海を越えた結婚
第六章 パリでの子育て
第七章 お金のはなし
第八章 家族から受け継いだもの、子どもに受け継ぎたいこと

三人羽織 梟与力吟味帳
講談社文庫
初春の闇月夜、揃って命を狙われた逸馬、信三郎(しんざぶろう)、八助(やすけ)。その理由を探る三人が行き当たったのは、南町奉行所の隠密廻り同心・岩倉が、無実の男を斬り捨てたという不祥事だった。自らの懐刀である岩倉を使い、逸馬潰しに躍起になる鳥居耀蔵。両者の対決はいよいよ佳境に! 大人気シリーズ第10弾。<文庫書き下ろし>(講談社文庫)
大好評シリーズ、ついに第10弾刊行!
三羽烏危うし!!
宿敵、鳥居耀蔵(とりいようぞう)をもしのぐ大きな影が、逸馬(いつま)に迫る!
初春の闇月夜、揃って命を狙われた逸馬、信三郎(しんざぶろう)、八助(やすけ)。その理由を探る三人が行き当たったのは、南町奉行所の隠密廻り同心・岩倉が、無実の男を斬り捨てたという不祥事だった。自らの懐刀である岩倉を使い、逸馬潰しに躍起になる鳥居耀蔵。両者の対決はいよいよ佳境に! 大人気シリーズ第10弾。<文庫書き下ろし>

平成好色一代男 和装セレブ妻の香り
講談社文庫
鎌倉の実家の近くで今日介は、黒髪の甘い香りと長い睫毛(まつげ)が魅力的な和服の若妻、森下美佐子と知り合う。草履(ぞうり)の鼻緒(はなお)を直すため、誰もいない今日介の実家へ。そして、足のツボを診ることに。白い足袋(たび)を脱がし、素足の裏が露(あら)わになって……。官能の名匠が贈る新境地、その第1シリーズ完結編。週刊現代連載小説。(講談社文庫)
「では、帯をはずしましょうか……」
不惑を越えた文具メーカーの営業、与野今日介(きょうすけ)の毎日は期せずしてときめいていた。出会う女性と次々と……。
睦月影郎、週刊現代好評連載!!
鎌倉の実家の近くで今日介は、黒髪の甘い香りと長い睫毛(まつげ)が魅力的な和服の若妻、森下美佐子と知り合う。草履(ぞうり)の鼻緒(はなお)を直すため、誰もいない今日介の実家へ。そして、足のツボを診ることに。白い足袋(たび)を脱がし、素足の裏が露(あら)わになって……。官能の名匠が贈る新境地、その第1シリーズ完結編。週刊現代連載小説。

彩乃ちゃんのお告げ
講談社文庫
なぜか“教主さま”だという女の子を預かることになった。彩乃ちゃんといって、一見ごく普通の、小学五年生の女の子だ――。花屋に勤める二十代の智佳子、進路に悩む高校三年生の徹平、東京から地方に越してきた小学五年生の佳奈が、彩乃ちゃんとの出会いで知った人生の奇跡。前に進むすべてのひとに捧げる物語。
なぜか“教主さま”だという女の子を預かることになった。彩乃(あやの)ちゃんといって、一見ごく普通の、小学五年生の女の子だ――。花屋に勤める二十代の智佳子(ちかこ)、進路に悩む高校三年生の徹平(てっぺい)、東京から地方に越してきた小学五年生の佳奈(かな)が、彩乃ちゃんとの出会いで知った人生の奇跡。前に進むすべてのひとに捧げる物語。(講談社文庫)

不恰好な朝の馬
講談社文庫
夫の恋をもう許さないことに決めた妻。その夫と恋人の奇妙な旅。教え子との関係に溺れる教師。その教師の妻のあたらしい習慣。決して帰ってこない男を待つ女。その女が忘れられない別の男――ありふれた団地を舞台に、交わり、裏切り合う恋と運命。日常が孕む不穏な空気を、巧みに掬いあげた連作小説集。
交わり、裏切り合う恋と運命を描く、7つの連作短編集
ありふれた団地に潜む裏切り、恋、運命。
夫の恋をもう許さないことに決めた妻。その夫と恋人の奇妙な旅。教え子との関係に溺(おぼ)れる教師。その教師の妻のあたらしい習慣。決して帰ってこない男を待つ女。その女が忘れられない別の男――ありふれた団地を舞台に、交わり、裏切り合う恋と運命。日常が孕(はら)む不穏な空気を、巧みに掬(すく)いあげた連作小説集。<解説・山本文緒>
誰の人生もそれなりに厳しいが、眉間に皺を寄せ続けるよりも、うっすらと笑みを浮かべて眺めたほうがいいことをこの小説は教えてくれる。恋愛なんて結婚なんて家族なんて馬鹿みたい、と思うとき、この小説を読んでみてほしいと思う。――山本文緒<解説より>

気高き昼寝
講談社文庫
重いうつを病む夏目孝則(なつめたかのり)に、深夜、ある女性から電話がかかってきた。親友の今村の、自死の報(しら)せだった。今村が自分宛てに遺したノートを読むうち、切れ切れの過去の記憶が甦(よみがえ)る。ナツタカは彼のために「誰も傷つけない復讐」を決意した。巧みな展開、丁寧な描写で「生き続ける」ことの意味を問う、渾身の小説。(講談社文庫)
善なるものが結実した衝撃のラスト!!
親友の自死。
僕は彼のために「誰も傷つけない復讐」を決意した。
重いうつを病む夏目孝則(なつめたかのり)に、深夜、ある女性から電話がかかってきた。親友の今村の、自死の報(しら)せだった。今村が自分宛てに遺したノートを読むうち、切れ切れの過去の記憶が甦(よみがえ)る。ナツタカは彼のために「誰も傷つけない復讐」を決意した。巧みな展開、丁寧な描写で「生き続ける」ことの意味を問う、渾身の小説。

欺瞞の法則(下)
講談社文庫
突き進む以外、道はない。
“彼ら”が望むのは戦争なのか。妻は“彼ら”の仲間なのか。
世界中を巻き込んだ恐ろしい策略が明らかに!
鍵を握るのは、十万フランと装甲車、そしてカシミアセーター。ジョナサンは殺人と国際テロの容疑者として追われながら、エマの真の姿を追及する。浮上する、イランの核開発計画と、スイス銀行の大金輸送疑惑、そして飛行機墜落事故計画。スイスの美しい自然を舞台にスピーディに描かれる、最上級の国際謀略小説。
「みごとに描かれている登場人物から、非の打ちどころのない文章、魅惑的な設定、ハイテク・テロリストたちの陰謀にいたるまで、すべてそろっている」――ネルソン・デミル

欺瞞の法則(上)
講談社文庫
ぼくの妻よ、おまえは誰だ。
心から愛する妻は、犯罪者だったのか?
国際金融&謀略ミステリーの名手が到達した、傑作サスペンス
国境なき医師団の外科医、ジョナサン・ランサムは、雪山登山中の事故で、妻のエマを亡くす。悲嘆にくれる彼が受け取ったエマ宛ての封書には、荷物の引換証が入っていた。荷物をめぐり襲撃されたジョナサンは、エマの“別の顔”を知る。謎の極小兵器。連続殺人。新たな事件と暗殺者が、ジョナサンの元へしのびよる。
「わたしの中の読者ははやく先を読みたがるのだが、わたしの中の作者は一息つかざるをえない。なぜなら、行間になにかを感じるのだ……
クリストファー・ライクはスーパースター作家であり、それには理由がある。とにかく、この本を1ページ読めばわかる」――リー・チャイルド

天才 柳沢教授の生活 ベスト盤 The Orange Side
講談社文庫
なつかしい日々へ、旅をしよう。
あなたをあの日に連れていく短編10話を収録。
「モーニング」誌、超人気連載の傑作選、第二弾。初めて読むあなたにも、ずっと読んでくれていたあなたにも。
母が死んだ日。柳沢(やなぎさわ)教授こと良則(よしのり)は、十四歳だった。冷静沈着に葬儀の手配を進める彼に、親族は微妙な違和感を抱く。父に促されて母と「お別れ」をした良則の胸に広がったものは……(「母のおもかげ」)。「モーニング」の超人気連載の傑作選、「The Blue Side」「The Red Side」に続く第二弾。誰もが感動する愛蔵版。

天才 柳沢教授の生活 ベスト盤 The Green Side
講談社文庫
気がつけば、心に風が吹いている。
あなたを風にする短編11話を収録。
「モーニング」誌、超人気連載の傑作選、第二弾。初めて読むあなたにも、ずっと読んでくれていたあなたにも。
道路は右端を歩き、曲がるときには直角に。Y大学経済学部の柳沢(やなぎさわ)教授は、自分の街を、そこに暮らす人々を愛している。おや、いつものおばあさんが見当らないが……。教授の好奇心は遺憾なく発揮されるのだった(「柿の木のある家」)。「モーニング」の超人気連載の傑作選、第二弾。読むたび自由になれる愛蔵版。