講談社文庫作品一覧

バカまるだし
講談社文庫
好きなバカ、嫌いなバカまとめて斬る!
不義理なバカ/ひがむバカ/間抜けで律儀なバカ/ケンカするバカ/テレビ向きのバカ
滅茶苦茶なことをやるけど、面白みがあって、大物って感じの怪しいヤツがいなくなった現在。大物を向こうに回してケンカをするヤツもいなくなり、器が小さく、スケールが小さい時流を嘆く。権力者を揶揄(やゆ)し、国を憂い、品格をぶった斬る。昭和8年生まれの2人が奏でる抱腹舌倒、タブーなき掛け合いの妙味。

ショートショートの花束2
講談社文庫
ありえない奇っ怪な大どんでん返し してやられた!巧妙な仕掛け
心をくすぐる65編!
意表をつくアイデア、思いもしなかったオチ、さりげない仕掛け、切れ味鋭いユーモア、言葉遊びの楽しさ、そして現代社会への寓意――いっさいの無駄をそぎ落としてストーリーのおもしろさを凝縮した傑作65編を、短編小説の匠・阿刀田高氏が厳選。これまでの常識がひっくり返る新シリーズ第2弾!<文庫オリジナル>

甘蜜三昧
講談社文庫
小藩の剣術道場の師範代、山尾源二郎は同門の風見京之助と駆け落ちしたひとつ年上の許嫁、綾乃を追っていた。やがて2人を捕らえた源二郎は彼らを見逃すかわりに、ひと晩限りの約束で綾乃を好き放題にできることに……。(「渋柿」)小説現代に掲載された短編5編と中編「よろめき秘帖」を収録。(講談社文庫)
必読!小説現代掲載の傑作短編集。小説現代に掲載され、話題を呼んだ短編「甘美なる淫獄」「渋柿」「淫謀」「詰腹」「刀と鞘」以上5編と中編「よろめき秘帖」の睦月ワールド三昧の1冊。

爆笑ニューヨーク POWERFUL アホで使える最新情報てんこ盛り!
講談社文庫
無茶苦茶当たるリーディング(占い)、一口食べるごとに天国行き、のチャイナタウンのカステラ、荒野のような激安ファッションショップ。たくましく生きるリンコの抱腹絶倒、空前絶後なエッセイ&ガイド。大人気「笑うニューヨーク」シリーズが、よりパワフルに、よりラテンになって帰ってきた!
濃くて熱い過激なガイド。さあ、ニューヨークへ行こう!
無茶苦茶当たるリーディング(占い)、一口食べるごとに天国行き、のチャイナタウンのカステラ、荒野のような激安ファッションショップ。たくましく生きるリンコの抱腹絶倒、空前絶後なエッセイ&ガイド。大人気「笑うニューヨーク」シリーズが、よりパワフルに、よりラテンになって帰ってきた!<文庫書下ろし>

駆け込み、セーフ?
講談社文庫
30代、ラストスパート! 「週刊現代」の人気エッセイ「その人、独身?」文庫第2作! 40歳を控えた女友達の結婚披露宴に出席して感じた新郎新婦の立場の変化とは。交際相手が変わるときと、携帯の機種変更に共通する“微妙な違和感”。身近な話題から、日韓の整形意識の違いまで多岐にわたって綴られた30代最後の日々。(講談社文庫)

奏者水滸伝 古丹、山へ行く
講談社文庫
闇に光る目、響く咆哮。奏者たちは追う!!
東京周辺を恐怖に陥れた連続惨殺事件。捜査陣と諜報機関の錯綜の中、舞台は山中へ。
連続惨殺事件が発生した。現場は茨城、千葉、埼玉、東京と移動し、被害者は全て医療関係者だった。北の自然と生きる奏者の1人、古丹は、獣に襲われたような遺体だが野生動物の爪跡ではないと見抜く。警察の捜査陣と外国諜報機関の追跡の中、4人の奏者たちは決戦の地へ向かう。『妖獣のレクイエム』改題。
今野敏、最初のシリーズ作品。第3話降臨!
<4人の奏者たち>
●古丹神人
北の自然を友とするピアノ奏者。
●遠田宗春
茶道家元御曹司のウッドベース奏者。
●比嘉隆晶
南の島から来たドラム奏者。
●猿沢秀彦
研究者でもあるサックス奏者。

長宗我部元親
講談社文庫

猫にかまけて
講談社文庫

λに歯がない λ HAS NO TEETH
講談社文庫
完全に施錠されていたT研究所で、4人の銃殺死体が発見された。
いずれも近距離から撃たれており、全員のポケットに「λ(ラムダ)に歯がない」と書かれたカードが入っていた。
また4人とも、死後、強制的に歯を抜かれていた。謎だらけの事件に迫る過程で、西之園萌絵は欠け落ちていた過去の大切な記憶を取り戻す。

作家の値段
講談社文庫
初版か再版か、帯や函は残っているか、美麗か、もちろん作家の人気も――さまざまな条件で古本の価値は大きく変わる。
街場の古本屋は知っているのだ。
本当に残るべき文学、消えていく文学とは何なのかを。
読書好きのためにホンネで書ききった、「本邦初、読んで損はない、どころか読めば儲かる実益作家論」。

黄金峡
講談社文庫
東北の静かな山村に、日本最大のダム建設計画が持ち上がった。交渉のため村に乗り込む開発側と、先祖伝来の土地に愛着を抱く住人たち。多額の立ち退き補償を巡り、村は賛成派・反対派に分かれ騒然となる。ダム建設は、人々に何をもたらすのか。補償交渉に翻弄される人々の苦悩ーーダムが人を壊していく……。ダム問題をえぐる衝撃作。高度経済成長黎明期の1959年に、経済小説の先駆者が執筆した傑作社会派小説。
東北の静かな山村に、日本最大のダム 建設計画が持ち上がった。
交渉のため村に乗り込む開発側と、先祖伝来の土地に愛着を抱く住人たち。
多額の立ち退き補償を巡り、村は賛成派・反対派に分かれ騒然となる。
ダム建設は、人々に何をもたらすのか。
高度経済成長黎明期の1959年に執筆された傑作社会派小説。

星と半月の海
講談社文庫
獣医のリョウコは、2匹のジンベエザメに「星」「半月」と名前をつけて、研究をしていた。懸命の処置も空しく半月は息を引き取るが、星は成長し海に放たれる。時は流れ、西オーストラリアで研究していたリョウコが海中で目にした光景とは(表題作)。パンダやペンギンなどの動物をテーマに、6作品を収録した珠玉の短編集。

円朝芝居噺 夫婦幽霊
講談社文庫
ある文学者の遺品から見つかった奇妙な暗号文。明治期に隆盛した田鎖式速記で書かれた暗号を解読すると、そこに書かれていたのは江戸時代の噺家、名人・三遊亭円朝、幻の落語だった!? 安政の大地震以前、江戸城から盗まれた四千両、その金に絡む色と欲。円朝よりも円朝らしい噺には、もうひとつ大きな噺が隠されていた……。磨き上げられた文章で円朝の怪談噺を蘇らせた手練れの一作。(講談社文庫)
さる文学研究者の遺品から見つかった奇態な暗号文。
明治期に隆盛した田鎖(たくさり)式速記の継承者を探して解読にこぎつけると、名人円朝の幻の落語だった!?
安政の大地震より前、江戸城の御金蔵から4千両が盗まれるという前代未聞の大事件にからむ色と欲。
円朝がこよなく愛した幽霊画を主題にした傑作噺が甦る!

「自殺社会」から「生き心地の良い社会」へ
講談社文庫
毎年、自殺者が3万人を超える自殺大国・日本。1日100人が自殺する社会への処方箋とは? 生きづらい国日本の正体とは? 緊急対論! ーー2004年、NPO法人「ライフリンク」を立ち上げ、「自殺対策基本法」成立の原動力となった清水康之氏と、「生きる意味」を問い続ける文化人類学者の上田紀行氏が、「自殺社会」日本の正体と、「生き心地の良い社会」への道筋を、徹底対論!〈文庫オリジナル〉
◎日本では、毎日100人近くもの人たちが自殺で亡くなっています。未遂者は既遂者の10倍はいると言われていますから、この同じ時代に、この同じ社会で、毎日1000人もが自殺を図っていることになるわけです。それが、日本の「自殺の現実」です。
[年間自殺者3万人超 12年連続]
[交通事故死者数の6倍]
[イラク戦争で亡くなった米兵の10倍]
[自殺による深刻な影響 国内で毎年200万人]
[自殺死亡率 米国の2倍、英国の3倍]

お医者同心 中原龍之介 猫始末
講談社文庫
桜の下から人骨が閑職同心の名推理!
“厠同心”とも揶揄される男の正体は――獣医、精神科医にして、剣の達人
文庫書下ろしシリーズ第1弾
北町奉行所で閑職に就きながら、動物や人の心を診る「よろず医者」の顔も併せ持つ中原龍之介。彼の元に、熱血漢の新米同心、松本光太郎が唯一の部下として左遷されてきた。米問屋の子どもが行方知れずになった事件を調べる2人だが、店の桜木の下から人骨が見つかって……シリーズ第1作。
定中役のお役目をご存じですか?
――いわば、何でも屋で、口の悪い連中は厠同心とも呼んでいるほどです。定中役の詰め所は陽のささない北側で、縁側からは厠が見えるからですよ。
――設けられないこともあるお役目で、“猫の手同心”などと、言う人たちもいます。ただ、それだけのことです。――<本文より>

おねだり女房 影十手活殺帖
講談社文庫

ホンのお楽しみ
講談社文庫
アラフォー、負け犬、女子力皆無。
趣味は読書で仕事も読書。
増え続ける体脂肪と減り続ける貯金に怯え、ひきこもりに拍車がかかる。
そんな“だらしな書評家”が、日常の悩みや疑問を、クスリになる本の紹介と共にスッキリ解決!
共感&驚愕たっぷり、迷える女子人生の小さなバイブルになる、痛快エッセイ。〈文庫オリジナル〉

志ん生的、文楽的
講談社文庫
ご用とお急ぎの方、だまされたと思ってページをめくってごらん。損はさせない。八代目文楽の語りの向こうに江戸の崩壊を見、五代目志ん生の噺の彼方に黄塵万丈の大陸風景を幻視する、平岡正明の落語論は、躍動(グルーヴ)し、疾走する。そのスピードにただ身を任せ、リズムに酔え! ーーこんな本が読めるなんて、嬉しいねぇ。

「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」 ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」
講談社文庫
貧困と人種差別から解放されるために18歳で入った海兵隊。
そこでの訓練で、人を殺すことのためらいや、罪の意識が薄れていく。
やがて戦地に赴くことになり、降り立ったのは、ベトナム。
「ほんとうの戦争は無慈悲で残虐で愚かで、そして無意味です」著者の口から静かに語られる、殺し合うことの悲惨さ、命の尊さが心を揺さぶる。

寿司屋のかみさん うまいもの暦
講談社文庫
美味しいお寿司を食べると、嫌なことを忘れ幸せになれます。東京にある「名登利寿司」に嫁いで35年。おかみさんが、四季で移りゆく寿司種とともに店に現れるお客さんの話、さらには毎日の朝ごはんや晩酌のつまみの作り方までを描きました。読むと本当におなかが空いてしまう困った本です。(講談社文庫)
シンコ握り トロヅケあぶり 月見イワシ……「おいしい」至福の時です。
美味しいお寿司を食べると、嫌なことを忘れ幸せになれます。東京にある「名登利寿司」に嫁いで35年。おかみさんが、四季で移りゆく寿司種とともに店に現れるお客さんの話、さらには毎日の朝ごはんや晩酌のつまみの作り方までを描きました。読むと本当におなかが空いてしまう困った本です。<文庫書下ろし>