講談社文庫作品一覧

親父 熱愛(オヤジ・パッション)PART2
親父 熱愛(オヤジ・パッション)PART2
著:伊東 四朗,著:吉田 照美
講談社文庫
この3人、スゴイ! 文化放送開局50周年記念出版 どんな小さなことにでも存在する「伊東四朗の生活と意見」。あなたはこの親父ぶりを果たして理解できるか?吉田照美のツッコミと水谷加奈のボケもますます冴えわたって、もう誰にも止められない……。リスナーの圧倒的支持にお応えして、文化放送ご自慢の大人気番組をまたまた活字化。文庫オリジナル。
ヴァイブレータ
ヴァイブレータ
著:赤坂 真理,解説:高橋 源一郎
講談社文庫
あなたのことが書いてある。 ウァイブレータ――振動するもの。あたしの中身は震えつづけている。アルコールと食べ吐きで辛うじて自分を支えているライターのあたしは、コンビニで知り合った男のトラックに乗りこみ、航路の道連れとなる。肌の温もりとセックス、重ね合う言葉。四日間の「旅」を描く、痛いほどに切実な、再生の物語。
異色忠臣蔵大傑作集
異色忠臣蔵大傑作集
著:池宮 彰一郎
講談社文庫
忠臣蔵300年の掉尾を飾る珠玉の10編! 元禄15年12月赤穂浪士47名の吉良邸討ち入りから、数えて300年。ここに歴史時代小説の名手が揃う。愛され続けてきた「忠臣蔵」に吹き込まれる新たな息吹。10の名品をお楽しみください。 ≪池宮彰一郎、安西篤子、宇江佐真理、新宮正春、鈴木輝一郎、高橋直樹、千野隆司、東郷 隆、火坂雅志、諸田玲子≫
新装版 戦中派不戦日記
新装版 戦中派不戦日記
著:山田 風太郎
講談社文庫
私の見た「昭和20年」の記録である。満23歳の医学生で、戦争にさえ参加しなかった。「戦中派不戦日記」と題したのはそのためだ――(「まえがき」より)。 「歴史」「死」に淡々と対峙する風太郎の原点がここにある。終戦直後の日本人の生活精神史としても実感できる貴重な記録。 「歴史」「死」に淡々と対峙 風太郎の原点ここに!! 昭和20年、自らの体験と心情を、東京の一医学生が記録した克明日記 私の見た「昭和20年」の記録である。満23歳の医学生で、戦争にさえ参加しなかった。「戦中派不戦日記」と題したのはそのためだ――(「まえがき」より) 激動の1年の体験と心情を克明に記録した真実の日記。大きい文字で読みやすい新装版。
電子あり
人生うろうろ
人生うろうろ
著:清水 義範
講談社文庫
一流企業の課長が、酔っぱらった勢いで、墓をいくつもひっくり返して、警察に捕まってしまった。エリート・サラリーマンをとんでもない暴挙に駆りたてた理由を描く「野間家先祖代々之墓」。妊婦の家族の悲喜劇がバカバカしい「蛭子坂産婦人科」。就職、結婚、出産、離婚、転職など、人生の転機を清水流にスケッチした傑作面白短編集。
電子あり
踊る腹のムシ グルメブームの落とし穴
踊る腹のムシ グルメブームの落とし穴
著:藤田 紘一郎
講談社文庫
顔にコブのできた有名プロレスラーが、寄生虫博士の研究室にやってきた! 原因は海外で食べた刺身から感染した有棘顎口虫(ゆうきょくがくこうちゅう)。生の食べ物にはキケンがいっぱい! ブタ肉から有鉤条虫(ゆうこうじょうちゅう)、地鶏のレバ刺しからイヌ回虫……。グルメブームの日本人に警鐘を鳴らす、面白コワイ、メディカル・エッセイ。その刺身、食べるのチョット待って!  カイチュウ博士の仰天エッセイ。<『獅子身中のサナダ虫』改題作品>
電子あり
アガサ・クリスティー 招かれざる客
アガサ・クリスティー 招かれざる客
著:チヤ-ルズ・オズボ-ン,訳:羽田 詩津子
講談社文庫
ミステリーの女王に“新解釈”で挑戦! 殺人現場を思いがけず訪ねた男。被害者の意外な過去。次々と浮かんでは消える容疑者たち。そして衝撃の真相。 冷たい霧が立ち込める真夜中。車のタイヤを溝に落とした男は、助けを求めて訪ねた屋敷で射殺死体を発見する。傍らには被害者の夫人が拳銃を手に立っていた。「気晴らしだった」と言う彼女は本当に夫を殺したのか? 練りに練ったプロットとあざやかなどんでん返し。ミステリーの女王の名作戯曲を最新小説化。
そして僕は家を出る(下)
そして僕は家を出る(下)
著:ケイ,T.,訳:笹野 洋子,その他:山口 由起子
講談社文庫
超ベストセラー作家の日本初登場、傑作長編! なぜ同じ人間同士なのに憎みあうの? 大人たちの掟は理解できない、したくない。 ペグレッグに殺されたと思われる死体が3体掘り出された。義足の男はいったいだれなのか。また保安官は黒人娘がレイプされた事件を本格的に調査し始める。白人が黒人を傷つけたことで警察が捜査に乗りだすのは、前代未聞の事態だった。何かが動いている! 大人たちの掟が崩れつつある。感動の成長物語。
そして僕は家を出る(上)
そして僕は家を出る(上)
著:テリ-・ケイ,訳:笹野 洋子
講談社文庫
『白い犬とワルツを』の著者が贈る、感動の成長物語 1940年代のアメリカで育つ2人の子ども。 肌の色が違う彼らが世間のルールを跳び越える! 1937年2月7日。アメリカ深南部(ディープ・サウス)で生を受けた2人の子どもがいた。1人は黒人、もう1人は白人。彼らは知るはずもなかった、世間のルールというものを。しかし、「義足の男(ペグレック)」が起こした殺人の話をきっかけに、ふたつの人種は一触即発の状態に。『白い犬とワルツを』の著者が、人間の愚かさを抉る傑作長編。
不完全でいいじゃないか!
不完全でいいじゃないか!
著:伊波 真理雄,文:石村 博子
講談社文庫
若き精神科医の挑戦。心の奥の叫びを素直に受け入れよう……気鋭の精神科医と患者さんたちとの交流から見えてくる本当の治療ーー白衣を着ないで診察するぼくのスタイルは、できないことがたくさんありますという無言の表明です……。患者に対して、医者に過度の期待をするな、と警告する若き精神科医・伊波真理雄。自らの過去をさらけ出し、患者と本音で対峙して見えてきたものは、いったい何だったのか。感動のルポ。
電子あり
奪われぬもの
奪われぬもの
著:後藤 正治
講談社文庫
人はなぜ戦うのだろう? 戦い抜いた果てになにを見るのだろう? マラソンの有森裕子、競馬の福永洋一、ボクシングの高橋直人……。トップに立つ者の恍惚と不安。時は容赦なく彼らの夢を、力を、プライドを奪いさる。しかし、なお<奪われぬもの>の一条の光。それこそが、ファンの眼を射る。練達の筆が冴える、傑作スポーツ・ノンフィクション6篇。
電子あり
こんな日本に誰がした!
こんな日本に誰がした!
著:佐高 信
講談社文庫
泥沼化する日本のデフレ経済、いまだ政界にはびこるムネオ的癒着、平気で事故を隠蔽し擬装する大企業。呆きれはてて、物が言えない。国民をバカにするのもいいかげんにしろ! 痛みを感じない政官財の厚顔無恥、あきれる亡国の発想……。 これ以上、日本をダメにしないため、実名をあげて一刀両断、ズバリ<不正>を撃つ! 恬として恥じない政官財の無責任トップたちを、佐高信の快刀が斬る! <『鵜の目 鷹の目 佐高の目3』改題作品>
電子あり
宿曜占星術
宿曜占星術
著:小峰 有美子
講談社文庫
27宿のホロスコープがあなたの運命を教える 古代密教の秘術でズバリ占う「運命」「性格」「相性」……驚異の的中率! 古代インド密教の秘術として生まれた占星術が、中国経由で平安時代の日本に渡来した。この1000年以上の歴史を持つホロスコープを駆使することで、あなたの「運命」「性格」「相性」などがすべて的確に浮かび上がってくる。信じられないほどの的中率を誇る秘術を手にした時、あなたの人生は、変わるかもしれない。
金融腐蝕列島(下)
金融腐蝕列島(下)
著:高杉 良
講談社文庫
不良債権を巡る攻防 闇の勢力が蠢くとき 黒い手が侵食し腐敗した銀行の中で、苦闘するミドルの気概を描く。 大口の不良債権を処理せよ! 竹中治夫に命じられた次の仕事だ。回収に乗りだすと、闇の勢力が一気に牙をむきだしてきた。家族まで巻き添えにされ、辛い闘いが強いられる。不祥事が続いたうえに、貸し渋りなど限りなく信用を失墜した銀行。激動の渦中にある金融界の内実を抉り、明日を問う迫真のドラマ。
金融腐蝕列島(上)
金融腐蝕列島(上)
著:高杉 良
講談社文庫
日本を揺るがす金融危機の深層を暴く 巨額の不良債権を抱え、信用を失墜した金融界に鋭く迫る話題作! 大手都銀・協立銀行の竹中治夫は、上層部からの特命を帯び、総会屋対策に奔走する。その過程で心ならずも不正融資に手を貸してしまう羽目に。組織と個人の狭間で葛藤しながら。闇の勢力との交渉に苦しむ。ダーティーな融資、預金者の信用を喪失する銀行の、泥まみれな実態に鋭いメスを入れ、衝撃を与えた力作。
北海道人ー松浦武四郎
北海道人ー松浦武四郎
著:佐江 衆一
講談社文庫
幕末、迫りくる列強の魔手を憂え、海防献策のため蝦夷地に渡った青年・松浦武四郎。彼の目に映じたのは、松前藩の圧政に呻吟するアイヌの姿だった。水戸の志士や吉田松陰との交遊を重ねながら、彼は時代の怒涛に呑み込まれてゆく。北に一生を捧げ、「北海道」の名付け親として今に知られる探検家の雄渾な生涯。
電子あり
項羽を殺した男
項羽を殺した男
著:藤 水名子
講談社文庫
中国史上屈指の英雄の鮮やかな肖像ーー帝王ならざるも、司馬遷をして本紀の一に入らしめた一代の英雄である、楚の項羽。秦末漢初を彗星の如く駆け抜けたこの覇王に魅きつけられ、愛し、憎んだ、男と女がいた。鴻門の会、垓下の戦いなど、中国史屈指の名場面を彩る、劉邦、范増、虞美人らと織りなす人間ドラマから、運命に敢然と抗した男の顔が浮かびあがる。
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大江戸仙花暦
大江戸仙花暦
著:石川 英輔
講談社文庫
美人芸者と中年男の時空を超えた夏の恋ーー男には、現在と160年前の過去の世界との間を自由に往復できる、不思議な能力があった……。中年の科学評論家・速見洋介がこの特殊な能力を使い、時空を飛び超え、文政期の江戸に舞い下りた。迎えるは、美人芸者・いな吉。手習い見学に火事見物……、二人は江戸を満喫する。好評の「大江戸シリーズ」。
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開陽丸、北へ 徳川海軍の興亡
開陽丸、北へ 徳川海軍の興亡
著:安部 龍太郎,解説:島内 景二
講談社文庫
榎本武揚率いる徳川艦隊、決死の海戦 徳川幕府の最新鋭にして最強の軍艦=開陽丸。艦長の沢太郎左衛門は、嵐を突いて北へ向かった。薩摩、長州の両藩が主流の新政府軍に抗戦する奥羽越列藩同盟を救援するためだ。徳川艦隊を率いる盟友の榎本武揚(えのもとたけあき)を支え、死闘を繰りひろげる。戊辰戦争を背景に明治維新の“闇と光”を問い直す海洋歴史長篇小説。
梅の花咲く 決断の人・高杉晋作
梅の花咲く 決断の人・高杉晋作
著:田中 秀征
講談社文庫
命を投げうった若き英雄に刮目せよ! ーー幕末維新の群像の中で、ひときわ激しく光芒を放った男・高杉晋作。この若き天才指導者は忽然と現れ、わずか2年半、見事に咲き誇り、そして爽やかに散った……。命を懸けて幕府の息の根を止め、新しい国家への道を切り拓いたリーダーの生き方は、今の日本人に何を問いかけるのか? 元経済企画庁長官、初の小説。
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