講談社文庫作品一覧

人を育て、人を活かす
人を育て、人を活かす
著:童門 冬二,解説:清原 康正
講談社文庫
人を動かす極意、奮い立たせる秘訣とは? ーー米国で最近盛んになってきた「CS活動(顧客満足)」や「ES活動(従業員満足)」などは、江戸時代によい先例が数多くある。幕府という「官僚」組織、藩という「企業」組織の中で、あまたの節目節目の難局に登場した改革者、たとえば、藤堂高虎、佐竹義宣、川崎平右衛門、園井東庵……、彼らの施策・行動に、その秘術を学ぶ。<『江戸 人遣い達人伝』改題作品>
電子あり
死の人工呼吸
死の人工呼吸
著:川田 弥一郎,解説:山前 譲
講談社文庫
名古屋の総合病院に勤める、看護師の川本雅美と早田菜月。その二人のナース探偵が捲き込まれる、殺人事件の数々。日射病、喉頭異物、睡眠時無呼吸症候群、ニトログリセリン、ボツリヌス中毒、P-フェニレンジアミン、この6つのキーワードが絡む難事件に挑む、雅美と菜月。 現役外科医で乱歩賞作家による医学ミステリーの傑作。
電子あり
天使に見捨てられた夜
天使に見捨てられた夜
著:桐野 夏生,解説:松浦 理英子
講談社文庫
木枯しの手帳
木枯しの手帳
著:黒岩 重吾,解説:磯貝 勝太郎
講談社文庫
手垢で光った古い手帳を眺めていると、何かを訴え蠢(うご)めいているように見えた。昔つき合っていた女たちの電話番号が、思い出して欲しい、といっている。その中に沙耶子という女がいた。ある夜突然、女の名が甦る事件が起きた(表題作)。 人生の断面を鋭く切り取った黒岩文学の原点ともいえる珠玉のアンソロジー。
電子あり
法に背いて
法に背いて
著:マイケル・エバハ-ト,訳:白石 朗,解説:関口 苑生
講談社文庫
開発派の知事がホテルの密室で娼婦とともに惨殺された。 疑惑は、ハワイ独立運動の旗手(リーダー)ピーター・マイカイに向けられた。養父でもあったマイカイの汚名をそそぐべく、敢然と事件の真相に立ち向かうダン検事補。その行く手には、思いもよらぬ陰謀が……。 美しいハワイ諸島を舞台に展開する白熱のリーガル・サスぺンス!
パリからのおいしい旅
パリからのおいしい旅
著:戸塚 真弓,解説:諸井 薫
講談社文庫
大地の贈り物に恵まれた国フランス。古城めぐりロワールのジビエ、黄金の丘(コート・ドール)ブルゴーニュのワイン、ストラスブールのフォアグラ、プロヴァンスのハーブ……。パリからTGVで、あるいは車を駆(はし)らせて出かける小さなおいしい旅のレシピ。ワインが大好き、食いしん坊の案内役をえて、さあ、あなたはどちらへ!?
邪神聖宴 ブルー・マン2
邪神聖宴 ブルー・マン2
著:菊地 秀行,解説:上野 昂志
講談社文庫
「暴神」を体内に宿す、美貌の殺人鬼・八千草飛鳥は、深い苦悩の中に陥っていた。彼のたぐい希なる能力を狙って、謎の獅子吼老人が、熊野修験者、秘術を操る女妖術師、宗教学者らを率いて、魔戦を挑んできたのだ。美しき魔人は、邪悪な神と死を決して闘う!  超絶のスケールで描く、ハイパー伝奇バイオレンス巨編。神は誰に微笑む?
電子あり
真説・鉄仮面
真説・鉄仮面
著:久生 十蘭
講談社文庫
1666年、白馬に乗った王室の公用使が、新雪をついてアルマソン村の宏壮な城館(やかた)に到着した。これが、貴公子マッチョリ殿の数奇な運命の発端となろうとは!? フランス王ルイ14世の双生児(ふたご)の兄弟、本来なら、華麗な宮殿に住み、優雅な日々を約束されたはずなのに……。その誕生にまつわる秘密とは?  ボアゴべ、デュマなどであまりにも有名な鉄仮面伝説に、久生十蘭独自の史観と、一流の切口で迫る真実!
電子あり
算数・国語・理科・殺人
算数・国語・理科・殺人
著:吉村 達也
講談社文庫
南の島・サイパンのプールに浮かんだ男の死体は、なぜか冬物の背広を着ていた……。妻に先立たれた大富豪・渋川康次の周辺で怪死事件が続き、渋川家の子供たちに勉強を教える軽井沢純子のもとにも脅迫状が届く。そして第三の殺人でも、死体は奇妙な格好だった。ウサギよりもカメのように遠回りな犯人の計画とは? 意表を衝く一文字の謎、犯人を示す漢字のトリック。
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間諜 二葉亭四迷
間諜 二葉亭四迷
著:西木 正明,解説:清原 康正
講談社文庫
明治の文豪・二葉亭四迷は、日本陸軍の指令を受けたスパイだったのか!? ウラジオストック、ハルビン、北京……を舞台に彼の足跡をたどり、隠された真実を明かしてゆく。日露戦争前後に繰り広げられた諜報戦や遠くポーランドの独立運動との関わりまでをも描いた、史実に基づく壮大な歴史ミステリーの傑作長編。(講談社文庫) 明治の文豪・二葉亭四迷は、日本陸軍の指令を受けたスパイだったのか!? ウラジオストック、ハルビン、北京……を舞台に彼の足跡をたどり、隠された真実を明かしてゆく。日露戦争前後に繰り広げられた諜報戦や遠くポーランドの独立運動との関わりまでをも描いた、史実に基づく壮大な歴史ミステリーの傑作長編。
電子あり
「超能力」から「能力」へ
「超能力」から「能力」へ
著:村上 龍,著:山岸 隆
講談社文庫
超能力の存在を目のあたりにした作家村上龍が、未知のエネルギーTDEを操る山岸隆に迫った元気の出る一冊。誰にでも超能力はあると説く山岸隆のしなやかな発想、身体に心地よい治療法、たゆまぬ好奇心とそして新世界観――。文庫化にあたり二人の魅力の世紀末対談と最新3年間の軌跡を紹介する決定版。
しりとり対談
しりとり対談
著:中島 らも,著:ひさうち みちお
講談社文庫
大江戸泉光院旅日記
大江戸泉光院旅日記
著:石川 英輔
講談社文庫
文化文政の6年間にわたり、日本全国を歩き回った僧・泉光院の見聞記には、江戸時代の庶民のくらしがこと細かに記されていた……。あなたのまちの昔の様子がよくわかり、歴史の通説にはなかった豊かな生活も明らかにされてゆく。「大江戸事情シリーズ」で人気の著者と、新しいアプローチで「江戸に学ぶ」一冊。<支給『泉光院江戸旅日記』改題作品>
電子あり
初恋に恋した女
初恋に恋した女
著:南條 範夫,解説:清原 康正
講談社文庫
運命の男との絆を守り通した愛の女。明治文学史上に有名な、灼熱の恋で鉄幹と結ばれた晶子。恋冷めをのり超えた情熱の生涯を描く長編。愛を貫き通した歌人ーー明治歌壇に颯爽と登場した与謝野鉄幹を囲んで、多くの女性たちが愛を競った。その中で晶子は、もっとも激しく恋し行動して、彼の妻となった。しかし、結婚の現実は厳しく、次々と挫折に襲われる。萎縮する夫を支え続け、恋冷めの気持を歌によって発散し昇華させて、愛を貫いた与謝野晶子を描く、感動の長編小説。
電子あり
逃走
逃走
著:ベサニ-・キャムベル,訳:北沢 あかね
講談社文庫
老紳士の体から、真っ赤な血が吹き出した。騒然とする中、双子だけが瞬きもせず、殺人の一部始終を目撃していた。目撃者を消そうとする組織。二人を守る女教師ローラと刑事上がりの検事補モンタナたち。必死の攻防に、味方は一人、また一人と倒れ、彼らは追いつめられていく……。息づまるノンストップサスペンス!
アジアの旅人
アジアの旅人
著:下川 裕治,解説:素樹 文生
講談社文庫
とろりとした熱気に包まれて、路地裏の屋台でボーッとする幸せ! ふと眠気に誘われた旅人は、豊饒(ほうじょう)なるアジアの地で、しばしまどろむ。楽園・バリの哀しみ、旬の国・ベトナムの元気、幻のヤシ酒をめぐる冒険、せつなさと怠惰に酔いしれたバンコク留学の日々……。変わりゆくアジアの昨日・今日・明日を描く! ひたすら歩いて見て触ったアジア。アジアの知恵と豊穣を伝えるトキメキの旅読本!
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モダンサッカーへの挑戦
モダンサッカーへの挑戦
著:加茂 周
講談社文庫
最強の日本代表秘策のすべて。日本サッカー界NO.1 の知将。30年間の指導者人生の総決算。世界に挑戦する加茂ジャパン! 強国に伍して戦うには? ーーワールドカップ予選を、日本はどのように闘うのか? 秘策はあるのか? 著者は、神奈川県リーグの無名チーム・日産自動車を、わずか10年で日本一のチームに仕立てた名将。94年、代表監督に就任するや、「チームとしてのスピード」を基本にしたモダンサッカーを提唱。そして今ここに、30年間の指導者人生の全てを語る!
電子あり
幸福に生きる知恵
幸福に生きる知恵
著:宇野 千代
講談社文庫
「私は一人の男が好きになると、朝から晩までその男のことばかり考え、何から何まで世話をやかずにいられない」「いくつになっても人間の考えることは、その人の行動から出てくるものと思う」と語る宇野千代さん。いつでもどこでも自分流の愉しみを見つけて生きてきた、彼女の生き方の秘訣、魅力の源泉を探る。ーー今を愉しんで生きる、それが幸福。幸福のかけらは、いくつでもある。ただ、それを見つけ出すことが、上手な人と下手な人がいる。幸福さがしの達人になる!
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ビッグボ-イの生涯
ビッグボ-イの生涯
著:城山 三郎
講談社文庫
昇ほど「休戦の価値」「休戦の美学」を知った男は少なかったのではないでしょうか。彼は人生に四期ありとしましたが、大いに休んだおかげで、人生を四倍に生きたともいえます。そこには、「人生四倍、休戦の哲学」とでも呼ぶべきものがあったと思います(「あとがき」より)。 大きく休み、大きく生きた男の人生評伝。
電子あり
盗聴
盗聴
著:真保 裕一
講談社文庫
「な、何の真似だね、それは……おい、気は確かか……」老人の声がうわずり、椅子が激しくきしむような音が上がった。違法電波から聞こえてきた生々しい“殺人現場”の音。「狩り」に出た盗聴器ハンターが都会の夜でとらえたものとは? 今が“旬”の気鋭が送る初めての短編集。表題作ほか秀作ミステリ4編。