講談社文庫作品一覧

三姉妹探偵団(2)
三姉妹探偵団(2)
著:赤川 次郎
講談社文庫
三姉妹の長女綾子が通う大学の文化祭に、元人気歌手の神山田タカシを招いたことから、怪事件が続発する!まず神山田のマネージャーが学内で殺され、三姉妹の自宅では爆弾さわぎが。大学内の複雑な人間関係や、神山田の過去の行状がからむ展開のなかで、三姉妹はみごとなタッグを組んで大活躍!
電子あり
紅椿無惨 唐人お吉
紅椿無惨 唐人お吉
著:中山 あい子,解説:清原 康正,装丁:村上 豊
講談社文庫
下田一の美妓で、明烏のお吉と人気の高かった娘に立った白羽の矢。お国のために、好いた男の夢のために、異人の許に送られたが、通商条約締結後、無惨に砕かれた女だけが残された。ハリスの許から暇を出されたお吉には、下田の町は居づらかった。愛しい鶴松が侍になっているはずの江戸へ、身を隠して行く。時代の嵐に巻き込まれ、男たちの明治維新に利用された女心。美しくて脆かった女の意地を切々と描く、著者初の時代長編小説。 お上の都合で翻弄された一女性の哀しい人生通商条約締結後,ハリスの許から暇を出されたお吉には下田の町は居づらかった.江戸には愛しい鶴松が侍になっている筈.鳥追い姿に身を隠し,江戸への旅に出た.
電子あり
東方の夢 ボナパルト,エジプトへ征く
東方の夢 ボナパルト,エジプトへ征く
著:両角 良彦,解説:倉田 保雄,装丁:山岸 義明
講談社文庫
ナポレオンの最も華麗な戦いであったエジプト遠征を、雄大な構想で描く歴史ノンフィクション。1798年5月、弱冠29歳の青年将軍・ボナパルトが、3万3千の大兵力を率いて、地中海へと乗り出した。革命騒ぎのあと、異例な速さで昇進を果たした英雄が、唯一抱いた憧憬「東方の夢」=東西世界融合の夢とは、何であったのか。
電子あり
麻雀を打つ剣豪
麻雀を打つ剣豪
著:松野 杜夫,解説:嵐山 光三郎,装丁:安彦 勝博
講談社文庫
剣法に通じる麻雀の妙諦。空前の剣豪小説集ーー闇をつらぬいて飛来する手裏剣、と思いきや、麻雀牌! さては忍びか!? 名だたる剣豪が麻雀にしたしむ。それは、麻雀の持つ奥深さが、兵法の奥義や剣法の妙諦に深く通じているからだ。富田勢源、佐々木小次郎、山崎重政、神子上典膳、柳生十兵衛、荒木又右衛門、平手酒造ら、そうそうたる剣士が、雀士という奇想天外な着想で描く、空前の傑作剣豪小説集。
電子あり
北の黙示録(下)
北の黙示録(下)
著:南原 幹雄,装丁:安彦 勝博
講談社文庫
奥州独立の野望実現に邁進する伊達藩――江戸幕府の命運をかけて阻止をはかる老中松平定信と、中町奉行の面々。ついに幕府の奥州討征令が下る。緒戦で優位に立った六藩同盟は、強力な火器で幕府軍を追い詰める。中町奉行の精鋭は、最後の挽回策に賭けて伊達の奥地へと潜行していく。奥州の野望は成るか? 奥州の独立を目論む伊達の野望は破れるのか江戸幕府の命運を賭け、伊達の野望阻止を謀る老中松平定信と中町奉行の面々。伊達藩からの米がとまり江戸が飢え始めた。ロシアからの武器弾薬が奥州に着いたのか
電子あり
北の黙示録(上)
北の黙示録(上)
著:南原 幹雄,装丁:安彦 勝博
講談社文庫
伊達政宗が150年前に抱いた、奥州独立の理想と野望。その実現に、伊達を盟主として南部・津軽・上杉・佐竹・二本松の6藩が起った。時は寛政4年、北海道根室にロシアの軍船・エカテリーナ号が寄港した。伊達藩は密かに使者を送り、貿易による経済力の強化、ライフル銃の大量輸入、六藩同盟の確立を急いだ。 伊達政宗が抱いた理想と野望を追う歴史巨編政宗が百五十年前に抱いた奥州独立の野望。その実現に伊達を盟主として南部・津軽・上杉・佐竹・二本松が同盟を組んで起った。そこに大きな後ろ楯が控えていた。
電子あり
謀殺
謀殺
著:滝口 康彦,装丁:倉橋 三郎
講談社文庫
戦国の謀略に利用された女心。珠玉の作品集竜造寺隆信の奸計を家臣ゆえ実行せざるをえない西岡美濃は正直者で通っている。相手の蒲池家はなお美濃をためすべく美女を提供したが。戦国を裏から描く秀作集。
電子あり
柴錬水滸伝 われら梁山泊の好漢(一)
柴錬水滸伝 われら梁山泊の好漢(一)
著:柴田 錬三郎,装画:福田 隆義
講談社文庫
天下泰平の宋の時代、泰平に狎れない型破りの好漢たちがいた。義を重んじて財を疎んじ、危うきを助けて困しめるを救う、天下に名だたる好漢108人は、腐敗政治を掃討すべく、梁山泊に集い、天下を騒がす。中国四大奇書の一つ、超人的で魅惑的な英雄譚。「ブルース・リー」が「ジャッキー・チェン」が躍る、柴錬水滸伝。好漢たち108人が梁山泊に屯集し世間を大いに騒がす一大長編伝奇を、超人的で面白い好漢たちの武勇伝に焦点をあて描いた大傑作。<全4巻>
電子あり
明治リーダーの戦略戦術
明治リーダーの戦略戦術
著:佐々 克明,解説:粕谷 一希,装画:中川 恵司
講談社文庫
日本の近代百年を見通した男達に何を学ぶか明治維新前後におびただしい人材が輩出し、270年続いた幕藩体制をくつがえし、近代日本の骨格をつくりあげた。そのヒーローたちに焦点をあて、人間像を描く。
黙してゆかむ 広田弘毅の生涯
黙してゆかむ 広田弘毅の生涯
著:北川 晃二,解説:三輪 公忠,装丁:岩本 正雄,装画:生頼 範義
講談社文庫
東京裁判の表徴となった広田弘毅の絞首刑。文官でありながら、なぜひとり黙して服したのか。名門にも閨閥にも無縁な彼が、祖国の激動期に首相となり、軍閥に抗した真相は何か。吉田茂、近衛文麿、東条英機ら昭和史をいろどる人間との交流、対決を通して、殉じた男の人間性を、豊富な新資料で描く歴史評伝。
電子あり
「日本自讃論」では未来は読めない
「日本自讃論」では未来は読めない
著:内橋 克人,著:佐高 信
講談社文庫
夜郎自大で世界中の笑いものにならないために、これからどうするか? 誰が総裁になろうと、これだけは重要だ! ーー世界的な日本叩きの中で、被害者意識とエリート意識に捉われた、愛社人間のアナタ。豊かになった日本は、なぜ他国から嫌われるのか。国内での常識は、世界では通用しないのではないか。精神主義や集団ガンバリズムは、国を亡ぼすのではないか……。入社試験のあり方から愛社精神に巣くう病理、カラオケブームの意味するものまで、我らKKニッポンの全社員が、クールに自分を見直すべき問題に斬り込む! KKニッポンの全社員に贈る診断と処方箋、今後の指針を探る対談集。
電子あり
火怨の城
火怨の城
著:阿井 景子,解説:小和田 哲男,装画:百鬼丸
講談社文庫
政略に抗して戦国を激しく生きた烈婦の生涯ーー雪姫の夫・遠山景任は、すでにこの世の人ではない。戦国の政略として嫁いできた信長の叔母・雪姫は、女主人として、濃州岩村城を双肩にになう身となった。しかし敵の調略は厳しく、ある夜、彼女は敵将・秋山信友の手籠めにあい、城を奪われた。悶々とする雪姫。だが、この瞬間から雪姫の心に、信友の影が巣食った! 戦国の烈婦にめばえる愛の業相を描く意欲作。
電子あり
イエス・キリストの生涯
イエス・キリストの生涯
著:三浦 綾子
講談社文庫
ここには、キリストが様々な姿で出てくる。それぞれの画家がそれぞれの思いの中で、いちばん描きたかったキリストなのであろう。信仰であろうか。美学であろうか。受胎告知に始まり、十字架、復活、そして最後の審判に至るまで、ラファエルロ、レンブラントなど世界の名画44点と、エッセーでたどった、「キリストの生涯」。
電子あり
武田信玄の人間学
武田信玄の人間学
著:童門 冬二,装丁:小宮山 逢邦
講談社文庫
幼少のころより軍学書を好んで読み、長じては父・信虎を国外追放にして実権を握る。生涯にわたって常に自己を変革しつつ、戦国の乱世を強烈に生き抜いた、甲斐の名将・武田信玄。複雑で尽きないその人間的魅力の秘密を、具体的なエピソードに即しつつ、現代の視点で鮮かに解明する。人の心を惹きつけたその独特な人生観、発想法、人の育て方、統率力……。「童門流」歴史人間学の真髄。
電子あり
日本剣客列伝
日本剣客列伝
著:津本 陽
講談社文庫
剣豪10人の実践の模様を再現する迫真の力作ーー誰がいちばん強いのか? みずから剣道の達人でもある著者が、日本歴代の名だたる剣豪から10人を選んで、実戦の模様を臨場感あふれる筆致で再現する。塚原卜伝・小野次郎右衛門・東郷重位・柳生宗矩・宮本武蔵・千葉周作・男谷信友・仏生寺弥助・近藤勇・榊原鍵吉らの実像が生き生きと甦る、津本版新剣豪小説の精粋。
電子あり
胸に棲む鬼
胸に棲む鬼
著:杉本 苑子,解説:神谷 次郎,装画:淡谷 次郎
講談社文庫
志賀島の竜女に恋着された、凛々しい若者の悲劇、奴隷の牧畜を考える冷酷な美女の本性、防人の留守家族に起った戦慄の事件、女奴隷と恋に落ちた高僧の宿業、女の奸計に引っかかり、生霊をとりちがえてしまった傀儡師(くぐつし)の嘆き等、奈良、平安朝の下層民の、命のしたたかな強さとあっけない死を語る、傑作短編集。
電子あり
天璋院篤姫(下)
天璋院篤姫(下)
著:宮尾 登美子,装丁:中島 かほる,装画:加山 又造
講談社文庫
名ばかりの夫、将軍家定の急死、継嗣をめぐる幕府内の凄じい対立、強力な後楯斉彬の死去と、重なる困難の中で篤姫は、大奥を預かる総帥として振い立つ。14代将軍家茂の名目上の母として、皇妹和宮の降嫁を迎え、女の幸せとは遠く、ひたすら徳川宗家のために力を尽くした篤姫の、歴史的評価を決定した傑作長編。
天璋院篤姫(上)
天璋院篤姫(上)
著:宮尾 登美子,装丁:中島 かほる,装画:加山 又造
講談社文庫
薩摩島津家の分家に生れた篤姫は、よい心ばえの学問好きな姫に成長し、藩主斉彬の養女となった。聡明な人柄を見込んだ斉彬は画策の末、篤姫を13代将軍家定の正室として江戸城に送りこんだ。大奥3千人を統べる見事な御台所として、病弱な夫との形ばかりの結婚に耐え、義父の秘命を果たそうと努める篤姫。
山口組壊滅せず
山口組壊滅せず
著:鈴木 達也,解説:たかだ きよし,装丁:道信 勝彦
講談社文庫
元警視監が書いた刑事警察の危機への警鐘!警備公安への偏重が、刑事事件の捜査まで大きく変えようとしている……。三代目山口組組長狙撃事件、グリコ・森永事件などを取り上げ、刑事警察のあり方を問う。
カミと青銅の迷路 清張通史(3)
カミと青銅の迷路 清張通史(3)
著:松本 清張
講談社文庫
アマテラスとスサノオの関係をはじめとする神話の発想にみる東西両世界の類似性、神をめぐる祭儀や死生観をはじめとして思わぬところに色濃い光明神アフラ・マズダを主神とするゾロアスター教の伝来の影。神々の伝説から青銅器の文様まで多彩な題材をもとにグローバルな視点で日本文化の故郷を探る。