講談社文庫作品一覧

淀どの哀楽(上)
淀どの哀楽(上)
著:安西 篤子,装画:朝倉 攝
講談社文庫
江北に名高い豪勇の将・浅井長政と、たぐい稀な美しい妻・お市との長女・茶々は、恐れを知らぬかわいい姫君であった。幼いときに伯父・織田信長によって浅井が滅ぼされ、母の再嫁先・越前北ノ庄もまた、豊臣秀吉の手によって落城した時、何事にも敏い茶々は、託された妹たちをかばって、戦国の女の宿命に従い、敵将・秀吉の側室となった。信長、秀吉の影に生きた淀君の生涯を描いた傑作時代長篇。<全二冊>
電子あり
空中ブランコに乗る中年男
空中ブランコに乗る中年男
著:J・サ-バ-,訳:西田 実,訳:鳴海 四郎,装丁:和田 誠
講談社文庫
ほろ苦いユ-モア漂うアメリカ現代小説の粋マ-ク・トウェイン以後の最大のユ-モア作家と讃えられるサ-バ-文学のエッセンス.弱い夫と強い妻という永遠のテ-マを,様々なバラエティで展開する小説集.
広報室沈黙す(下)
広報室沈黙す(下)
著:高杉 良
講談社文庫
権力に執着しつづける会長、その会長に追従するしか能のない、そのくせ会長を煙たがっている社長、その社長を無視して独断専行に走る常務、面子を潰された復讐心も手伝って、異常なまでにシビアな監査を行う大蔵省――。どこか何かが狂っている企業の中で問われるミドルのビヘイビアを鮮烈に描く問題作! (講談社文庫) 真実を告発する《限りなく事実に近い》小説。権力の座にしがみつく老齢の会長、大人しいだけが取り柄の社長、出世のためには手段を選ばないエゲツない常務など、いずれ劣らぬツワモノが織りなす迫真の長編。
電子あり
ミッドナイト・コール
ミッドナイト・コール
著:森 瑤子,解説:北上 ムッシュウ,装丁:亀海 昌次
講談社文庫
ひとりの夜、女は男からの電話を、ただひたすら待つ。真夜中の電話=ミッドナイト・コール。そこでは男からの誘い、嫉妬、裏切り、女の見栄と欲望……、ひそやかな声が交され、男と女の愛と憎しみの叫びがからみ合うーー。という表題作のほか、男と女の愛の行くえと葛藤を描く、珠玉の11編。
電子あり
広報室沈黙す(上)
広報室沈黙す(上)
著:高杉 良
講談社文庫
東京・新宿にある損保界名門の世紀火災海上保険は、大揺れに揺れていた。経済誌「中央経済」に、1年も前の大蔵省監査に絡んで、社内の恥部がデカデカと掲載されたのだ。「こんな記事を書かせていいのか」「なんのための広報課だ」――上層部からの理不尽な圧力に、広報課長木戸徹太郎の悩みは深まる。(講談社文庫) ミドルは“我が社の恥部”にどう対処するか。新宿に本社を置く某海上火災で実際にあった事件をもとに、会社上層部の醜い権力闘争に立ち向かう広報室課長木戸のビヘイビアを描く。会社員の生き方を問う問題作。
電子あり
夢の菓子をたべて
夢の菓子をたべて
著:田辺 聖子
講談社文庫
愛と幸せの体験、宝塚歌劇を語るエッセイ。愛の理想、愛の美しさを謳い上げて七十余年、清々しく展開する宝塚歌劇の魅力の秘密を、はじめて説き明かした愛の教科書。
電子あり
右脳ビジネス
右脳ビジネス
著:品川 嘉也,装丁:河合 良之
講談社文庫
頭脳のエンジンを全開させるための必読書.人間の脳は二つあるのになぜ心は一つなのかを追求していくうちに見つけた右脳の役割.右脳ブ-ムを巻き起こした著者が贈るビジネスに勝ち残るための頭脳活用法.
柴錬水滸伝 われら梁山泊の好漢(二)
柴錬水滸伝 われら梁山泊の好漢(二)
著:柴田 錬三郎,装画:福田 隆義
講談社文庫
義を重んじ、財を疎んじ、危うきを助け、苦しむ者を救う、名だたる好漢108人が、不思議の糸に操られ梁山泊に屯集する。ーーへつらいと騙し合いの文武百官のワナにおち、あるいは奸婦の毒牙にかかり、罪を犯した好漢たち。少華山に朱武、桃花山に李忠が、二竜山に楊志・魯達が……。ついに梁山泊に、晁蓋を首領に、呉用を軍師に、林冲ら11人は、義軍たる面目をかけ立ち上った! 宋江・武松も登場し、往くところ風雲を呼ぶ、波乱万丈の疾風篇。腐敗の世に型破りな強ーい男たちがいた。往くところ、風雲を呼ぶ! <全4巻>
電子あり
小さな国のつづきの話
小さな国のつづきの話
著:佐藤 さとる,解説:神宮 輝夫,装画:村上 勉
講談社文庫
「ヘンな子」の正子が、あの奇跡の小人たちと、トモダチになった……。そして、せいたかさんやムックリくん、ヒイラギノヒコやオハナたち、いつか会った大きい人、小さい人がぞくぞく登場、ついにナゾのすみれ色の髪の小人たちも現われる。――なつかしい出会いに満ちた、コロボックル物語全5巻の完結編。
三姉妹探偵団(2)
三姉妹探偵団(2)
著:赤川 次郎
講談社文庫
三姉妹の長女綾子が通う大学の文化祭に、元人気歌手の神山田タカシを招いたことから、怪事件が続発する!まず神山田のマネージャーが学内で殺され、三姉妹の自宅では爆弾さわぎが。大学内の複雑な人間関係や、神山田の過去の行状がからむ展開のなかで、三姉妹はみごとなタッグを組んで大活躍!
電子あり
紅椿無惨 唐人お吉
紅椿無惨 唐人お吉
著:中山 あい子,解説:清原 康正,装丁:村上 豊
講談社文庫
下田一の美妓で、明烏のお吉と人気の高かった娘に立った白羽の矢。お国のために、好いた男の夢のために、異人の許に送られたが、通商条約締結後、無惨に砕かれた女だけが残された。ハリスの許から暇を出されたお吉には、下田の町は居づらかった。愛しい鶴松が侍になっているはずの江戸へ、身を隠して行く。時代の嵐に巻き込まれ、男たちの明治維新に利用された女心。美しくて脆かった女の意地を切々と描く、著者初の時代長編小説。 お上の都合で翻弄された一女性の哀しい人生通商条約締結後,ハリスの許から暇を出されたお吉には下田の町は居づらかった.江戸には愛しい鶴松が侍になっている筈.鳥追い姿に身を隠し,江戸への旅に出た.
電子あり
東方の夢 ボナパルト,エジプトへ征く
東方の夢 ボナパルト,エジプトへ征く
著:両角 良彦,解説:倉田 保雄,装丁:山岸 義明
講談社文庫
ナポレオンの最も華麗な戦いであったエジプト遠征を、雄大な構想で描く歴史ノンフィクション。1798年5月、弱冠29歳の青年将軍・ボナパルトが、3万3千の大兵力を率いて、地中海へと乗り出した。革命騒ぎのあと、異例な速さで昇進を果たした英雄が、唯一抱いた憧憬「東方の夢」=東西世界融合の夢とは、何であったのか。
電子あり
麻雀を打つ剣豪
麻雀を打つ剣豪
著:松野 杜夫,解説:嵐山 光三郎,装丁:安彦 勝博
講談社文庫
剣法に通じる麻雀の妙諦。空前の剣豪小説集ーー闇をつらぬいて飛来する手裏剣、と思いきや、麻雀牌! さては忍びか!? 名だたる剣豪が麻雀にしたしむ。それは、麻雀の持つ奥深さが、兵法の奥義や剣法の妙諦に深く通じているからだ。富田勢源、佐々木小次郎、山崎重政、神子上典膳、柳生十兵衛、荒木又右衛門、平手酒造ら、そうそうたる剣士が、雀士という奇想天外な着想で描く、空前の傑作剣豪小説集。
電子あり
北の黙示録(下)
北の黙示録(下)
著:南原 幹雄,装丁:安彦 勝博
講談社文庫
奥州独立の野望実現に邁進する伊達藩――江戸幕府の命運をかけて阻止をはかる老中松平定信と、中町奉行の面々。ついに幕府の奥州討征令が下る。緒戦で優位に立った六藩同盟は、強力な火器で幕府軍を追い詰める。中町奉行の精鋭は、最後の挽回策に賭けて伊達の奥地へと潜行していく。奥州の野望は成るか? 奥州の独立を目論む伊達の野望は破れるのか江戸幕府の命運を賭け、伊達の野望阻止を謀る老中松平定信と中町奉行の面々。伊達藩からの米がとまり江戸が飢え始めた。ロシアからの武器弾薬が奥州に着いたのか
電子あり
北の黙示録(上)
北の黙示録(上)
著:南原 幹雄,装丁:安彦 勝博
講談社文庫
伊達政宗が150年前に抱いた、奥州独立の理想と野望。その実現に、伊達を盟主として南部・津軽・上杉・佐竹・二本松の6藩が起った。時は寛政4年、北海道根室にロシアの軍船・エカテリーナ号が寄港した。伊達藩は密かに使者を送り、貿易による経済力の強化、ライフル銃の大量輸入、六藩同盟の確立を急いだ。 伊達政宗が抱いた理想と野望を追う歴史巨編政宗が百五十年前に抱いた奥州独立の野望。その実現に伊達を盟主として南部・津軽・上杉・佐竹・二本松が同盟を組んで起った。そこに大きな後ろ楯が控えていた。
電子あり
謀殺
謀殺
著:滝口 康彦,装丁:倉橋 三郎
講談社文庫
戦国の謀略に利用された女心。珠玉の作品集竜造寺隆信の奸計を家臣ゆえ実行せざるをえない西岡美濃は正直者で通っている。相手の蒲池家はなお美濃をためすべく美女を提供したが。戦国を裏から描く秀作集。
電子あり
柴錬水滸伝 われら梁山泊の好漢(一)
柴錬水滸伝 われら梁山泊の好漢(一)
著:柴田 錬三郎,装画:福田 隆義
講談社文庫
天下泰平の宋の時代、泰平に狎れない型破りの好漢たちがいた。義を重んじて財を疎んじ、危うきを助けて困しめるを救う、天下に名だたる好漢108人は、腐敗政治を掃討すべく、梁山泊に集い、天下を騒がす。中国四大奇書の一つ、超人的で魅惑的な英雄譚。「ブルース・リー」が「ジャッキー・チェン」が躍る、柴錬水滸伝。好漢たち108人が梁山泊に屯集し世間を大いに騒がす一大長編伝奇を、超人的で面白い好漢たちの武勇伝に焦点をあて描いた大傑作。<全4巻>
電子あり
明治リーダーの戦略戦術
明治リーダーの戦略戦術
著:佐々 克明,解説:粕谷 一希,装画:中川 恵司
講談社文庫
日本の近代百年を見通した男達に何を学ぶか明治維新前後におびただしい人材が輩出し、270年続いた幕藩体制をくつがえし、近代日本の骨格をつくりあげた。そのヒーローたちに焦点をあて、人間像を描く。
黙してゆかむ 広田弘毅の生涯
黙してゆかむ 広田弘毅の生涯
著:北川 晃二,解説:三輪 公忠,装丁:岩本 正雄,装画:生頼 範義
講談社文庫
東京裁判の表徴となった広田弘毅の絞首刑。文官でありながら、なぜひとり黙して服したのか。名門にも閨閥にも無縁な彼が、祖国の激動期に首相となり、軍閥に抗した真相は何か。吉田茂、近衛文麿、東条英機ら昭和史をいろどる人間との交流、対決を通して、殉じた男の人間性を、豊富な新資料で描く歴史評伝。
電子あり
「日本自讃論」では未来は読めない
「日本自讃論」では未来は読めない
著:内橋 克人,著:佐高 信
講談社文庫
夜郎自大で世界中の笑いものにならないために、これからどうするか? 誰が総裁になろうと、これだけは重要だ! ーー世界的な日本叩きの中で、被害者意識とエリート意識に捉われた、愛社人間のアナタ。豊かになった日本は、なぜ他国から嫌われるのか。国内での常識は、世界では通用しないのではないか。精神主義や集団ガンバリズムは、国を亡ぼすのではないか……。入社試験のあり方から愛社精神に巣くう病理、カラオケブームの意味するものまで、我らKKニッポンの全社員が、クールに自分を見直すべき問題に斬り込む! KKニッポンの全社員に贈る診断と処方箋、今後の指針を探る対談集。
電子あり