講談社文庫作品一覧
銀の砂時計
講談社文庫
心あたたまる美しいファンタジ-童話短編集ポケットの中にそっとしまっておきたいような小さな七つの童話集「七つのぽけっと」をはじめ,作者の独創的な発想と文章で創り出したバラエティ溢れる18編収録

悪を駆け抜ける男
講談社文庫
38歳、もっか独身の辣腕弁護士・来栖悟郎は、行きつけのクラブのニューフェイスのホステスに魅かれ、土地問題の相談に乗るが、その矢先、難事件が起こる。彼女の魅力の前には、暗躍する暴力団もものかは、敢然と立ち向う来栖。ところが、意外な事実が隠されていた。男女の心理の綾をからめた、長編ミステリー。

釣りキチ三平中国を行く
講談社文庫
人気まんが家がチャレンジする幻の巨大魚! ーー中国6千年の、悠久の歴史の流れの中に潜む奇魚怪魚を求めて、われらの釣りキチ・矢口高雄名人が釣り歩き。最先端の日本製ハイテク・フィッシングに、本場の太公望も「食いますか」などとそばに寄ってきたりして――。江南の桂魚、海南島の大物、そして東北のパイクとイトウなど、思わず興奮の釣り日誌。開高健氏の『オ-パ!』を十分に意識しつつ、『釣りキチ三平』の著者が描く、冒険おもしろ大釣魚行!
華麗なる窓際族
講談社文庫
哀れむべき座を華麗な日々に変える方法とはある日突然,机の位置が変わって窓際族の仲間入り.一流大学卒業後,大手商社に入社,仕事と自己に忠実に生きようとした著者に下された窓際社員の宣言.だが….
闘う男たち 戦後対決史
講談社文庫
対決に生命を燃やした男たちの迫真のドラマ知力,財力,体力の限りを尽くして戦後を生き抜いた,政界,証券界,労働界,棋界,スポ-ツ界の稀有の男7人の知られざる凄絶な裏面を鮮やかに描く実録小説集.

独創技術の発想法
講談社文庫
「世界のニシザワ」が自らの体験から説く、独創・日本に脱皮するための発想の真髄! ーーモノマネ・ニッポンから独創・日本に、脱皮するための処方箋。日本には、なぜ独創の芽が育ちにくいのか。光ファイバーなど、光通信をめぐる三大基本発明をはじめとして、数多くの独創的発明や研究で知られる「世界のニシザワ」が、自らの体験を踏まえつつ、いかにしたら独創技術を発想できるかを語り説く。

天草は血染めの刃
講談社文庫
初代波平正国の古刀の真贋をめぐる争いが因で割腹自殺した父の無念を晴らそうと、若き作刀家・福沢達彦は博多の刀剣入札会場に忽然と現われた波平正国を落札する。しかし、戻ってきた因縁の古刀は、美貌の女流鑑定家・立原絵美子に情事の隙をつかれて奪い去られる。天草・島原の乱にまつわる呪われた妖刀の秘密とは何か!? 異色の伝奇ロマン。

鮮血の貴婦人 ファントム勇者伝説3
講談社文庫
No.1パイロットにして不死身の男・矢沢高雄は、亡き恋人・幸子への愛と仲間との友情に全身を燃えたぎらせて、闇軍団の更なる襲撃と対峙する。新たな敵のリーダーは、謎の超美女! 矢沢vs.美女のめくるめくエロスの饗宴を幕開けに、双方の死闘は灼熱のリビア砂漠へ……。勇者たちの雄大な格闘物語、第3弾! <全7巻>

ぼくらの世界
講談社文庫
栄光のホームズ賞授賞式会場で起きた殺人事件。薫クンの推理は? ーーぼく、栗本薫。ぼくが書いた「ぼくらの時代」という推理小説が、かの有名なシャーロック・ホームズ賞をもらうことになったんだ。ところが、こともあろうにその授賞式の会場で、薫クンの担当編集者が殺された。トイレのドアに残されたのは「XY」の文字……。ユ-モア感覚にあふれた、待望の長編青春ミステリー。〈「ぼくらの時代」PART3〉

冬の時代の管理職
講談社文庫
サラリ-マン社会にいま何が起こっているのか? あらゆるサラリ-マンにとって今ほど生きるのにつらい時代が他にあっただろうか? 配転パニック、昇進うつ病、燃えつき症候群、部下恐怖症……企業社会の「野戦病院」には、病み傷ついた中高年サラリーマンがゴロゴロしている。管理職の3割は余っているといわれ、高齢化社会の到来と団塊の世代の激しいつき上げにあって、中高年サラリーマン総くずれ現象が起きている。大きな仕事のチャンスは減り、中高年ははき出される……。敗者復活のない冬の時代をリアルに描いた、心を打つ話題の作品。

異国の星(下)
講談社文庫
限りないロマンを秘めたシルクロード。悠々の大地で偲ぶ若き日の夢。人生の深さを綴る詩情あふれる長編ーー忘れえぬ人を探し求めた。榎本武揚の故地・アムール、幻の英雄を語り伝えるインダス川流域の地、今は砂に埋もれた玉門関と陽関、消えた民族の淋しい町・フェルガナなど、アジアの砂漠や草原地帯に点在する古い都邑と遺跡。限りないロマンを秘めた往古の栄光の地を訪ね、歴史への興味をかきたてる、傑作長編小説。<上下巻>

異国の星(上)
講談社文庫
一期一会の人たちへの宛先のない手紙。人生の深さを語る長編小説。シルクロードに立ち、人と歴史を想うーーギルギット、カシュガル、ホータンなど、学生時代からの憧憬の地を訪れた文筆家が見た、魅力的な異域の風土と人間。流沙とオアシスの古い歴史の町で、素朴に生きる人々と接して得た深い感慨と安堵、触発されて甦った若い日の思い出。人間の心の純なるものを、静かなユーモアを交えて描く、詩情溢れる長編ロマン小説。<上下巻>

不安からの脱出 究極のからだ・Qi・やすらぎ
講談社文庫
ふと心に不安を感じた時どうしたらよいか。人はだれでも苦しみや哀しみの中で、常に安心を求めている。不安について、隠さず素直に語ってみよ。現代人の不安からの解放を体験的告白で追求した救いの書ーーすべてが虚しくなるような虚脱感を、あなたは感じたことはありませんか。心の不安に襲われ、自信喪失に陥ってしまったような経験はないだろうか。現代人を突然に襲うそうした「精神の危機」を痛切に体験してきた著者が、自らの心の病いを隠さず、素直に語る。不安からの解放を体験的告白で示した救いの書。
遊楽部ワイン物語 北海道の原野に独力でワイナリーを建設した記録
講談社文庫
幻の山ブドウワインを開発した男のロマン!人生半ばにして北海道乙部町に独力でワイナリ-を作りはじめ,10年にして8万本の生産量に伸ばすまでの大奮戦を綴った感動のドキュメント.カラ-口絵付き.

風の辻
講談社文庫
風が辻を曲がるように、人生の辻をもうひとつ強引に曲がり、刑場へと消えていった男がいた。昭和50年8月23日午前5時過ぎ、台風6号が近づく嵐のとき、大阪・寝屋川の団地で、新婚の夫婦を斧で惨殺。その後、警察の目を逃れて豪遊をつづけていた神山隆は、12月7日、ついに刑事の来訪を受ける……。ほかに中編「風の塵」を収録。凄まじい迫力で殺人者の肖像を描き、殺人者の内部を通して人間の暗黒に迫る、犯罪小説の力作。

庖丁ざむらい 十時半睡事件帖
講談社文庫
黒田藩の要職を歴任して、いまは隠居の身の十時半睡だが、藩の生き字引として尊敬を受け、藩士にからんだトラブルの相談がしばしば持ちこまれる。刀剣マニア同士の悲喜劇、ノミの夫婦にまつわる騒動など、泰平の武士の人間的な側面に対して半睡が、経験によるさばけた“十時さばき”を示す連作集。(講談社文庫)
黒田藩の要職を歴任して、いまは隠居の身の十時半睡だが、藩の生き字引として尊敬を受け、藩士にからんだトラブルの相談がしばしば持ちこまれる。刀剣マニア同士の悲喜劇、ノミの夫婦にまつわる騒動など、泰平の武士の人間的な側面に対して半睡が、経験によるさばけた“十時さばき”を示す連作集。

帰ってきた桃尻娘
講談社文庫
晴れて早大生となった桃尻娘の私生活報告書私,桃尻娘こと榊原玲奈.何と,ついに,とうとう,早稲田大学第一文学部に入っちゃったのです で,私のキャンパス・ライフ,目いっぱいお話しいたしま~す!

三度目ならばABC
講談社文庫
きわめつきのユーモア推理。織田貞夫(おださだお)と土佐美郷(とさみさと)という、逆さに読んでも同じ名前の大男と少女の愉快なペアが、テレビ局を舞台に、縦横無尽の大活躍!クリスティーの名作をヒントに、金曜日の東京を恐怖に陥れたライフル魔を追跡する表題作など、6編を収録した、社会派ミステリーの旗手が贈る連作集。

二人だけの協奏曲
講談社文庫
終ったら、長い長いトンネルを出たような気分。ただ、同テーマでどう違う発想が出るか、楽しみだった。機会があったら……2度とやるまい!──(赤川)
毎回、死ぬ思いをしたが、どうにかがんばり通せたのは、赤川さんという好パートナーのおかげ。機会があったら……また、やってみたい。──(横田)

ほろ酔い行進曲
講談社文庫
引き上げが、安保が、歌や恋があった…素晴らしい放浪人生を全公開! ーー新しい何かが始まると、何かを終らせる。私はどうしても旅人のように生きてしまう……。演劇が、安保があった。歌があった。恋が、獄中結婚が、離婚の危機もあった。しかしいつも、胸焦がす遥かな「ハルビン」があった……。加藤登紀子のルーツと、素晴しき放浪人生を全公開する「MY・STORY」、聞いて下さい!