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2008.06.13発売
どこかの街の片隅で
文芸(単行本)
捻りのきいた短篇10編による推理作品集。 街の片隅で、ひっそりと暮らす人々に、ある日、忍び寄る、ほんの小さなボタンの掛け違いが、人を狂わせ、事件を引き起こす。人生の痛みと苦みを描く掌編10編。

2008.06.13発売
兵隊宿
講談社文芸文庫
乗船直前、自分の家に泊った3人の出征将校の姿に、未知の大人たちの世界を知り微妙に変わる少年の心の襞。川端康成文学賞受賞「兵隊宿」と、「少年の島」「流線的」「緋鯉」「虚無僧」ほか共通の主人公による9つの短篇群。『往還の記』『式子内親王・永福門院』等、日本の古典を材に優れた評論を持つ著者の『儀式』『鶴』に続く代表的名篇。

2008.06.13発売
柳生石舟斎
剣の道はかほどに奥深く、玄妙なものであったのか──柳生の里をおとずれた神陰流の流祖上泉伊勢守秀綱と立ち合ったとき、柳生宗厳(むねよし)は己れを愧(は)じた。慢心、うぬぼれ、未熟さ……目からうろこが落ちる思いでそれに気づいた宗厳は即刻秀綱に入門、切磋琢磨を誓う。無刀取り柳生新陰流の開祖石舟斎の半生。

2008.06.13発売
福の巻・船徳ほか

2008.06.13発売
雪明かり
講談社文庫
美しく心優しい女の哀れ。世の片隅で生きる博徒のせつなさ。武家支配の終熄を予感する武士の慨嘆──小さくも己れの世界を懸命に生きる武士や町人の内には、階級を超えた人間の血が流れる。人間の愛しさと哀しさを見つめる著者の優しい眼が全編を貫き、巧みな構成・鮮かな結末と相まって短編の粋を見せる。

2008.06.01発売
誘惑のターゲット・プライス アナリストの憂鬱
講談社X文庫ホワイトハート
君は本当に私を煽るのがうまいな。
ジェフリーが重役とともにニューヨークの本社から研究所にやってきた。やがて邦彦のもとへ、3年間の本社研修の話が持ち上がる。鷲崎と対等なストラテジストになりたいと望みながら、今の自分に自信が持てない邦彦は悩み、鷲崎に相談するのだが……。
「気は本当に私を煽るのがうまいな」気の強い邦彦が珍しく弱気になって尋ねると、鷲崎は性急に彼のネクタイを引き抜いた。

2008.06.01発売
恋のリスクは犯せない アナリストの憂鬱
講談社X文庫ホワイトハート
証券経済研究所に勤める五十嵐邦彦は、鷲崎から引き抜きの話を持ちかけられた。恋人の欲目──その思いが断ち切れないまま、同僚の水沢千鶴とともに、ニューヨークへの出張を命じられる邦彦。だが、2人の関係を誤解する鷲崎は、逆上のあまり、彼を自らのベルトで縛り上げ……。
「私以外の人間のことなんか、考えられないようにしてやる」
邦彦の否定の言葉は、容易(たやす)く遮られた。

2008.06.01発売
ベンチマ-クに恋をして アナリストの憂鬱
講談社X文庫ホワイトハート
予測できない官能のベクトル!
青年アナリストが翻弄される危ない恋の動向は……?
「私は男に冗談でキスする趣味はないよ」
彼の濡れた唇が、今行われたことを生々しく物語っていた――。
証券経済研究所に入社して3年目の五十嵐邦彦(いがらしくにひこ)は、ある日、アナリストランキング表の上位に載っている1人の男に注目した。
敏腕アナリストとして有名なその人物が、かつて自分と同じ会社に勤務し、独立を果たしたという経緯(いきさつ)を知り、邦彦は徐々に彼を心酔していくのだが――。

2008.05.09発売
獣たちの熱い眠り
講談社文庫
情事のウラに潜む甘く危険なワナ!
快楽のあとに訪れた破滅、全てを失った男は復讐に立ち上がる
トッププロテニスプレーヤー・三村が服を脱がされる気配で目を覚ますとそこにはネグリジェ姿の女がいた。「犯して」と淫らに囁く女に誘われ、熱く激しい快楽の時間を過ごした彼を待っていたのは、一部始終を盗撮した写真、そして3千万円の示談金要求だった。すべてを失った男がエロスと暴力で復讐に挑む!

2008.05.09発売
新宿爛蕩夫人
講談社文庫
「あっ、先生もういきそう……」和装学院の講師伏見悠介は狼火(のろしび)型のヘアの女を探していた。父親の理事長泰輔が浮気中に腹上死。遺された手帖にその日「狼火のヘアの女に会う」とあったからだ。父の浮気相手と情事を重ねるうち、泰輔の変死に絡む学院運営を巡る陰謀の存在が浮かび上がる。狼火の女の正体は? 『新宿不倫夫人』改題

2008.05.09発売
持続する志
講談社文芸文庫
「被爆者の自己救済行動」「沖縄の戦後世代」他ヒロシマ、沖縄、核基地、憲法についての諸エッセイと、「安倍公房案内」「中野重治の『梨の花』の文章」等戦後文学への豊かな考察を示す作家・作品論。全55篇。30代に入った著者は、己れの存在の根元に突きささる鋭い痛みの感覚をもって状況への誠実な発言を続ける。1960年代後半、『厳粛な綱渡り』後の第2エッセイ集。

2008.05.09発売
柳生宗矩(4)
世は生まれながらの将軍家光の時代になった。その資性は英邁(えいまい)ながら若さゆえの逸脱も多く、前将軍秀忠から後事を托された宗矩の責任は重い。この若き貴公子をいかに名将軍に育てるか、多難の仕事が彼の双肩にのしかかる。家康、秀忠、家光三代の師範として剣禅一如を見事に生きた柳生の鷹の生涯、完結!

2008.05.09発売
柳生宗矩(3)
徳川の基礎はなった。もはやこの世に戦(いくさ)はなく、家康の「道義立国」はいよいよ実現の緒についた、と誰もが思った。だが、その平安の底で、じつは不平不満がどす黒い渦をまき始めていたのだ。巨大城大坂城に集まる牢人の群れ。彼らは豊臣の遺孤秀頼を押し立て、破滅の道へ無謀な行軍を開始する……。

2008.05.09発売
鳳の巻・二十四孝ほか

2008.05.01発売
FUTON
講談社文庫
『蒲団』読む人、書く人、生きた人。百年という時間
日系の学生エミを追いかけて、東京で行われた学会に出席した花袋研究家のデイブ・マッコーリー。エミの祖父の店「ラブウェイ・鶉町店」で待ち伏せするうちに、曾祖父のウメキチを介護する画家のイズミと知り合う。彼女はウメキチの体験を絵にできるのか。近代日本の百年を凝縮した、ユーモア溢れる長編小説。

2008.05.01発売
空のレンズ
講談社文庫
仮想現実の世界に導かれた4人の運命
ネット上で偶然知り合ったスピード、クッキー、ピラニア、ソックスというハンドルネームを持つ少年少女たちは突如、現実の世界から不可思議な世界に迷い込む。次々と起こる奇妙な事件。脱出のキーワードとなる「空のレンズ」、その意味とは? 現実とヴァーチャルの隙間を舞台にして描かれる愛と友情の物語。

2008.05.01発売
コーリング
講談社文庫
愛と破壊。痛みと再生。危険でクールな男と女。
「死にたくなんかない。生きたいから切る」。生を確かめるためリストカットせずにいられない彩乃が“メディカル売体クラブ”で自傷癖のある介護士の青年と出会い、お互いを強く求め合う表題作、現実の列車爆破事件に触発された「起爆者」他、デビュー作を含む6篇を収録。過激で危険で美しい、傑作短篇集。

2008.05.01発売
ヴォイセズ/ヴァニーユ
講談社文庫
『ヴァイブレータ』へ連なる赤坂真理の原点!
耳の異変に見舞われ危機に陥る女性航空管制官が、盲目の青年との邂逅を通して立ち直っていく『ヴォイセズ』。突然訪れたフランスで男に殴られ、顔に傷を負った元OLと彼女を愛しむフランス人男性達を描く『ヴァニーユ』他1篇を収録。再生を謳い、“失われた者”への限りなく優しい眼差しに満ちた傑作中篇集。

2008.04.11発売
昏き処刑台
講談社文庫
お嬢さんを預かっている――。男は市の医師会会長にそう宣戦布告をした。男には、医師会と市が総合病院の誘致を巡り対立していたために、妻子が救急医療を受けられず見殺しにされるという、悲しい過去があったのだ。バイオレンスとエロスに彩られた怒りの復讐劇が今、始まる!『処刑台の昏き祭り』改題

2008.04.11発売
道玄坂濃蜜夫人
講談社文庫
「あっ……ああ……そこ、感じちゃう!」本城の愛撫に淑恵は思わず体をのけ反らせた。本城は商社の厚生課長である。商社マンは妻を日本に残し海外へ赴任する。そんな孤閨を守る妻たちを訪ね、慰めるのが本城の役目なのである。彼女たちの1人を探るうちに国際兵器輸出組織の噂がもちあがった。官能サスペンス傑作。