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西洋中世国制史の研究1:教会から国家へ 古相のヨーロッパ
2022.02.25発売
西洋中世国制史の研究1:教会から国家へ 古相のヨーロッパ
著:山田 欣吾
創文社オンデマンド叢書
初期中世の政治秩序を比較国制史の視点から考察し、国家形成史を宗教的秩序の世俗化過程として構想する。 宗教と政治の未分化な古相ヨーロッパの秩序構造を明快につかみだし、叙任権闘争期に遂行された聖俗概念の分離とその国制史的表現を具体的に解明する。ヨーロッパ史の基本理解を本格的に問い直す、挑戦の論集。 【目次より】 目次 I 教会から国家へ 「世俗化」過程としてのョーロッパ国家形成史 II 「教会」としてのフランク帝国 西ヨーロッパ初期中世社会の特色を理解するために III  カロリンガー時代の十分の一税 IV 西ヨーロッパ初期中世の修道院蔵書 V 国王・大公・教会 カロリンガー後期からオットーネン初期の国制をめぐって VI 「ドイツ国」のはじまり レーグヌム・テウトニクム概念の出現と普及をめぐって VII 十─十二世紀ドイツにおける大公領の展開領邦国家成立史への予備的考察 VIII 「叙任権闘争」とレガリア パスカリス二世の特権状(一一一一年)を中心として あとがき 西洋中世国制史の研究II 『国家そして社会ー地域史の視点』目次 I 国家史を記述すること II 十二・十三世紀のドイツ国家 III 十二・十三世紀中東ドイツのブルクグラーフ制 IV ヒルデスハイム司教コンラート(二世)の領国形成政策 V 十三世紀中葉のヒルデスハイム司教領国 VI ヒルデスハイム司教座聖堂参事会の人的構成 VII 領邦国家とレーソ制 VIII 低地オーストリアのバンクイディングについて IX 中世末期オーストリアにおける領主制の諸問題 X 地域史研究と歴史協会 XI ドイツにおける地域史の諸相
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生と死について 詩篇90篇講解
2022.02.25発売
生と死について 詩篇90篇講解
著:マルティン・ルター,訳:金子 晴勇
創文社オンデマンド叢書
ルター晩年の「詩編90編“モーセの祈り”の講話」には、彼の死生観が現れている。いかに生き、いかに死ぬのか。宗教の改革者はどう考えたのか。 【目次より】 まえがき モーセの祈り 小序 詩篇の主題について 詩篇の表題について 第一節  第二節  第三節  第四節  第五節・第六節  第七節  第八節  第九節  第十節  第十一節  第十二節  第十三節  第十四節  第十五節  第十六節  第十七節  訳注 解説
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アインシュタイン 物理学と形而上学
2022.02.25発売
アインシュタイン 物理学と形而上学
著:細川 亮一
創文社オンデマンド叢書
アインシュタインは、自らを「形而上学者」と呼び、「物理学は一種の形而上学である」と書く。「物理学=自然学(Physik)と形而上学(Meta-Physik)」という斬新な視点からアインシュタインの物理思想を解明し、アインシュタインを西洋形而上学の歴史のうちに位置づける。アインシュタイン全集を踏まえて、「原理の探究」、「質点と場という実在をめぐる戦い」、「人間精神の自由な創造」という独自な視点からアインシュタインの全体像を鮮明に描き、特殊相対性理論への道を説得力のある仕方で解明する画期的な研究である。 【目次より】 略号 序章 物理学と形面上学 一 物理学の目標 ~ 五 本書の課題・方法・展開 第一章 特殊相対性理論への道 第一節 運動と変換 一 運動する観測者と光のパラドックス ~ 五 マイケルソンの実験 第二節 ローレンツ理論との格闘 一 ローレンツ理論から特殊相対性理論へ ~ 五 突破口としての時間変換 第三節 ヒュームとマッハ 一 ヒュームとマッハの批判的な思惟 ~ 五 有害な害虫を根絶できるだけ 第二章 原理理論 第四節 時間 一 同時刻性の定義 ~ 五 自由裁量に従ってなしえた設定 第五節 相対性原理と光速度一定の原理 一 二つの原理の独立性 ~ 五 不変量論としての特殊相対性理論 第六節 原理理論としての特殊相対性理論 一 構成理論と原理理論 ~ 五 相対性理論は絶対主義である 第三章 実在をめぐる戦い 第七節 光量子 一 深刻な形式的な相違 ~ 五 量子力学に対する批判 第八節 特殊相対性理論から一般相対性理論へ 一 私の生涯の最も素晴らしい思想 ~ 五 一般相対性理論とマッハ 第九節 場の導入によって開始された革命 一 アインシュタインにとっての革命 ~ 五 実在をめぐる戦いは終っていない 第四章 理性と実在 第十節 数学的に考えうる最も単純なものの実在化 一 羅針盤とユークリッド幾何学 ~ 五 神は数学する 第十一節 経験と理性 一 マッハ的な経験主義の批判 ~ 五 思弁としての理性の力 第十二節 人間精神の自由な創造 一 基礎の仮構的性格 ~ 五 概念との自由な遊びとしての思惟 第五章 形而上学 第十三節 自然のうちで自己を顕現する理性 一 神即自然(スピノザ) ~ 五 生成と存在(パルメニデス) 第十四節 物理学は一種の形而上学である 一 概念の創造としての形而上学 ~ 五 形而上学者アインシュタインの誕生 第十五節 形而上学者アインシュタイン 一 おとなしい形而上学者 ~ 五 知を愛し求める者
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正義、法‐権利、脱‐構築 現代フランス実践思想研究
2022.02.25発売
正義、法‐権利、脱‐構築 現代フランス実践思想研究
著:中田 光雄
創文社オンデマンド叢書
70年代の「正義」概念によるアメリカ政治哲学の復興、80年代からの「法-権利」概念によるフランス政治哲学の再興。さらに旧政治哲学への回帰・後退を避けるべく、20世紀哲学の成果を踏まえて両者への架橋を企てるデリダの脱-構築理論の「法-正義」論への傾斜――三者の重合に新しい実践的展開への方途を探る。 【目次】 まえがき 現代思想状況 第一部 正義と法‐権利 序 問題の所在 I 現代アメリカ政治哲学vs現代フランス政治哲学 一 正義とエピエイケイア ロールズvsリクール 二 主体は間‐主体的である ロールズvsルノー 三 反省的判断力、政治の美学化か アーレントvsリクール 四 近代合理性の批判と再生 アーレント vs ルノー&ソソエ 五 文化の価値・権利の基準は?  Ch・テイラーvs P・リクール、A・ルノー& S・ムジュール II 概念の関係図式 一 正義、法、権利、係争と抗争、世界、神意と民意、《le reel》、《♀》、真理、乗り超え難い地平 補 アメリカ独立革命 vs フランス大革命 III L・フェリー& A・ルノーの「法‐権利」思想 一 なぜ《droit》か、「正義」でなく? 二 《droit》自律化の流産 ルソー 三 《droit》自律化の確立と不全 カント 四 《droit》協律としての自律 フィヒテ 五 フェリー&ルノー思想の独自性vs近現代諸思想、J・ハーバーマス 〈cogito〉はすでに〈co-agito〉である 六 「法的ヒューマニズム」と「リベラル共和国」 IV B・クリージェルの「法‐権利」思想 一 法と自然と人間本性 定義と立脚点 二 系譜学 サラマンカ学派、ボーダン、ホッブズ、スピノザ、ロック 三 多元性 国家の権利、人間の権利、市民の権利、民族の権利 四 「共和国」と「デモクラシー」 五 クリージェルvsフェリー&ルノー 六 法の批判主義vs法の自然主義 V 真理、正義、法‐権利 一 正義と真理 ロールズとハイデガー 二 法‐権利と真理 フェリー&ルノー 三 法‐権利と真理 クリージェル 四 法と正義 デリダ 五 真理と正義 A・バディウ VI 異相変換 〈存在の真理〉から〈人‐間〉の〈法‐権利〉へ 第二部 脱‐構築と理性の再建 序 問題の所在 I デリダと「権利」の観念 そして、「権利」とハイデガー? II A・ルノーにおける《droit》と「正義」 III 理性の二つの顔 自同性&自異・自乗性 一 (実定)法と正義 二 「主権の無制約性」を脱‐構築する 三 理性の「二つの顔」 四 「自己免疫不全症候」と「オスピタリテ」 五 「決断」と「引責」 六 デリダと現代実践思想
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神学と宗教哲学との間
2022.02.25発売
神学と宗教哲学との間
著:武藤 一雄
創文社オンデマンド叢書
キェルケゴールの専門家である著者が、神学と宗教哲学の違いをカント、トレルチ、シュヴァイツァーなどの論をもとに解明する 【目次より】 序 第一章 カントからキルケゴールヘ 序論 第一節 カント 第二節 宗教的体験主義の立場(シュライニルマッヘル及びその他) 第三節 キルケゴールの宗教哲学 第二章 Apologetik(キリスト教弁証論)の諸問題 第一節 Apologetikの意義 第二節 宗教と哲学(信仰と理性) 第三節 神義論の問題 第三章 歴史主義の諸問題 第一節 トレルチの宗教哲学 第二節 神学における歴史主義と実存主義 第四章 終末論の諸問題 第一節 現代神学における終末論 特にツュヴァイツァーとブルトマンについて 第二節 時と永遠 聖書的時間論についての一考察 第五章 信仰と神秘主義 特に使徒パウロの神秘主義について
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神学的・宗教哲学的論集III
2022.02.25発売
神学的・宗教哲学的論集III
著:武藤 一雄
創文社オンデマンド叢書
宗教哲学の新しい可能性を求めて60余年、あまたの試煉を経て到達した不動の境地――「武藤宗教哲学」の神髄がここに結実。 【目次より】 一 キリスト教における歴史観 二 キリスト教における死生観 三 キリスト教と無の思想 四 宗教における「内在的超越」ということについて 五 田辺哲学とキリスト教 六 神学主義と宗教主義 七 「種の論理」と「非神話化」論|ー田辺哲学とブルトマン 八 西谷宗教哲学とキリスト教 あとがき
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神学的・宗教哲学的論集II
2022.02.25発売
神学的・宗教哲学的論集II
著:武藤 一雄
創文社オンデマンド叢書
論集1で展開された論点をさらに掘り下げて、キリスト教の聖霊的理解のために、知と信の問題に鋭く迫る、意欲的な論集。 【目次より】 序 一 神学的宗教哲学について 二 カントの宗教論について 三 ルターにおける信仰と神秘主義 四 脚下照顧 五 キリスト教における二重終末論 六 無即愛 田辺哲学とキリスト教 あとがき
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神学的・宗教哲学的論集I
2022.02.25発売
神学的・宗教哲学的論集I
著:武藤 一雄
創文社オンデマンド叢書
現代の神学的状況への鋭い洞察を通して、新しい神学的宗教哲学の具体的な現実化した姿を、現代社会に大胆に提出する問題作。 【目次より】 序 一 学問のゆくえ 付論 1) 神学とは何か 2) 福音と律法 二 信仰の神と哲学者の神 三 ニヒリズムと宗教 四 終末論の二類型 五 シュライエルマッヘルの「絶対依存の感情」についての一断想 六 キェルケゴールヘの問い 七 異言と預言 付録 良心と悪 あとがき
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神学大全45 第III部 第84問題~第90問題
2022.02.25発売
神学大全45 第III部 第84問題~第90問題
著:トマス・アクィナス,訳:稲垣 良典
創文社オンデマンド叢書
キリスト教に関わる事柄を初学者のために論述した、西洋中世思想を代表する必読文献。トマスは罪と悔悛の行為を、神の恩寵を視野に入れた超自然的秩序の中で理解しており、それはアリストテレスの自然的な倫理学の射程を完全に超え出るものであった。本巻では悔悛の秘跡における恩寵の働きと人間の自由意思との問題、悔悛の秘跡と悔悛の徳との関係、悔悛の秘跡は救いのために必要か、神の恩寵はどのように罪の赦しという結果を生じるのか、等が論じられる。 神学者トマスの最後の仕事となった悔悛神学を収める。第III部第84モ問題~第90問題。最終巻! 【目次より】 まえがき 第八十四問題 悔悛の秘跡について 第一項 悔悛は秘跡であるか ~ 第十項 悔悛の秘跡は反復されるべきか 第八十五問題 徳としての悔悛 第一項 悔悛は徳であるか ~ 第六項 悔悛は諸々の徳のうち第一であるか 第八十六問題 悔悛の結果について 大罪の赦しに関して 第一項 悔悛によってすべての罪が除去されるか ~ 第六項 罪過の赦しは徳であるかぎりでの悔悛の結果であるか 第八十七問題 小罪の赦しについて 第一項 小罪は悔悛なしに赦されることが可能か~ 第四項 小罪は大罪の赦しなしに赦されることが可能か 第八十八問題 悔悛によって赦された罪の戻りについて 第一項 赦された罪はその後の罪のゆえに戻ってくるか ~ 第四項 それのゆえに、後で犯される罪が先に赦された罪を戻らしめるところの忘恩は、特別な罪であるか 第八十九問題 悔悛による徳の回復について 第一項 徳は悔悛によって回復されるか ~ 第六項 死せる行為さえも後続の悔悛によって生命あるものとなるか 第九十問題 悔悛の諸部分について 総論 第一項 悔悛には諸々の部分があると見なすべきか ~ 第四項 悔悛が洗礼前の悔悛、大罪の悔悛、小罪の悔悛に区分されるのは適切であるか 訳者注 解説 トマスの「悔悛」神学
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神学大全44 第III部 第79問題~第83問題
2022.02.25発売
神学大全44 第III部 第79問題~第83問題
著:トマス・アクィナス,訳:稲垣 良典
創文社オンデマンド叢書
13世紀、聖書解釈や神学者の注解を体系的に集大成した全45巻の中世キリスト教神学の金字塔。第III部第79問題~第83問題を収録。 キリスト教に関わる事柄を初学者のために論述した、西洋中世思想を代表する必読文献。本巻では、秘跡の結果および秘跡の現実的な行使・執行をめぐる様々の問題(例えば、聖別されたホスチアをねずみが齧った時はどうすべきかなど)が論じられる。トマスの聖体神学は、超自然的神秘に対しても日常生活で起こる出来事に対しても、驚くべき一貫性をもって考察が進められる。なお、犠牲としてのミサという問題を考察するにあたり取り上げる三つの異論には、16世紀の宗教改革者たちの議論が基本的にすべて含まれている。 【目次より】 まえがき 第七十九問題 聖体の秘跡の結果について 第八項 小罪によってこの秘跡の結果は妨げられるか 第八十問題 この秘跡の行使もしくは拝受について 第八十一問題 キリストが最初に自らそれを制定するにあたって行われたこの秘跡の授受 第八十二問題 この秘跡の奉仕者について 第八十三問題 この秘跡の祭儀について 訳者注 解説 トマスの聖体神学(続)
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神学大全43 第III部 第73問題~第78問題
2022.02.25発売
神学大全43 第III部 第73問題~第78問題
著:トマス・アクィナス,訳:稲垣 良典
創文社オンデマンド叢書
13世紀、聖書解釈や神学者の注解を体系的に集大成した全45巻の中世キリスト教神学の金字塔。第III部 第73問題~第78問題を収録。 キリスト教に関わる事柄を、初学者のために「学習の順序」に従い論述した、西洋中世思想を代表する必読文献。感覚では明らかなパンとぶどう酒の「外観」と、信仰により肯定されるキリストのからだと血の「存在」とはどのように関係づけられるべきか。トマスはこの聖体の秘跡におけるキリストの現存の仕方、キリストのパンとぶどう酒への全実体変化は超自然的であり、アリストテレス哲学の射程を完全に超え出ていることを前提に論を進める。徴しとしての秘跡の三重構造を基に聖体が秘跡であることを説得的に説明する。 【目次より】 まえがき 目次 第七十三問題 聖体の秘跡について 第七十四問題 この秘跡の質料について 第七十五問題 キリストのからだと血へのパンとぶどう酒の変化について 第七十六問題 この秘跡におけるキリストの在り方について 第七十七問題 この秘跡のうちに存続する諸付帯有について 第七十八問題 この秘跡の形相について 訳者注 解説 トマスの聖体神学
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神学大全42 第III部 第66問題~第72問題
2022.02.25発売
神学大全42 第III部 第66問題~第72問題
著:トマス・アクィナス,訳:稲垣 良典
創文社オンデマンド叢書
13世紀、聖書解釈や神学者の注解を体系的に集大成した全45巻からなる中世キリスト教神学の金字塔。第III部 第66問題~第72問題を収録。 キリスト教に関わる事柄を初学者のために「学習の順序」に従い論述された、西洋中世思想を代表する必読文献。前冊に続き秘跡論を収める。トマスは古代教父以来の伝統に従い洗礼を「信仰の秘跡」と呼ぶが、それはいかなる意味においてか。本冊では、洗礼を主要的かつ内的に授けるのはキリスト自身であり、人間はその「道具」としてのみキリストの力によって洗礼を授ける、というトマスの洗礼論が示される。教会史を通し激しい論争の的であった、幼児洗礼と人間の自由意志との問題に対する中世の考え方がここに伺える。 【目次より】 まえがき 第六十六問題 洗礼の秘跡について 第六十七問題 洗礼の秘跡を授ける奉仕者たちについて 第六十八問題 洗礼を受ける者について 第六十九問題 洗礼の結果について 第七十問題 割礼について 第七十一問題 教理教授と悪魔払いについて 第七十二問題 堅信の秘跡について 訳者注 解説 キリスト・教会・洗礼 トマスの洗礼論
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神学大全41 第III部 第60問題~第65問題
2022.02.25発売
神学大全41 第III部 第60問題~第65問題
著:トマス・アクィナス,訳:稲垣 良典
創文社オンデマンド叢書
13世紀、聖書解釈や神学者の注解を体系的に集大成した全45巻からなる中世キリスト教神学の金字塔。第III部第60問題~第65問題を収録。 本書はキリスト教に関わる事柄を初学者のために「学習の順序」に従い論述された、西洋中世思想を代表する必読文献。本冊は第三部の後半から始まる秘跡論の冒頭、第60~65問題を収める。洗礼や聖餐など秘跡とされる祭儀は、キリスト教の儀式・慣行として広く知られるが、今日では聖書に基づく「本来の」キリスト教とは異質なもの、後世の付加物にすぎないとの誤解にさらされている。本冊ではトマスの秘跡神学において秘跡と信仰とは決して分離・対立するものではなく、むしろ秘跡は根源的に信仰の徴し、即ち信仰を証示すると共に支えるものとして理解されていることが示される。 【目次より】 まえがき 第六十問題 秘跡とは何か 第六十一問題 秘跡の必要性 第六十三問題 秘跡の他の結果、すなわち霊印について 第六十四問題 秘跡の原因について 第六十五問題 秘跡の数について 訳者注 解説 トマス・アクィナアスの秘跡神学
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神学大全39・40 第III部 第53問題~第59問題
2022.02.25発売
神学大全39・40 第III部 第53問題~第59問題
著:トマス・アクィナス,訳:稲垣 良典
創文社オンデマンド叢書
13世紀、聖書解釈や神学者の注解を体系的に集大成した全45巻からなる中世キリスト教神学の金字塔。第III部第53問題~第59問題を収録。 西洋中世の一大金字塔、「スンマ・テオロジアェ」。キリスト教にかかわる事柄を初学者のために論述した、西洋中世思想を代表する必読文献。本巻は、第三部「キリスト論」(第1-59問題)の最終部分である、キリストの高挙、すなわちキリストの復活と昇天、神の右への着座と裁き主としての権能についての考察を収める。「神はわれわれの救いのために人間と成り給うた」という受肉の神秘へと向けられた神学的探究。 【目次より】 まえがき 目次 第五十三問題 キリストの復活について 第一項 キリストが復活することは必要であったか ~ 第四項 キリストは自らの復活の原因であったか 第五十四問題 復活したキリストの質について 第一項 復活の後キリストは真実の身体を有していたか ~ 第四項 キリストの身体は諸々の傷跡と共に復活すべきであったか 第五十五問題 復活の顕示について 第一項 キリストの復活は万人に顕示されるべきであったか ~ 第六項 キリストが導入した諸々の確証は彼の復活を十分に顕示したか 第五十六問題 キリストの復活の因果性について 第一項 キリストの復活は諸々の身体の復活の原因であるか 第二項 キリストの復活は諸々の霊魂の復活の原因であるか 第五十七問題 キリストの昇天について 第一項 キリストが昇天することは適当であったか ~ 第六項 キリストの昇天はわれわれの救いの原因であるか 第五十八問題 御父の右へのキリストの着座について 第一項 御父なる神の右に着座することはキリストに適合するか ~ 第四項 御父の右に着座することはキリストに固有のことであるか 第五十九問題 キリストの裁きの権能について 第一項 裁きの権能は特別にキリストに帰属させるべきものか ~ 第六項 キリストの裁きの権能は天使たちにも及ぶか 訳者注 解説 キリストの高挙(復活・昇天)について
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神学大全37・38 第III部 第46問題~第52問題
2022.02.25発売
神学大全37・38 第III部 第46問題~第52問題
著:トマス・アクィナス,訳:稲垣 良典
創文社オンデマンド叢書
13世紀、聖書解釈や神学者の注解を体系的に集大成した全45巻からなる中世キリスト教神学の金字塔。第III部第46問題~第52問題を収録。 西洋中世の一大金字塔、「スンマ・テオロジアェ」の全文訳。キリスト教にかかわる事項を初学者のために論述した、西洋中世思想を代表する必読文献。本巻では、世界からのキリストの退場、すなわち「キリストの受難」、「キリストの死」、「キリストの埋葬」、「死者の世界への降下」を扱う。 【目次より】 まえがき 第四十六問題 キリストの受難について 第一項 キリストが人類の解放・救いのために受難することは必要であったか ~ 第十二項 キリストの受難は彼の神性に帰属させるべきであるか 第四十七問題 キリストの受難の作動因について 第一項 キリストは他の者によって殺されたか、あるいは自分自身によってか ~ 第六項 キリストを十字架につけた者たちの罪は最も重かったか 第四十八問題 キリストの受難はどのようにわれわれの救いを実現したか 第一項 キリストの受難は功徳という仕方でわれわれの救いを原因したか ~ 第六項 キリストの受難は作動因という仕方でわれわれの救いを実現したか 第四十九問題 キリストの受難の結果 第一項 キリストの受難によってわれわれは罪から解放されたか ~ 第六項 キリストはその受難によって高挙される功徳をかちえたか 第五十問題 キリストの死について 第一項 キリストが死ぬことはふさわしいことであったか ~ 第六項 キリストの死はわれわれの救いのために何か為すところがあったか 第五十一問題 キリストの埋葬について 第一項 キリストが埋葬されることは適当であったか ~ 第四項 キリストはただ一日と二晩だけ墓の中におられたか 第五十二問題 キリストの陰府への下降について 第一項 キリストが陰府へ降ることは適当であったか ~ 第八項 キリストは自らの降下によって諸々の霊魂を煉獄から解放したか 訳者注 解説 キリストの受難と死の神秘
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神学大全35・36 第III部 第38問題~第45問題
2022.02.25発売
神学大全35・36 第III部 第38問題~第45問題
著:トマス・アクィナス,訳:稲垣 良典
創文社オンデマンド叢書
13世紀、聖書解釈や神学者の注解を体系的に集大成した全45巻からなる中世キリスト教神学の金字塔。第III部第38問題~第45問題を収録。 キリスト教に関わる事柄を初学者のために論述した、西洋中世思想を代表する必読文献。本巻は、先の第一~十五問題において行われた、受肉の神秘そのものについての神学的探究によって理解された事柄を、言語哲学、論理学、認識論および存在論的な視点から解明し、神と人間とを結びつける仲介者キリストの考察をもって閉じられる。知的探究を徹底させた信仰者トマスによる神学的キリスト論。 【目次より】 まえがき 第三十八問題 ヨハネの洗礼について 第一項 ヨハネが洗礼を授けることは適当であったか ~ 第六項 ヨハネの洗礼を授けられた人々はキリストの洗礼を授けられるべきであったか 第三十九問題 キリストの受洗 第一項 キリストに洗礼が授けられることは適当であったか ~ 第八項 キリストが洗礼を受けたとき、御子を証しする御父の声が聞こえたのは適当であったか 第四十問題 キリストの生活・交際の在り方について 第一項 キリストが人々と交際したのは適当であったか ~ 第四項 キリストは律法にしたがって生活したか 第四十一問題 キリストの試みについて 第一項 キリストが試みられることは適当であったか ~ 第四項 試みの仕方と順序は適当であったか 第四十二問題 キリストの教えについて 第一項 キリストはユダヤ人たちのみでなく、異邦人にも宣教すべきであったか ~ 第四項 キリストは自らの教えを書物で伝えるべきであったか 第四十三問題 キリストの奇跡  総論 第一項 キリストは諸々の奇跡を行うべきであったか ~ 第四項 キリストが行った奇跡は彼の神性を明示するのに十分であったか 第四十四問題 奇跡のそれぞれの種類について 第一項 キリストが霊的実体に関して行った奇跡は適当なものであったか ~ 第四項 キリストは非理性的被造物に関して奇跡を適当に行ったか 第四十五問題 キリストの変容について 第一項 キリストが変容することは適当であったか ~ 第四項 「これはわが愛する子である」と告げる御父の声の証言は適当に加えられたか 訳者注 解説 イエスの公生活 洗礼から変容まで
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神学大全33・34 第III部 第31問題~第37問題
2022.02.25発売
神学大全33・34 第III部 第31問題~第37問題
著:トマス・アクィナス,訳:稲垣 良典
創文社オンデマンド叢書
13世紀、聖書解釈や神学者の注解を体系的に集大成した全45巻からなる中世キリスト教神学の金字塔。第III部第31問題~第37問題を収録。 キリスト教に関わる事柄を初学者のために論述した、西洋中世思想を代表する必読文献。本巻はキリストの生誕を扱う。ここでトマスの頭を占めているのは、歴史的イエス伝ではなく、受肉の教義、すなわち人となり給うた神という信仰の神秘である。幼な子イエスに関して提起された様々の問題を、諸々の教会会議や教父たちの教えにもとづいて正しく解決しようとする努力を通じ、人となり給うた神という信仰の神秘を可能なかぎり神学の言語で語ろうと試みる。 【目次より】 まえがき 第三十一問題 救い主の懐胎について 質料の側に関して 第一項 キリストの肉身はアダムに由来するものであったか ~ 第八項 キリストはアブラハムを通じて十分の一を納めたか 第三十二問題 キリストの懐胎について 能動的根源に関して 第一項 聖霊はキリストの懐胎の能動的根源であったか ~ 第四項 至福なる乙女はキリストの体の懐胎において何らかの能動的な役割を果したか 第三十三問題 キリストの懐胎の様相と順序について 第一項 キリストの体は懐胎の最初の瞬間において形成されたのであるか ~ 第四項 キリストの懐胎は自然的であったか 第三十四問題 懐胎された子の完全性について 第一項 キリストは彼の懐胎の最初の瞬間において恩寵によって聖化されたか ~ 第四項 キリストは彼の懐胎の最初の瞬間において完全な到達者であったか 第三十五問題 キリストの誕生について 第一項 誕生は自然本性あるいはペルソナのいずれに属することか ~ 第八項 キリストは適合な時に生まれたか 第三十六問題 誕生したキリストの顕示について 第一項 キリストの誕生は万人に明白であるべきであったか ~ 第八項 博士たちがキリストを礼拝し、崇敬するために来たのは適当であったか 第三十七問題 キリストの割礼、および幼児キリストに関して守られたその他の律法の掟について 第一項 キリストは割礼を受けるべきであったか ~ 第四項 神の母が清めのために神殿に行ったことは適当であったか 訳者注 解説 幼な子イエスをめぐる神学的問題
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神学大全32 第III部 第27問題~第30問題
2022.02.25発売
神学大全32 第III部 第27問題~第30問題
著:トマス・アクィナス,訳:稲垣 良典
創文社オンデマンド叢書
13世紀、聖書解釈や神学者の注解を体系的に集大成した全45巻からなる中世キリスト教神学の金字塔。第III部 第27問題~第30問題を収録。 キリスト教に関わる事柄を初学者のために論述した、西洋中世思想を代表する必読文献。本巻は聖母について扱う。トマスの聖母論の基本原則は、「聖母はキリストとの関係においての外は理解できない」であると言える。彼は神学者として、当時広く流布していた聖母に関するロマンティックな伝説や神話を警戒し、自らの聖母論を何よりも聖書のテクストの歴史的・字義的な意味に即した解釈の上に構築することを試みているが、一方で、そこには聖母を愛する詩人としての声も同時にまじっているのである。40頁に及ぶ訳者解説ではアウグスティヌス、アンセルムス、ベルナルドゥスなど教父思想からの影響を考察、またトマスの一連の著作における思索を辿ることで『神学大全』の聖母論を特徴づけて、読者の理解を導く。 【目次より】 まえがき 第二十七問題 至福なる乙女の聖化について 第一項 神の母である至福なる乙女は母胎からの誕生の前に聖化されていたか 第二項 至福なる乙女は理性的霊魂の注入の前に聖化されたのであるか 第三項 至福なる乙女は邪欲の汚れから潔められていたか 第四項 至福なる乙女は母の胎内での聖化によってすべての自罪から保全されたか 第五項 至福なる乙女は母の胎内での聖化によって恩寵の満ちあふれを取得したか 第六項 母の胎内で聖化されることは、キリストについで、至福なる乙女に固有であったか 第二十八問題 神の母の処女性について 第一項 神の母はキリストを懐胎するさいに処女であったか 第二項 キリストの母は出産において処女であったか 第三項 キリストの母は出産の後処女であり続けたか 第四項 神の母は処女性を誓願したか 第二十九問題 神の母の婚約について 第一項 キリストは婚約した乙女から生まれるべきであったか 第二項 マリアとヨセフとの間には真実の結婚が成立していたか 第三十問題 至福なる乙女への告知について 第一項 至福なる乙女にたいして何事が彼女のうちで為されようとしていたかが告知されることは必要であったか 第二項 至福なる乙女にたいする告知は天使によって為されるべきであったか 第三項 告知する天使は乙女にたいして目に見える姿で現れるべきであったか 第四項 告知は適当な順序で完成されたか 訳者注 解説 トマスの聖母論
電子のみ
神学大全29・30・31 第III部 第16問題~第26問題
2022.02.25発売
神学大全29・30・31 第III部 第16問題~第26問題
著:トマス・アクィナス,訳:稲垣 良典
創文社オンデマンド叢書
13世紀、聖書解釈や神学者の注解を体系的に集大成した全45巻からなる中世キリスト教神学の金字塔。第III部 第16問題~第26問題を収録。 【目次より】 まえがき 目次 第十六問題 存在と生成に即してキリストに適合する事柄について 第一項 「神は人間である」は真であるか ~ 第十二項 キリストは、人間であるかぎりにおいて、ヒュボスタシスあるいはペルソナであるか 第十七問題 キリストの一性について 存在に関して 第一項 キリストは一であるか二であるか 第二項 キリストのうちにはただ―つの存在があるか 第十八問題 キリストの一性について 意志に関して 第一項 キリストのうちには、―つは神的で他の一つは人間的と、二つの意志があるか ~ 第六項 キリストのうちに意志の反対・対立があったか 第十九問題 キリストの働きの一性について 第一項 キリストのうちには神性と人間性とのただ―つの働きがあるか ~ 第四項 キリストは他の人々のために功徳をかちとることができたか 第二十問題 キリストの御父への従属について 第一項 キリストは御父に従属していると言うべきか 第二項 キリストは自分自身に従属しているか 第二十一問題 キリストの祈りについて 第一項 祈ることはキリストに適合するか ~ 第四項 キリストの祈りは常に聴き入れられたか 第二十二問題 キリストの司祭職について 第一項 司祭であることはキリストに適合するか ~ 第六項 キリストの司祭職はメルキゼデクと同位のものであったか 第二十三問題 神の養子であることはキリストに適合するか 第一項 養子を持つことは神に適合するか ~ 第四項 キリストは人間としては神の養子であるか 第二十四問題 キリストの予定について 第一項 予定されることはキリストに適合するか ~ 第四項 キリストの予定はわれわれの予定の原因であるか 第二十五問題 キリストの礼拝について 第一項 キリストの神性と彼の人間性は一にして同一の礼拝によって礼拝すべきであるか ~ 第六項 聖人たちの遺物は何らかの仕方で礼拝すべきか 第二十六問題 キリストが神と人間の仲介者と呼ばれることについて 第一項 神と人間の仲介者であることはキリストに固有であるか 第二項 キリストは人間として神と人間の仲介者であるか 訳者注 解説 トマスの神学的キリスト論
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神学大全28 第III部 第13問題~第15問題
2022.02.25発売
神学大全28 第III部 第13問題~第15問題
著:トマス・アクィナス,訳:山田 晶
創文社オンデマンド叢書
13世紀、聖書解釈や神学者の注解を体系的に集大成した全45巻からなる中世キリスト教神学の金字塔。第III部 第13問題~第15問題を収録。 言に受容された人性としての人間キリストは、その本性とともに、いかなる能力を有していたか。前2冊でキリストの恵と知とが考察されたのに続き、本冊ではその力について論じられる。キリストの知が、被造知性の限界においてにせよ、全知であったのに対し、キリストの力は被造界全体に関しても、自分の身体や意志の及ぶ範囲に関しても全能でないどころか普通人並みに無力であった。更には人間イエスが身心ともに人並みの欠陥を有していたことを示して、この人間的弱さが人類救済の目的において有する逆説的な真の意味を明らかにする。詳細な訳註と解説は読者を丁寧に理解へと導く。 【目次より】 凡例 第一三問 キリストの魂の有する能力について 第一項 キリストの魂は全能を有していたか 第二項 キリストの魂は被造物の変化に関して全能を有するか 第三項 キリストの魂は自分の身体に関して全能を有していたか 第四項 キリストの魂は自分の意志の遂行に関して全能を有していたか 第一四問 キリストが人間本性において受け取った身体の欠陥について 第一項 神の子は身体の欠陥をともなった人間本性を受け取るべきであったか 第二項 キリストが身体の欠陥を蒙ったのは必然によることであったか 第三項 キリストは身体の欠陥を引き継いだのか 第四項 キリストは人々のすべての身体的欠陥を受け取るべきであったか 第一五問 キリストが人間本性において受け取った魂に関する諸々の欠陥について 第一項 キリストのうちには罪があったか 第二項 キリストのうちには罪の火種があったか 第三項 キリストのうちには無知があったか 第四項 キリストの魂は受苦しうるものであったか 第五項 キリストのうちには本当の感覚的苦痛があったか 第六項 キリストのうちには悲しみがあったか 第七項 キリストのうちには恐れがあったか 第八項 キリストのうちには驚きがあったか 第九項 キリストのうちには怒りがあったか 第一〇項 キリストは旅人であると同時に把握者であったか アクチオとパッシオ トマス、キリストのパッシオ論理解のための準備的考察 あとがき
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