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2022.02.25発売
中国戯曲演劇研究(東洋学叢書)
創文社オンデマンド叢書
明代の傑出した劇作家・湯顕祖の研究と宋・元・明各時代の演劇史上の基本問題を解明することにより、研究史上新分野を開拓した画期作。
【目次より】
自序
目次
第一部 湯顕祖研究
緒言
上篇 湯顕祖の伝記
第一章 応試
第二章 南京時代
第三章 古文辞排撃
第四章 上疏と徐聞への流謫
第五章 遂昌
第六章 棄官
第七章 家居
第八章 宋史の重修
下篇 湯顕祖の戯曲
第一章 紫簫記
第二章 紫釵記
第三章 還魂記
第一節 制作の時期
第二節 藍本の存在
第三節 構成
第四節 登場人物の性格
第五節 還魂劇の系譜
第六節 還魂記余話
第四章 南柯記と邯鄲記
第一節 制作時期
第二節 南柯記
第三節 邯鄲記
第五章 戯曲構成の技法と理論
第一節 戯曲と夢
第二節 曲意と曲律
第三節 腔調の問題
結語
第二部 宋元明の戯曲演劇に関する諸問題
宋代演劇窺管 陸游・劉克荘詩を資料として
元の裁判劇における包拯の特異性
元雑劇の構成に関する基礎概念の再検討
一、はしがき 二、諸本 三、折の性格 四、四折の区分(a明初までのテキスト b弘治本西廂記 c曲と白 d章回小説との関連) 五、楔子について(a明初における楔子の諸相 b楔子の曲と仙呂套 c仙呂調の性格 d楔子余論) 六、趙〓美抄本 七、再び楔子について 八、結び
元刊古今雑劇三十種の流伝
戯曲〓釵記はいかに改作されているか
明の宮廷と演劇
南戯における呉語の機能
戯曲評論の発生
明代戯曲の特質

2022.02.25発売
アブー・スィネータ村の醜聞 裁判文書からみたエジプトの村社会
創文社オンデマンド叢書
〈私とあなたの関係〉という身近なミクロ世界で起った醜聞を通し近代エジプトの社会システムを考察。
【目次より】
凡例
プロローグ なぜこの本が書かれたのか
村との出会い
「醜聞」論文の執筆
村との再会
この本はどのように書かれているか
第一部 アブー・スィネータ村
一 村へ
二 村の概観
三 地域社会のなかでの村
第二部 文書「アブー・スィネータ村の醜聞」
一 「醜聞」文書解題
二 訴訟三題
第三部 伝承「アブー・スィネータ村の醜聞」
一 「聞き取り調査」解説
二 聞き取り調査結果
第四部 「醜聞」にみるアブー・スィネータ村
一 村社会の住民構成
二 村社会の人間関係
三 村社会と村長(ウムダ)
第五部 アブー・スィネータ村の一五〇年
一 「醜聞」文書と伝承
二 村の政治 継続と変化
三 村は共同体? 宗教意識からみた村社会
エピローグ 「醜聞」にみる村社会の「日常性」
「出来事」としての「醜聞」
村の日常生活と「醜聞」
アワンタにみる村社会の人間関係
社会化される人間関係
あとがき
注
文献解題

2022.02.25発売
ホメロスにおける伝統の継承と創造
創文社オンデマンド叢書
ホメロスと〈叙事詩の環〉の考察を通して、伝統的な技法の存在を初めて明らかにした、わが国でも初の本格的ホメロス研究の誕生。
【目次より】
はじめに
目次
第1部 ホメロスの叙事詩『イリアス』『オデュッセイア』
第1章 ホメロスの独創性 「城市を減ぼすアキレウス」
第2章 パトロクロスの死
第3章 『イリアス』とアキレウスの怒り ヘレネ,クリュセイス,プリセイス
第4章 叙事詩と民話 テレマコスとペネロベイア
第5章 オデュッセウスとテレマコス
第6章 弓競技
第7章 求婚者殺戮とオルソテュレ
第2部 ホメロスと叙事詩の環
序章
第1章 『キュプリア』
第2章 『アイティオビス』
第3章 『小イリアス』
第4章 『イリウ・ペルシス』
第5章 『ノストイ』
第6章 『テレゴニア』
第7章 トロイア圏以外の,叙事詩の環の詩
第8章 ホメロスと叙事詩の環の詩
第9章 叙事詩の環の詩の技法
第10章 ホメロスの詩の構成と,叙事詩の環の詩
第11章 叙事詩の環の成立
結章
補論
付.プロクロスによる叙事詩の環の詩の梗概(訳)
あとがき
雑誌・事典等の略号
文献
ギリシア・ローマ叙事詩年表
地図

2022.02.25発売
宋代文人の詩と詩論(東洋学叢書)
創文社オンデマンド叢書
蘇軾を基軸に据えた宋代文人たちの多彩な詩境と、それを支える文学認識や修辞の考察を通し、宋詩と文人の綜合的な様相を浮き彫りにする。詩人を時代を生きる士大夫の生の全体性として把握し、詩作の営みの意味を追求するとともに、修辞の具体的な分析を通して豊かで深い文学の姿を提示する。著者の平易で落ち着いた筆致は、読者を文学史の諸相へと引き込み、文学の営みの普遍的価値の認識へと導いていく。宋詩研究に必須の研究。
【目次より】
I 蘇試の文学
一 蘇試の隠逸思想について 陶淵明との関係を中心として
二 蘇試の「和陶詩」について
三 蘇試の政治批判の詩について
四 蘇試の「南行集」の詩について
五 詩人における「狂」について 蘇試の場合
六 蘇賦の詩における修辞 誓喩・擬人法・典故
七 宋代の詩と詩論における「意」について 蘇試を中心として
八 蘇試と黄庭堅 自発主義と古典主義
九 風を繋ぎ影を捕える 蘇東波の詩
一〇 東波詞論考 作詞の場と作品の分析
一一 蘇東披の画論 題画詩を中心として
一二 蘇試の「墨戯」 文人画の形成
II 宋代詩人の詩と詩論
一 欧陽修の文章論
二 梅堯臣の詩論
三 王安石の詩と詩論
四 黄山谷 その詩と生涯
五 黄庭堅詩論考 典故の用法を中心として
六 陳師道の詩と詩論
七 陸游の詩における「憤激」と「閑適」
八 陳与義の詩と詩法について
九 楊万里の詩論と詩 近体詩を中心として
一〇 「風雲言志」考 朱熹における文学と哲学の統合
III 宋代詩論
一 宋代詩論に及ぼせる禅の影響
二 詩話にみる宋人の批評意識について
三 宋詩論にみる「平淡の体」について
四 滄浪詩話の研究
五 滄浪詩話 抒情の復権
IV 唐詩と宋代文学
一 王維「〓川集」の詩とその背景
二 李賀小論 比興の手法を中心として
三 李賀の詩 青春の彷徨
四 苦吟派の詩 孟郊試論
五 宋代詩人からみた李白と杜甫
六 宋人からみた白楽天 蘇東波の見方を中心に
七 宋の「話本」における人物形象
八 倪〓論
横山伊勢雄先生年譜・著作目録
あとがき

2022.02.25発売
科学概論
創文社オンデマンド叢書
日常生活で出会う平凡な事実や平易な実験から新しい科学理論が誕生するドラマを描き、現代科学の人間的な意味を問いかける。
【目次より】
序
序章 科学概論の意味
§1 個別科学と科学一般
§2 文明としての科学
§3 近代科学の特性
第一章 近代科学の成立
§4 数学的自然科学の理念
§5 近代科学と哲学
§6 方法と実践知
§7 天才の世紀
§8 近代科学の革新性とキリスト教
第二章 力学的自然観
§9 質点の力学と因果律
§10 万有引力
§11 時間と空間
§12 認識論的基礎
第三章 現代科学の系譜
§13 力学的自然観の動揺
§14 エントロピーの増大
§15 光速度
§16 光の粒子説と波動説
§17 電磁場
第四章 集合論と無限思想
§18 一九世紀科学の批判主義
§19 無限数学
§20 無限集合
§21 連続
§22 数学の基礎
第五章 相対論と自然認識
§23 ローレンツ収縮
§24 特殊相対論
§25 一般相対論と科学的宇宙論
§26 相対論的自然像
第六章 量子論と物理的実在
§27 量子論の歴史的背景
§28 原子の構造
§29 不確定性と二元論
§30 決定論と非決定論
第七章 自然哲学
§31 自然哲学の現状
§32 自然哲学の可能性と必然性
§33 存在する科学と生成する科学
§34 自然科学と実在
第八章 科学革命と現代
§35 科学文明
§36 科学と人間生活
§37 人間と宇宙
参考文献
人名索引
事項索引

2022.02.25発売
中国古代中世史研究(東洋学叢書)
創文社オンデマンド叢書
古代から唐代に及ぶ四十年余の研究業績を厳密な分析による個別研究と古代中世史の基本構図を展開した通史を軸に集成した基本文献。
【目次より】
目次
第一章 中國古代中世史把握のための一視覚
一 古代専制支配の一側面
二 専制支配の対極とその秩序原理
三 古代帝國に内在する矛盾とその展開形態
四 「門閥ないし豪族」体制の成立
五 胡漢の複合社会と隋唐帝國
第二章 古代中國の史的展望
第三章 詩経國風の農民詩
第四章 孔子學団
第五章 管子弟子職篇によせて
第六章 管子問篇試論 第一部
第七章 孝経庶人章によせて
第八章 秦漢政治史
第九章 漢代豪族研究
第一部 漢代豪族論
第二部 漢代の豪族
第十章 漢代史研究偶感
第一部 書評陞
(イ) 陳嘯江氏「魏晉時代之『族』」楊聯陞氏「東漢的豪族」
(ロ) 増淵龍夫氏著『中國古代の社会と國家』
第二部 断片
(イ) 『史記』と『漢書』
(ロ) 王應麟の漢代政術観(訳)
第十一章 南朝と北朝
第十二章 顔之推研究
第一部 顔之推
第二部 北齊書文苑博内顔之推伝の一節について
第三部 顔氏家訓帰心篇覺書き
第四部 関中生活を送る顔之推
第五部 顔之推のタクチクス
第六部 顔氏家訓解題
第七部 顔氏家訓目録と分段・分段題名・付図
第十三章 慈恩傳の成立について
第十四章 明板冊府元龜について
第十五章 唐代貴人についての一考察
あとがき

2022.02.25発売
建安詩人とその伝統(東洋学叢書)
創文社オンデマンド叢書
人間の悪意が横行した建安期にあって、建安文学は悪意への反撥のみならず、悪意の所有者である人間そのものの把握に進み得た。それゆえ我々は建安文学に自由さ奔放さを感ずるとともに、人生の深淵を見せられる思いがするのである――。王粲、劉テイら建安詩人や鮑照の生涯を伝記資料と作品分析により独自の伝論として再構成、杜甫に焦点を当てて建安詩の伝統の継承が盛唐から見られることを指摘し、さらには文学批評史上における盛唐詩の意義を解明する。戦後わが国の建安・盛唐文学研究を導いた不朽の論考集。
【目次より】
第一編 建安の詩
第一章 「巖巖鍾山首」篇
第二章 王粲伝論
第三章 王粲詩論
第四章 劉〓伝論
第五章 劉〓詩論
第六章 楽府 魏の武帝をめぐる
第七章 曹植とその詩
第二編 南朝の詩
第一章 鮑照伝論
第二章 鮑照詩論
第三章 魯迅と陶淵明 文学遺産の問題
第三篇 杜甫の詩
第一章 杜詩における性霊
第二章 杜甫の問題 開元天宝期
第三章 詩家としての杜甫
第四章 杜甫と元結・『篋中集』の詩人たち
第四編 盛唐の詩
第一章 盛唐の詩にあらわれた文学論の性格
第二章 盛唐詩人と前代の詩人 盛唐における文学論の一面
第三章 『捜玉小集』について
初出一覧
あとがき

2022.02.25発売
イングランド憲法史(名著翻訳叢書)
創文社オンデマンド叢書
イギリス法制史学の創始者のケンブリッジ大学での講義。今なお憲法史・現行制度理解のための最高の入門書である。
【目次より】
凡例
序
分析
第一期 エドワード一世死亡当時のイングランド公法
A イングランド法の一般的特質と立法の概観
B 土地制度
C 王国の区画と地方統治
D 中央統治
E 司法
F 封建制の回顧
第二期 ヘンリー七世死亡当時の公法
A 議会
I その構成
II 議会の頻度と存続期間
III 議会の仕事
B 国王と国王評議会
C 司法
D イングランド法の一般的特質
第三期 ジェイムズ一世死亡当時の公法の素描
A 議会
1 議会の構成
2 議会の特権
3 議会の裁判権
4 金銭を譲与する庶民院の機能
5 争いのある選挙を決定する権利
6 議会手続
7 議会の頻度と存続期間
B 国王の議会に対する関係
C 軍隊の歴史
第四期 ウィリアム三世死亡当時の公法の素描
A 王位の制度
B 議会の構成
C 議会の頻度と存続期間
D 主権の問題
E 立法
F 課税と財政に対する統制
G 司法
H 議会の特権
I 軍事
第五期 現在(一八八七ー八年)における公法の素描
緒言
A 主権機関
I 王位
II 貴族院
III 庶民院
IV 議会の頻度と存続期間
V 議会の特権
VI 議会の仕事
B 「国王」と「政府」
C 国王権能の分類
D 財政制度
E 軍制
F 司法
G 警察制度
H 社会問題と地方統治
〔I は欠如〕
J 教会
K 憲法の定義
付録
訳者あとがき

2022.02.25発売
イギリスの初期議会(歴史学叢書)
創文社オンデマンド叢書
原史料を読み込むことで自説を形成したイギリスの最重要な法学者の一人である、メイトランドによって編纂しされた古文書集『エドワード1世の議会の諸記録』(1895年)に先だってだって書かれたのが、、本書の内容である。1893年に刊行された本書『イギリスの初期議会』は、メイトランドの代表作である。
【目次より】
凡例
一 一三〇五年の四旬節議会
二 国王評議会 その構成
三 議会の仕事
I 一般的審議
II 立法
III 課税
IV 請願の審理
1 一三〇五年の手続
2 議会記録集と請願
3 請願は国王と評議会宛である
4 請願への回答
5 共同体による請願
6 庶民の活動
V 司法上の仕事
1 訴訟
2 評議会と裁判所
3 最上位の裁判所
結論
訳注
訳者あとがき

2022.02.25発売
宗教改革・ルネサンス・人文主義(歴史学叢書)
創文社オンデマンド叢書
中世と近代の間に西洋史では何が起こったのか? ルネサンスの意義とは? 人文主義とは何か? その起源はどこにあるのか?
【目次より】
凡例
序文
第二版序文
目次
ルネサンスとレフォルマチオンという言語の意味と起源
人文主義の起源について
原註
訳註
訳者あとがき

2022.02.25発売
過越伝承の研究 旧約-ユダヤ教伝承と原始キリスト教伝承の相互関連をめぐって
創文社オンデマンド叢書
エクソダスの伝承を読み解く。
【目次より】
はしがき
序論
一 問題設定
二 主題の位置づけと概念規定
1 位置づけ 2 概念規定
三 方法論的考察
1 過越祭儀の研究史的概親
(イ) 旧約聖書 (ロ) ユダヤ教(ハ) 原始教会 (ニ) 二世紀教会
2 史料の選定
(イ) 旧約聖害(ロ) ユダヤ教文献(ハ) 一~二世紀のキリスト教文献
3 伝承の予型論的把握
結び
第一部 旧約聖書における過越伝承
第一章 出一-一五章における出―二章の過越祭儀 研究史的考察
第一節 歴史的・文学批評的方法
第二節 類型批評的方法
第三節 祭儀・祭儀史的方法
第四節 伝承史的方法
第五節 文学・様式・伝承・編集史的方法
第二章 出一二-一三章の釈義的考察
第一節 テキスト(試訳)
第二節 史料問題
第三節 出一一・一-―三・一六の構造
第四節 出―二章 過越の祝いの「法神授」
第五節 一三・―-一六 種入れぬパンの祭りと初子のあがないの規定
第三章 過越伝承 歴史と祭儀の結びつき
第一節 ペサハの儀式とその解説
第二節 ペサハの儀式と初子の殺戮
第三節 ペサハの儀式と契約儀式
結び
第二部 ユダヤ教におけるペサハ・ハッガーダー
第一章 前史
第一節 祭儀的要素
第二節 祭儀における伝承解釈 エジプトの過越祭と代代の過越祭
第二章 ミシュナ・ペサヒーム
第一節 過越祭の準備
第二節 羊のほふり
第三節 ペサハの夜の祝い(ペサヒーム第一〇章)
第三章 ペサハ・ハッガーダー
第一節 序説
第二節 過越の準備
第三節 ペサハ・ハッガーダーの礼拝式
第四節 ペサハ・ハッガーダーの性格と構造
第五節 ペサハ・ハッガーダーの年代
結び
第三部 初代教会における過越伝承
第一章 二世紀の小アジア教会の「過越祭」
第一節 者
第二節 過越の夜の祝い
第三節 過越の「説教」 メリトンの「過越について」
第二章 二世紀の教会における「過越伝承」とその起源
第一節 「使徒伝承」の過越の祝いと儀式
第二節 ヒッボリュトスと小アジアの過越伝承との関連
第三章 新約時代における「過越伝承」
第一節 クムラン-第一ヨハネ-ヒッポリュトス
第二節 入団の儀式(Initiation Rite)
第三節 ユダヤ教改宗者の儀式
第四節 新約に暗示される過越の儀式
第五節 新約に暗示されるペサハ・ハッガーダー
結び
結論

2022.02.25発売
中世哲学史
創文社オンデマンド叢書
コプルストンの主著「哲学史」は、古代ギリシャから現代に至る西洋哲学の通史で、欧米では定評がある。本書はその中世の部分を訳出したもの。個々の哲学者の輪郭を辞典風に描き、中世哲学思想の展開経路を明快に論述する最も信頼できる本格的通史。
【目次より】
第一章 序論
第一部 中世以前の諸学派
第二章 教父時代
第三章 聖アウグスティヌス(1) ~ 第八章 聖アウグスティヌス(6) 国家
第九章 偽ディオニシウス 第十章 ボエティウス、カシオドルス、イシドルス
第二部 カロリング・ルネサンス
第十一章 カロリング・ルネサンス
第十二章 ヨハネス・スコトゥス・エリウゲナ(1) 生涯と著作 第十三章 ヨハネス・スコトゥス・エリウゲナ(2)
第三部 十・十一・十二世紀
第十四章 普遍の問題 第十五章 カンタベリの聖アンセルムス 第十六章 シャルトル学派 第十七章 サン・ヴィクトル学派 第十八章 二元論者と汎神論者
第四部 イスラムおよびユダヤの哲学、翻訳
第十九章 イスラム哲学 第二十章 ユダヤ哲学 第二十一章 翻訳
第五部 十三世紀
第二十二章 序論 第二十三章 オーヴェルニュのギョム 第二十四章 ロバート・グロステストとヘールズのアレキサンダー 第二十五章 聖ボナヴェントゥラ(1) ~ 第二十九章 聖ボナヴェントゥラ(5) 人間の霊魂
第三十章 聖アルベルトゥス・マグヌス
第三十一章 聖トマス・アクィナス(1) ~ 第四十章 聖トマス・アクィナス(10) 政治理論
第四十一章 聖トマスとアリストテレス、論争 第四十二章 ラテン・アヴェロエス主義、ブラバンのシゲルス 第四十三章 フランシスコ会の思想家 第四十四章 ニギディウス・ロマヌスとガンのヘンリクス
第四十五章 スコトゥス(1) ~ 第五十章 スコトゥス(6) 倫理学
第五十一章 回顧
第六部 十四世紀
第五十二章 デュランドゥスとペトルス・アウレオリ
第五十三章 オッカム(1)~ 第五十八章 オッカム(6)
第五十九章 オッカム主義の動向 第六十章 科学の動向 第六十一章 ハドヴァのマルシリウス 第六十二章 思弁的神秘主義

2022.02.25発売
中世イングランド行政史概説
創文社オンデマンド叢書
12世紀後半から14世紀末までを中心とする、イングランド中央行政に関する簡潔で質の高い、わが国初の概説書。
【目次より】
凡例
序
略語表
第一章 起源 ノルマン人の征服前の国王の宮廷
第一節
執行権能は国王自身に存在 など
第二節
財政機構の萌芽 など
第三節
秘書機構の萌芽 国王の司祭 など
第二章 アングロ・ノルマン期の行政機構の発展
第一節
ノルマン人の征服が中央行政機構に及ぼした影響 など
第二節
ノルマン朝国王の宮廷 など
第三節
大法官の出現 など
第四節
寝所部 など
第三章 アンジュー朝期における行政的クーリア・レーギスの統合 最高法官の時代、一一五四~一二三二年
第一節
この時期の根底にある統一性 など
第二節
アンジュー朝の最高法官職の起源 など
第三節
ヘンリー二世の行政制度 など
第四節
ヘンリーニ世の改革の効果 など
第五節
ヘンリー三世初期における行政制度の連続性 など
第四章 行政制度における連続と変化──政治的反聾の始まり、―二三二─一三〇七年
第一節
アンジュー朝行政制度の復活 など
第二節
―二三二─三四年のいわゆる「ポワトゥ人体制」 など
第三節
ヘンリー三世の行政制度、一二三四─五八年 など
第四節
ヘンリー三世に対する貴族の反対がもくろんだ中央行政制度の改革 など
第五節
エドワード一世の行政制 など
第五章 エドワード二世治世時代における政治的反響と行政改革
第一節
エドワード二世の治世時代 など
第二節
エドワード二世に対する貴族の反対 など
第三節
一三二二年以後の行政改革 など
第六章 部局の発展と行政評議会の生成、一三二七─一三九九年
第一節
行政機構の連続 など
第二節
行政評議会の生成と政治的反響 方法 など
終章 中世の行政からテューダー朝の行政への移行
一五世紀の行政史を調べることの困難 など
付録 中世イングランド行政史研究に対する最近の寄与
訳者あとがき

2022.02.25発売
歴史のなかの経済学 一つの評伝集
創文社オンデマンド叢書
経済学者10名の業績と人物に光を当て経済学の歴史を分析、現代の理論が背景に宿す豊かな水脈を明らかにした第一級の理論家による評伝。
【目次より】
まえがき
I 古典派の二人の巨人
アダム・スミス没後二〇〇年
カール・マルクス
II 近代経済学の創始者たち
ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズ
レオン・ワルラス
フランシス・イシドロ・エッジワース
ヨーゼフ・アロイス・シュンペーター
III ケンブリッジ群像
マーシャル『経済学原理』再訪
ピグウ教授没後四〇年
ジョン・メイナード・ケインズ
哲学者ケインズ
経済学者フランク・ラムゼー
初出一覧

2022.02.25発売
ルターとドイツ神秘主義 ヨーロッパ的霊性の「根底」学説による研究
創文社オンデマンド叢書
エックハルトに淵源する「根底」(Grund)概念を辿ることにより、ルターがドイツ神秘主義のみならず、アウグスティヌスや盛期スコラ神秘主義など多様な伝統を受け継ぎ、独自の神秘主義を展開して後世へ巨大な影響を与えたことを明らかにする画期的業績。
キリスト教思想の土台をなす信仰は、世界に向かっては教義の形成と世界観を生み出し、内に向かってはキリストおよび神との交わりを求める霊性として現れる。エックハルトは、精神の最も内奥にある「根底」(Grund)に、神秘経験の場をみたが、著者はこの「根底」概念を辿ることにより、タウラーからルターを経てベーメやシェリングに、さらにはルターからドイツ敬虔主義を経てシュライアーマッハーに至るドイツ神秘主義の流れを解明し、転換期に立つルターのヨーロッパ精神史上の意義を闡明にする。ルターはドイツ神秘主義のみならず、アウグスティヌスや中世神秘主義などの多様な伝統を批判的に継承し、独自の神秘主義を展開して、後世へ巨大な影響を与えた。本書は中世から近代に至る理性の自律化運動の中で、神秘主義が地下水脈のように滔々と流れつづけたことを、多くの原典に即して明らかにした画期的業績である。理性の道具化にともなう技術文明と産業社会の急速な展開によって、精神的にも物理的にも地球規模の困難に直面する現在、近代ヨーロッパの霊性の源流を見極めることはわれわれに汲めども尽きぬ示唆を与えるであろう。
【目次より】
凡例
序論 近代ヨーロッパ的霊性の源流
第一章 ルターと中世神秘主義の伝統
第二章 ルターとノミナリズムの神秘主義
第三章 シュタウピッツとルターの神秘思想
第四章 「根底」(Grund)学説の受容過程
第五章 初期の聖書講解における「霊」(spiritus)概念
第六章 『ローマ書講義』における神秘思想
第七章 ルターの神観における神秘的なるもの
第八章 キリスト神秘主義
第九章 神秘経験の現象学的考察
第一〇章 ルターと霊性主義者たち
第一一章 ヴァイゲルとアルント ルター派の神秘主義I
第一二章 シュペーナーからシュライアーマッハーヘ ルター派の神秘主義II
第一三章 ヤコブ・ベーメとシェリング ルター派の神秘主義III
あとがき
初出一覧
資料と参考文献

2022.02.25発売
目安箱の研究
創文社オンデマンド叢書
江戸時代・明治初期、政治の困難・危機に際し、為政者はその克服のため強い指導力を発揮して改革を断行した。その際広く民意を聴き、改革政治の参考に資せんとしてしばしば利用されたのが目安箱である。「請願」・「行政改革」・「内部告発」諸制度の前史をなし、官僚統制による統治に大きな役割を果たした目安箱の実態を解明し、その歴史的意義を浮き彫りにした画期的業績。
【目次より】
第一章 江戸時代の目安 「訴えの保障」とその意義
第一節 序
第二節 目安箱の設置状況
第一項 幕府 第二項 藩 第三項 小括
第三節 目安箱に投書して訴えることが認められた事項
第一項 政治に対する提言・意見 第二項 役人の違法・不当な行為・措置についての訴え 第三項 犯罪の申告 第四項 人物についての情報提供 第五項 小括
第四節 目安箱による「訴えの保障」の仕方
第一項 投書して訴えることを認められた者 第二項 投書する場所 第三項 投書可能日、訴状点検日 第四項 記名 第五項 投書して訴えることが認められなかった事項 第六項 小括
第五節 目安箱に投書された訴えの処理
第一項 幕府 第二項 藩 第三項 小括
第六項 目安箱による「訴えの保障」の実態
第一項 広範な人々による投書 第二項 かんばしくない投書状況 第三項 訴えが受けいれられた投書 第四項 訴えの効果 第五項 小括
第七節 目安箱による「訴えの保障」の意図
第一項 目安箱による「訴えの保障」の背景 第二項 困難・危機打開、新政展開と目安箱による「訴えの保障」の意図 第三項 小括 帰服と包摂による挙国一致
第八節 結び
第二章 田原藩の目安箱制度 紛争処理手続の考察
第一節 序
第二節 田原藩の目安箱
第一項 目安箱の設闘、投書を認められた事項 第二項 目安箱の運営 第三項 目安箱設置の背景 第四項 目安箱の廃止と復活
第三節 箱訴の処理手続
第一項 序 第二項 元文四年加治村百姓の箱訴 第三項 天明七年下野田村百姓の箱訴
第四節 結びにかえて
第三章 明治初期の目安箱 京都を中心にして
第一節 序
第二節 目安箱の設置
第三節 目安箱の役割
第一項 序 第二項 建言上書の奨励 第三項 告訴・告発の受理 第四項 役人の統制 第五項 人民救済 第六項 情報の収集
第四節 目安箱の実態
第一項 投書数 第二項 投書の内容 第三項 投書人 第四項 投書の処理 第五項 投書の実効性 第六項 小括
第五節 目安箱の廃止
第一項 目安箱廃止の経緯 第二項 目安箱廃止の理由
第六節 結び
第四章 結語
あとがき

2022.02.25発売
恵みの時
創文社オンデマンド叢書
折々に綴られた言葉は生きてあることの不思議を語り、人間存在そのものが恵みであることを証しする。神への愛に誘う観想の試み。
【目次より】
序言 観想について
道と自由
交わりと孤独
「見ること」の意味
愛のかたち
飢え その影と光
ゆとりと恵み
悔いの苦さと恵み
自然・精神・神
時間
苦悩と人間の尊厳
問題、謎、神秘
言葉の重み 哲学者の遺言をめぐって
限りなき飢え
おきてから愛へ
キリストに目覚める
永遠の出会いをめざして 出来事・行為・恵み
信仰によって生きる
あとがき

2022.02.25発売
無底と意志‐形而上学 ヤーコプ・ベーメ研究
創文社オンデマンド叢書
ドイツ神秘主義の掉尾を飾る体系的思想家であり、ルネサンス期におけるドイツ自然哲学思想の大成者、のちの経験主義やドイツ観念論に多大な影響を与えたヤーコプ・ベーメの生涯と事蹟、その思想を余すところなく開示する。
【目次より】
まえがき
第一部 ヤーコプ・ベーメの生涯と事蹟
第一章 J・ベーメの生涯と事蹟
第二部 無底と意志‐形而上学
第二章 無底・意志・自然 J・ベーメの意志‐形而上学について
第三章 J・ベーメにおける神と世界創造 自然の「七つの性質」をめぐって
第四章 J・ベーメにおける創造と悪の起源
補章 自由と悪 J・ベーメの「無底」をめぐって
第三部 ヤーコプ・ベーメの思想的背景
第五章 ルネサンスの自然観について N・クザーヌスからJ・ベーメヘ
第一節 ルネサンスという時代
第二節 「自然」への関心
第三節 ルネサンス的自然認識の三つの方向
第四節 ルネサンス的自然の原像 N・クザーヌス
第五節 ドイツ自然哲学の特質 パラケルスス
第六節 ドイツ自然哲学の大成 J・ベーメ
第七節 結び ルネサンス自然観の特質
第六章 J・ベーメとグノーシス主義
はじめに
第一節 ベーメにおける「知」の根本性格
第二節 神的本質と神的創造
第三節 天使の創造とルチフェルの堕落
結び
第七章 ベーメとシェリング 神・自然・無底をめぐって
第四部 ベーメ断想
1 『アウローラ』について
2 ゲルリッツ紀行 J・ベーメの生地をたずねて
参考文献
初出一覧

2022.02.25発売
無底と悪 序説
創文社オンデマンド叢書
「無底」とは三位一体の神の根源を、ドイツ神秘主義者ヤーコプ・ベーメがなにものかによって根拠づけることのできない「無底」とした。その無底と悪はどんな関係があるのかに迫る。
【目次より】
第一部
一 ニコラウス・クザーヌスにおける神概念の進展
二 同一性と非他者
三 自由の問題 ニコラウス・クザーヌスに関説して
四 "Theologia Deutsch" における合一とまねび
五 ドイツ神秘主義の詩人ジレジウス
第二部
一 悪霊につかれしもの
二 奇蹟の否定
三 晩餐の話
四 幻を見る
第三部
無底と悪 序説
あとがき

2022.02.25発売
〈無限〉の思惟 ニコラウス・クザーヌス研究
創文社オンデマンド叢書
15世紀ドイツの思想家ニコラウス・クザーヌスの宗教哲学的思想の全体像を「無限の思惟」という独自な視点から把握し、その形而上学的思想の体系的な解明を試みたもの。〈docta ignorantia〉に立脚する「無限」の思惟としてクザーヌスの思想的全体像を構築する。
【目次より】
序
目次
序章 クザーヌスと〈無限〉の思惟
第一章 〈docta ignorantia〉の立場
第一節 クザーヌスと思惟の出発点
第二節 知と無知
第三節 無知からの思惟
第二章 〈docta ignorantia〉の論理 臆測の術」(ars coniecturalis)をめぐって
第一節 臆測(coniectura)について
第二節 「四つの一性」の思想
第三節 一性・他性・関与
むすび
第三章 「数学的なもの」の意味
第四章 神と世界の関係
序
第一節 無限なる神
第二節 世界の無限性
第三節 絶対と縮限
第四節 神・世界・個物
第五章 宇宙論の基礎
第六章 〈人間〉の問題
序 問題の所在と射程
第一節 「縮限的にして絶対的な最大」
第二節 humanitasからchristusへ
第三節 精神(mens)について
むすび
第七章 精神と認識
付論 無限と宇宙 ルネサンス宇宙論の一側面
第一節 「閉じた世界」と「無限の宇宙」
第二節 クザーヌスにおける無限と宇宙
第三節 ブルーノの無限宇宙論
第四節 ルネサンス宇宙論の特質
参考文献