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2022.03.18発売
旅情密集
ここを永住の地と決めている人が、はたしてどれだけいるだろうか。新しい都会生活の様式=団地。10数万人がそれぞれに群がり生きている。鉄筋の壁を隔てて恋人同志が暮していることもあれば、挨拶を交さない隣同志もあろう。職業も生活も千差万別。そして、やがてはまた離ればなれになっていく……。 この巨大なマンモス・ビルの中に住む人々の哀歓を、1話1話にまとめて大きな反響を呼んだ、沢野久雄氏の評判小説。

2022.03.18発売
息子の結婚
大学教授兼評論家で釣りの好きな小山行夫さんも、そろそろ息子の結婚を考えねばならなくなった。照夫君には、ガールフレンドのヒロ子さんがいる。彼女の父・牧ドクトルも、釣り天狗である。照夫君の学友・進藤進一君の父・嘉六氏は、小山さんの先輩で、政治ずきな実業家だ。手に負えない息子と杉本ユリエさんの運命的なトラブルで、嘉六氏は小山さんに相談する。アプレ息子を持つ親父には、共通の不安と悩みがあるが、それを解決するために、小山さんの活躍がはじまる。戦後のホームドラマに新生面を開拓した作者が、奔放な青春にやどる思索と行動を描いた明朗な長篇小説。

2022.03.18発売
恋慕奉行(上)
母の形見の印籠1つを抱いて江戸へでてきたお柳には、正体のわからない、不吉な影がつきまとっていた。大事な印籠は僅かな隙に盗まれ、折角きまった奉公口も次々とこわされ、千住の宿場女郎に身をおとす破目となった。――見えない、呪(のろ)いの糸が、お柳を縛っている。もし、町同心・水木半九郎に夜釣りの道楽がなかったら、お柳はとうに死んでいたろう。半九郎の鋭いカンは、暗闇に嘲笑う覆面の武士の正体を見破った。彼の名は、阪田権太夫。町奉行・大岡越前守に不敵な挑戦を宣し、江戸を恐怖の巷(ちまた)に落とす男。越前守の弱点――恋の過ちを衝くだけに、名判官の苦渋は深かった。<上下巻>

2022.03.18発売
恋慕奉行(下)
猫がコネズミをいたぶるように、阪田権太夫は、お柳を死の淵に追いおとして、ニンマリする。思えば、お柳が出生のときから、すでに権太夫は狙いをつけていたのだ。遠大な野望が権太夫にはある。――野望とは? 慈元寺にひそんで世を呪う、身分高い僧侶、お秋の方に所望した紀州家の秘文書「熊野党調書一件」、将軍・吉宗に不敵な抵抗をする熊野天狗……すべては権太夫の緻密な計算どおりに動いている。お柳を実の子と知りながら、その救出さえ覚束ない名奉行大岡越前守。上司・越前守の古傷を突くのを怖れ、知らず活動がにぶる好漢・半九郎。可憐なお柳の姿を胸に描きながらも――。<上下巻・完結>

2022.03.18発売
週末は山歩き
講談社文庫
山はおいしい、山は楽しい! 実践ノウハウ満載ーー季節を肌で感じ、草花に目をとめながら、のんびり歩く快楽。思い立ったとき、まず用意するもの、初心者が気をつける点は? 山歩きの魅力を知り尽くし、毎週末を山に遊ぶ著者が綴る、実用エッセイ。他人には訊(き)けない素朴な疑問、いざというときの鉄則、山好きならではの親身なアドバイスがいっぱい。

2022.03.18発売
神宝聖堂の王国(1) 鉄剣の戦士
講談社文庫
超古代ムー大陸が沈んだ後、乱れ始めた島々の物語。亡き王の娘・ファネラは、王国を救えるか!? ーー超古代大陸ムーが沈んだ後の島々の世界では、神宝聖堂を中心に頂く王国に混乱が訪れた。亡き王の血を引く姫・ファネラは、はたして王国を救うことができるのか!? 超古代大陸アトランティスを扱った大ベストセラー『風の大陸』と対をなす、新シリーズ『神宝聖堂の王国』。傑作ファンタジー・ノベル。

2022.03.18発売
それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影
多くのファンと研究家に衝撃を与えた『鴎外の恋─舞姫エリスの真実』(講談社)の続篇。、小説『舞姫』のヒロイン「エリス」のモデルとなった鴎外の恋人を発見した著者はその後も調査を続行、ついにその実像に到達する。新たに突き止められた驚きの諸事実、鴎外と別れてからの「エリス」の後半生とは。
真実を索める者に神は微笑む。別離後、ドイツに帰った「エリス」はどのような人生を送ったのか? その後、鴎外との間にはなんの交渉もなかったのか? ふたたび記録の森をさまよう著者に射した光は、ついに文豪の愛した女性の生身の姿を照らし出す。
2011年に講談社から刊行された『鴎外の恋─舞姫エリスの真実』は多くの鴎外研究家、ファンに衝撃を与えました。徹底したリサーチの結果、小説『舞姫』のヒロインであるエリスが1866年9月15日にシュチェチン(現在はポーランド領)で生まれ、1898年から1904年まで帽子製作者としてベルリン東地区に在住したことが確認された「エリーゼ・マリー・カロリーネ・ヴィーゲルト」であること、鴎外と知りあった頃は20歳か21歳だったことは、まず間違いありません。従来唱えられてきた「エリス人妻説」「エリスはユダヤ人説」は完全に意味を失ったといえましょう。
六草さんはその後も入魂の調査を継続。日本からベルリンへ帰る船中での諸事実から「エリス」が二度の大戦の戦禍をくぐり抜け1953年8月4日に没したことまで突き止めました。そしてついにエリーゼ・ヴィーゲルトの風貌に接するときがやってきます。本書は鴎外と別れてからの「エリス」の後半生と人物像についての驚きの新事実に満ちています。
著者紹介
六草いちか(ろくそう・いちか)
1962年、大阪府吹田市生まれ。1988年よりドイツ・ベルリン在住。2000年よりドイツのライフスタイルや映画、旅行などの情報を雑誌やガイドブック、専門誌等に寄稿。次第にノンフィクション系の記事が増え、2007年より、ベルリンの歴史や日独交流史を本格的に学び、2019年に『舞姫』研究に着手。『舞姫』エリスのモデルほかを特定し、鴎外研究に転機をもたらした。
主な著書:『鴎外の恋 舞姫エリスの真実』(講談社 2011、河出文庫 2020)、『いのちの証言: ナチスの時代を生き延びたユダヤ人と日本人』(晶文社 2017)、『大使夫人にこっそり聞いた 失敗しないヨーロッパ式マナーブック』(大修館書店 2018)ほか

2022.03.18発売
神宝聖堂の危機
講談社ノベルス
若き呪い師と争乱の張本人は、真正面対決へ! 神宝聖堂の王国に乱を成すフマイヨ王の真のねらいとは? 力をためる若い呪い師と幼い姫たちは試練を受け止められるのか? 超古代ファンタジ-巨編、愈々佳境に! ーー若い大神官・リバスが神宝聖堂を護(まも)るギセア王国の幼姫・ファネラには、未開花の神賜力が備わっていた。敵王・フマイヨは、ファネラを妻に奪い取ろうと企み、霊の力を用いて戦士・カナーンの命を脅(おびや)かし、ファネラを敵国へと連れ出す。リバスらはファネラを連れ戻そうと、敵国に忍び込むが……。「神宝聖堂」シリーズ続編、傑作ファンタジー・ノベル。幼姫を妻に奪い取る敵王の陰謀を打ち破れ!

2022.03.18発売
幕末の天皇・明治の天皇
講談社学術文庫
公卿的天皇から軍服姿の天皇へ
近代天皇像の形成過程を追う
幕末から明治へ、時代は激しく動き世の中は一変する。その中で、俄にクローズ・アップされる天皇の存在。天皇は、維新後、夥(おびただ)しい回数の行幸と巡幸を繰り広げた。雲の上の見えない存在から見える天皇・見せる天皇へ。薄化粧をした女性的天皇からヒゲを蓄えた軍服姿の天皇へ。維新の前と後の全く対照的な天皇像を通して、明治とはどのような時代であったかを解明する。
孝明天皇は、攘夷の成功を祈願するために賀茂社と石清水八幡宮に行幸した以外は、御所の外に出たことのない、一般の人びとの前には、姿をあらわしたことのない<見えない>天皇だった。いっぽう明治天皇は、巡幸や行幸などで、積極的に民衆と接したように<見える>天皇だった。父と子で、なぜこれほどまでに違ったのか。それは幕末と明治とでは、求められる天皇像が、大きく異なったからである。――<本書「はじめに」より>

2022.03.18発売
薬学系の基礎がため 有機化学
高校で化学を履修していなかったり、非常に苦手な学生が読むことを想定した、「基礎の基礎」を身につける入門書。とくに重要な化合物や反応は書きこむうちに身につきます。項目ごとに問題を解いて理解度も確認できます。

2022.03.18発売
薬学系の基礎がため 化学計算
薬学に関わる濃度計算や単位換算の問題を解いて、計算力を身につけることができる一冊。最初に例題を解きながら考え方を学んだあと、類題を解いて慣れることができる形式です。コンパクトな分量ながら計算力が着実にアップします。

2022.03.18発売
丘は花ざかり(2)
講談社文庫
PTAのパーティで、ドンファン風の石山と知り合った信子の心は、完全に掻き乱された……。また妹の美和子も、中年の男性の魅力にとりつかれて……。美人姉妹の愛の遍歴は続く――。<全2巻・完結>

2022.03.18発売
丘は花ざかり(1)
講談社文庫
人妻・信子は、婦人記者になった妹の美和子たち若者が自由に振る舞うのを、羨望の眼で見ていた……。美和子は、若いが頼りない同僚・野崎と親しくなったが、妻を亡くした野呂編集長に気持が傾いてゆく……。<全2巻>

2022.03.18発売
日本の唱歌(下) 学生歌・軍歌・宗教歌篇
講談社文庫
多くの人々に歌い継がれ、時代とともに歩んできた歌……。学生歌(寮歌・校歌・応援歌)/軍歌・戦時下の歌/労働歌・平和運動歌/時の歌・行事の歌/宗教歌の各分野から、秀歌・138曲を年代順に編成し、詳細な解説を付けた決定版。<全3巻・完結>

2022.03.18発売
日本の唱歌(中) 大正・昭和篇
講談社文庫
多くの人々に歌い継がれ、愛唱されてきた唱歌は、なつかしい心のともしび……。中巻では、「春の小川」「村の鍛冶屋」「冬景色」「故郷」「浜辺の歌」「電車ごっこ」「椰子の実」「お山の杉の子」「夏の思い出」「四季の歌」などの、大正・昭和期の唱歌・178曲を年代順に編成し、詳細な解説を付けた決定版。<全3巻>

2022.03.18発売
日本の唱歌(上) 明治篇
講談社文庫
多くの人々に歌い継がれ、愛唱されてきた唱歌は、なつかしい心のともしび……。上巻では、「庭の千草」「故郷の空」「港」「夏は来ぬ」「鉄道唱歌」「花」「箱根八里」「荒城の月」「春が来た」「われは海の子」などの、明治期の唱歌・163曲を年代順に編成し、詳細な解説を付けた決定版。全3巻。

2022.03.18発売
光の肌
講談社文庫
晴海埠頭で1台の自動車が引き揚げられたが、運転者の死体は出てこなかった……。Mデパートの店員・野上美樹子は、妊娠処置のことを、銀座のクラブに勤める友人に相談した。そのとき、英会話と車の運転ができる美樹子に、ある会社の秘書にならないかとの話がでた。そして美樹子は、大竹通産の専務秘書になった。高価なドレスや和服を着せられ、高級レストランや料亭につれ歩かれた。数か月後のある夜、大竹通産の社運をかけた取引がおこなわれた。相手は、東南アジアのQ国使節団。座には芸者もきて賑やかだったが、代表格の男は、美樹子にしか関心を示さなかった。その数日後……。

2022.03.18発売
色の階段
講談社文庫
猟色のベテラン・小見山が、デパートに勤める紀子にウツツを抜かし、しかも、目的が果たせないという、珍しいことが起こった。彼が、紀子のことで、あの手この手の策を弄していると、かならず、見知らぬ女の声で、電話がかかってきた。しかも、それは、彼に欺された過去の女の亡霊のように、彼をおびやかしつづけた。やむなく、小見山は、かつてガール・ハントの手ほどきをしてやった宇津に、助けを求めたのだが……。 2人の男のあくなき女体探求を通じて、性の世界の百態を展開する長編小説。前作「色名帖」の続編として書かれた異色作。

2022.03.17発売
週刊現代別冊 週刊現代プレミアム 2022 Vol.2 いつまでも、どこまでも 「性」をたのしんで生きる
★あらためて知る「性」の素晴らしさと奥深さ。いくつになっても、「性愛」をたのしもう!★
週刊現代が多くの専門家とともに考察してきた「性愛特集」の集大成。
女体の神秘を図解し、男女の複雑な恋心を解き明かす。
普通の人たちの赤裸々な体験告白も数多く収録。
人生100年時代、いつまでも「性」を楽しむための情報が盛りだくさん!
・女体の神秘を科学する
・性愛には人間のすべてが詰まっている
・神が作りたもうた複雑なる機能美の世界
・快楽のスイッチを押してみよう
・エッチなおばさんは嫌いですか?
・クラスの「マドンナ」と再会
・男たちはここで夢を見る
・神様がくれた「ご褒美」
・古きを廃し、新しきを知る
・江戸時代の交合と禁忌
・明治の元勲たちの素顔
・歴史上の偉人たちの「性豪」列伝
・女性たちの性愛、その時代的変遷
・もう一度やり直す性愛
・「チントレ」で自立した男になる
・尊敬される「愛人」のつくり方
・なぜ「お尻」に惹かれるのか

2022.03.17発売
統計学が見つけた野球の真理 最先端のセイバーメトリクスが明らかにしたもの
ブルーバックス
野球の必勝法とはなにか? 統計学的にその答えを追求し、メジャーリーグの「お荷物」を
常勝軍団に変身させ、一躍その名を知られた「セイバーメトリクス」。その進化はとどまる
ところを知らず、野球場で起きているあらゆることを「数字」にするため新しい指標が次々
に考案されている。さらにテクノロジーの発達は、選手やボールの動きの精密な計測を可能
にし、それらビッグデータの解析によって、野球というスポーツの本質さえ解き明かそうと
している。はたして野球とは、どのような競技なのか? 日本のセイバーメトリクス研究の
第一人者がRSAA、wRAA、UZR、UBR、フレーミングなどの新指標を駆使しながら、本当
に勝利に結びつくプレーと戦術について考察する。
大谷翔平の「二刀流」はMVPに本当に値するのか、スワローズ&バファローズの史上初の
W下剋上はなぜ起きたかも、数値を見れば一目瞭然!
・投手の評価は「守備」や「運」に大きく左右されている
・打者の本当の貢献度を「得点」に換算してみると
・守備の「うまさ」をどうすれば正確に測れるか
・盗塁は70%以上成功しないと「赤字」である
・犠牲バントの「損益分岐点」は出塁率でどのくらいか
・球審のジャッジは実はかなり「恣意的」である
・「勝負強さ」をどう数値化するか
などなど、野球の見方がいやでも変わる新知見満載!
目次
序 章 セイバーメトリクスの歴史――草創期から「革命」まで
第1章 セイバーメトリクスの原理――どのように「数値化」するのか
第2章 投手の指標――どこまでが「責任」なのか
第3章 打撃の指標――「得点創出能力」をいかに表すか
第4章 セイバーメトリクスの可視化――「下剋上」の原動力とは
第5章 パークファクター――野球は「場所」によって変わる
第6章 守備の指標――「未開の領域」に光を当てる
第7章 走塁の指標――「足」でどれだけ稼げるのか
第8章 総合指標――「二刀流」を評価する
第9章 セイバーメトリクスの革命――テクノロジーが明かす真実
第10章 プロ野球の未解決問題――これからのテーマ