新刊書籍
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2021.08.12発売
殿、恐れながらブラックでござる
講談社文庫
パワハラ反対! 尼崎城主を愛される殿にプロデュース。
痛快! 凄腕コンサル時代劇開幕。
摂津国尼崎城主の青山幸利(よしとし)は、臣下に休みをとらせず、少しの贅沢も許さないパワハラな殿として知られていた。御三家水戸筋のワケアリ牢人・戸ノ内兵庫は、出仕者が居つかない尼崎のため、江戸での人材確保と領地での人材育成に関わる。時代遅れでブラック気質な大名を愛される殿にプロデュースできるのか?

2021.08.12発売
宿敵(下)
講談社文庫
なぜ部下の死を防げなかったのか――
暗い過去に苦しみながら、潜入捜査官の救出を試みるリーチャー。
密売組織を率いる黒幕との対決が迫る!
二度の映画化で、世界的な人気を誇るアクションサスペンス。
新作ドラマがアマゾンプライムで進行中のジャック・リーチャー・シリーズ、待望の最新邦訳!

2021.08.12発売
探偵は御簾の中 鳴かぬ螢が身を焦がす
講談社タイガ
両片思い夫婦にときめいた。
「私が決める、向こう1000年で最高のラブコメ本格ミステリー!」
ーー斜線堂有紀さん絶賛!
夫はヘタレな警察トップ、妻は隠れた名探偵。
平安ラブコメミステリー「探偵は御簾の中」(略して、探御簾<たんみす>)シリーズ最新作!
平安貴族には珍しく妻一筋だけどヘタレな検非違使別当(警察トップ)・祐高と頭脳明晰な年上の妻・忍。京で評判のおしどり夫婦なのに、後宮の恋物語に憧れる忍にとっては、二人の情愛は危うさが足りないらしい。そこで夫と始めた秘密の駆け落ちごっこ。だが道中で殺人事件が発生し、なぜか祐高が容疑者に。真犯人を見つけなければ、別当はクビ、妻は出家!? 夫婦の危機に、忍が真相に迫る!

2021.08.12発売
落暉に燃ゆる 大岡裁き再吟味
講談社文庫
大岡裁きで勇名を馳せた大岡越前は還暦を迎え、江戸町奉行(南御番所)から寺社奉行に転出していた。閑職ではないものの、大岡は事あるごとに江戸町奉行職の記録を捲って振り返る。本当に裁きが正しかったのかどうか気になってならない事件があるのだ。大岡は鷹狩で知り合った若い餌差・十一を使い過去の事件の捜索を始める。事件の鍵は意外なところにあった。その驚愕の真相とは?(講談社文庫50周年書き下ろし作品)

2021.08.12発売
チェンジ 警視庁犯罪被害者支援課8
講談社文庫
累計80万部突破!
大人気シリーズ・シーズン1、感動の完結。
元恋人の愛と昼食に向かっていた支援課・村野に、通り魔事件発生の一報が。
混乱する現場に駆け付けると、捜査一課追跡捜査係の沖田が、
被害者から乱暴に話を聴こうとしているのに遭遇する。
迷宮入り事件の再捜査が仕事の沖田が、なぜ現場に――。
大人気シリーズ・シーズン1、感動の完結!〈文庫書下ろし〉

2021.08.12発売
NIGHT HEAD 2041(上)
講談社タイガ
超能力が否定された世界で迫害され“逃げる霧原兄弟”。国側として能力者を“追う黒木兄弟”。翻弄される2組の兄弟の運命は!?
2041年東京。18年前に起きた空前絶後の惨事“ゴッドウィル”により、世界人口は三分の一に減っていた。
保安隊に属する黒木タクヤ・ユウヤ兄弟は、政府の方針・超能力者の否定により能力者を追っていた。
任務中、黒木兄弟は特殊能力を持つ霧原直人・直也兄弟に出逢い、
自分たちの記憶と同じ過去のビジョンを共有していると気づき、戦慄する。
1992年にTVドラマ化され、多くの人々の心を掴み、カルト的人気を誇った衝撃作が蘇る!
2021年7月14日より「アニメNIGHT HEAD 2041」フジテレビ「+Ultra」ほかにて放送!

2021.08.12発売
台所のおと 新装版
講談社文庫
台所からきこえてくる音に病床から耳を澄ますうち、料理人の佐吉は妻のたてる音が変わったことに気付く。日々の暮らしを充たす音を介して通じ合う夫婦の様を描く「台所のおと」のほか、「濃紺」「草履」「雪もち」「食欲」「祝辞」「呼ばれる」「おきみやげ」「ひとり暮し」「あとでの話」を収録。鋭く繊細な感性が紡ぐ名作集。
なにげない日々の暮しに
耳を澄ませ、目を配り、
心を傾ける。
透徹した感性が紡ぐ珠玉の短編集。
女はそれぞれ
音をもっている
とかくあやふやに流しがちな薄曇りの感情に
端然とした言葉をあてがい、作中人物に息を吹き込む。
幸田文による人間観察の手つきについて考えていると、
江戸川乱歩とのある対話が脳裏に浮かんできた。
――平松洋子(解説より)
新装版に寄せて、青木奈緒によるエッセイも収録

2021.08.12発売
拗ね者たらん 本田靖春 人と作品
講談社文庫
孤高のジャーナリストの生涯を描いた傑作評伝!
若者よ。『拗ね者たらん』を読みなさい。
そうすれば、君も少し大人の男に近づくだろう。
――伊集院静氏、推薦
読売新聞社会部エース記者として名を馳せ、
独立後は『誘拐』『不当逮捕』など数々の名作を遺した
ジャーナリズムの第一人者、本田靖春。
「戦後」にこだわり続けた代表作を精緻に読み解きながら、
新聞記者・担当編集者など関係者の証言をもとに、
濃密なる七十一年の生涯を描く、傑作人物ノンフィクション。

2021.08.12発売
カナダ金貨の謎
講談社文庫
殺害現場から消えた一枚のメイプルリーフ金貨が臨床犯罪学者・火村英生を真相に導く。
倒叙形式の表題作「カナダ金貨の謎」ほか、火村とアリスの出会いを描いた「あるトリックの蹉跌」、
思考実験【トロッコ問題】を下敷きにした「トロッコの行方」など趣向を凝らした五編を収録。
〈国名シリーズ〉第10弾。

2021.08.12発売
天使のナイフ 新装版
講談社文庫
犯人は、13歳の少年だった。
娘の目の前で、桧山貴志の妻は殺された。犯人が13歳の少年3人だったため、罪に問われることはなかった。4年後、犯人の1人が殺され、桧山が疑われる。「殺してやりたかった。でも俺は殺していない」。法とは、正義とは。デビュー作にして、少年犯罪小説・唯一無二の金字塔。

2021.08.12発売
キリの理容室
講談社文庫
髪を切る。
それは人を「幸せ」にする仕事。
笑って泣ける、「青春×お仕事小説」の大本命!
人気の理容店を開き、自分と父を捨てた理容師の母を見返すため、専門学校を出た神野キリ。
カットの技術を磨くため修行することになったのは、かつて母が勤めていたバーバーチーだった。
しかし、髪を切るどころか、任されるのは雑用ばかりで……。
夢追う熱血女子の姿を爽やかに描く、お仕事青春小説の傑作!

2021.08.12発売
黄昏の囁き 〈新装改訂版〉
講談社文庫
あのとき、僕は何を見てしまったのか?
兄の急死に不審を抱いた医学生・翔二は、元予備校講師・占部の協力を得て事件の真相を追う。
「ね、遊んでよ」……謎の言葉とともに残忍な犯行を重ねる殺人者の正体は?
翔二の心に封印されてきた幼い日の記憶の、恐るべき真実とは?
「館」シリーズと並ぶ人気シリーズの第三弾、新装改訂版でここに。

2021.08.12発売
Cocoon5 瑠璃の浄土
講談社文庫
鬼斬り花魁ファンタジーシリーズ、最終巻!
義理の兄・惣之丞の目的は、差別撤廃にあった。そのため、惣之丞は己のすべてを賭けて平将門をよみがえらせようとする。惣之丞のやり方が許せない一方、「差別撤廃」という言葉に瑠璃の心は揺れる。瑠璃の過去と龍神たちの秘密が明らかになり、最強の鬼との決戦を迎える、シリーズ最終巻。

2021.08.12発売
謎を買うならコンビニで
講談社タイガ
コンビニバイトは街の隠れた名探偵!
あなたの謎、私が買いましょう。
ーーお金を払ってでも、あなたの悩みを解きたいんです。
メフィスト賞作家が放つ青春ミステリ!
優れた頭脳を持つも女性への気遣いが苦手な高校生・春紅が、とあるコンビニにバイトで入店した。彼の正体は2ヵ月前に店のトイレで起きた店員の不審死を潜入調査する探偵だ。警察に自殺と断定された事件だが、春紅は遺体に残された傷の形から周辺で連続する猟奇的な強盗殺人との繋がりを疑った。容疑者は7人、当時店内にいた店員と客。コンビニの知識を駆使して殺人鬼の正体を暴く。

2021.08.12発売
宿敵(上)
講談社文庫
大学キャンパスで誘拐事件が起こった。居合わせたリーチャーは学生を救うために警官に発砲。なぜ善悪の境目を超えてしまったのか?
アマゾンプライムで新作が進行中のジャック・リーチャー・シリーズ、待望の最新邦訳!

2021.08.12発売
川っぺりムコリッタ
講談社文庫
川べりに建つハイツムコリッタ。家族も生き甲斐もなく、ひとりで生きたいと思っていたはずの「僕」は、図々しくて、おせっかいで、ダメ人間で、落ちこぼれで、繊細で、あたたかくて、人間らしい、このアパートの住人たちに囲まれ、少しずつ「ささやかなシアワセ」に気づいていくーー。
大ヒット映画「彼らが本気で編むときは、」「かもめ食堂」の監督が贈る、新しい「つながり」の物語。
荻上直子監督最新作・映画『川っぺりムコリッタ』、2021年全国公開予定。

2021.08.11発売
『檸檬先生 ヒット記念〈特別短編〉「一番星」』
<第15回小説現代長編新人賞受賞作『檸檬先生』増刷決定!>
珠川こおり『檸檬先生』刊行記念
小説現代2021年8月に寄稿された短編「一番星」を特別公開!
俺たちの夏は熱かった。合唱に絵描き、燦々と輝く芸術の日々。
太陽が照りつける中一の夏、合唱コンクールの練習に行けなくなった俺が出会ったのは、薄緑の帽子をかぶった絵描きのおっさん。ひょんなことから絵を教わることになってーー。
『檸檬先生』に通ずる、鮮やかに彩られた短編。

2021.08.11発売
辞世の作法
講談社学術文庫
平安時代から多くの絵師が描き、歌人が詠んだ夕映えの空。江戸時代、人々が愛した浄瑠璃の義理人情劇、子守歌が奏でる、哀しい短調のメロディ・・・・・・。
かつて日本人が持ちえた<共感の場>が消え、確たる死生観すら見えなくなった昨今、私たちは人生をどうまとめたらいいのか。宗教学者が、来し方を振り返りつつ、次世代に伝える、いのちの作法集。
*本書は、第一章から第七章までを、『こころの作法――生への構え、死への構え』(中公新書 2002年刊)を底本に、終章をこの文庫のために書き足したものである。
目次)
はしがき
学術文庫版 はしがき
第一章 こころの原風景
消えゆく短調のメロディー/夕焼け信仰/山のお寺の鐘/二羽の「夕鶴」
第二章「語り」の力
歌のリズムと生命のリズム/語ること・聞くこと/フェアプレイか無私か/友情の語り方
第三章 人間、この未知なるもの
子どもの犯罪にどう立ち向かうか/放っておくと、子どもは野性化する!/犠牲と奉仕/全身運動と数学的1
第四章 私の死の作法
どのように死ぬべきか/現代の無常物語/臓器移植ははたして布施の精神の発露か/断食死こそ死の作法の出発点
第五章 精神性について
人間批評の尺度/仁侠道〈長谷川伸〉/浄瑠璃と町人道〈司馬遼太郎〉/武士道の「仁」〈新渡戸稲造〉
第六章 伝統のこころ、近代のこころ
チャンバラ映画/人間を信じる/遠景のなかの仏教/身もだえの話/人情の極致
第七章 眼差しの記憶
司馬さんの鋭い眼差し/丸山政治学と司馬文学/日本人の中の日本人/『燃えよ剣』の夕日
終章 辞世の作法
自然葬の行方挽歌の作法/一期一会の歌/挽歌の作法
「あとがき」に代えて 辞世の弁「若き魂たちよ」
内容紹介)
日本の子守唄が、遠くなってしまった。もうどこからもきこえてこない。(中略)
悲哀の旋律を忘れた社会というのは、ひょっとすると他人のこころの痛みや悲しみに鈍感になっている社会なのではないか。われわれはいつのまにか短調排除の時代を生きて、感性の大切な部分を失いつつあるのかもしれないのである。(本書「第1章」より)

2021.08.11発売
我と汝
講談社学術文庫
「まことに、〈われ〉は、〈なんじ〉と出会うことによってはじめて、真の〈われ〉になるのである。わたしが〈われ〉となるにしたがって、わたしは相手を〈なんじ〉と呼びかけることができるようになるのである」。
「すべての真実なる生とは、まさに出会いである」。
オーストリア生まれのユダヤ人哲学者マルティン・ブーバー(1878-1965年)は、ウィーン大学で哲学や美術史を学んだのち、神秘主義的なユダヤ教の一派であるハシディズムに傾倒しつつ、ユダヤ人のパレスチナ復帰を目指すシオニズム運動に参加する。1916年にはドイツ語圏ユダヤ人の指導的機関誌となる『ユダヤ人』を創刊してその編集にあたり、またフランツ・ローゼンツヴァイク(1886-1929年)とともにヘブライ語聖書(旧約聖書)のドイツ語訳を行う。その後フランクフルト大学で教鞭をとるも、1938年にドイツを脱してイスラエルに移住。以後はヘブライ大学に勤め、エルサレムで人生を終えている。
第一次世界大戦に志願兵として参加し、塹壕のなかで着想を得て執筆されたローゼンツヴァイクの『救済の星』(1921年)の刊行後ほどなく、本書は敗戦の爪痕も未だ深いドイツで1923年に刊行された。
ブーバーの主著でもあるこの本は、「ひとは世界にたいして二つのことなった態度をとる。それにもとづいて世界は二つとなる」という一文で始まる。二つの世界のうち、一つは〈われ〉‐〈なんじ〉の世界であり、もう一つが〈われ〉‐〈それ〉の世界である。世界は、単に人間の経験の対象となるときには〈われ〉‐〈それ〉という根源語に属し、これに反して関係の世界は、もうひとつの根源語、〈われ〉‐〈なんじ〉によって作り出されるという。
「対話の思想家」と称されるブーバーは、さらに「はじめに関係あり」と語る。「私」ではなく「あなた」でもなく、〈われ〉と〈なんじ〉、そして〈われ〉と〈それ〉の出会いから始まる世界とは、どのようなものなのか。そしてそれは私たちの生に何をもたらし、どのように変えていくのか。ユダヤ思想のエッセンスに満ちた普遍的名著が、いま〈あなた〉に語りかける!
(原本:『孤独と愛――我と汝の問題』創文社、一九五八年)
【目 次】
第一篇 根源語
第二篇 人間の世界
第三篇 永遠の〈なんじ〉
資料 あとがき〔一九六二年〕(佐藤貴史訳)
訳者解題
学術文庫版解説(佐藤貴史)

2021.08.11発売
鷹将軍と鶴の味噌汁 江戸の鳥の美食学
講談社選書メチエ
おいしい野鳥が食べたい!――幕府の権力をもってしても、江戸のグルマンの食欲を抑え込むことはできなかった。失われた食文化の全体像を、初めて描き出す異色作!
江戸時代の人々は、多くの「野鳥」を多彩な調理法で食していた。鶴、白鳥、鴨、雁、雉子、雲雀、鷺、雀、鳩・・・それらは、食のみならず政治や経済、儀礼などをめぐって、魚やほかの動物たちには見られない、複雑で高度な文化の複合体を形作っていた。鳥は、日本文化そのものを理解するうえで欠かせない重要な動物だったのである。
歴代の徳川将軍は、鷹狩で野鳥を狩り、鶴を天皇に献上し、また大名や家臣に獲物を分け与えた。中・下級の武士たちは雁鍋や鴨鍋を楽しみ、裕福な町人は料亭で野鳥料理に舌鼓をうち、庶民は鴨南蛮や雀焼といった素朴なファストフードを頬ばった。幕府によって野鳥流通が厳しく統制され、日本橋の水鳥市場は活況を呈し、その大きな利権を狙ってアウトローたちがうごめいていた。しかし、江戸時代に隆盛を極めたこの食文化は、明治以降、衰退してしまう。そして今、数千年の歴史をもつ野鳥を食べる伝統文化が、日本から消滅しようとしている。
さまざまな野鳥料理のレシピ、江戸に鳥を送っていた村のフィールドワークなどから、語られざる食文化を総合的にとらえたガストロノミー(美食学)の誕生。
目次
序章 鳥の味にとりつかれた美食家たち
第一章 鳥料理の源流――京料理から江戸の料理へ
1 日本人はいつから鳥を食べていたのか?
2 中世の鳥料理
第二章 江戸時代の鳥料理と庖丁人――鶴の味噌汁、白鳥のゆで鳥、鷺の串焼き
1 江戸の町から出てきた大量の鳥の骨
2 『料理物語』のレシピ
3 庖丁人――一流シェフの伝統と技術
第三章 大衆化する江戸の鳥料理――富商、貧乏武士、町人の味覚
1 鶏鍋、雁鍋、鴨鍋――中級・下級武士の食卓
2 料亭・名店の味――富裕層、文人墨客の贅沢
3 鴨南蛮と雀焼――庶民の素朴なファストフード
第四章 闇の鳥商売と取り締まり――せめぎあう幕府と密売人
1 「生類憐れみの令」による危機
2 アウトローたちの鳥商売の手口
3 鳥商売と大岡裁き
第五章 侠客の鳥商人 ――東国屋伊兵衛の武勇伝
1 日本橋・水鳥市場の男伊達
2 幕臣と侠客との親密な関係
第六章 将軍様の贈り物――王権の威光を支える鳥たち
1 鷹狩と贈答による秩序維持
2 「美物」の使い回し――中世の主従関係
3 「饗応料理」の鳥の意味
第七章 江戸に鳥を送る村――ある野鳥供給地の盛衰
1 手賀沼の水鳥猟
2 西洋的狩猟の浸食
3 カモが米に負けた
終章 野鳥の味を忘れた日本人