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2021.02.05発売
おおとりは空に
講談社文庫
大老・井伊直弼の、茶人としての顔! もうひとつの幕末史! ーー大老として幕府の威権回復のために挺身し、46歳で刺客の刃に倒れた井伊直弼(いい・なおすけ)は、名著「茶湯一会集(ちゃのゆいちえしゅう)」を残した茶人・宗観(そうかん)でもあった。彼が深い交誼(こうぎ)を結んでいたのは、裏千家11代家元・玄々斎宗室(げんげんさい・そうしつ)。名門・松平家の生まれ。千利休の影を求めて茶道の道をたどりつつ、波乱の世にはばたいた男たちを描く、もうひとつの幕末史。

2021.02.05発売
旋風陣信長 変革者の戦略
講談社文庫
決断と行動の人・信長に学べ! 変革の時代をいかに生き抜くか? 大胆にして痛快・津本史観とは? 天下人・信長の行動学ーー城下を開放し楽市楽座で経済を、鉄砲・鉄甲戦艦により軍事を、叡山・一向宗徒を制圧して人心を掌握……。天下布武を成し遂げた尾張のうつけ者・織田信長も、父を継いだ直後は、周辺諸国の前に家中の敵を倒さなければならなかった。変革期を生き抜くために、何をなすべきか。決断と実行の人、信長に学ぶ、超現代人の行動学。

2021.02.05発売
仮面官僚 東京地検特捜部
講談社文庫
政官財の20億円襖絵事件を暴く検事・香車勇人(かしゃ・はやと)ーー国税庁に届いた1通の告発文書。絵画売買に絡む、不動産会社の脱税容疑だ。マルサが動き、特捜部が注目した。会社幹部がバブルの裏金で掴まされた20億円の襖絵には、政官財を結ぶ巧妙な罠が仕組まれていた。助教授から検事に転じた香車勇人(かしゃ・はやと)が、東京と京都・祇園を繋ぐアリバイを崩し、金の流れを追い、事件の核心に迫る!

2021.02.05発売
さようなら、婚約者
講談社文庫
プラトニックな恋でも、友だちを裏切れるのか? ーー10年たったら、真実を告白しよう。同性愛主義者(ホモセクシャル)と判った広樹を守るため、誰にも理由を話さず、婚約解消した美樹。だが彼女は、埋まらない心の欠片(かけら)を求めるように、広樹にプラトニックな恋心を抱き続ける。そんなとき、居候先の卓兄さんの不倫に気づく。親友・文沙子(ふさこ)と探り出した、男の本心に揺れる二人……。恋愛長編。

2021.02.05発売
前田利家(下)
講談社文庫
死を賭して、徳川家康の野望に立ち向かう武士魂! ーー文禄2年9月、前田屋敷を訪れた豊臣秀吉のため、利家は能を興行。秀吉、家康の3人で能を披露、見物は大いに湧いた。秀吉の没後、隠然たる勢力を誇示する家康に、対抗できるのは利家のみ。死の床に家康一行を迎えた利家は、密かに暗殺を覚悟するのだが……。眼前に迫る死の闇に、敢然と立ち向かう武士魂を描く、歴史小説!! <全3巻・完結>

2021.02.05発売
前田利家(中)
講談社文庫
秀吉を支え大大名の地歩を固める、利家の夢! ーー織田信長以来の普代・那古屋衆の家柄に生まれた利家と、宿命のライバルである猿・羽柴秀吉。だが利家は、中国経略に猛進撃を見せる頃から、秀吉を認めていた。本能寺の変の後、実権を握った秀吉の昵懇衆筆頭となった利家は、破格の待遇を持ってゆるぎない地位を得た。加賀82万石の身代を得、大大名への地歩を固める利家の夢とは!? <全3巻>

2021.02.05発売
前田利家(上)
講談社文庫
戦国の世を生き抜く、前田利家の華麗なる生涯ーー戦国の世を生き抜くバサラ武者・前田利家の、華麗な生涯を描く、傑作長編。天文7年、尾張・荒子城主の四男として生まれた利家は、織田信長の小姓として、初陣で2つの首級をあげ、近習に加わる。信長の勘気を蒙るが、桶狭間合戦の手柄により許され、その後ライバルの秀吉とともに、着々と出世の道を登るのだった! <全3巻>

2021.02.05発売
乱世、夢幻の如し(下)
講談社文庫
信長に刃向かい、弾正の夢は幻に! 主殺しにつづく将軍弑逆。下剋上の雄・弾正の前に巨大な敵・信長が立ち塞がる。雄渾な長篇歴史小説ーー主殺し、将軍弑逆をなして天下を窺う松永久秀の前に、巨大な敵・織田信長が立ち塞がる。久秀はすぐに信長に誼を通じるが、事実、心服していたわけではない。好機至ればまた謀叛を起こそうと、虎視眈々と狙う久秀。しかし彼の読みははずれ、信貴山城に壮烈な最期を遂げる。まさに「乱世、夢幻の如し」! <上下巻>

2021.02.05発売
乱世、夢幻の如し(上)
講談社文庫
一代の風雲児・松永弾正の生涯! 阿波の三好長慶に目をつけ、その懐に飛び込んだ弾正。戦国乱世を生きる男たちの魅力! ーー傑作『下天は夢か』で雄渾な織田信長像を見事に描き切った著者が、信長の原型をなす下剋上の雄・松永弾正の生涯に挑戦! 公方御庭者・久四郎、後の松永久秀は、混沌とした畿内の情勢を窺っていたが、阿波に勢力を張る三好長慶の懐に飛び込み、次第に寵を得ていく……。戦国乱世に生き抜く武将たちの魅力! <上下巻>

2021.02.05発売
ピクニック、その他の短篇
講談社文芸文庫
感覚的、幻想的イメージ、風刺と暗喩の交錯する詩的文体。時間と空間を否定した特異の作品世界を築き、「桃の園」に描かれる記憶の不明をはじめ、作品の底に澱のように淀む家族の影は、現実の不安を描出する。表題作「ピクニック」のほか、「競争者」「窓」「木の箱」「月」「既視の街」「くずれる水」「豚」「鎮静剤」「家族アルバム」「あかるい部屋のなかで」の12篇を収める短篇集。

2021.02.05発売
愛酒樂酔
講談社文芸文庫
発酵学・微生物学の権威である「酒博士」坂口謹一郎の、酒をめぐる軽妙酒脱なエッセイと、500首に及ぶ短歌。愛酒の世界を語り、酔の境地を示す、坂ロイズムの集大成。「世界の酒の旅」「パリの生活から」「玩物喪志」ほかを収める歌エッセイ集『愛酒樂酔』に、「私の履歴書」を併録。
◎まことに人間にとって酒は不思議な「たべもの」である。迷えと知って神が与えたものであろうか。<本文より>

2021.02.05発売
大江戸テクノロジー事情
講談社文庫
遊び心あふれる江戸人たちの科学技術を紹介。暦、和時計、からくり人形、錦絵、花火など、大江戸のユニークな創意工夫に注目! 今こそ、学ぼう! 大江戸の知恵と心ーー暦、和時計、からくり、錦絵、天文学、花火など、江戸時代の様々な創意と工夫を紹介。江戸の人びとが、科学知識や技術を軍事よりも、遊びや楽しみの手段に力をそそいだ様子を、生き生きと伝える。目先の利益と効率ばかりを追う、テクノロジー大国・日本に警鐘を鳴らす、好個の一冊。大好評の「大江戸えねるぎー事情」姉妹編。

2021.02.05発売
幕末剣客伝
講談社文庫
元新撰組隊士の生々流転。もう一つの維新史ーー明治5年旧暦3月はじめ、東海道・浜松宿、日暮れどき。軒を連ねる旅籠(はたご)町で、狼藉をはたらくごろつきたちの前に、ヌッと立った一人の土族。元新選組隊士・中島登。剣士の体の中を走る熱い血のたぎりは、登を東京へ向かわせた。幕末から明治へかけ、激動の時代を生きた男の、生々流転を見事に描く。もう一つの維新史。

2021.02.05発売
マドンナのごとく
講談社文庫
35歳の女性と、2人の青年自衛官の、奇妙な愛のバランスーー愛ってなんですか。ぼくたちの関係、これは愛ではないでしょう……。男の口癖は、私を混乱させる。エリート青年自衛官2人との、奇妙な愛のバランス。性愛に溺れながら、男に潔さを求める35歳の女性の内面の孤独と、男女の哀しみを特異な設定のなかに鮮やかにとらえた、清新なデビュー作。中編「青空」を併録。

2021.02.05発売
美と愛の旅
講談社文庫
芸術と信仰を求め、インド、ガンダーラ、敦煌、チベット、ペルー、韓国などを訪ねる紀行集。未知の大地と触れ合う旅の喜び、異域の大地が伝える遠い記憶と感動! ーー人はなぜ旅をするのか。広い世界への憧れか、未知との邂逅への冒険心か、超越者を求めての、巡礼の願いか……。旅と放浪の情熱を日常とした著者が、出家の眼と心で活写する、異域の風土と歴史、人々との交流。憧れの地シルクロ-ド、法顕・玄奘の情熱にうたれたインド、ガンダーラ、敦煌、チベット、洛陽、神秘の古都インカ、韓国などに、芸術と信仰を訪ねた、美と愛の紀行。

2021.02.05発売
ぼくらの世界
講談社文庫
栄光のホームズ賞授賞式会場で起きた殺人事件。薫クンの推理は? ーーぼく、栗本薫。ぼくが書いた「ぼくらの時代」という推理小説が、かの有名なシャーロック・ホームズ賞をもらうことになったんだ。ところが、こともあろうにその授賞式の会場で、薫クンの担当編集者が殺された。トイレのドアに残されたのは「XY」の文字……。ユ-モア感覚にあふれた、待望の長編青春ミステリー。〈「ぼくらの時代」PART3〉

2021.02.05発売
単語集
講談社文庫
言葉の力で他人を魅惑しようと努めながら、真の書き手となり得ない作家の、12の物語。確実不変な事実の世界は、存在するのか? ーー事典に載せられた単語のように、不変で確実な〈事実の世界〉は、存在するのだろうか? 物質の欠如が夢想へと駆立て、言葉の虚構性のなかに、夢見る力を委ねようとするが……。言葉の力で他人を魅惑しようと努めながら、自ら物語るという行為を怖れる書き手、作者と作品の奇妙な関係を描く、12の短篇集。

2021.02.05発売
頭医者青春記
講談社文庫
プロレスごっこ、鼠騒動、ベーゼ事件……診療・飲酒・研究・酩酊に明けくれる、かけだし頭医者ーーいささかお調子ものの若き精神科医。行く先々には、なぜか奇人・変人・異才が、ずらり居並ぶ。怠け心をむちうちつつ、死刑囚心理の研究に取り組んではみたが、元プロレスラーと「格闘」したり、「ベーゼ事件」をおこしたり、酩酊の連続、椿事の頻発……。青春の日々はどんどん過ぎてゆく。自伝ふう長編ユーモア小説。

2021.02.05発売
考えろ丹太!
講談社文庫
6月のある夜、堤防から河に転落する自動車を目撃したのは、中学1年生の丹太とミチだった。現場から立ち去るバクに似た男、河口で発見された死体……。事故死と判断する警察の考え方に疑問をいだいた、丹太たち少年探偵団をとりまいて起こる怪事件。ミステリー風な物語に、人間社会の歪みと真実を見ぬく知恵をおりこんだ、現代児童文学の誕生期をかざる名作。

2021.02.05発売
プラトン的恋愛
講談社文庫
読者にも作品を書くことのエロティシズムを共有させる、研ぎぬかれた文学。泉鏡花賞受賞作ーーあなたの名前で発表された小説を書いたのはわたし……との書き出しで届く奇妙な手紙は、小説を発表するたびに必らず送られてきた。小説を書くことによって、初めて彼女との関係が始まるのだ……。書くことに内包されたエロティシズムの悦楽と恐怖とを、読者=作者に鋭く突きつけた、現代文学の成果。泉鏡花賞受賞作品。