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1992.07.03発売
しあわせ・かくてありけり
講談社文芸文庫
母と別れた父親の“果たせぬ夢”であった慶応幼稚舎に入学。しかし母は芸者屋の主人でありみずから左褄もとっていたので、家業や住所は“秘匿”する習性がついていた。幼時・少年時に住んだ土地を訪ねるに始まり、時代を写し自らの来しかたを凝視して読売文学賞を受賞した表題作と短篇の名品と呼ぶべき「しあわせ」を併録した鏤骨の1冊。

1992.07.03発売
山川登美子 「明星」の歌人
講談社文芸文庫
――山川登美子は、挽歌を詠むために生まれてきたような歌人だと思う。――その特性を、「三すじの挽歌」に焦点を合わせ、死を見つめ、自らの歌を詠み出す心の軌跡を濃やかに自在に辿る。深い思考が「通念」を超えて、「明星」の歌人・登美子を自立させ、日本の女歌の歴史の中に鮮やかに位置づける。豊かな感性が切り開く、独創的な登美子論。毎日芸術賞受賞作の名著。
──山川登美子は、挽歌を詠むために生まれてきたような歌人だと思う。──その特性を“三すじの挽歌”に焦点を合わせ、死を見つめ、自らの歌を詠み出す心の軌跡を濃やかに自在に辿る。深い思考が“通念”を超えて「明星」の歌人・登美子を自立させ、日本の女歌の歴史の中に鮮やかに位置づける。豊かな感性が切り開く独創的登美子論。毎日芸術賞受賞。
1992.07.03発売
炎の終り
講談社文庫
ハ-ドボイルド長編傑作真木シリ-ズ第三弾かつて映画女優であった青柳峰子の18歳になる娘、由利が突然失踪した。それを発端に事件は連続殺人へ発展していく。私立探偵真木の孤独な追跡がはじまる……。

1992.07.03発売
ヘッドハンター
講談社文庫
バブル経済がはじけ、業界の再編・変動がはじまっている。いかに優秀な人材を集めるか……ヘッドハンターの動きは巧妙をきわめる。「W・W・R」本社の人材課課長・高村泰生は、銀行や証券会社の若手に狙いを定めた。鋭い嗅覚と型破りな手で誘いをかける。人材スカウト会社の知られざる実態を描く、経済情報小説。

1992.07.03発売
光源氏殺人事件
講談社文庫
魅惑の源氏物語に重なる激しい愛のドラマ。源氏物語の謎の一つ「雲隠」の巻。主人公光源氏の死を暗示する、巻名のみ残る物語の実体とは?謎を追う男女の周囲にたちこめる妄執の霧。凄絶な愛の推理長編。

1992.07.03発売
十津川警部の対決
講談社文庫
伊豆の海に白いポルシェごと転落死した中年男。ところが彼の手帳に、半年前の3億円強奪事件の犯行メモがあったことから、十津川警部らは色めき立つ。しかも共犯者がいて次の犯行を計画中と知った十津川は、亀井刑事をおとりにしてグループに近づくが見事失敗してしまう。十津川警部、生涯最大のピンチ!

1992.07.03発売
武蔵野薔薇夫人
講談社文庫
“黒狼谷”をめぐる、長編官能サスペンス。楽しいはずの新婚旅行先で、夫の留守中に、夏希は3人組の男に襲われ、恥辱の写真を撮られてしまう。だが、それは、復讐劇の始まりだった。誰が、何のために?

1992.07.03発売
秘書室の殺人
講談社文庫
官能と推理の融和、傑作ベッドミステリ-ーー豊満な身体の潮の満ち干きが、いつもと違う反応をしている。別の男の存在を感じとった翌日、美人秘書・佳津美は死体となって発見された。最後のデートの相手だった緒方は、犯人と疑われてしまう。誰が真犯人か? すべての罠は、ベッドの上に仕掛けられていた。官能と推理が鮮かに融和した、人気作家の傑作長編。

1992.07.03発売
広重殺人事件
講談社文庫
広重は幕府に暗殺された? 若い浮世絵学者津田良平が“天童広重”発見をもとに立てた説は、ある画商を通して世に出た。だが津田は、愛妻冴子のあとを追って崖下に身を投げてしまう。彼の死に謎を感じた塔馬双太郎が、調べてたどりついた意外な哀しい真相とは? 深い感動の中で浮世絵推理3部作ついに完結! (講談社文庫)
広重は幕府に暗殺された? 若い浮世絵学者津田良平が“天童広重”発見をもとに立てた説は、ある画商を通して世に出た。だが津田は、愛妻冴子のあとを追って崖下に身を投げてしまう。彼の死に謎を感じた塔馬双太郎が、調べてたどりついた意外な哀しい真相とは? 深い感動の中で浮世絵推理3部作ついに完結!
1992.07.03発売
横浜秘色歌留多
講談社文庫
横浜の事件が世界史の暗部を発く推理長編。異国の船、潮の香、青い塔屋根、華やかな港町横浜。しかしそこには、不気味なものの怪が潜み、或る日人々に襲いかかってくる……。ヨコハマミステリ-の決定版。

1992.07.03発売
斜め屋敷の犯罪
講談社文庫
北海道の最北端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。「流氷館」と名づけられたこの奇妙な館で、主人の浜本幸三郎がクリスマスパーティーを開いた夜、奇怪な密室殺人が起きる。招かれた人々が狂乱する中で、またもや次の惨劇が……。恐るべき密室殺人の謎を解き明かせるのは名探偵・御手洗潔のみ! 本格ミステリーの逸品。
北海道の最北端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。「流氷館」と名づけられたこの奇妙な館で、主人の浜本幸三郎がクリスマス・パーティを開いた夜、奇怪な密室殺人が起きる。招かれた人々の狂乱する中で、またもや次の惨劇が……。恐怖の連続密室殺人の謎に挑戦する名探偵・御手洗潔。本格推理名作。

1992.07.03発売
証拠死体
講談社文庫
残された傷痕は、美人の売れっ子作家ベリル・マディソンが必死で抗い、命乞いをしながら死んでいったことを物語っていた。殺人犯の待つリッチモンドへ、なぜ彼女は帰っていったのか、なぜ犯人のためにドアを開けたのか、そしてなぜ、殺される運命にあったのか――。MWA処女作賞受賞作家渾身の第2弾。(講談社文庫)
MWA、CWA受賞第2弾の傑作ミステリ-リッチモンド在住の美人売れっ子作家が殺された。検屍の結果、彼女は必死で抗い、命乞いをしながら死んでいったことが判明した。前作を大幅に上回る興奮と緊張!

1992.07.03発売
琵琶湖周航殺人歌
講談社文庫
琵琶湖畔、ひとり旅を楽しむ史絵のまどろみは唸るような男の歌声で破られた。翌日、遊覧船に流れる「琵琶湖哀歌」こそ、あのメロディではないか。そのころ琵琶湖の水を守る会のリーダーが密室で死亡。自殺か他殺か、友人の窮地を救うため浅見光彦も車を西に走らせる。やがて究明される湖水をめぐる陰謀とは。(講談社文庫)
もうひとつの琵琶湖周航歌に隠された悲劇。琵琶湖の水を守る会のリーダーが密室で死んだ。自殺か他殺か? 友人相川の依頼をうけて浅見光彦の推理が始まる。やがてデベロッパー上島総業の横暴が明らかに。
1992.07.03発売
死を讃え森に潜め
講談社文庫
謎の美人を巡って友情が殺意に変わるとき!ポ-ランドの秘密情報機関の指令を受けた男はかつての友人を追ってシンガポ-ルからウィ-ンへ向かう。男には友人を殺さねばならない、暗い過去が潜んでいた……

1992.07.03発売
わたしはネコである
講談社文庫
苦沙弥先生ならぬ遅筆の小説家・広岡達三氏が、おとぼけのお手伝いさんやドジな編集者と繰りひろげる、てんやわんやのヒューマン・コメディ。原稿用紙も破いては捨て、なかなか仕上らぬ末に……。これには漱石先生も、あいた口がふさがりますまい。でも憎めない主人公の人柄に愛の拍手を!
1992.07.02発売
誘惑の芳香
人を魅了する「芳香」8人の人気作家が描くシ-ンには香りがある。出会い、別れ、恋愛、予感、欲望……。あるときは鮮烈に、またあるときはほのかに匂い立つ。香りをめぐる8編のアンソロジ-。
1992.07.02発売
密約幻書
講談社文庫
歴史の暗部へと誘う幻の密約文書とは何か?亡命ロシア人の祖母が残した鞄を、大富豪はなぜ法外な値をつけてまで買いたがるのか?女が途方もない申し出を断ったとき、世界を揺るがす巨大な謎が浮かび出た。

1992.07.02発売
下天は夢か(四)
講談社文庫
天下政権を打ち立ててきた、比類ない明晰な男は、新しい世を開いた生ける神、不気味な独裁者としての一面も現わしてくる。最強の敵石山本願寺を征服して、日本全土を支配する「夢」の実現を目前に、予期せぬ奇襲を受けて、本能寺に自刃した信長。勇将織田信長の人間像を確立した、歴史大作完結。(全4巻)。
1992.07.01発売
本田宗一郎の育てられ方
講談社文庫
魅力あふれる起業家・本田宗一郎のすベて。満足な機械もなかった時代に自動車の修理工としてスタ-トし、一代にして世界のホンダをつくり上げた。鮮やかな引き際、だれからも愛された陽気な男の源を探る。

1992.07.01発売
下天は夢か(三)
講談社文庫
新しい封建支配確立のための真の敵、一向一揆掃討に腐心する信長に、味方内の陰謀家、将軍義昭の画策する危険が絶えない。敵対する比叡山延暦寺を焼き打ちし、浅井・朝倉勢を攻め落し、伊勢長島の一向宗徒を殲滅する、息づまる死闘の連続。魔王の如き武威を振う信長の心は、次第に疲労してゆく。(全4巻)