新刊書籍
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1991.12.05発売
柿本人麻呂
講談社学術文庫
不滅の歌聖・柿本人麻呂の詩心の秘密を解明広く長く日本人から愛されてきた柿本人麻呂の詩の輝きは,現前に失われしものへの凝視のはげしさであった.万葉学の第一人者が蘊蓄を傾けた,人麻呂研究の金字塔

1991.12.05発売
ニッポン ヨーロッパ人の眼で見た
講談社学術文庫
ドイツの世界的建築家ブルーノ・タウトは、1933年に憧れの日本を訪れた。伊勢神宮や桂離宮など日本古来の建築にふれたタウトは、そこに日本美の極致を見た。簡素・単純・静閑・純粋――それらの絶妙な均斉を具現した桂離宮を絶賛、その対極として華美な日光東照宮を捉え、さらに仏像、能、歌舞伎などにも深い関心をよせた。日本文化の再評価に大きな影響を与えた、タウトの最初の日本印象記。
1991.12.05発売
草木虫魚の人類学 アニミズムの世界
講談社学術文庫
自然と人間を包括する<アニミズム>再評価東南アジアの水・石・稲・竹・鳥・花などとの自由な対話を通して,現代文明の宇宙喪失からの恢復を図る.前著『カミの誕生』につづくアニミズム研究の深化と展開
1991.12.05発売
マキアヴェリズム
講談社学術文庫
権力のデ-モンと対峙した偉大な思想の軌跡マキアヴェリは,利益あるいは成功が善の上に位すると強弁する権力主義の走狗か,あるいは政治と道徳の難問を解いたり冷徹な学究か.乱世の思想が現代に甦える.
1991.12.04発売
出口 尾辻克彦小説集
文芸(単行本)
シュ-ルな詩情と温雅な風刺の短篇小説集.現代の体制への痛烈な批評をファンタジックに描く「恐縮」,新たな精神の境地を獲得する「裏道」,詩と幻想の尾辻ワ-ルドを照射する,10の短篇群.

1991.12.04発売
心のある家
文芸(単行本)
いのちある限り祈る北国からの愛のメッセージ
過ぎゆく日々を深い想いで満たして生きる
心に映った風景
年々四季の風景が身に沁みるようになった。残り少ない命を、私の知らぬ私が、本能的に鋭く深く感じ取っているのだろうか。随筆というのは、その時その時の心に映った風景である。行きずりの子供の姿に幼き日に死んだ妹を思ったり、青空の下に真っ赤に染まったナナカマドの紅葉をいつまでも見上げたり、そんな日々の中から生まれた、いわば心のスナップ写真とでも言えようか。──著者あとがきより

1991.12.04発売
わが切抜帖より・昔の東京
講談社文芸文庫
新聞・雑誌などの記事や文章の切抜き、それらへの感想、ささやかな集積が、やがて永井龍男の美学と結びつき、精妙な確かなある空間と人生を静かに形成して行く。読売文学賞受賞の「わが切抜帖より」と、著者がかぎりなく愛する“昔の”東京にかかわる随筆群を併せて収録する、“昔の”東京の“背骨”と呼ぶべき1巻。

1991.12.04発売
紺野機業場
講談社文芸文庫
芸術選奨受賞の聞き書長篇。淡々と綴る浄福の世界ーー北陸の海端の、さびしい河口の町。快活で研究心に富み、情に厚く飾り気のない人柄の、小さな織物工場を営む老主人・紺野友次。家族の消息やありふれた日常の中に、年中行事、信仰、習俗などにささえられた、100年にも及ぶ一族の歴史が描かれ、懐かしい日本の原風景が刻される。地方に生活する人々の真情を淡々と綴る浄福の世界。芸術選奨受賞作品。

1991.12.04発売
少年
講談社文芸文庫
“私のその後の精神の傾斜を決定している”と著者のいうキリスト教への一途な帰依。その翌年の棄教、恋愛体験。鋭敏、早熟な少年の自我・性・文学への目醒め──。東京・渋谷という街の中に少年の「私」を埋没させ文学的青春時代に至るまでの“長い準備時代”を文献、知人の証言等で確かめ訂正しつつ、回帰する。『幼年』に続く、著者自ら“本篇”と記す、清冽な自伝。

1991.12.04発売
持続する志
講談社文芸文庫
「被爆者の自己救済行動」「沖縄の戦後世代」他ヒロシマ、沖縄、核基地、憲法についての諸エッセイと、「安倍公房案内」「中野重治の『梨の花』の文章」等戦後文学への豊かな考察を示す作家・作品論。全55篇。30代に入った著者は、己れの存在の根元に突きささる鋭い痛みの感覚をもって状況への誠実な発言を続ける。1960年代後半、『厳粛な綱渡り』後の第2エッセイ集。
1991.12.03発売
笑いの混沌
講談社文庫
笑いの将来を予測する三部作いよいよ完結.毒舌三昧いいたい放題の立川談志,放送禁止ソングライタ-の雄でもある,なぎら健壱,家庭の不幸が喜劇の原動力といい切る井上ひさし等笑いの12人衆が勢ぞろい

1991.12.03発売
日美子の完全犯罪
講談社文庫
タロット占いの名手で名探偵・日美子自身が誘拐され、夫の二階堂警部に身代金要求が! しかし犯人は、受け渡しの場所に現われず、そこにはタロットカードが2枚落ちていた。その意味とは? やがて、その隣りのマンションで女性の死体が発見され、日美子までが疑惑の対象になってしまう。占いの世界と男女の愛憎を巧みにからませた、著者得意の長編ミステリー。
日美子自身が誘拐され、夫の二階堂警部に身代金要求が。しかし犯人は受け渡しの場所に現われず、タロットカードが2枚落ちていた。その意味とは?やがてその隣りのマンションで女性の死体が発見され、日美子まで疑惑の対象に!占いの世界と男女の愛憎を巧みにからませた、著者得意の長編ミステリー。

1991.12.03発売
「東大経済卒」の十八年
講談社文庫
彼らは何を考え行動してきたか? 〈団塊の世代〉のトップランナーたちの苦闘と選択ーー〈団塊の世代〉のトップランナーたちは、どうしてきたのか。昭和45年、東大経済学部卒330余人のうち、多くは大企業や官庁で課長クラスに就き、産業構造の大転換のなか、激烈な経済戦争に立ちむかってきた。なかには有為転変し、新しい人生に踏みだした者もいた。その苦闘と選択の軌跡を克明に追う。

1991.12.03発売
ミノタウロス(下)
講談社文庫
Gが増加するにつれ、ふたたび両翼が揺れはじめた。トードは警告を発しようとしたが、すでに手遅れだった。右翼がぐいと沈み、機がふたたび180度横転する。「スピンだ」彼は声をしぼりだした――『デビル500応答せず』の著者が贈る航空小説の傑作長編!謎の組織ミノタウロスの正体とは――何か。

1991.12.03発売
ミノタウロス(上)
講談社文庫
堤督はぴたりと足を止め、まじまじとジェイクを見つめた。口元にゆっくりと笑みが刻まれた。「わたしが思っていたとおりだ。きみはこの仕事に、まさにうってつけの人物だよ」米ソの軍拡競争を一挙に無意味にする新型ステルス=A-12開発にのびる、見えざる敵の触手に大佐グラフトンは敢然と立向かった。

1991.12.03発売
続・中国発掘物語
講談社文庫
埋もれた歴史の謎を追い、中国での発掘調査の成果を報告。地下の世界の物語。地中に眠る真実! 最新中国史事情! ーー埋もれた歴史の謎。……地下は人間の営みをのみこんだ宝庫である。最近の中国の考古学の発展は、めざましい。馬王堆の生けるがごとき夫人の遺体の発見、「孫子はふたりいた!」と明らかになった新事実、仏教伝来前後の事情などなど、次々と行われる発掘調査によって解明される、最新中国史事情。地下の世界の物語!

1991.12.03発売
闇に咲く花
講談社文庫
昭和庶民伝第二部。笑いと涙の、傑作戯曲。敗戦後、復員してきたプロ野球選手を巡って神田の愛敬稲荷神社で起こる珍騒動。戦争と神道という重いテ-マを野球で明るく解き明かす名作。(講談社文庫)
昭和庶民伝第二部。笑いと涙の、傑作戯曲。敗戦後、復員してきたプロ野球選手を巡って神田の愛敬稲荷神社で起こる珍騒動。戦争と神道という重いテ-マを野球で明るく解き明かす名作。

1991.12.03発売
異邦の騎士
講談社文庫
失われた過去の記憶が浮かび上がるにつれ、男はその断片的“事実”に戦慄する。自分は本当に愛する妻子を殺した男なのか?そしていま若い女との幸せな生活にしのび寄る新たな魔手。記憶喪失の男を翻弄する怪事の背景は?蟻地獄にも似た罠から男は逃げられるか?希代の名探偵・御手洗潔の最初の事件。

1991.12.03発売
ぼくが恋した吸血鬼
講談社文庫
恋人の首すじに丸い穴が2つ。吸血鬼に襲われた確かな証拠!大学生の平石正人は恋人の仇討ちに、幼なじみの元気娘宮沢有子の力を借りる。有子は吸血鬼の本拠、古い洋館で奇怪な棺をみつけるが、やがて有子の目の前に現われた人物とは?そして意外な展開とは?怖くて美しい、青春ミステリーの傑作!

1991.12.03発売
ダンス・ダンス・ダンス(下)
講談社文庫
失なわれた心の震えを回復するため、「僕」は様々な喪失と絶望の世界を通り抜けていく。渋谷の雑踏からホノルルのダウンタウンまで――。そこではあらゆることが起こりうる。羊男、美少女、娼婦、片腕の詩人、映画スター、そして幾つかの殺人が――。デビュー10年、新しい成熟に向かうムラカミ・ワールド。