新刊書籍
レーベルで絞り込む :

1985.09.17発売
現代思想のキイ・ワード
講談社現代新書
ジル・ドゥルーズの「リゾーム」と「逃走」の線。ミシェル・フーコーの「脱中心化」と呪われた思想家ジョルジユ・バタイユの「蕩尽」。アルチュセールのマルクス読解につづくジャック・デリダの「ディコンストラクション」。クラックとしてのキイ・ワードに足場を求め、現代思想が伝統的西欧哲学を乗り越える現場に迫る。
脱構築――デリダ風にいえば、プラトンからフッサールにいたる西欧形而上学の「現前」(自己の自己への現前という自己同一性)中心主義、つまりロゴス中心主義を突破して、非現前的で非ロゴス的な社会的・歴史的現実へと接近することである。この仕事を、デリダは「ディコンストラクション」(脱構築)とよぶ。説構築とは、単なる否定でも破壊でもなくて、形而上学の内部にとどまりつつ、形而上学の土台をずらしゆるがして、未曽有の現実へと接近することである。外面的批判なぞは問題ではない。――本書より

1985.09.17発売
ことばを失った若者たち
講談社現代新書
一方通行、言いっぱなしの落書きや投書。アニメ・キャラクターに恋する女の子に、少女マンガに夢中の男の子。〈コトバ〉は宙に浮き、〈性〉の臭いは消えていく。「しょせん世の中なんて動かない。そこで楽しくやるしかない」圧倒的な現実肯定と無力感が若者をおおう。コミュニケーションの回路を失った彼らを通して日本社会の変容を分析する。
過剰コード化――コード化が進めば、ファッションでもコードの解読のためのハンドブックたる『ポパイ』、『ホットドック・プレス』や『JJ』が必要になるし、売れる本もハウツー物ということになる。あまりにも約束事が細分化されて、共通の「意味」が成立しにくいからこそ、キーワードや用語解説の書物や雑誌が氾濫することになるのだ。他人が知らないことを知っている、他人が持っていないものを持っているという「差異化」こそ消費社会のイデオロギーだと論じたボードリヤールの著作が翻訳されれば、「差異化」「差別化」は、企業社会の商品開発のコンセプトと化してしまう。すべてが商品(モノ)化されてしまうのである。――本書より

1985.09.17発売
大阪弁おもしろ草子
講談社現代新書
〈大阪弁〉には、よういわんわ(私ではなし能わぬことである)、けったくそ悪い(縁起でもない、いまいましい)、ちちくる(男女がしのびあって情を交わす)、タンノする(もう十分、飽きるほど堪能した)、いてこます(やっつける)、あきまへん、おおきに……等々、上方文化の伝統と風土がはぐくんだ独特の表現と言い回しが、いまなお根づよく残っている。庶民の暮らしや風俗へのこまやかな観察をもとに大阪弁のおかしさ、楽しさ、せつなさのあれこれを自在闊達の筆さばきで生き生きと描き出す快著。
「けったくそ悪い」――これは古語の「けたいが悪い」、卦体(けたい)、すなわち気持、気色、などから来ているらしいが、「けったくそ悪い」は縁起でもない、いまいましいという意味になる。ライバルに恋人を奪われ、その結婚式の招待状が来たりすると、「けったくそ悪い」である。ふつうの不愉快ではない。腹が癒(い)えぬ、どうしてくれよう、という意味もこめられ、そのいまいましさを晴らすすべも、さし当って思いつかない、という悶々の状態。ここはやっぱり「クソ」が入ってもよい、いや入らなくてはこの悶々のやるせなさが表現できません。「けったくそ悪い!」とひとりごつと、少しは胸の憂いの雲も晴れようというもの。――本書より
1985.09.17発売
野性との対話
講談社現代新書
野性児ニコルがくり広げる《自然》との対話信州黒姫高原に居を構えて,四季折り折りの自然の移ろいの中で暮す日々.山に野ウサギを追い,海に鯨を追う冒険.山の幸・海の幸と共に生きて人間の幸福を考える

1985.09.17発売
科学者のための英文手紙文例集 PART2
留学、国際会議、論文審査等々、交渉がこじれたとき、注文をつけられたときなど、どう駆け引きして目的を達成するか。微妙な英文のニュアンスを伝授する即効文例集。
1985.09.13発売
CLIMB 女王陛下のロンドン
今のロンドンの若者達のフォト&エッセイ.山口氏の体験とカメラを通して,人々がクライブしていく姿,成功や挫折,また変わり続けるロンドンの音楽やファッションに焦点をあてて語るドキュメントである.

1985.09.13発売
源頼朝
源氏の一族をひきいる総大将、源頼朝は、平家を壇ノ浦にうちほろぼし、朝廷より征夷大将軍に任じられ、鎌倉に幕府を開く。およそ700年あまりもつづいた武家政治の創始者となった源頼朝の波乱の生涯を描く。
1985.09.13発売
トランスフォーマー(1)
講談社の絵本
1985.09.12発売
空海 高野開山
高野開山にかける空海の執念と弟子達の葛藤真言宗開祖空海が幽山高野山に入山し,弟子達と刻苦の末金剛峯寺を建立するまでを縦糸に,真言広布を横糸に繰りひろげられる平安時代のドラマ.
1985.09.12発売
死んでたまるか
脳梗塞を克服し,生への執念に生きた記録.拝啓田中角栄殿あなたに闘病の記録を教えます……で始まる4年半に及ぶ病気との闘い,家族とのあたたかな愛情を活写.脳梗塞,脳卒中は必ず克服できる!
1985.09.12発売
表現の風景
文芸(単行本)
日本人の表現の特質を見事に抉る表現論! 詩人の眼と作家の眼を縦横に駆使して,モノとコトバの関係を犀利に分析しつつ,日本人の感性とその表現の特質をあざやかにえぐる.富岡多恵子の異色の文学表現論
1985.09.12発売
人間交響楽(2) 人間天皇と憲法 苦悶する日本列島
文芸(単行本)
激動の占領時代を描く書下ろし現代史小説.敗戦2年目の昭和21年元旦,天皇は詔書を発布して自らの神格を否定した.そして時代は新しい憲法の制定へ向かって動き,竜作の新聞記者としての新生活も始まる
1985.09.12発売
ニューヨークの次郎長
文芸(単行本)
チョンマゲ姿で米国なぐり込み大武勇伝小説せまい日本にゃあ住みあきた!――ニューヨークでひと旗あげようとチョンマゲ姿でのりこんだ前衛画家の次郎長一家が,地元のマフィアをむこうにまわして大活躍!
1985.09.12発売
まちがいだらけの美容法
講談社の実用書
肌の老化を防ぎ,美しく若返らせる美容読本まちがった美容法で肌を傷め,老化を早めている女性が実に多いと嘆く,皮膚科医戸田浄氏から女性への提言.さらに化粧品の正しい選び方から使い方まで詳しく解説
1985.09.12発売
大正文学史
文芸(単行本)
索引を付し,最も充実した待望の大正文学史「明治文学史」に続き,続刊の「昭和文学史論」とあわせ,近代日本文学史の決定版.ことに従来あまり論じられなかった大衆文学の分野にも深く及んでいる.
1985.09.12発売
電撃戦隊チェンジマン(9) チェンジマンたいアハメス
講談社の絵本
1985.09.11発売
活かす経営殺す経営
企業経営の真髄は社員を理解することにある近い未来さえ予測しにくい社会状況の中で,経営者・管理職はどうあるべきか.事態の柔軟な対応と組織間の意志の疎通こそが難局を乗り切る第一の方法であると説く
1985.09.10発売
音楽に生きたある少年の死 おねがい!明日を
難病で死んだ音楽少年卓也君の14年の物語ファミリ-バンドでタ-坊はお父さんが考えた愛の笛をふき,ボンゴをたたきながら,筋ジストロフィ-とたたかってきましたが,ついに帰らぬ人となりました……

1985.09.10発売
吾輩は猫である(上)
青い鳥文庫
中学の英語教師で、なんにでもよく手を出したがる、胃弱の珍野苦沙弥先生と、その家に出入りする美学者迷亭、教え子の水島寒月、詩人志望の越智東風など──明治の人間社会を、飼い猫の目をとおして、ユーモラスに風刺した、漱石の最初の長編小説。
1985.09.09発売
お天気博士の経済学
天気と人間のかかわりをわかりやすく解説.日常のくらしの中で,よきにつけあしきにつけ話題にのぼる天気と気候.それは人間の健康や経済にどんな影響を与えているのだろうか.筆者は前気象庁長期予報課長