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2025.03.13発売
わかりやすい薬学系の化学入門 第2版
国家試験を吟味して、薬学生が身につけるべき基礎化学の内容を厳選。解説は答えを導く過程を重視。化学が苦手な学生を想定し、高校レベルの基礎からしっかり身につけることを意図した。全編フルカラー。
【改訂にあたって】
初版の出版から10年の歳月が経ちました。この間、多くの薬学生の皆様に本書をご利用いただきましたことに、執筆者一同、心から感謝申し上げます。その間、薬学教育は進化を続け、薬剤師としての実践能力や、理論的な基盤がこれまで以上に求められる時代となりました。
第2版では、このような教育の変化に対応するため、内容を全面的に見直し、大幅な改訂を行いました。特に、新たに「物質の状態とその変化」および「化学熱力学」の2章を加え、物理化学の基礎的な概念を体系的に学べる構成としています。これによって、薬物動態や製剤設計といった応用分野への理解を深めるための基盤を強化しました。
また、初版の内容についても、学生や先生の皆様からいただいた貴重なフィードバックをもとに、説明をよりわかりやすく改良するとともに、「なぜそうなるのか」という理論的な考え方の習得に重点を置きました。このように、本質的な理解を促す記述を充実させることで、学びの質をさらに高めることを目指しています。
さらに、本改訂版では、薬剤師国家試験の出題傾向を分析し、関連する問題を各章に効果的に配置しました。これによって、学習のモチベーションを高めつつ、理解の定着を促せるよう工夫しています。従来の特徴である色分けを活かした解説や、計算過程の丁寧な説明を継承しつつ、例題や練習問題を増強し、自学自習のためのツールとしても活用しやすい内容に仕上げました。
本書が、薬学生の皆様にとって一般化学を深く理解する助けとなり、将来、高度な専門性を備えた薬剤師として活躍されるための礎となることを、執筆者一同、心から願っております。
【目次】
第1章 物質の基本概念
第2章 物質量と溶液の濃度
第3章 分子の性質
第4章 化学結合―原子どうしの結びつき
第5章 分子間相互作用―分子どうしの結びつき
第6章 物質の状態とその変化
第7章 化学熱力学
第8章 化学平衡
第9章 酸と塩基
第10章 酸化と還元
第11章 反応速度
第12章 有機化合物の基礎

2025.03.13発売
博物館展示論 第2版 学芸員の現場で役立つ基礎と実践
学芸員の資格取得をめざす人のためのスタンダードなカラー教科書。文科省の要綱に準拠した構成でコンパクトにまとめた。博物館・美術館展示の基本を学べるだけではなく、現場で活かせる実践的な技術も多数紹介。

2025.03.13発売
博物館教育論 第2版 学芸員の現場で役立つ基礎と実践
学芸員の資格取得をめざす人のためのスタンダードなカラー教科書。博物館・美術館教育について理論と実践の両面で役立つポイントをコンパクトにまとめた。基礎理論とともに具体例を紹介するので効果的な実践方法がわかる。

2025.03.12発売
わが別辞 導かれた日々
講談社文芸文庫
昭和51年(1976年)没の檀一雄、舟橋聖一から平成6年(1994年)没の吉行淳之介まで、冥界に先に旅立った22人の師友に捧げられた感謝と惜別の情。
若き日より老年に至るまで文学を自らの道と定めて険しい道を生きた作家・水上勉が、文学についての語らい、旅、酒席やゴルフなど、さまざまな時間をともに過ごした文士たちを想い、心を込めて綴った追悼文集の白眉。
とくに小林秀雄に7篇、大岡昇平と中上健次には5篇が捧げられており、著者より年長年少を問わないその交わりの深さと追悼の念の痛切さに、読む者として感慨を禁じえないのである。

2025.03.12発売
証言ドキュメント 大谷翔平と甲子園
(本書の内容)
●大谷翔平の高校時代を、甲子園での2試合(帝京・大阪桐蔭)を中心に関係者の証言でひも解く
<2年生>
●2011年夏 甲子園 帝京・戦 敗退「1敗」
・大谷翔平初の甲子園の前に立ちはだかった帝京・前田監督インタビュー
・7回のチャンスで勝ち越し打を大谷から打ったのは、松本剛(現・日本ハム)インタビュー
・大谷<甲子園唯一の三振>を奪った投手・石倉嵩也インタビュー
・ケガの大谷に代わり先発を務めた同級生左腕・小原大樹インタビュー
●2012年春 甲子園 大阪桐蔭・戦 敗退「1敗」
・唯一の大谷の甲子園でのホームランは大阪桐蔭・藤波晋太郎から
・優勝候補同士の対戦を制した名将・西谷浩一インタビュー
・大谷<甲子園唯一の被弾ホームラン>を打った打者・田畑良基インタビュー
<3年生>
●2012年夏 県予選準決勝 一関学院・戦
史上最速の160キロを記録
・対戦した一関学院・鈴木匡哉インタビュー
●2012年夏 県決勝 盛岡大付属・戦
大谷の甲子園出場を阻む
二橋の疑惑の3ランホームラン
・森岡大付属・澤田真一総監督インタビュー
-高校時代を通して-
大谷翔平のことをを知り尽くす花巻東の同級生
・皆川清司インタビュー

2025.03.12発売
きょうは やまに
講談社の絵本
歌手・柴田聡子初の絵本! 絵描きハダタカヒトと贈る、声に出して読むと楽しい「はちゃめちゃジェットコースター山登り絵本」!
よんでいるうちに、迷いこむ……
おそろしくてかわいくて、とんでもない山!
柴田聡子の躍動感にあふれたへんてこなことばに、絵描きのハダタカヒトが渾身の絵をのせました。
よむとなにがなんだかわからずとも、なんだか不思議とハイになる!
主人公は10数えるまでに山からおりてこようともくろむ女の子。はたして無事に帰ってこられるでしょうか……?
山のおそろしさも気持ちよさも、この一冊のなかにたっぷりとつまっています。
購入特典:柴田聡子 with ハダタカヒトの「ぼーんぽこ山周遊記」が限定視聴で見られます。絵本の読み語り映像も!
●絵本雑誌「さがるまーたVol.1」に掲載された同タイトルのおはなしを、新たな装丁と描きおろしページとともに単行本化しています。

2025.03.12発売
【テストセンター・SPI3-G対応】 これが本当の転職者用SPI3だ! 改訂4版
【改訂4版】出来!
転職者に実施されるSPIーGの対策問題集。そのなかでも圧倒的なシェアを占めるテストセンター、そしてペーパーテストに対応。
転職者向けのSPI3は新卒向けのSPIーUと少し違うので別の対策が必要。テストセンター、ペーパーテストなど実施方式によっても変わる対策も完全対応。
【改訂内容】
・言語問題「文の訂正」を初掲載
ペーパーテストで出題が確認された「文の訂正」の問題を初掲載しました。
・非言語問題を増問
「推論(そのほか)」の一部を分離・増問して、新しく「推論(~が正しければ)」として掲載しました。
・最新傾向を踏まえ、問題を入れ替え
言語、非言語の複数の分野で、問題の入れ替えを実施しました。
本書を使えば万全!
〇実際の出題範囲、出題内容を忠実に再現。
〇手早く解ける解法を掲載。
〇SPI3の性格検査に完全対応。
〇見やすさ最優先のレイアウト構成。
〇受検の流れやQ&Aなども充実
〇そのほかの転職者用の採用テストについての概要を解説

2025.03.12発売
私が垢抜けた82の方法
「にこるんビーム」でテレビ界を席巻してから10年。
モデル、タレントとしてだけでなく,
アパレルやコスメのブランドも好調で実業家としても成功。
2023年には結婚し、ギャルから大人の女性に
進化中の藤田ニコルさんの美の秘密に迫る一冊です。
メイクやスキンケア法、ボディ&ヘアケア、
そしてメンタルや考え方。
自己プロデュースに長けたニコルさんの発言は
いつも目から鱗でオリジナリティがあり、
前向きな気持ちになる言葉ばかりです。
“盛れる”が大前提、自己満足を追求する
ギャルマインドをベースに自分を磨き、
今や若者だけでなく老若男女に一目置かれる存在となりました。
どうしてこんなにあか抜けたのか?
何をしたのか?何を考えていたのか?を振り返ることで
自分を変えたいと思っている女性が
新しい何かにチャレンジしたくなる
きっかけが詰まった一冊ができました。

2025.03.12発売
JC紫式部(4) なんて魔界な時滑り
青い鳥文庫
紫式部や藤原道長をはじめ、平安京が街ごとタイムスリップしてきた
異色の学園ラブコメ、完結編!
行方不明になった友平さんを、ぜったいに見つける!
そのために、自分たちを襲った犯人をつきとめようと動き出した彩羽と紫。
彩羽の推理でたどりついたのは……平安京の魔界!?
そこでふたりはふたたび怪異に襲われる――。なぜ? 犯人はだれ?
一方、タイムスリップしてきた街をもとにもどすカギは「時空の穴」。
物理学者である彩羽の父は、タイムスリップの仕組みを解明することができるの?
平安時代に戻りたい者たちVS.戻りたくない者たち
陰謀うずまく街で、彩羽と紫の運命はどうなるの?
<すべての漢字にふりがなつき。小学校高学年以上向き>

2025.03.12発売
なんとかなる本 樹本図書館のコトバ使い(4)
第39回うつのみやこども賞を受賞した著者による大好評シリーズ!
「がんばりたくないさん」「バチをあてたい」「仲良くなりすぎるのがこわいさん」「ことわれないさん」
モヤモヤした気持ちをかかえている4人の子が登場する短編集。
コトバ使いのヨウヒがかける「コトバの術」で、大ピンチの状況でもなんとかなると言うけれど、
術が途中で効かなくなってしまった子や、術が暴走してさらにピンチになってしまう子が出てきて……。
それでもなんとかなるの!?

2025.03.12発売
人狼サバイバル 大胆不敵! 遊覧列車の人狼ゲーム
青い鳥文庫
ここは、ノンストップで走行する「彩風クルーズトレイン」。
サロンカーに集まったのは、さまざまな学校から参加してきた“バラバラなメンバー”だ。
みんなで話し合いながら生物の名前を挙げていく『生命遊戯(ライフゲーム)』では、まさかの地雷が!?
次々と退場者が出るなか、メンバー間で疑心暗鬼がまきおこり、“ありえない人狼ゲーム”へ変貌することに!
<小学中級から すべての漢字にふりがなつき>

2025.03.12発売
探偵チームKZ事件ノート かがやきの黒アゲハは知っている
青い鳥文庫
北陸の古都・金沢で起こった怪事件にKZが挑む!
新幹線「かがやき」に現れた黒アゲハの意味とは?
古都金沢で合宿を行う事になったKZ。
そこに向かう北陸新幹線「かがやき」に舞い込んだ
一羽の黒アゲハが事件の扉を開く。
謎の言葉「マジ、」を残して連絡を絶った神の子。
その行方を知るのは、芸妓バイトの少女か?
黒アゲハの森に立つ神社の宮司の死をめぐり、混迷を深める事件。
土地鑑のない場所での調査に取り組むKZは、
例によってメンバーの対立により分裂。
果たして謎は解けるのか!?
<小学校上級から すべての漢字にふりがなつき>

2025.03.12発売
新あらしのよるにシリーズ(1) あいことばはあらしのよるに
380万部ベストセラー『あらしのよるに』シリーズ、
20年ぶりの新刊発売!
ヤギとオオカミの壁を越えた友情から家族の物語へ!
食うもの(オオカミ)、食われるもの(ヤギ)の壁を越えて
おだやかに暮らしているオオカミのガブとヤギのメイ。
仲良しな二人なのに、実はおたがい隠している秘密があるようで、
疑りあってしまいます……。
友情をつづけるのはむずかしい?
そんなことはありません。
自分を信じて、大切な人を信じるすばらしさを感じさせてくれる絵本です。
新しいともだちを得て、新しい関係をつくる二匹にぜひ出会ってください!
落語家・立川志の輔さん、歌舞伎役者・中村獅童さんも感動した
人気シリーズの新シリーズ第一弾!
※掲載しておりますカバーは仮画像です。変更する場合があります。
※「新あらしのよるに」シリーズは「大型版あらしのよるに」シリーズと同じ大きさです。
●作者、きむらゆういちさんからのメッセージ
今の世界情勢を見ると、まさに今のほうがこの物語が必要になっていると思います。人種が違っていても、肌の色が違っていても、偉い人とそうでない人でも、金持ちでも貧乏でも、友情が生まれるかもしれません。その友情を信じていれば、あらゆる困難にも打ち勝ち、新天地に向かうことができる、と思っています。
●「あらしのよるに」シリーズ推薦コメント
「おもしろいものは、おもしろい。かんじるものはかんじる。
子どもも大人も、おなじです」──落語家・立川志の輔さん
「50年、60年と、今の子どもたちが大人になって、
その孫、その次まで残るくらいの名作だと僕は思っています」──歌舞伎役者・中村獅童さん
●担当編集者より
「あらしのよるに」シリーズは、産経児童出版文化賞JR賞、講談社出版文化賞を受賞。その後国語教科書に掲載され、アニメ映画化で日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞した名作です。
20年前学生だった私は二人の愛の深さに圧倒されてシリーズ7巻を一気読みしました。今は子どもと一緒に、大切な人を信じるすばらしさに泣きながら読んでいます。
世代を超えて愛されるこの絵本からまさからの「つづき」が生まれたのは、作家のきむらゆういちさんが、ウクライナやパレスチナの争いをみて、いまこそこのお話が必要だと思われたからです。
ぜひ、皆様にご覧頂けましたら嬉しいです!
●続巻について
『新あらしのよるにシリーズ2』は2025年冬発売予定です。ご期待ください!

2025.03.12発売
流氷の果て
文芸(単行本)
「この愛に、凍えろ」
札幌市内から知床半島ウトロへと向かう「北斗流氷号バスツアー」に参加していた少年と少女は、バスの転落事故ですべてを失ってしまった。
そして1999年。成長した彼らは、きたるべきミレニアムに浮足立つ新宿の街で再会するーー身元不明の首吊り遺体を挟んで。
定年間近のベテラン刑事と、競争から外れてしまった若手刑事が、二つの時代をつなぐ事件の真相を追うべく、駆けずり回る。この国で隠され続けてきた、あまりにも悲しい真実とは?
『二人の嘘』の著者によるエモーショナル・ミステリー超大作!

2025.03.10発売
2024―25高校サッカー年鑑
2024年度の全国高校総合体育大会(インターハイ)、国民スポーツ大会(国スポ)、全国高校サッカー選手権について各都道府県予選から本大会決勝までの記録を掲載。その他、高校選抜、各地域リーグ、高校女子サッカー選手権などの記録も掲載。選手権4強決定直後に行うベスト4主将インタビュー、現サッカー界で活躍中の選手と高校時代の恩師による師弟対談など、他では見られないサッカー年鑑ならではの企画もあり。

2025.03.10発売
ルネサンスの世界
創文社オンデマンド叢書
「ペトラルカと云えば人は直ちにヒューマニストでありルネサンス人であるとする。しかし、ブルクハルト以後十九世紀後半より二十世紀三十年代前半までかけて展開されたルネサンス概念論争によってルネサンス概念は非常に深められた。したがってペトラルカ研究にもかかる論争の結果が影響をもたずにはおかなかった。何となればペトラルカに関する歴史的研究の中心問題は彼に於いて如何にルネサンスの本質が現れているかという点にあるとすれば、かかる概念論争の問題は又ペトラルカ研究の問題でもあるわけである。しかるに一九三〇年代まで諸雑誌を賑わしていた概念論争もその後つまり新たな展開を示していないのでわれわれは一応この論争の結果を整理して今後のルネサンス研究への立場を定める時期に到達したのではないかという感を抱かせる。小論の目的はかかる論争の結果を考慮しつつペトラルカとルネサンスとの関係についての二三の問題について考究し、ペトラルカ研究への緒をあたえんとする点にある」(「序」より)
【目次】
論説
ペトラルカとルネサンスの問題
一 序
二 ペトラルカとルネサンス・ロマン主義
三 ルネサンスの概念 特にその二重性
四 ペトラルカに於ける再生(Rennovatio)の理念
中世イタリア・コムーネ研究の動向 オットカール及びプレスナーの所説について
一 序言
二 オットカールの所説
三 プレスナーの所説 Castello の性質
四 プレスナーの所説 十三世紀に於ける地方住民の都市移住の性質
五 結言
ブルクハルトの世界観
一 序言
二 浪漫的ドイツ的生
三 イタリアの発見 悲観主義の問題
四 倫理的生 理想と現実の分裂
五 異教的生 神の問題
六 ブルクハルト
ブルクハルトに於けるルネサンス概念
一 序
二 ブルクハルトに至るルネサンス概念 フランス的文化概念とドイツ的様式概念
三 ブルクハルトのルネサンス概念
一 その二重性
二 スタンダールとの関係
三 ミシュレとの関係
四 様式概念と文化概念の関係
四 結論
イタリア文化理解のために
人文主義
雑纂
シチリアについての感想
戦後のルネサンス研究 ファーガソンの著書を中心にして
あとがき 井上智勇
編輯後記 会田雄次 衣笠茂
塩見高年氏略歴・主要業績表

2025.03.10発売
ヘブライズム法思想史の研究・序説(関西学院大学研究叢書)
創文社オンデマンド叢書
唯一なる神ヤハウェの民となる意味と精神、申命記の思想的枠組から発したヘブライズムの法思想を読み解くための基本図書。
モーセ的伝統から古代イスラエル社会における法と宗教の関係を読み解き、その後の展開を跡づける。
【目次】
〔正篇〕 序説
第一部 法源としての旧約聖書をめぐって
第一章 聖書理解の二面性
第一節 聖書の批判的理解
第二節 聖書の信仰的理解
第三節 二つの理解の相関性をめぐって
第二章 ユダヤ教の律法正典観
第一節 ユダヤ教の基本教理
第二節 ユダヤ教に於ける律法観
第三節 ユダヤ教に於ける「律法」の内容
第三章 モーセ五書の批判的理解
第一節 モーセ五書に対する批判研究史の概観
第二節 近東的世界観に基づくモーセ五書理解
第三節 モーセ五書を構成する主たる史料の概要
むすび
第二部 ヘブライ法に於ける法神授の思想をめぐって
序論
第一章 トーラーの語義をめぐって
第一節 旧約に於けるトーラーの意義
第二節 ユダヤ教に於けるトーラーの理解
第三節 類似術語をめぐって
第四節 トーラーの性格
むすび
第二章 立法者モーセと出エジプトとをめぐって
序説
第一節 出エジプトをめぐって
第二節 「出エジプト」に見るモーセ像
第三節 時間の観念をめぐって
第四節 補説 トーラーとホフマーとの関連をめぐって
むすび
第三章 契約の観念をめぐって
序説
第一節 用語をめぐって
第二節 対人間の契約をめぐって
第三節 神と人との間の契約
第四節 契約の本質をめぐって
おわりに
〔附篇〕 法思想史学とは何か 松尾助教授の見解に寄せて
著者略歴
著者主要論著
著者遺影(巻頭)
あとがき

2025.03.10発売
ドイツ中世農業史
創文社オンデマンド叢書
ドイツの中世の農村は、どのように発展し、経済に、都市に、国家運営にどのように関わっていたのかを、中世経済・法制家が解き明かす。
一 基礎(太古代)
A 所有と保有の関係
B 農業の技術的側面
二 大莊園の完成(民族大移動よりカロリング朝の終末まで)
A 所有及び保有の関係
B 農業における技術的進歩
三 封建時代の農制(カロリング朝の終末より中世の末期まで)
A 所有と保有の関係
社会経済史家としてのゲオルク・フォン・ベロウ
訳者後記
再版校訂者あとがき

2025.03.10発売
螢草
創文社オンデマンド叢書
「縁側近くの庭先で泰山木が咲いている。梅雨曇りの思い空を支えて、木蓮に似た盃状のこの大きな白い花は、軒先から程遠からぬところで豊かな幅の広い花びらをひらいているが、匂いは溢れて、部屋の真中にぽつねんと坐っている私の皮膚にまで深くしみてくる。
木斛や松などと一緒に、東向きの縁側に沿ってならんでいるのだが、ここで花を見るのは始めてである。家へ入るのに、隣の家の向う横についている細い貝殻道を通って迂廻して来なければならない。その隣の家の門あたりまでくると、花の匂いはもう私に呼びかけてきた。
・・・
戦争中でもこのように穏やかだったのだろうか、と思った。
この内海の、平凡な、単調な風景は、自分の家の池のように親しいのであったが、長い戦争の歳月は、苛立たしいほどの空白を私に押しつけてくる。それはあまりにかたくなで、眼前のこの内海に対する私の感覚が、屡々錯覚であるかのような戸惑った思いを抱かせる。私は、なにやら違った歳月の中を歩いてきた旅人のように、遠慮深い眼で、久しぶりの海の青さに見とれていた。」(「序の章」より)
【目次】
序の章
轉身
螢草
柿ノ木坂
落落の章
あとがき

2025.03.10発売
鎮魂曲 短篇集
創文社オンデマンド叢書
「作家にはいつも人生の大きな問題で騒がしい言をたてる人があり、また好んで身辺さじに眼をとめて、さりげなくかたるタイプがある。そんないわば小さい作家の小さい作品にしばしば私たちが深く心を動かされるというのも、つまり私たちがパスカルのいう葦の葉で、ささやかな人生の悲喜にもうち砕かれたり、心おどらせたりする存在だからにちがいない。結城君はこのささやかなものを大切にし、その一本一本の糸をたどり織りあわせて、入念で美しい人生図を浮上させる名人だ。見かけはあくまで燻銀のように光を沈めて典雅ななかに、時の思いがけないパセテッィクな慟哭を迸らせるものがあるのは、氏が熱い浪漫家の夢を心の奥に秘めていて、いつもつねに死と隣り合いで住んでいるからであろう。一行一行を遺書のつもりで書くことはこの作家の戒律であるらしい。この寡作の良心の作家の久しぶりに世に問う作品集が少しでも多くの人の眼に触れることを願わずにいられない」(底本・オビより)
【目次】
「鎮魂曲」
「湖畔」
「夜の庭」
「インドネシアの空」
「木蓮」
あとがき