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道徳の危機と新倫理
2024.09.30発売
道徳の危機と新倫理
著:高山 岩男
創文社オンデマンド叢書
第二次大戦終戦後7年目に書かれた本書は、戦後になって失われつつあった戦前の「道徳」教育を、あらためて問い直すともに、新時代に相応しい新たな「倫理」のあり方を模索する。 【目次】 序 道徳の頽廃 戦後頽廃の諸相 一 戦後の犯罪と不道徳 二 道徳感覚の磨滅 三 虚無的頽廃 四 道徳的原理の無政府 道徳の危機 新倫理とは何ぞや 一 倫理の革新とは何か 二 新倫理の在所 三 十九世紀的観念の崩壊 四 現代文明の倫理的危機 五 現代世界の倫理的危機 六 新倫理の方向 新しき社会 一 封建社会と市民社会 二 近代社会の倫理 三 近代経済の危機 四 近代政治の危機 五 封建意識の再生 六 共産主義と全体主義 倫理の永遠性と創造性 一 倫理の変化と不変 二 進歩するものとせざるもの 三 道徳的人格 四 文明の創造と文化の創造 五 倫理の創造性 六 道徳意志の普遍性 倫理の権威と限界 一 倫理の有限性の問題 二 倫理至上主義の誤謬 三 真の宗教と擬似宗教 四 倫理と宗教 倫理教育の反省 一 新倫理教育への疑問 その一 二 新倫理教育への疑問 その二 三 道徳教育の意味 四 道徳的判断力の育成 職業倫理の問題 一 教師の倫理 二 職業倫理の本質 三 階級倫理の問題 国民道徳の問題 一 国民道徳の意味 二 日本の国民道徳 その一 三 日本の国民道徳 その二
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宗教はなぜ必要か(フォルミカ選書)
2024.09.30発売
宗教はなぜ必要か(フォルミカ選書)
著:高山 岩男
創文社オンデマンド叢書
京都学派の哲学者である著者が、宗教の必要性についてさまざまな角度から検討を加え、考察した。人間にとって宗教(的なるもの)がなくならないわけを探究する。 【目次】 目次 第一 宗教への懐疑 一 現代的知性の宗教への懐疑 二 延命長壽・願望滿足の宗教、祈祷宗教 三 造物神、審判者、惡神、靈魂不滅 四 眞實の宗教と似而非宗教 五 科學と宗教 六 自然宗教と髙等宗教 七 知性の限界と道徳の限界 八 總括 第二 宗教の本質 一 宗教的要求、宗教心、無常 二 宗教的疑惑、宗教的絶望 三 宗教的世界と宗教的課題 四 人間的價値の超越、生死からの死 五 自力・他力の呼應的關係 六 神の人格性、人格的宗教 七 空・無、哲學的宗教 第三 宗教と生活 一 日常の淨化、道徳的淨化と宗教的淨化 二 目的・手段の超越、永遠、死後の救濟 三 宗教と文化、宗教と社會革命 四 現代文化と純粹宗教性 五 技術文明と宗教、神の創造
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現代の不安と宗教
2024.09.30発売
現代の不安と宗教
著:高山 岩男
創文社オンデマンド叢書
科学が発達した現在においても、なぜ宗教はなくならないのか? 現代特有の不安の感覚と現代における宗教の役割を解き明かす。 【目次】 現代の不安と宗教の問題 一 世界不安の由つて来るところ 二 民主主義の直面せる逆説的矛盾 三 現代倫理の直面せる逆説的矛盾 四 人間至上主義の解体 精神革命 五 現代の要求する宗教性 現代の神話と現代的迷信 一 科学に対する現代人の迷信 二 技術に対する現代人の迷信 三 経済力に対する現代人の信仰 四 現代に於ける革命神話 五 現代に神話と迷信の発生する理由 宗教の世界 科学に対して 一 宗教の言葉と科学の言葉 二 人間的現実と宗教心の在所 三 価値は無価値だという体験 四 一切の相対を超える世界 五 科学と宗教との平和的共存 宗教の世界 道徳に対して 一 宗教と道徳との間の断絶性 二 道徳の世界に救済はない 三 苦悩・安心・生死脱落 四 無明・無我・復活・新生 五 自由の自己矛盾・絶望・罪 六 信仰・懺悔・愛・慈悲 七 二つの道 有神論と無神論 宗教の世界 文明に対して 一 人類愛の実現としての文明 二 技術は宗教と結びつくか 三 技術・発明・創造の神秘性 四 技術の創造的世界観 五 文化の創造と創造の精神 宗教の世界 歴史に対して 一 歴史的課題と宗教的課題 二 末法の宗教的歴史意識(一) 三 末法の宗教的歴史意識(二) 四 現代の末法性の自覚
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教育と倫理
2024.09.30発売
教育と倫理
著:高山 岩男
創文社オンデマンド叢書
京都学派の哲学者による、教育における「倫理」のあり方をめぐる考察。戦前と戦後の教育をめぐる変化への興味深い解析がある。また、軍隊の考え方、道徳教育、保守と革新の違いなどを徹底的に論ずる。 【目次】 序 教育の前提となる人間観 教育勅語と教育基本法 道徳教育の本質とその前提 社会科と社会科的思考法 現代の政治・社会に関する思想 社会科的思考法育成のため 緒言 第一章 民主主義とその問題点 第二章 自由主義とその問題点 第三章 社会主義・共産主義とその問題点 第四章 中立主義とその問題点 民主政治と立憲的独裁 保守と革新 保守主義の哲学 歴史教育について 社会科教科書雑感 協同社会の理念 教育の政治的中立性 日教組の「教師の倫理綱領」批判 教師の新倫理綱領を提唱する 旧日本軍隊の軍人精神と精神教育 序論 軍人精神の固有性と歴史性 第一章 精神教育の方針 第二章 将校の精神教育の問題 第三章 軍事と政治 軍人精神の破綻 軍人倫理 序説 第一章 職業倫理 第二章 国民倫理 第三章 軍人倫理 附録 一 教育に関する勅語 二 教育基本法 三 教師の倫理綱領
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西田幾多郎先生の生涯と思想
2024.09.30発売
西田幾多郎先生の生涯と思想
著:高坂 正顕
創文社オンデマンド叢書
京都学派四天王の一人である著者が、京都学派の創始者である西田幾多郎の生涯とその思想を、謦咳に触れた経験をもとに論じきったもの。 【目次】 序 序章 『善の研究』の生まれるまで 第一節 先生の回顧 第二節 先生の日記 第一章 純粋経験の立場 第一節 若き日の体験 第二節 善の研究 I 純粋経験の性格 II 実在の真景 III 純粋経験と善 第二章 自覚の立場 第一節 純粋経験から自覚へ I 学の哲学と生の哲学 II 純粋経験の二義性 III 『思索と体験』 第二節 自覚の体系 I 自覚の構造 II 純粋思惟の体系から経験体系へ III 物質・生命・精神 第三章 場所の立場 第一節 自覚から場所へ I 先生の講義 II 直観主義と論理主義の結合 第二節 三つの場所 I 場所の論理 II 三つの場所 III 叡智的世界 第四章 弁証法的世界の立場 第一節 その頃の先生 第二節 『無の自覚的限定』の有つ二つの意味 I 場所から世界への過渡的意味 II 我と汝 第三節 哲学体系の試み I 弁証法的世界の図式 II 一即多、多即一 III 外即内、内即外 第五章 矛盾的自己同一の立場 第一節 晩年の先生 第二節 行為的直観の構造 I 身体・道具・言語 II 種の問題 第三節 大患・表現的体系の深化 第四節 絶対矛盾的自己同一の体系 I 物質的世界 II 生命的世界 III 歴史的世界 第五節 先生と宗教 I 先生の宗教観 II 先生の死 再刊にあたって(久山康)
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詩と哲学
2024.09.30発売
詩と哲学
著:高坂 正顕
創文社オンデマンド叢書
古来より、詩と哲学の関連については、多くの議論がなされてきた。この議論は、つきつめれば「芸術」と「真理」との関係に通じるのである。京都学派四天王の一人である著者による、詩と哲学の関係を探究したもの。 【目次】 ハイデッガーとヘルダーリン ドストエーフスキイの「大審問官」と現代 ゲーテとカント デカルトと実存 実存主義の真理性とその限界
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あたりまえのこと
2024.09.30発売
あたりまえのこと
著:樫山 欽四郎
創文社オンデマンド叢書
ドイツ哲学とくに実存哲学者であった著者が、日々の出来事について、さまざまに思い巡らせた随想をまとめたものである。 【目次】 あたりまえのこと 忘れる 自由について 批評について ソクラテスの反語 永遠の女性 実存と死 言葉の魔力 神の不在 西洋的ものの考え方 あたりまえのことは忘れられる 現代への一提言 私の歩んだ道 坂のある町 三途の川 教育のむずかしさ お粗末な「美談」 郷里のこと 麦笛 郷愁食 郷里の正月 友あり遠方より…… 教師 私の仕事部屋 いつもおそすぎる人生 新しい旅をもとめて 出会い 野球談義 早稲田祭によせて 考えない人達 就職ブームの明暗 人間の限界 汚れた人生 方丈記 拈華微笑 自然を守れ 仕方がない 貝になりたい 仏教と庶民の間 出会い 見るということ 見るということ 「ひとり」と「ひと」 自殺について 逸民 神話は生きている 健忘症 せっかちな文明 哲学は主張する もて扱いかねる「自由」 告発の相手 この孤独感 心なき人生 歴史の深さ 随想 良き人と良き社会 人づくり 学問知識の氾濫 自分の言葉 学問について 思いつくまま あとがきにかえて(岡田幸一)
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ヨーロッパの歴史
2024.09.30発売
ヨーロッパの歴史
著:アンリ・ピレンヌ,訳:佐々木 克巳
創文社オンデマンド叢書
「マホメットなくしてシャルルマーニュなし」のテーゼで知られるベルギーの歴史家による、1500年にわたる西欧の歴史の大きな流れを描く。アンリ・ピレンヌの代表作。歴史の原動力を商業と工業と捉え、理念よりも事実に即した歴史記述で知られる。 【目次】 序文  ジャック・ピレンヌ 序 第一編 西方におけるローマ世界の終末(回教徒の侵入まで) 第一章 ローマ帝国内の蛮族諸王国 第二章 ユスティニアーヌス ランゴバルド族 第三章 回教徒の侵入 第二編 カーロリンガ時代 第一章 教会 第二章 フランク王国 第三章 西方における帝国の復興 第四章 経済と社会の組織 第三編 封建ヨーロッパ 第一章 帝国の解体 第二章 ヨーロッパの分裂 第三章 封建制 第四編 叙任権闘争と十字軍 第一章 教会 第二章 叙任権闘争 第三章 十字軍 第五編 市民の成立 第一章 商業の復活 第二章 都市の成立 第三章 都市の伝播とその諸結果 第六編 西ヨーロッパ諸国の登場 第一章 イギリス 第二章 フランス 第三章 帝国 第七編 一三世紀における教皇権の主導権とフランスの主導権 第一章 教皇権と教会 第二章 教皇権、イタリア、及びドイツ 第三章 フランス 第四章 フィリップ美男王とボニファティウス八世 第八編 ヨーロッパの危機(一三〇〇―一四五〇年) アヴィニョンの教皇権と教会大分裂と百年戦争との時代 第一章 時代の一般的諸特徴 第二章 百年戦争 第三章 帝国。 スラヴ諸国家とハンガリー。 第四章 スペイン。ポルトガル。 トルコ人。 第九編 ルネサンスと宗教改革 序論 第一章 一五世紀中葉以降の社会生活の変化 第二章 宗教改革 第三章 一五世紀中葉から一六世紀中葉までのヨーロッパ諸国家 原注及び訳注 訳後贅言 人名索引
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農地立法史研究(上)
2024.09.30発売
農地立法史研究(上)
著:広中 俊雄
創文社オンデマンド叢書
農地は、国家の食糧供給のための社会資本でもある。農地をめぐる法律に、農地法、農業経営基盤強化促進法などがある。本書では、日本における農地をめぐる法律がどのように成立してきたのかを歴史的に辿る。 【目次】 はしがき 凡例 表目録 第一編 大正期における小作立法事業の推移 第一章 小作法立案の作業 第一節 序 大正中期の小作事情と小作制度調査委員会の設置 第二節 『小作法案研究資料』の出現まで 第三節 大正一〇年中における『小作法案研究資料』の審議 附表 『小作法案研究資料』第一次・第二次・第三次対照表 第二章 小作立法事業の方向の転換 第一節 朝日新聞の『小作法案研究資料』掲載とその波紋 第二節 小作争議対策としての小作法制定を不急のものと意識させるにいたった諸要因 特に小作争議に対処する警察の態勢の整備について 第三節 大正一一年二月の『小作法案研究資料』審議とその結末 第三章 小作制度調査委員会の小作調停法立案 第一節 『小作法案研究資料』の棚上げ 小作調停法の立案へ 第二節 小作調停法幹事私案の審議 第三節 小作制度調査委員会の小作調停法案答申 附表 小作調停法幹事私案・特別委員会案・答申案対照表 第四章 大正一二年から同一四年にかけての状況 第一節 小作調停法の制定 附表 第四六回帝国議会提出小作調停法案以降各案対照表 第二節 自作農創設維持方策に関する小作制度調査会の答申 第三節 小作法の問題をめぐる各方面の動き 附表 初期小作法諸案対照表
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ドイツ中世農村史の研究
2024.09.30発売
ドイツ中世農村史の研究
著:野崎 直治
創文社オンデマンド叢書
20世紀後半に大きな飛躍を遂げた研究ジャンルである中世史のなかでも、「定住史」と呼ばれるものは特筆すべきものがある。地理学、地名学、考古学の緊密な連携によって、農村・耕作地の実態を明らかにした。その研究成果は、国制史や社会史、経済史にも影響を与えた。 目次 序 I ゲルマン古代社会の構造 ドイツ農村社会の原像 一 ゲルマン古代社会構造論の再検討 1 問題の在り方 2 共同体説とその批判 3 領主制説とその批判 4 ゲルマン古代社会の構造 5 結語 二 ゲルマン古代の集落形態・社会経済構造とその変貌 1 はじめに 2 集落形態と社会経済の特性 3 フェダーゼン=ヴィールデの考古学的研究 4 過渡期の研究の展望 II ドイツ中世前期の農村構造 ドイツ農村社会の形成 三 ドイツ中世初期の村落形態と農業 1 はじめに 2 エッシュ村落論 3 原初村落論 4 反論と総括 四 ドイツ中世農村の形成 1 緒論 2 人口増加と分割相続制 3 農業技術の革新とフランク支配 4 教会・修道院の創建と総括 五 ドイツ中世初期の農業技術の革新 いわゆる「中世初期農業革命」 1 リン・ホワイトの農業変革論 2 鉄資源の開発と犂の発達 3 人口の増加 4 三圃制・ゲヴァン制の発展と集村化 5 ホワイト説の評価 六 ドイツ中世農村の発展と人口変動 1 はじめに 2 中世初期の集落人口の増加 3 人口増加の推移 4 人口変動と中世農村 III 中世初期ザクセンの貴族と民衆 ドイツ農村社会の比較地域史への序章 七 中世初期ザクセンの貴族と民衆 1 問題の所在 2 ザクセンの諸身分 3 身分構成の社会経済的基礎 4 結語 八 ステリンガの叛乱の特質 1 はじめに 2 叛乱の概要 3 叛乱の社会経済的基盤 九 中世初期のザクセン社会とステリンガの叛乱 1 問題の所在 2 古ザクセン社会の特質と変動 3 フランクの政治的状況と叛乱 IV 補論 研究動向 ドイツ中世農村史研究の方法と課題 一 中世考古学の課題と展望 1 中世考古学の発展 2 中世考古学の分野と課題 3 中世考古学の課題と展望 二 ゲルマンのジッペに関する研究動向 1 緒論 2 F・ゲンツマーの説 3 K・ハフの説 4 K・クレッシェルの説 5 W・シュレージンガーの批判 三 中世前期ドイツ農村史研究の動向 1 研究方法の変革 2 定住史研究の方法の確立と問題点 3 フランクの軍事的植民と開墾集落 4 集村化現象と経済発展 5 定住考古学の課題と展望 四 ドイツ封建国家成立期の諸問題 1 はじめに 2 古典荘園の発達 3 集村化と都市
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中國史上の民族移動期(東洋学叢書)
2024.09.30発売
中國史上の民族移動期(東洋学叢書)
著:田村 實造
創文社オンデマンド叢書
304年に漢(前趙)が起こり、439年に北魏が華北統一した。その間、五胡は華北で多くの民族が国家を立てた。五胡とは匈奴、鮮卑、羯、羌などをさす。ちなみに「胡」は、周辺民への差別的な呼称でもある。 匈奴は前趙、夏、北涼を、鮮卑は前燕・後燕・南燕・南涼・西秦を、羯は後趙を、〓は成漢・前秦・後涼を、羌は後秦を、漢族が前涼・冉魏・西涼・北燕をそれぞれ起こした。しかしそれぞれの国は、実際には多民族国家であった。 また、匈奴によって建てられた前趙、鮮卑慕容部によって建てられた前燕といった説明がされるが、鮮卑はあくまでその中心となった民族であり、その国家の中には複数の民族が混在していた。 古代中国の群雄割拠の時代を解明する。 【目次】 目次 序にかえて 五胡篇 第一章 東西における民族大移動の起因 第一節 匈奴王国の分裂と南・北匈奴部 第二節 南匈奴部の華北潜住 第二章 華北における五胡族の諸政権 第一節 匈奴族の政権 第二節 鮮卑族の政権 第三節 チベット族の政権 第四節 五胡族諸政権の性格 第三章 五胡時代の華北の社会 とくに五胡政権と漢人との関係 第一節 華北における胡・漢の人口問題 第二節 五胡族政権と漢人流民 第三節 五胡族政権と士人・漢文化 第四章 慕容王国の成立とその性格 はじめに 第一節 鮮卑王国の形成と分裂 第二節 慕容王国成立の過程 第三節 慕容王国の性格 おわりに 第五章 五胡時代の佛教 とくに五胡族の君主と西域渡来僧との関係 はじめに 第一節 佛図澄と後趙政権 第二節 釈道安と前秦政権 第三節 鳩摩羅什と後秦政権 おわりに 五胡族君主の佛教への対応のありかた 五胡篇についての総括 北魏篇 第一章 拓跋族の歴史的発展 開国から代国成立まで 第一節 拓跋族開国伝説の歴史的背景 第二節 代国時代の拓跋政権 第二章 北魏建国期の政治と社会 太祖・太宗・世祖の時代 第一節 太祖道武帝の創業(三八六―四〇九) 第二節 太宗明元帝の治世(四〇九―二三) 第三節 世祖太武帝の華北統一(四二三―五二) 第三章 北魏盛世期の政治と社会 孝文帝期を中心に 第一節 高宗文成帝と顕祖献文帝の治世 第二節 高祖孝文帝の治世(前期) 献文帝の院政期と馮太后の簾政期 第三節 高祖孝文帝の治世(後期) 孝文帝の親政期 補章 北魏均田法の考察 均田法と計口受田制との関係を中心として 附録 歴史学ノート 索引
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国語学五つの発見再発見(東京女子大学学会研究叢書)
2024.09.30発売
国語学五つの発見再発見(東京女子大学学会研究叢書)
著:水谷 静夫
創文社オンデマンド叢書
日本語を科学的に研究する国語学は、音韻、文法、語彙、方言、文字、文体などをその研究対象としている。本書は、上代の特殊仮名遣い、係り結びの法則、江戸時代の活用、時枝文法などについて、詳述する。 【目次】 序文 第一章 上代特殊仮名遣 1.1.石塚龍麿の『仮字遣奥山路』 1.2.発見の経路 1.3.上代特殊仮名遣と同値類 1.4.橋本進吉の再発見 1.5.成果の影響 文献 第二章 係結法則と《徒》の係り 2.1.宣長に至る係結研究 2.1.1.宣長の直前の研究水準 2.1.2.宣長の研究の性格 2.2.『ひも鏡』中の行の係結 2.2.1.中の行の不備 2.2.2.不備の改正 2.3.『ひも鏡』右の行の係結 2.3.1.誤解された《徒》 2.3.2.山田孝雄の係助詞論 2.4.係結に残る問題 文献 第三章 江戸の活用論とその現代版 1.宣長までの研究 1.1.活用論前史 1.2.成章の装図 1.3.宣長周辺の活用研究 2.本居門の活用論原理 2.1.『活語断続譜』の原理 2.2.『やちまた』の原理 2.3.朖・春庭の後 3.3.数理文法論の見地から 3.1.朖・春庭の活用論の準備的考察 3.2.活用形の枠 3.3.活用型 3.4.有限状態アクセプタによる春庭理論再構成 3.5.パラメタ付き2型文法による朖理論再構成 文献 第四章 入子構文と右回帰性 1.時枝に先行する二つの構文研究 1.1.構文解析の原型としての春庭の研究 1.2.文節的構文論 2.時枝の入子型構造の発見 2.1.《入子型構造形式》概観 2.2.発見の経路 2.3.入子型構造形式の提唱 3.入子と回帰性 3.1.入子構造の認識 3.2.国語構文の右回帰性 4.4.時枝式入子構造の問題点 4.1.時枝式入子構造批判 4.2.右枝出し構造 4.3.一つの試み 文献 第五章 計量語彙論の或公式 1.延べ語数と異なり語数との関係 2.n-k法則の発見 2.1.計量語彙論への道 2.2.我が国における計量語彙論の出発 2.3.水谷の再発見経過 2.4.安本美典の水谷批判 3.語彙量推定問題 3.1.THOMSONらの方法 3.2.水谷の方法 5.4.使用率分布函数 4.1.徒前の研究 4.2.水谷の近似式 4.3.反省 文献 参考年表 索引
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野の百合・空の鳥(兄弟選書)
2024.09.30発売
野の百合・空の鳥(兄弟選書)
著:セーレン・キェルケゴール,訳:久山 康
創文社オンデマンド叢書
実存主義哲学者の著者による、キリスト教的な講話を集めたものが本書である。実存主義者である以前に、その土台にある著者の宗教観がよく現れている。書名は、『マタイ福音書』の一節にちなむ。 【目次】 第一部 一 空の鳥を見よ、野の百合を観よ 二 人は二人の主に兼ね事うること能わず、或はこれを憎み彼を愛し、或はこれに親しみ彼を軽しむべければなり 三 「空の鳥を見よ。播かず、刈らず、倉に収めず」 明日のことを思い煩うな。……「今日ある野の草を観よ」 第二部 一 人間であることに満足せよ 二 人間であるということの素晴らしさ 三 何という浄福が人間に約束されていることであろう 註 あとがき
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キェルケゴール
2024.09.30発売
キェルケゴール
著:武藤 一雄
創文社オンデマンド叢書
実存主義哲学者キェルケゴールの思想にとって、キリスト教信仰はいかなる意味を持っていたのかを宗教哲学者でキェルケゴールを専門とする著者が、解き明かす。 【目次】 第一部 I キェルケゴール小論 II キェルケゴールにおける実存と現実 III キェルケゴールにおける「同時性」の問題 IV 神と実存 コウルリッジとキェルケゴールのことなど V キェルケゴールに関するノート 1 「選択」について 2 「教会観」について 3 「苦難の神秘主義」について 4 「ニヒリズム」について 5 信仰と実践 6 キェルケゴールとブルトマン 第二部 I いわゆる「史的イエス」の問題とキェルケゴール II 宗教と道徳の間 III 孤独と信仰 IV ニヒリズムとその克服 V 随想ノート 1 キリストにある生活 2 病気と信仰 3 ブルトマンの「創造神の信仰」に関連して 4 「ふさわしく」の倫理 5 キリスト教的内面性について 6 自覚の自己超越性 7 驚きと信仰 8 西田・田辺哲学とキリスト教 9 「非神話化」の問題に因んで
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オッカム『大論理学』の研究
2024.09.30発売
オッカム『大論理学』の研究
著:渋谷 克美
創文社オンデマンド叢書
中世最大のスコラ哲学者であり神学者であるオッカム(1285~1348)の代表的著作『大論理学』を詳細に検討し、その根源へと迫る。「ある事を説明するために、必要不可欠以上の仮定をするべきでない」とする指針は、「オッカムの剃刀」として知られている。 【目次】 第1章 オッカムの概念論 フィクトゥム説からインテレクチオ説への変換 序 オッカムの概念論の基本的なテーゼ 1 第一問題 後期のオッカムはフィクトゥムを全面的に否定したのか 2 第二問題 なぜオッカムはフィクトゥム説からインテレクチオ説へと考えを変換したのか 3 第三問題 インテレクチオ説は,何か哲学的に新しい視点を与えてくれるのか 4 第四問題 インテレクチオ理論のみで,我々の認識全体を充分に説明できるか 5 第五問題 インテレクチオ説を反駁する有力な議論に対する私の反論 第2章 スコトゥスの個体化の理論に対するオッカムの批判 序 スコトゥスの個体化の理論 1 オッカムの批判(I)形相的区別に対するオッカムの批判 2 オッカムの批判(II)スコトゥスの個体化の理論の内部の矛盾 3 オッカムの批判(III)スコトゥスの理論は哲学の基本的ルールに反する 4 「スコトゥスの存在論」対「オッカムの存在論」 5 コペルニクス的転回 多くの個物に内在する共通本性の否定 第3章 代示の理論の歴史的発展過程におけるオッカムの位置 1 はじめに 2 オッカム以前の代示の理論 3 オッカムの改革 4 オッカムの改革の理由 補遺 倉持氏の質問に答えて 第4章 オッカムの個体代示についての解釈 序 オッカムの個体代示の理論に対する相反する解釈 1 プリーストとリード達の解釈と,コルコランとスウィニアルスキー達の解釈のどちらが適切であるか 2 プリーストとリードの自己弁護は正当であるか(I) 3 プリーストとリードの自己弁護は正当であるか(II) 補遺 特称否定命題の述語が,周延的不特定代示を持つことに伴う難点の解決に関する清水氏の提案 関連テキスト:翻訳と註解 第1章  第11章  第12章  第16章  第17章  第63章  第64章  第66章  第70章  第71章  第73章  第74章  訳者註解 あとがき 参考文献
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ウェーバーと近代
2024.09.30発売
ウェーバーと近代
著:安藤 英治
創文社オンデマンド叢書
官僚制、カリスマ的支配、理念型、合理化。卓越した分析力で、近代社会を読み解くキーターム群を生みだし、社会科学に圧倒的な影響を与えたウェーバー。 人間精神から社会システムまで、古代から近代、ヨーロッパからアジアにまたがる広大な知の領域を精査し政治・経済・法・社会学から歴史・宗教学におよぶ壮大な業績を残した巨人が創始した社会科学への格好の入門書。 【目次】 目次 第一部 近代的精神構造 一 学問とは何か 一 はじめに 学問と人間 二 リッカートのヨーロッパ精神構造論 三 主知主義 四 ウェーバーの学問論 五 むすび 学問の意味 二 禁欲と自然主義 一 問題の限定 二 “禁欲”へのアプローチ 晩年の二つの講演 三 禁欲と自然主義 四 結び ウェーバーの思想的状況 三 学問と政治 一 はじめに 二 ウェーバー的主体 三 主体の対象化 第二部 近代市民社会 一つの歴史像 四 近代化 一 まえおき 二 マルクスと商品 三 ウェーバーと品位 四 近代化のパースペクティヴ 五 ウェーバー的主体 五 近代と古代 ヨーロッパの形成 一 はじめに 二 近代化という言葉について 三 ウェーバーにおける“近代”のモメント 四 ウェーバー・シンポジウム 五 近代観の由来 六 ウェーバーにおける近代と古代 『古代農業事情』をめぐって 後記
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アウグスティヌスの探求構造
2024.09.30発売
アウグスティヌスの探求構造
著:荒井 洋一
創文社オンデマンド叢書
4~5世紀の哲学者・神学者であり、ラテン教父の一人アウグスティヌスの『告白』と『独白』を主要な典拠として、アウグスティヌスの探求構造に関する新しい分析と解釈の可能性を示そうとするものである。 【目次】 まえがき 序章 人称存在論的な自己認識論・他者認識論の試み 第一章 『告白』冒頭の構造と「呼びかけ」 第二章 「私が言い表せるようにあわれみたまえ」Miserere ut loquar 『告白』冒頭の構造に照らして 第三章 アウグスティヌスにおける場所的表現の意味 第四章 泣くことはなぜ甘美であるのか 第五章 『告白』の記憶論における場所的空間的探求の意味 第六章 『告白』における時間論の構造 第七章 『独白』冒頭の構造と「呼びかけ」 第八章 『独白』における他者認識と自己認識と神の認識との相関性 第九章 私はあなたへと信じる 『ヨハネ福音書講解』二九・六における信論の展開 第一〇章 呼ぶ・呼びかける・呼び求める 第一一章 アウグスティヌスにおける叫びの構造 あとがき 索引 英文要旨
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フィヒテ討究
2024.09.30発売
フィヒテ討究
著:岡田 勝明
創文社オンデマンド叢書
知識の根本原理を解明しようとする形而上学である「知識学」を提唱したフィヒテの思想の全貌を詳細に解明しようとするものである。 【目次】 序章 第一章 フィヒテの言語哲学 第二章 根源的実在性と知 第三章 現象としての主体性とその射程 第四章 フィヒテの神と闇 附論 自己存在の探究と知の地平 第一節 己事究明としての「知識学」 第二節 キリスト教と仏教とにおける自己の根底 第三節 超越者と解釈 註 あとがき 引用および参考文献 索引(人名・事項)
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近世日朝通交貿易史の研究
2024.09.30発売
近世日朝通交貿易史の研究
著:田代 和生
創文社オンデマンド叢書
徳川時代、朝鮮国からの外交使節団である、通信使が12回来日した。第1回目の来日は1607年で、徳川家康(1543-1616)が江戸に幕府を開いた4年後のことである。総員504人で編成されたこの通信使は、先の戦役によって破綻した両国の関係を修復し、家康が望む「善隣友好」の時代を象徴する平和の使節団として重要な意味をもっていた。 しかし朝鮮との講和交渉から通信使来日に至るまでの様々な交渉を行ったのは、 幕府ではなく、中世から日朝間の通交貿易を独占してきた対馬宗氏である。 徳川時代(1603-1867)における日本と朝鮮の外交・貿易について、 常に主導的立場から両国の関係維持につとめた対馬藩、あるいはその領主である大名宗氏の動向に焦点をあててみていく。 【目次:】 序論 第一部 近世日朝通交貿易体制の確立 第一章 日朝関係の再開と対馬 第二章 近世初頭の貿易仕法と取引品目 第三章 渡航船増加工作とその種類 第四章 使船乗員の実態 第五章 日朝外交体制の確立 第六章 「兼帯の制」成立と貿易仕法の改変 第七章 草梁倭館の設置と機能 第八章 館守『毎日記』からみた朝鮮渡航船 宝永四・五・六年の航行実態 第二部 対馬藩の貿易経営 第九章 元方役の設置と私貿易の藩営化 第十章 貿易帳簿からみた私貿易の数量的考察 第十一章 輸出銀をめぐる諸問題 第一 貨幣改鋳と日朝交易銀の変遷 第二 銀輸出高の動向と幕府の貿易政策 第十二章 輸出銅の調達 第十三章 人参の国内販売 第十四章 対馬藩京都藩邸における白糸・絹織物の販売 補論一 貿易商人「六十人」について 補論二 「鎖国」成立期日朝貿易に関する一史料 結語 あとがき 索引(人名・事項・史料) 表図目録
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ドイツ神秘主義叢書12:キリスト教についての対話
2024.09.30発売
ドイツ神秘主義叢書12:キリスト教についての対話
著:ヴァレンティン・ヴァイゲル,著:ヨハン・アルント,訳:山内 貞男
創文社オンデマンド叢書
16世紀ドイツの二人のキリスト教神秘主義者による。「聴聞者」「説教者」「死」の三者による対話形式で、真のキリスト教とはを問う。 【目次】 凡例 ヴァレンティン・ヴァイゲル「キリスト教についての対話」(全訳) 登場人物一覧/詳細標題 序章 この世における三人の最も主要な人物についての説明。 第一章 聴聞者は、キリストにより神と本質的に合一されていることを喜ぶが、説教者はこれを迷誤と認め、非難した。 第二章 聴聞者は説教者と、義の帰負の正しい意味について、またいかにしてすべて説教することは、塗油すなわち内的な言葉ないし聴受なしでは無駄であるかについて討論するが、説教者は、それも狂信、と手厳しく批判する。 第三章 キリストの死はわれわれの生である故、われわれにおけるキリストの死によって肉を殺すことが、不可欠であること。説教者はしかし、帰された義によることなく、外からのキリストの死に甘んじる。 第四章 ここに死が、聴聞者の見解と教説を正しいと保証する。それによって説教者は、内的な言葉ないし聴受の否定から生じる甚大な損害を、納得させられる。 第五章 ここでは今一度、死、説教者および聴聞者が語り合い、そして神の人間における必然的な本質的内住は、異端的でも、オジアンダー的でもなく、使徒的であり、預言者的であることが、証明される。 第六章 いかにして、十字架ないしキリストの受難と死が、すべての人びとにおいて空虚にされ否定されるかということ、および十字架につけられた方・キリストを誰一人として説教壇から説教していないということ。その原因となっているのは、外から帰された義である。 第七章 説教者は懺悔告白して亡くなる。聴聞者の弟たち、すなわちヨハネスとパウルスは、説教者が、その自分の純粋な教説を固守しているが無駄であったということと、死に往く者は誰でも、三つのことを放棄しなければならないことを、認める。 第八章 聴聞者は、牧師も立ち会わず、懴悔告白も罪の赦しも礼典もなく死去し、野原に埋葬されるが、彼の弟たち、ヨハネスとパウルスはそのことを大変ひどく悲しむ。死は彼らを慰める。 第九章 説教者が野原で、この弟たちに姿を現わし、死と並んで、自分は暗闇のなかにいるが、聴聞者の方は光のなかにいる、と証言する。また、あの世がこの世のなかにいかにしてあるか、あの世についての報告もなされる。 付録 「対話の著者から読者へ」 「すべての生けるものの結末である死より、すべてのものへ」「師父たちの伝記から 死は甘美な眠りであること」 原・編者註 訳者註(本文に関する/原・編者註に関する) ヨハン・アルント「真のキリスト教について」(抄訳) 〔一部割愛〕
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