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法然と親鸞の信仰(下)
ホウネントシンランノシンコウ
- 著: 倉田 百三

倉田百三は歎異鈔について、「その志向が内界完成にあるので、徹頭徹尾求心的なものである。その方面での典型的なものとして、世界第一の文書である。信仰の本質問題から決して遊離せず、人間の心理の実相を凝視し、痕づけて、寸毫も虚偽を許さず、生死の一大事とまっしぐらに取り組んでひたすら救済の心証へと究め迫っている」と述べている。厳しく日々の生活を見つめることを通して親鸞追求を行った著者が、歎異鈔の全てを語った書。
目次
第一章 内容一般
1.求心的な本の典型
2.現代的な心理解剖
3.偏依歎異鈔
第二章 親鸞聖人の生涯
1.親鸞の歴史的存在
2.誕生と氏姓
3.出家
4.現実苦の親鸞
5.信仰は思想ではない
6.業の所成
7.肯き合う心
8.受身に感ずるこころ
9.親鸞の肉食妻帯
10.念仏申さるるように
11.信行両座と信心諍論
12.法難
13.落ち行く親鸞
14.業報に哭く
15.稲田時代
16.立宗の意志なし
17.何のための帰洛か
18.最後の精進
19.善鸞との義絶
20.親鸞の死(うたかたの法悦)
第三章 歎異鈔講評
1.その序について
2.初めに不思議あり
3.一大事と賭けるこころ
4.悪人の往生
5.末通りたる慈悲心
6.浄土の孝養
7.弟子一人も無し
8.無二無三の一路
9.催されて生きる態度
10.信心とリアリズム
11.はからいなき信心
12.無縫の信心
13.学者の心なきわざ
14.善悪と宿業
15.正定聚のくらい
16.成仏と往生
17.ただ一度の廻心
18.第二十の願のこころ
19.弥陀の身量
20.結文
21.附録と奥書
後書
解説
書誌情報
紙版
発売日
1977年07月08日
ISBN
9784061581562
判型
A6
価格
定価:880円(本体800円)
通巻番号
156
ページ数
209ページ
シリーズ
講談社学術文庫
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