肖像のなかの権力

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肖像のなかの権力

ショウゾウノナカノケンリョク

講談社学術文庫

雑誌や絵葉書など、日常目にするグラフィック。それらは時代や社会の支配的論理とシステムを内包している。そしてグラフィックにひそむ〈力〉は、その形式という抽象性によってイデオロギー的対立をも越えて、世界を覆ってゆく──。生産と所有をめぐる闘争の世紀を現出した「近代」というシステムと、我々を支配する図像の〈力〉を探る好著。


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目次

・第1部
1 肖像のフェティシズム──「週刊朝日」の表紙
2 戦争のグラフィズム──対外宣伝雑誌「FRONT」のデザイン
3 制度化されたまなざし──初期の絵葉書
・第2部
1 つくられた〈子どもの国〉──「少年探偵団」と「赤い鳥」
2 〈団欒〉の空間──文化住宅の間取り
3 父の肖像──キヨソーネの〈御真影〉
・第3部
1 ハイテック・アートの現在
2 シンボルとしての「自由の女神」
3 消費されるテレビの映像

書誌情報

紙版

発売日

2000年01月07日

ISBN

9784061594142

判型

A6

価格

定価:1,155円(本体1,050円)

通巻番号

1414

ページ数

296ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

本書の原本は、1987年、平凡社より刊行されました。

著者紹介

著: 柏木 博(カシワギ ヒロシ)

1946年生まれ。武蔵野美術大学卒業。現在、武蔵野美術大学教授、デザイン評論家。著書に、『近代日本の産業デザイン思想』『日用品のデザイン思想』『欲望の図像学』『ミクロユーとビアの家族』『モダンデザイン批判』『20世紀はどのようにデザインされたか』『「しきり」の文化論』『探偵小説の室内』など多数ある。

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