君は隅田川に消えたのか -藤牧義夫と版画の虚実

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君は隅田川に消えたのか -藤牧義夫と版画の虚実

キミハスミダガワニキエタノカフジマキヨシオトハンガノキョジツ

いま美術界を揺るがす最大のミステリー! 藤牧は生きているのか死んだのか、彼の作品は誰が作ったのか? このところ急速に評価され始めた戦前の版画家の生き様を描くノンフィクション。


彼は生きているのか死んだのか?
ミステリーとしても堪能できる美術界を揺るがす謎!

『芸術新潮』1月号でも注目される藤牧義夫
1935(昭和10)年、将来を嘱望された版画家・藤牧義夫が、隅田川河畔の下宿から忽然と消えた。その後、消息は今となっても杳として知れない。
しかし、藤牧の画業は昭和50年代から高い評価をうけ、現在、主要作品が国立近代美術館、東京都現代美術館などに収蔵されている。
そんな藤牧だが、現存する作品に多くの謎が含まれているという。戦後彼の作品を世に紹介したのは、藤牧の先輩にあたり版画家・版画史家として高名だった小野忠重で、彼の活動には大いなる疑問があると、故人となった美術評論家の洲之内徹や長年の追跡調査を行なった画廊主・大谷芳久は指摘する。
今年生誕百年を迎え、回顧展が予定されている。版画に人々が注目しだした昭和前期という時代と、現在、美術界を揺るがす謎を追う長編ノンフィクション。図版多数掲載


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書誌情報

紙版

発売日

2011年05月13日

ISBN

9784062168786

判型

四六

価格

定価:2,530円(本体2,300円)

ページ数

356ページ

電子版

発売日

2013年12月20日

JDCN

0621687800100011000O

著者紹介

著: 駒村 吉重(コマムラ キチエ)

(こまむら・きちえ) 1968年長野県生まれ。『ダッカへ帰る』で開高健ノンフィクション賞優秀賞、『煙る鯨影』で小学館ノンフィクション大賞を受賞。昨年『新潮45』で、独特の風刺画や山の画文を残した辻まことの評伝を連載

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