ピストルと荊冠 〈被差別〉と〈暴力〉で大阪を背負った男・小西邦彦

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ピストルと荊冠 〈被差別〉と〈暴力〉で大阪を背負った男・小西邦彦

ピストルトケイカンヒサベツトボウリョクデオオサカヲセオッタオトココニシクニヒコ

ヤクザと部落解放運動活動家の二足のわらじをはき、莫大な富と権力を握った男・小西邦彦。晩年に「飛鳥会事件」で逮捕され失意のなか、2007年にこの世を去った。バブルの時代には1ヵ月に呑み代1000万円、その力は市行政、警察、税務署、財界にまで及び権勢をふるった。昭和44(1969)年、部落解放同盟の支部長につき、40年の長きにわたりその職にあったが、次第に人生の目的は福祉事業へと変わってゆき、特別養護老人ホームや保育園の経営に邁進する。それは解放運動の関係者による不祥事が続き、運動が退潮してゆく時期となぜか重なった。
人生の「貧富と清濁」を体現した男の波乱万丈、74年の生涯を描く本格評伝。昨年講談社ノンフィクション賞を受賞した筆者の、受賞後第一作


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書誌情報

紙版

発売日

2012年10月17日

ISBN

9784062178006

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

258ページ

著者紹介

著: 角岡 伸彦(カドオカ ノブヒコ)

1963年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。神戸新聞記者などを経てフリーに。著書に『被差別部落の青春』(講談社文庫)、『ホルモン奉行』(新潮文庫)、『はじめての部落問題』(文春新書)、『とことん!部落問題』(講談社)などがある。『カニは横に歩く 自立障害者たちの半世紀』で第33回(2011年) 講談社ノンフィクション賞受賞。

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